キャンプと言えば肉!知っておきたい冷凍のコツと注意点

最終更新日:2019/01/15

キャンプの中でも最も大きな楽しみの一つとも言えるのが、野外料理ですよね!

そして、その野外料理に外せない素材と言えば、肉を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。

しかし、冷蔵庫がないアウトドアでは、肉が傷んでしまうという不安を持つ方もいることでしょう。

「現地で調達する」か、「クーラーボックスで氷漬けにする」、はたまた「メニューを変えるしかない?」という不安も今回の記事で払拭してしまいましょう。

さらに、便利に美味しくキャンプの肉料理を楽しむための冷凍保存のコツと注意点をご紹介します。

キャンプに持って行く肉の選び方

キャンプで行う肉料理が決まり、冷凍保存して持っていく事にしたら、まずは、肉を買う所から始まります。

当然の事ではありますが、ここで最初に注意しなくてはいけない事があります。

それは、肉の種類で冷凍できるかを判断することです。

薄切りの肉を使う料理であれば、普通にスーパーなどの精肉コーナーで売っているパック詰めの物を購入して、下準備してから自宅の冷蔵庫で冷凍して持って行けば問題はありません。

しかし、ローストビーフ用のかたまり肉やローストチキン用の丸鶏などを持って行くのであれば、既に冷凍されて売られている物を選ぶ方が賢明です。

自宅の冷蔵庫で大きな肉を冷凍させようと思ったら時間がかかるため、味が落ちてしまいますし、場所も取られます。

かたまり肉を使用したい時は、少し早めに通販サイトなどを利用して、既に冷凍された物を入手しておく方が時間と労力の節約につながります。

そして、一番注意が必要なの物は、ひき肉です。

ひき肉は、賞味期限が短く当日に使い切る事が推奨されています。

さらに、スーパーなどでは、解凍されたひき肉が売られている事が多く見られます。

解凍された物を再度冷凍する事は食中毒の恐れもあるため、避けるべきです。

もしも、ひき肉を持って行くなら冷凍保存は必須ですし、既に冷凍されたものを選んだ方が便利です。

キャンプに持って行く肉を冷凍する時の知識

肉を冷凍できるような薄切りのような場合は、冷凍をして持っていくと良いですが、冷凍が難しい場合は、予めできているものを用意する方が良いことがわかりました。

では、家庭でキャンプ用の肉を冷凍して持っていく場合に、知っておきたい基本的な事もお伝えしていきます。

まず、肉の選び方は、鮮度が良いものを選ぶ事が条件です。

そして、その肉の種類(鶏肉・豚肉・牛肉など)、また肉の処理の状態(スライス、ひき肉、かたまり肉など)によって保存期間が変わります。

ひき肉は、傷みやすいことは先でご紹介したので分かるかと思います。

逆に、一番傷みにくい状態はというと、かたまり肉と言われています。

その理由は、肉は空気に触れると酸化するため、そこから傷みやすくなるからです。

つまり、肉の状態が小さくなればなるほど、空気との接触面が増えてしまうため、結果的に傷みやすくなる状態になっていると言えます。

先の項でお話したことと合わせますと、家庭で冷凍保存する場合の肉の状態はスライスや角切りなどであれば冷凍をしても大丈夫とお伝えしました。

しかし、肉自体が小さいため、かなり空気との接触面が大きくなっている状態です。

このことから冷凍はできますが、考えずに冷凍すると傷みやすいということには変わらないということです。

そのため、できるだけ、これ以上の空気との接触を避ける事が何よりも大切です。

キャンプに持って行く肉を自宅で冷凍保存する時のコツ

さて、自宅で冷凍保存するのに適している状態の肉が思いの外、傷みやすいという事を認識してもらった上で、では次に冷凍保存する時のコツをご紹介します。

前にも書きましたが、とにかく空気との接触を避ける事です。

ですから、冷凍する前にピッタリとラッピングする必要があります。

肉が重ならないよう、なるべく少ない量に小分けにしてラップで包み、ジッパー袋に入れる事で空気との接触を少なくする事ができます。

さらにできるだけ速く冷凍された状態になる方が、ジワジワと冷凍されるよりも細胞が壊されずに傷みにくいため、自宅の冷蔵庫に急速冷凍の機能があればベストですが、なくても大丈夫です。

