アウトドア用品といえば、やはりコールマンが有名です。
そして、コールマンから販売されている昔から変わらないフォルムのスポーツスターⅡは、シングルバーナーとして人気があります。
スポーツスターⅡはシンプルな構造から、メンテナンスをしっかりしておけば修理に出すこ必要はめったにありません。
ここでは、スポーツスターⅡのご紹介と修理に出すタイミングなどについてご紹介します。
コールマンの魅力とは?
コールマンは、アウトドア好きでない方にもその名が知られています。
「アウトドアといえば、コールマン」というくらい浸透しているのです。
それではコールマンはなぜ、ここまで世界中の人々に愛され続けているのでしょうか。
もしキャンプをしようと思ったとき、何を一番大事に考えるかというと、キャンプギアの豊富さと確かな品質が挙げられます。
コールマンは、その古い歴史にも関わらず、常に新しいものを作り続けています。
毎年発表される新商品や、他ブランドとのコラボ商品作りにも積極的に関わっているのです。
しかしコールマンは、何でも新しくしているわけではありません。
いい製品は姿を変えずにずっと生産し続けることによって、変化だけを求めず、伝統も大事にする姿勢がみられるのです。
コールマンのランタンやバーナーなどがそのいい例です。
コールマンのバーナーといえばスポーツスターⅡが挙げられますが、昔からほとんど形や機能が変わっていません。
ホワイトガソリンを使ったり、ポンピングが必要なところは、まさに昔からのこだわりといっていいでしょう。
シンプルな構造から、メンテナンスさえ十分にしておけば、修理に出すようなことはあまりありません。
コールマンの魅力は、変わらないところ・変わり続けているところを両方持ち合わせていることだといえます。
修理は必要なし!?コールマンのスポーツスターⅡのご紹介!
コールマンのスポーツスターⅡは、シングルガソリンバーナーです。
表記が、コールマン508Aとなっているため、そのまま「コールマン508A」と呼ぶ人もいます。
昔ながらの緑のフォルムが特徴的で、人気のバーナーです。
燃料には、ホワイトガソリンを使います。
ホワイトガソリンには不純物が入っていないため、とても安定した火力があります。
そのことは、気候の影響を受けにくいことにつながります。
他の燃料と比べると分かりますが、たとえば、標高の高さ・気温の低さ・湿気の多さが悪い条件でも火が弱まりにくく、安定して燃え続けることができます。
ですから、気温の変化が大きいところや、寒冷地での使用が特におすすめです。
長く使えるスポーツスターⅡですが、修理が必要ないようにメンテナンスはしっかり行いましょう。
また、別売りのヒーターアタッチメントをスポーツスターⅡに取り付けると、ストーブとしての使用も可能です。
ちょっとした暖を取りたいときにあると便利ですね。
コールマンのバーナーといえばこれ!スポーツスターⅡの仕様
ここでは、コールマンのスポーツスターⅡの仕様を細かく見ていきます。
【スポーツスターⅡの仕様】
・火力 最大時で2125kal/h位
火力は最大時での値ですので、実際に使用するような強さではもっと小さくなります。
・タンク容量 約520cc位
500mlのペットボトル1本分ですので、なかなかの容量です。
・燃焼時間 約1.5~3時間
気候などによって左右しますが、だいたい上記の時間内が平均的な燃焼時間になります。
・サイズ 約直径14×14cm
・本体重量 約960g
これは本体の重量で、燃料のホワイトガソリンを満タンに入れた場合は1.2kgになります。
・価格 大体12,000円程度です。
実際の価格は、ネットなどでご確認ください。
メンテナンス次第で、修理があまり必要ないスポーツスターⅡですが、修理に出したほうがいい症状はどのようなものがあるのでしょうか。
それを、次項でお話ししていきます。
修理するタイミングは?スポーツスターⅡの気になる症状
コールマンのスポーツスターⅡを使っていて次のような症状が出た場合は、何らかの修理が必要です。
【気になる症状】
・点火に時間がかかる
・不完全燃焼が起きる
・火力が強くならない
・火力の調整が難しい
上記のような症状の場合、ジェネレーターの交換が必要です。
ジェネレーターはホワイトガソリンを気化させる大事な部品ですが、消耗品になっています。
火をつけたときに違和感を感じたら、まずはジェネレーターの交換をしてみましょう。
【ジェネレーターの交換】
①ジェネレーターを固定しているネジを緩め、金具を外す
②ジェネレーターの根元にあるナットを外す
③ジェネレーターをひっぱって、クリーニングロッドを外す
④本体に付いているジェネレーターの先端を外し、横にずらしながら全部を取り外す
⑤新しいジェネレーターの片側を穴にはめ、先端を本体に合わせてはめる
⑥クリーニングロッドをバルブの先端に取り付けたら、燃料レバーをHIGHに合わせ、クリーニングロッドを下げる
⑦最後にナットを付け、ジェネレーターを固定している金具をネジでしっかり取り付ける
ジェネレーターの交換方法は、コールマンのホームページでも確認できます。
自分での交換が不安な方は、コールマンに直送して修理してもらうことも可能です。
スポーツスターⅡの燃料漏れ!すぐ修理?
コールマンのスポーツスターⅡですが、修理が必要と思われる症状の中に「燃料が漏れる」ということがあります。
燃料が漏れてしまう状態ということは、大変危険です。
この場合、バルブからの燃料漏れであれば、まずナットの緩みがないか確認しましょう。
もし、ナットをきつく締めても漏れがある場合は、バルブ自体の交換になります。
燃料漏れには他の原因も考えられます。
たとえば、火を付ける前にバルブを開けたままにしたため、燃料が出過ぎた場合です。
そうなると、バーナーボックスから漏れている状態になります。
この場合、バーナーボックスを燃料タンクから外し、内部のセラミックファイバーに火を付けて、燃料がなくなるまで燃やす必要があります。
このとき、直接セラミックファイバーに火を付けてください。
燃料が漏れると危険なため心配ですが、まずは上記のような対処法を試してみて、それでもダメなら修理に出しましょう。
修理なしで長く使おう!スポーツスターⅡのメンテナンス
コールマンのスポーツスターⅡを安全に長く使うには、メンテナンスが必要になります。
ここでは、スポーツスターⅡのメンテナンスをお伝えします。
【コールマンのスポーツスターⅡのメンテナンス】
①ジェネレーターのチェック
火力が安定しない場合は、前項でもお話したジェネレーターの交換が必要です。
②ポンプカップのチェック
ポンピングを行って、ノブの動きが鈍くないかチェックします。
もし、抵抗力が感じられない場合は、ポンプカップの乾燥が考えられます。
その場合、専用オイルを「OIL」の穴に2~3滴垂らします。
それでも改善しない場合は、ポンプカップの交換が必要です。
③チェックバルブのチェック
ポンピングをしたあとに、ポンプノブを「OPEN」にして、ポンプノブの穴に火を近づけます。
ポンプノブに火が付かなければ問題ありません。
しかし、火が付いた場合にはチェックバルブに問題がありますので、交換をしましょう。
交換は、ポンプカップ・チェックバルブ共に自分でもできますが、コールマンの修理を依頼することもできます。
コールマンのスポーツスターⅡは定期的なメンテナンスを!
コールマンのスポーツスターⅡは、古くから使われ続けてきたシングルバーナーです。
ここまで、気になる症状と修理に出す目安をお伝えしてきました。
「何か不具合があるから」と言ってすぐ修理に出す前に、自分でチェックできることもあります。
お伝えした定期的なメンテナンスで、コールマンのスポーツスターⅡを長く使い続けてくださいね。