コールマンのガソリンランタンは非常に魅力的です。
アウトドアでこのアイテムを1つ持っていくだけで、雰囲気がぐっと盛り上がります。
非常に魅力的なランタンなのですが、適度に修理やメンテナンスが必要となってきます。
それが面倒で、興味があっても若干敷居が高く感じている方もいると思います。
しかし、慣れてしまえば意外と簡単で、そんなに面倒でもありません。
今回は、ガソリンランタンの修理方法についてもご説明します。
キャンパーを虜にするコールマンガソリンランタンの魅力とは
キャンパーの間で抜群の人気を誇るコールマンのガソリンランタン。
その魅力とは一体何なのでしょうか。
1つ目にあげられる魅力は「明るさ」です。
コールマンのガソリンランタンは、非常に明るく、直視すると眩しいくらいの光量があります。
他のガスランタン・LEDランタンと比較すると、その明るさが際立ちます。
これを1つ、キャンプベースの真ん中に置いておくと、基地全体を明るく照らしてくれます。
光量も安定しており、周りの外気の温度にも左右されにくく、寒冷地でも使用することが可能です。
2つ目の魅力は「修理しやすい」ところです。
コールマンのガソリンランタンは非常に堅牢で、ちょっとやそっとでは故障せず、長く愛用することができます。
しかし、定期的なメンテナンスは必要です。
そういったメンテナンスや修理の際の交換用品が充実しており、メーカーに依頼しなくても修理することができます。
値段も良心的で、新しく買い替えるよりも、修理して長く使用する方が経済的にもお得でおすすめです。
3つ目の魅力は、その雰囲気です。
キャンプをする際、明かりが必要なら懐中電灯を使用すれば、簡単に光を得ることができます。
しかし、それではなんとも味気ないです。
このガソリンランタンでキャンプ全体を照らせば、雰囲気がぐっと盛り上がることは間違いありません。
色々と手間のかかるガソリンランタンですが、是非一度使用してみてはいかがでしょうか。
コールマンガソリンランタンのつけ方~準備~
それでは、コールマンのガソリンランタンを実際につけてみましょう。
まず、燃料を用意しましょう。
燃料は「ホワイトガソリン」と呼ばれる専用の燃料を使用してください。
ホームセンターやアウトドア専門店で購入することができます。
ガソリンスタンドで売られている燃料でも点火することが可能ですが、不純物が多く含まれており、燃料ポンプの寝詰まりが起こり、修理をしなければならなくなるようです。
そのため、燃料はホワイトガソリンを必ず使用してください。
ホワイトガソリンを用意したら、燃料タンクに入れましょう。
フェールキャップという道具を使用して、こぼれないように燃料を注いでください。
燃料は引火しやすいので、周りに火器がないことを確認し、風通しの良い場所を選んで行ってください。
また、燃料を入れる際は、満タンにしないようにしてください。
燃料は、8分目くらいを目安に注ぎましょう。
この後に「ポンピング」という作業を行うのですが、満タンに入れてしまうと上手くポンピングできなくなってしまうので、気を付けてください。
燃料を注ぎ終わったら、次にポンピングを行いましょう。
ポンピングノブを引き出し、そして押し込んでください。
この作業を何度が繰り返し、ポンプ内の圧力を上げて、点火の準備を整えてください。
次は、点火の仕方をご紹介します。
コールマンガソリンランタンのつけ方~点火・調整~
準備が整ったら、いよいよ点火です。
コールマンのガソリンランタンは、マントルという部分が発光するのですが、いきなり着火するのでなく、まずは空焼きが必要です。
マントル部分に直接火をつけ、全体が白っぽくなれば空焼き完了です。
この時は燃料バルブは必ず閉めておきましょう。
また、空焼き後のマントルは非常にもろく崩れやすいです。
くれぐれも慎重に扱ってください。
空焼きが終わったら、点火を行いましょう。
マントルの近くに火を近づけ、燃料バルブをゆっくりと開けてください。
着火したら、つまみをLOWにし、しばらく待ちます。
最初の内は、炎が立ちあがりますが、しばらくしたら炎がなくなり灯が落ち着いたら点火完了です。
最後にもう一度ポンピングを行い、光量を安定させましょう。
燃料を使い切るのが理想ですが、使用後に燃料が残ってしまったら、必ず燃料を抜きましょう。