金属の物の上に置く事で温度の伝わりが速くなります。

ホイルを利用したり、金属製のバッドやトレイを利用すると効率よく冷凍する事ができます。

そして、もう一つおすすめな方法が、冷凍前の下ごしらえです。

下味をつける、下ゆでをするなどの下ごしらえをした上で冷凍する事で傷みにくくなりますし、キャンプで調理する時にも便利です。

キャンプに下ごしらえした肉を持って行くメリット

キャンプに肉を持っていって、現地で味付けをすることも楽しみではありますが、それだけだと時間がかかります。

また、先でもお伝えしたとおり、自宅であらかじめ下ごしらえをしておく事の方が、傷みにくくなります。

また、手間が省けて時間短縮につながり、現地でのアクティビティなどに有意義な時間が使えるという大きなメリットがあります。

例えば、カレーなど煮込み用の少し大きめの角切り肉などを下ゆでした上で冷凍しておけば、調理の際に煮込む時間を短縮する事が可能になります。

他にも下味をつけて冷凍する事で、肉にしっかりと味や成分を染み込ませる事ができるため、バーベキュー用の肉などが柔らかく美味しくなります。

さらに言えば、味付けをする際にボウルを使用するならば、洗い物の量が削減できるので、手間を省くと同時にエコにもつながります。

このように下ごしらえを行うことは、キャンプを楽しむために大きなメリットを生むのです。

キャンプに冷凍した肉を持って行く場合に向いているレシピ

下ごしらえのメリットが分かったところで、冷凍した肉を持っていく場合に向いているレシピもご紹介していきましょう。

キャンプでは、バーベキューやカレーなどは定番中の定番なので、当然外せないレシピです。

バーベキューなら市販のタレに漬け込んでおいても美味しくできますが、自分で玉ねぎやリンゴ、ハーブやスパイスなどを調合した特製タレに漬け込むのも楽しいでしょう。

同じバーベキューで使う肉でも定番の牛肉や豚肉だけでなく、鶏肉は意外と使える万能選手だったりします。

塩麹に漬け込んでおけば、ちょっと和風で香ばしく仕上がりますし、タンドリーチキン風にヨーグルトやカレー粉などと一緒に漬け込んでおいたら、それだけで十分な一品になります。

そして、最後に寒い時期のキャンプにオススメしたいのは、しゃぶしゃぶなどの鍋物と煮込み系です。

冬場は、ただでさえ寒いので肉を冷凍させていると解凍が難しくなります。

そんな時に鍋物用の肉であれば薄切りのスライスよりもさらに薄い物のため、比較的楽に解凍できます。

そして、煮込み系の代表としてビーフシチューなども良いでしょう

ほぼできあがりの状態まで作っておいて、あとは食べる前に最後の煮込みでコトコトと煮込めば、あったかい夕食で気持ちがほっこりするはずです。

冷凍した肉をキャンプで調理して食べる時に注意する事

まず、何よりも注意しなくてはいけない事は傷ませない事です。

冷凍した肉を早く解凍させようと炎天下の中に放置したりすると、いざ夕食という時に変な臭いが漂ってきてしまうという事態にもつながります。

かと言って、調理する段階で全然解けていない凍ったままの肉を、そのまま焼いてしまうと中まで火が通らずに外側だけが黒焦げになってしまう恐れがあります。

特に豚肉や鶏肉は、半生の物を食べてしまうと食中毒になる危険性が非常に高いため、絶対にやってはいけない事です。

このように半生状態のバーベキューという大惨事を避けるために大切な事は、傷ませずに解凍できた状態にしてく必要があります。

上手に解凍するためには、クーラーボックスの中を適宜チェックしながら、夕食の準備に取り掛かる時間を逆算して、クーラーボックスから取り出したり、冷凍している物同士は少し離しておくなどの工夫が必要です。

最初は、気になって面倒臭いと感じるかもしれませんが、クーラーボックスの特徴や外気温との相性が分かり始めると、それほど神経質にならずに簡単にできてしまうので、ぜひ試してみてください。

キャンプを楽しむためには必要なことでもあるでしょう。

キャンプに肉を冷凍して持って行くなら押さえておきたい事

冷蔵庫など設備がないキャンプに冷凍した肉を持って行く事は、とても便利で賢い方法だと言えます。

準備は肉を購入する段階で既に冷凍されている物を買うのか、自宅で冷凍するのか、ということから始まります。

自宅で冷凍するならば注意するポイントがいくつかあった事を思い出してください。

そして、調理する前から上手に解凍する事で、さらに美味しく安全に食べる事ができるという点も忘れずに楽しいキャンプ料理を楽しんでください。

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