気の置けない仲間との親睦を深めるキャンプファイヤー。
さまざまなレクリエーションが楽しみですね。
「そうは言っても、何をしたら良いのか分からない…」。
そういうことで悩んでおられる方が意外におられます。
そこで、スタンツの中でも特にお子さんにお勧めの踊りをまとめてみました。
未就学児にお勧めの踊り4選
〇ホーキー・ポーキー
アメリカの楽曲と言われている『ホーキー・ポーキー』。
英語圏の子供たちには、遊び歌として親しまれています。
キャンプファイヤーに向かって、歌詞に合わせて踊りましょう。
〇アブラハムの子
とても有名なので、お遊戯で踊ったことのある方も多いでしょう。
『アブラハムの7人の子』とも言います。
歌いながら「右手」「左手」…と動かしていき、最終的には全身運動になります。
〇すいかの名産地
アメリカの童謡が原曲とされている遊び歌です。
「すいかの名産地~♪」と歌詞に合わせて手振りをつけていきます。
基本的に手遊びでできるので、上半身しか使いません。
キャンプファイヤーでは激しく動くと危ないので、お子様には一番お勧めの踊りです。
〇鬼のパンツ
イタリアの『フニクリ・フニクラ』が原曲ですが、日本語の歌詞は作者不詳となっています。
「鬼のパンツは丈夫だから皆も履こう」と呼びかける歌詞です。
この曲も上半身だけでできるので、スタンツでもお勧めですよ。
小学生にお勧めの踊り4選
〇ととべんきのうた
キャンプファイヤーやボーイスカウトなどで、トイレに行くのを恥ずかしがる子供たちのために歌われてきた曲です。
「TOTO便器♪」と歌っていますが、TOTOが作った歌ではありません。
あまり動き回らないので、どちらかというと低学年の子供に向いているかもしれませんね。
慣れないキャンプでトイレに行けない子供たちも、このスタンツを行うことで行きやすくなるでしょう。
〇コロブチカ
ロシアの民謡『行商人』が元の楽曲で、ゲーム『テトリス』のBGMとして有名ですね。
男女のペアで、キャンプファイヤーを中心に円になって踊ります。
跳ねるように踊るので、女子の衣裳を長めのフレアスカートでそろえても可愛いですよ。
〇テン・リトル・インディアン
日本では『10人のインディアン』の名前で親しまれています。
元はマザーグースの詩ですが、原曲は残酷で差別的なため今では大きく作り変えられています。
キャンプファイヤーでは楽しく元気に踊りましょう。
〇ジェンカ
フィンランドの民謡が元になったダンスです。
『ジェンカ』とはフィンランド語で「列になって踊ろう」という意味。
その名の通り、列を組んで前の人の肩か腰に手を添えて飛び跳ねるように踊ります。
中学生・高校生にお勧めの踊り4選
〇ジンギスカン
一度聴いたら忘れられないこの曲は、ドイツのミュージックグループの曲です。
1970年代のディスコミュージックですが、運動会やキャンプファイヤーなどでも親しまれています。
スタンツとして取り入れると盛り上がりますよ。
〇スリラー
一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
当時は革新的であった動きの『スリラー』は、キャンプファイヤーにぴったりです。
ミュージックビデオにあるような、芝居仕立てにしても面白いでしょう。
ダンスのシーンはフラッシュモブのような演出をしたり、ゾンビの特殊メイクにこだわったり、どこか一ヶ所に力を入れると成功すること間違いなしです。
〇恋するフォーチューンクッキー
言わずと知れたアイドルグループの人気の一曲です。
アイドルグループの歌ですが、ダンスはさほど難しくないので老若男女問わず踊れます。
女子だけのグループでスタンツを披露するのが王道ですが、男子グループが女装して披露しても大ウケするかと思います。
〇ダンシング・ヒーロー
近年では、大阪の高校生が『バブリーダンス』という名前でリバイバルさせたのでご存知の方もおられるでしょう。
