登山の醍醐味の1つに、頂上でコーヒーを飲むことも挙げられますね。
淹れ立てのコーヒーをご来光を眺めながら飲むのは、格別なことでしょう。
しかし、コーヒーを淹れるとなれば火が必要です。
そんな登山のときに活躍するアイテムが、「コールマンのスポーツスター」です。
ここでは、コールマンのスポーツスターについてや使い方をご紹介していきます。
コールマンのスポーツスターって何?
コールマンのスポーツスターをご存知の方はいるでしょうか?
もちろん、登山などのアウトドアをよくされる方であれば、ご存知のことと思います。
よく知らないという方に向けて、まずはこのスポーツスターについてご説明していきます。
このスポーツスターとは、ガソリンバーナーのことです。
ガソリンバーナーとは、不純物の少ないホワイトガソリンを燃料とするバーナーのことをいいます。
燃料タンクに入れたホワイトガソリンを加圧することで、ジェネレーターによって気化したガスが燃焼されます。
それにより、熱を得ることが可能になるのです。
ガスバーナーと比較すると使い方に時間がかかってしまいますが、「低温化であっても火力を安定に供給できること」と「アナログのような作業」が人気となっています。
また、燃料であるホワイトガソリンは寒さに強いので、登山で大活躍することでも人気となっているようです。
スポーツスターの燃料!ホワイトガソリンとは?
コールマンのスポーツスターの燃料は、ホワイトガソリンとお話ししましたね。
登山などをよくされる方は、ガソリンバーナーをよく使用しているようですが、その魅力の1つはこの燃料のホワイトガソリンにあるのです。
ですから、スポーツスターの魅力を知って頂くためにも、ホワイトガソリンについてもう少しお話をしていきます。
ホワイトガソリンは、車のガソリンと同じく原油から精製される燃料の1つです。
しかし、車のガソリンとは全くの別物として扱われています。
ホワイトガソリンという名前の由来は、ガソリンの種類を識別するための色からきているのです。
ガソリンは基本的に無色透明ですので、種類を識別するために色を付加しています。
ちなみに、レギュラーガソリンにはオレンジの色素、有鉛ガソリンには紫の色素を入れて、目視で識別できるようになっています。
ホワイトガソリンはこのような色素を何も入れていないので、「白(ホワイト)」という名前を与えられて「ホワイトガソリン」と呼ばれるようになったのです。
そして、このホワイトガソリンの特徴としては、「寒さや風に強い」「火力が強くて安定している」「燃費が良い」などが挙げられます。
先ほども少しお話をしましたが、寒さに強く火力も安定することで、多くの登山家やキャンパーたちに愛用されています。
実際に、登山などのアウトドアをよくされる方は、ホワイトガソリンをどのような使い方で使っているのでしょうか。
スポーツスターの燃料!ホワイトガソリンの使い方
コールマンのスポーツスターなどの燃料であるホワイトガソリンを、登山などのアウトドアをされる方たちはどのように使っているかをお話ししていきます。
まずは、やはり「料理」ですね。
ホワイトガソリンの火力は、天候の変化に左右されることなく安定していますので、料理においても大活躍してくれます。
揚げ物や炒め物などを、時短で調理することができるでしょう。
特に登山のときは、頂上で淹れ立てのコーヒーを飲むことが醍醐味の1つですから、お湯を沸かすときにも活躍します。
料理のほかに、ランタンなどの「照明」としても使われています。
ホワイトガソリンの火は、何ともいえない温もりを感じることができるのです。
また、照らされる人の心を穏やかにしてくれて、くつろぎの夜をもたらしてくれます。
ただし、これは屋外で使用することが目的とされているので、就寝前に癒されたいがためにテント内での使用することは避けましょう。
さらに、ホワイトガソリンには「暖房」としての使い方もあります。
特に登山などでは、標高が高くなっていくにつれて、気温が徐々に下がってきます。
ご来光を見るために山を登っている場合は、山で1泊することもありますので、その際暖房としてホワイトガソリンを使用することもあるのです。
