数か月前から予約して、楽しみにしていたキャンプ。
それにも関わらず、天気予報では台風の予報になってしまう、ということもあるでしょう。
そんな時は、キャンプをキャンセルするべきか、そのまま決行するべきか、悩みますよね。
ここでは、その場合の対策と対処法についてご説明していきます。
台風が来るならキャンプはキャンセルしよう
数か月前から予約して楽しみにしていたキャンプの日が、まさかの台風予報。
進路はまだ決まってなさそうであっても、キャンセルした方がいいのか、このまま様子を見るべきか、迷いますよね。
まずは、毎日天気予報で台風の進路を確認しましょう。
しかし、台風などの大荒れの天気が予想される場合は、勇気をもってキャンセルすることをおすすめします。
強風、大雨でのキャンプは大変危険を伴います。
中には風速15~20m級の風にも耐えられるテントもありますが、風速10mを超えるとテントやタープに影響が出始め、ポールが曲がってしまったり、最悪の場合は折れることもあります。
さらに、きちんとペグ打ちをしていても、強風にあおられてペグが抜けてしまうことも想定されます。
そして、強風にあおられて抜けたペグは凶器と変わるので、大変危険です。
自分たちの安全はもちろんですが、周囲の方たちへの危険も考慮して、キャンセルするのが賢明でしょう。
キャンプ場のキャンセル料について
キャンプ場によっては、「キャンセルの場合〇日前から〇%のキャンセル料がかかります。」と細かく設定しているところもあれば、まったくかからないところもあります。
また、台風直撃の場合は、キャンセル料がかからないというキャンプ場が多いです。
キャンセルしようか迷っている場合は、キャンプ場に電話で相談してみるのもありかと思います。
相談をしてみると「まだキャンセルのお客様はいませんよ。」だったり、「前日または当日キャンセルでも台風の場合はキャンセル料はかかりませんよ。」と教えてくださる場合もあります。
また、台風は事故につながる危険もありますので、こちらが行きたいと言っても安全を考慮してキャンプ場側から断られる場合もあります。
その場合はもちろんキャンセル料はかかりません。
迷った場合はキャンプ場に相談してみましょう。
台風時のキャンプで怖いのは風!強風対策をしよう
迷った結果、キャンセルはせずにキャンプに行くことにしたとします。
しかし、台風の場合は思わぬ進路変更なども考えられます。
その場合は、『キャンプ中止』の判断が一番安全ではありますが、夜になっていると撤収は正直難しいですよね。
その時、必要になるのが強風や突風に対する対策です。
まずは、テントやタープをしっかりと固定しましょう。
1本のポールにつきロープを2本、緩まないようにしっかりとテンションをかけてペグダウンしておきます。
また、使用するペグは30cm以上の長さのものをおすすめします。
長さが20cm以下の短いペグは、強風の際はおすすめできません。
ペグの材質は、地面の硬さによって使い分け、地面に対して45℃にしっかりと打ち込みましょう。
硬い地面には鋳鉄製の重いペグを、やわらかい地面にはジュラルミン製の薄型のペグを使用します。
やわらかい地面に鋳鉄製のペグを使用してしまうと、強風にあおられてペグが抜けてしまうことがあります。
そうすると先程もお伝えしたとおり、ペグが思わぬ凶器に変貌してしまいますので、細心の注意を払いましょう。
風に強いテントを選ぼう
キャンセルをせずに台風が予想されるキャンプに行く場合は、テント選びももちろん大切です。
背の高いテントは立って作業ができるため使いやすいですが、風への耐力が低くなります。
フレームが曲がってしまったり、最悪の場合折れてしまうことも考えられるので避けるのが無難でしょう。
強風に対抗するためには、風を逃がしやすい背の低いドーム型テントがおすすめです。
また、テントフレームはジュラルミン製を選びましょう。
ジュラルミン製のテントフレームは、軽く弾力性があり衝撃にも対応できます。
幕の耐水圧の数値は、1500mm以上のものが丈夫で安心でしょう。
以上のことはもちろん大切ですが、正しく設営することがもっとも重要です。
フライシートの張綱などもすべてペグダウンするようにしましょう。
そして、たるみやシワができないように、ピンっとキレイに張ります。
そのためにも、ペグやガイロープは多めに持って行くことをおすすめします。
台風の影響を受けにくいキャンプ場を選ぼう
台風が予想されるキャンプに行く場合、テント以外にもキャンプ場選びにも気を配りましょう。
海沿いや、高原、山の谷間にあるキャンプ場は非常に風が強くなります。
大雨での増水の危険がある川沿いのキャンプ場も大変危険です。
これらのキャンプ場を予約している場合はキャンセルをして、山の中にあるような林間サイトのあるキャンプ場に予約を変更してみるのも一つの手です。
また、複数のサイトがあるキャンプ場の場合は、林間サイトを指定できるか確認をしてみましょう。
木々に囲まれた林間サイトは、木が防風林の役割を果たしてくれるので、多少ではありますが、風の影響を受けにくくなります。
しかし、木の枝が落ちてきたり、倒木の危険性も考えられるので、近すぎず適度な距離を保って設営するよう臨機応変に対応しましょう。
キャンプ場によっては、風の影響を受けにくいサイトを指定してくれる場合もあります。
当日、受付で相談してみるのもよいでしょう。
キャンセルせずに雨キャンプを楽しむ方法
台風や大雨でのキャンプ、晴天のキャンプに比べると楽しくなさそうに感じますが、キャンセルせずに行くことに決めたのであれば目一杯楽しみましょう。
ここでは、雨キャンプを楽しむ方法をご紹介します。
・レインウェアを用意しよう
雨の中での設営・撤収となると、ずぶ濡れになることが想定されます。
雨を気にせずに作業ができるようにレインウェアを用意しましょう。
ビニールの合羽でももちろんOKですが、登山に使用するようなアウトドア対応のものであれば防寒対策にも役立ちます。
夏場の雨のキャンプ場は、意外と冷えるのでおすすめです。
また、泥汚れを気にせずに歩き回れる長靴も必須です。
必ず持って行くようにしましょう。
・室内で遊べるものを持って行こう
室内で遊べるカードゲームやボードゲームを持って行くと、大人も子供も年齢関係なく遊ぶことができます。
定番ではありますが、みんなで楽しめるので盛り上がること間違いなしです。
・DVD鑑賞もあり
パソコンやポータブルプレイヤーを持って行って、DVD鑑賞をするのもおすすめです。
大人だけでしっぽりお酒を飲みながらの映画鑑賞は最高です。
どの映画にするか選ぶのも楽しみの一つになりますね。
・手の込んだ料理に挑戦しよう
いつもは場内探検や、外遊びに使ってしまう時間を活用して、時間のかかる手の込んだ料理に挑戦してみるのもいいかもしれません。
ダッチオーブンを使用した煮込み料理や燻製など、普段はなかなかチャレンジできないものに挑戦してみましょう。
せっかく行くことにしたのであれば、その時にしか味わえないキャンプを目一杯楽しんでください。
まずは安全第一!迷うのであれば勇気をもってキャンセルすること
台風時のキャンプの対応についてお話してきましたが、もちろん大切なのは『安全第一』です。
どれだけ注意をしていても、自然の猛威には敵いません。
命の危険を脅かす場合もありますので、無理に強行はせず、キャンセルをしたり、日程変更をすることを念頭に置いたうえでの行動をお願いします。