大阪の高校生たちは女子のみでしたが、男子も一緒に踊れる曲です。
この踊りは動きが激しいので、キャンプファイヤーでは距離感に注意してください。
キャンプファイヤーでお勧めのスタンツ『フォークダンス』3選
〇オクラホマミキサー
キャンプファイヤーや運動会などで広く親しまれている踊りです。
『ミキサー』というのは、複数の男女が曲に合わせてパートナーを変えていくダンスのことです。
キャンプファイヤー以外でも踊ることがあるかもしれないので、覚えておいて損はないです。
〇マイム・マイム
こちらも、キャンプファイヤーでは定番中の定番の踊りですね。
水を掘り当てた喜びを歌ったイスラエルの楽曲です。
ファイヤーを井戸に見立てて、みんなで手を取り合い踊りましょう。
〇タンゴ・ポキート
『ポキート』とはスペイン語で『少し』という意味です。
キャンプファイヤーを中心に、輪になって男女1組ずつになって踊ります。
タンゴのリズムに乗って全員でスタンツを楽しみましょう。
キャンプファイヤーでのスタンツ作りのポイント
ここまで、お薦めの楽曲をご紹介してきました。
次は、スタンツ作りのポイント、そしてルールについて述べていきます。
キャンプファイヤーのときは暗いので、火の周囲しか照明が当たりません。
ですのでスタンツで踊りをする場合は、大きな動き・単純な動きが基本です。
また、グループ内で内輪受けする内容では白けてしまいますので、誰もが分かりやすいものを考えましょう。
演出方法も、キャンプファイヤーが盛り上がる大切なポイントです。
司会役の方は事前に各グループの演目を把握しておいて、それぞれが魅力的に見えるような流れを作りましょう。
キャンプファイヤーでは、最初の点火は静かに、厳かに始まることがポピュラーな演出です。
最初は静かに、徐々に盛り上がって、再び静かにエンディングを迎える。
盛り上がるキャンプファイヤーの演出方法として、このことを頭のどこかに置いておいてください。
演じる方も、振付や歌詞を完全に覚えるのではなく、流れをつかむのが成功するコツです。
振付を忘れてしまっても大丈夫です。
アドリブが出た方が盛り上がるかもしれませんよ。
キャンプファイヤーでのスタンツのルール
キャンプファイヤーでは、スタンツを演じる方と、観る方が守るべきルールがあります。
●演じる方
・声は大きくはっきり、ゆっくりと
・身振り手振りは大きく
・堂々として恥ずかしがらずに(自分で笑ってしまうのは場が白けるのでNG)
・踊りは基本的にファイヤーの方を向く
キャンプファイヤーの規模によりますが、大概は暗いことに加え遠目なので、表情が特に見えにくくなります。
また、間にファイヤーが入りますので、声も通りにくくなります。
声も身振りも大きくが鉄則です。
キャンプファイヤーでは皆が円形に座っているため、通常の舞台とは勝手が違います。
事前に、円陣を組んだ観客側からはどう観えるのかを考えて、踊りの練習をしてみてくださいね。
●観る方
・各スタンツが終わったら心からの拍手を
・他のグループの発表中に、自分たちの準備をしない
キャンプファイヤーは、皆が楽しむことに意味があります。
全ての出し物が終わってから、どのグループが良かったかなどの優劣をつけることは厳禁ですよ。
また、時間が限られているので準備をしたいのは分かりますが、演じているグループの邪魔になることは避けましょう。
キャンプファイヤーを忘れられない思い出にするために
どの踊りでも共通して言えることは、思いっきり真剣にやるということ。
その方が見ている側の心を打ち、盛り上がります。
上記では主に子供向けのスタンツをご紹介しましたが、大人がやる場合は小学生向けの踊りやフォークダンスを取り入れてみてください。
童心に返ったように盛り上がりますよ。
大人にも子供にも、かけがえのない時間となるでしょう。
是非これらの踊りを取り入れて、キャンプファイヤーを楽しんでくださいね。