意外といろいろな使い方ができるので、アウトドアのアイテムの1つとして、ホワイトガソリンを燃料とするガソリンバーナーは重宝されているわけです。
コールマンスポーツスターの使い方①
これまで、コールマンのスポーツスターについてと、その燃料であるホワイトガソリンについてお話をしてきました。
ここからは、実際にどのようにしてスポーツスターを使うのかをご説明していきます。
使い方の手順は以下のとおりです。
①ホワイトガソリンを注入
②ポンピング
③点火
④追ポンピング
この流れで、スポーツスターを使用します。
これについて詳しくみていきましょう。
【①ホワイトガソリンを注入】
スポーツスターのフューエルキャップを外し、燃料タンクにホワイトガソリンを入れていきます。
燃料は、本体を少し傾けたときに、燃料挿入口から液面が見えるくらいまでを目安に入れましょう。
(ちなみに、ガソリンフィラーを使用すると、燃料の注入が簡単にできます。)
燃料を入れ終わったら、フューエルキャップをしっかり閉めてください。
【②ポンピング】
まず、ポンピングについてご説明します。
このポンピングとは、ポンピングノブを押して引きすることで、燃料タンク内を加圧する作業のことをいいます。
ポンピングノブを反時計回りに2回転くらい回して引っ張ると、ポンピングノブが引き出すことができます。
ノブの中央には穴があり、この穴は呼吸ポートでもあるため、ポンピングするときは親指でこの穴をふさぎながら押し込むことが重要です。
奥まで押し込んだらまた引出し、再度押し込みまた引き出す、といった作業を繰り返し行い、燃料タンク内をどんどん加圧してください。
ノブが固く押し込めなくなってきたら、燃料タンク内の加圧が完了した合図です。
呼吸ポートを開放した状態でポンプノブを押し込み、時計回りに回してしっかり閉めればポンピング終了です。
コールマンスポーツスターの使い方②
引き続き、コールマンのスポーツスターの使い方をご説明していきます。
【③点火】
チャッカマンなどでガソリンバーナーの側に火をともしたまま、レバーをゆっくり回しバルブを開いて着火します。
着火したと同時に、一度炎が立ち上がりますので注意してくださいね。
炎が立ち上がっても、ジェネレーターが温まりやすい構造ですので、すぐに青色の火に変わります。
外気の温度にもよりますが、10秒ほど経っても青色の火にならない時は、酸素の量が不足している可能性がありますので、再度しっかりポンピングをしてみてください。
【④追ポンピング】
スポーツスターの火力を安定させるために、追加でポンピングをすれば完了です。
バーナーはランタンと比べると、燃料タンクの内圧の減りが早くなっています。
そのため、火力が落ちてくることもあるので、もしそれに気づいたら追ポンピングをするようにしてみてください。
使い方と一緒に消化方法も覚えておこう!
先ほどまで、コールマンのスポーツスターの使い方についてお話をしてきました。
ここでは最後に、使い方と一緒に覚えてほしい、スポーツスターの消化方法についてお話をしていきます。
消火する方法自体は、バーナーのレバーを【OFF】にするだけです。
しかし、ただ単に【OFF】にするのではなく、レバーを【LOW】と【HIGH】に数回繰り返しひねったあとで【OFF】にするようにしましょう。
これを行うことで、ノズル部分の掃除が可能となるのです。
そして、【OFF】にしたあとも火が残ることがありますが、しばらく待つと鎮火していきます。
ただし、鎮火したといってもしばらくの間は熱を持ったままです。
すぐに片付けてしまうと、火事などの事故になることもあり得ます。
こういった危険から回避するためにも、完全に冷めるまでは片付けないようにしてくださいね。
スポーツスターをアウトドアに持参してみよう!
コールマンのスポーツスターについてお話をしてきましたが、いかがでしたか?
今までガソリンバーナー自体を使用したことがなかった方も、少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
登山やキャンプなどで活躍すること間違いなしですので、ぜひアウトドアのお供にスポーツスターを持参してみてはいかがでしょうか。