放置しておくと燃料が酸化し、故障の原因となり修理が必要となる場合があります。
気を付けて取り扱いましょう。
コールマンガソリンランタンの修理に必要な工具
コールマンのガソリンランタンは非常に頑丈ですが、長く使用しているうちに調子が悪くなり、修理が必要になることがあります。
コールマンのガソリンランタンは、交換用の部品が多く販売されており、自己修理が可能です。
そして、修理をする時は工具が必要です。
修理をする前に、まずは修理をする際に必要な工具についてご紹介します。
1つ目に必要なのがリュブリカントです。
リュブリカントとは潤滑油の一種で、ポンピングバルブにさします。
これをさすことによって、ポンピングをスムーズに行うことができます。
2つ目に必要な工具が、スーパーレンチです。
それぞれの部品を分解するのに必要なレンチと工具が1つになったレンチです。
3つ目に必要な工具は、プラスドライバーです。
スーパーレンチがあれば、ほぼ分解可能ですが、唯一燃料バルブの分解の時だけ必要となるので準備しておきましょう。
4つ目に必要なのが、鉄ブラシです。
日常的なお手入れだけでなく、オーバーホールや修理の際にも活躍します。
各部品の隙間にたまった汚れを落とすのに役立つでしょう。
これら4つがあると基本的に分解・修理は可能です。
また、ラジオペンチや軍手、汚れをふき取る雑巾などもあると、作業がスムーズに進むでしょう。
コールマンガソリンランタンの修理方法~ポンピング部分~
コールマンのガソリンランタンの故障で、意外と多いのがポンピング部分です。
ポンピングノブがうまく動かなかったり、動いてもしっかりと圧がかからなかったりすることがあります。
上手くポンピングできないときは、まず、オイル切れを疑いましょう。
リュブリカントをプランジャーの注油口から注入すれば、修理完了です。
それでも、正常に作動しなかったら、ポンプ部分を分解しましょう。
分解したプランジャー部分のポンプカップを確認してください。
ポンプカップが摩耗していると、空気が抜けて圧力がかからなくなります。
圧力がかからないと、燃料がうまく気化せず不完全燃焼を起こしてしまい、非常に危険です。
こういった場合はポンプカップを交換しなければなりません。
ポンプカップを取り外すには、ラジオペンチを使ってプッシュオンナット爪を上げて、古いポンプカップを取り外します。
そして、新品のポンプカップを取り付けて、プッシュオンナットの爪を再び寝かして固定します。
これでポンプカップの交換完了です。
ポンピング部の修理は、小さめの部品が多いので、紛失してしまわないように気を付けてください。
コールマンガソリンランタンの修理方法~炎が安定しない場合~
コールマンガソリンランタンの炎が安定しない場合の修理方法についてご説明します。
マントル部分に火がつくけれど、いつまでたっても炎が安定しない場合は、ジェネレーターに注目してみましょう。
ジェネレーターは、煤や燃料汚れが溜まりやすい箇所です。
鉄ブラシやサンドペーパーで汚れを綺麗に取り除きましょう。
また、汚れを除去しても炎が安定しない場合は、ニードルを確認してください。
ニードルが折れてしまっている場合は、ジェネレーター本体を新品と交換する必要があります。
アウトドアショップやホームセンターで交換の部品を購入して、新しく取り付けましょう。
ジェネレーター以外に炎が安定しない原因は、燃料バルブから燃料漏れが起こっていることが考えられます。
普段は漏れなくても、燃料タンクに圧力をかけると、漏れる場合があります。
これは燃料バルブ内の鉛製のリングの緩み、または不具合が原因です。
緩んでいる場合は、締め増しを行ってください。
この際、緩まないようにと強く締めすぎてしまうと、逆に鉛製のリングが潰れてしまうことがあります。
あまり力を入れすぎず、適度な加減で締め付けましょう。
丁寧に修理して長く愛用しよう
コールマンのガソリンランタンは、修理やメンテナンスの部品が非常に充実しています。
調子が悪いからと言って、すぐに捨ててしまうことを考えず、自分で修理してみましょう。
最初の内は面倒かもしれませんが、使っているうちに何とも言えない味わいが生まれてきて、愛着が湧いてきます。
自分だけのランタンを育て上げるというのも、楽しみ方の1つではないでしょうか。