キャンパーたちの多くが、テントと一緒にタープテントを設営しますよね。
タープテントによって、より快適なキャンプを過ごすことが可能になるので、持って行って損なしのキャンプギアでしょう。
ここでは、コールマンのタープテントの中でもヘキサタープを例に挙げて、設営方法や張り方のアレンジ方法をご紹介していきます。
張り方が簡単!ヘキサ型タープの魅力
タープテントは、大きくスクリーンタープとオープンタープに分かれていて、ここではオープンタープに含まれるヘキサ型タープについてお話をしていきます。
ヘキサ型タープとは、ヘキサゴン(六角形)の形をした1枚の布のタープテントのことです。
基本的な構造としては、2本のメインポールと6本の張り綱で設営しています。
テントのように仕切られた壁のようなものがないため、開放感を味わえるのが魅力となっています。
また、夏の暑い日差しから守ってくれたり、日陰を作ってくれることにも役立ちます。
ほかにも、ポールの高さを変えることでアレンジを楽しめたり、張り方も簡単でコンパクトに収納できるのも魅力となっています。
ちなみに、コールマンのヘキサ型タープの特徴としては、これらの魅力があるのに軽量で部品が少ないことです。
さらに、可能なものであればテントと連結もできるので、リビングやダイニングのような役割をタープがしてくれます。
張り方も簡単ということで知られているので、初めて使う方でも安心してチャレンジできるでしょう。
ヘキサ型タープテントにはデメリットも!
ヘキサ型タープの魅力についてお話ししましたが、魅力がある一方、デメリットもあります。
デメリットとして挙げられるのは、壁がないことです。
壁がないことで開放感を味わえるのが魅力ですが、デメリットにもなってしまうのです。
まず挙げられるのは、虫の侵入を許してしまうことです。
夏のキャンプで、木が生い茂る場所などにテントを張った場合、そこには多くの虫も生息しています。
特に暗くなってくると、タープテントに灯されているランタンめがけて虫が集まってきます。
タープには壁のような仕切りがないので、虫の侵入を阻止することができません。
ですから、虫対策をほかで行わないと、美味しい晩御飯に虫が入ってしまうなんてこともあるかもしれません。
また、プライベートな部分が丸見えなのもデメリットになりますね。
壁がないため、行動を全て見られているようなものですので、周囲の目が気になる方ですとこのヘキサ型タープは向かないかもしれません。
さらに、雨は雨でも横殴りのような雨の場合は、タープ内はビショビショに濡れてしまいます。
こういったデメリットな部分も持ち合わせているので、頭に入れておくようにしましょう。
ヘキサ型のタープの魅力やデメリットの部分についてお伝えしたところで、つぎは張り方についてみていきましょう。
魅力の1つにも張り方が簡単なことがありましたね。
実際にどのように設営するのか、コールマンのタープテントを例にご説明していきます。
タープを張る前に!場所を要チェック
ここから、ヘキサ型のタープテントの張り方についてご説明していきます。
コールマンを例に挙げてお話ししていきますが、まずはタープを張る場所の選別をしましょう。
タープで快適に過ごすために、場所にこだわることも大切です。
以下のような場所を選ぶようにしてください。
●平らな場所
●石が多くなく、ゴツゴツしていない場所
●足元が見えやすい場所
●見晴らしの良い場所
避けた方が良い場所も覚えておきましょう。
●崖の下(落石や落下物の恐れ)
●一本木の下(落雷の恐れ)
●劣化している木や強風で倒木の恐れのある木の近く
●川付近や中洲(増水の恐れ)
●草が生い茂っている場所(蛇や害虫、危険動物がいる可能性が大)
何となくで張る場所を選ぶのではなく、以上のような細かい部分に注意して選ぶようにしましょう。
また、場所を選べたらレイアウトを決めることも重要です。
風向きと太陽の向きを意識して、張り方を考えると、より快適な空間を生み出すことにつながります。
風向きを意識するだけで通気性の向上につながるので、「ものすごく快適になった」という声も聞きます。
また、太陽の向きを意識せずに設営すると、太陽の光を浴び続けるなんてことにもなりかねません。
極力、南北の方角に合わせて張るようにしましょう。
万が一強風の場合は、太陽や風向きに関係なくタープを張らないほうが良いですね。
張り方を覚えよう!コールマンのヘキサ型タープテント
タープテントを張る場所が選定できたら、早速設営してみましょう。
今回は、コールマンの「XP ヘキサタープ MDX」の張り方をご紹介します。
①全体像をイメージします。
タープは意外と大きいので、採寸をだいたい把握していないとタープを張れてもテントが張れなくなる場合もあります。
一度、タープを広げてみて全体像をイメージしてみましょう。
②必要な道具をあらかじめ用意しておきます。
作業ごとに道具を出すのは効率が悪いです。
だいたいの全体像をつかんでいるので、ポールを立てる場所にポールをおくなどして、効率よく作業できるように準備しておきましょう。
③1本だけペグを打っておきます。
全体像が決まっているので、急な強風で飛ばされないように1本だけペグ打ちしておくと安心です。
タープなどが飛ばされたときに周囲にいる人たちに怪我をさせてしまうこともあり得ますから、そういった事故を起こさないためにもしておきましょう。
④自在ロープは、ある程度緩めておき調整部分を持たせましょう。
今は平面の状態でタープをおいてますが、ヘキサ型は立ち上げることで立体的な作りになります。
そのため、ある程度の調整部分を持たせておけるように、自在ロープを緩めておきましょう。
⑤ペグ打ちするときは、各ポイントがタープの角に対して直線上になるように合わせます。
タープはポールを立ち上げると、ロープが上向きになるように設営されます。
そのため、ペグ打ちの際に上向きになったロープとペグが垂直になるように打ちこまなければなりません。
このイメージで打ち込むことで、立ち上げるときにロープやペグが抜けるといったことが起きにくくなります。
⑥メインポールを持ち上げます。
角のペグ打ちが完了したら、ロープのループをポールに通しましょう。
そして、一気にメインポールを立ち上げることでタープも立ち上がります。
対角線上のポールも、同様に立ち上げましょう。
⑦タープの仕上げをします。
ロープのテンションを順番にかけて、タープの仕上げをしましょう。
メインポールのある中央から両サイドの順番で、テンションをかけます。
中央のラインがたるむと綺麗に仕上げられないので、しっかり張るようにしてください。
1点だけ強く張ってもバランスが崩れてしまうので、様子をみながらテンションをかけるようにしましょう。
これで、ヘキサ型タープの張り方は完了です。
張り方をアレンジ!コールマンなどのタープテントを使いこなそう!
コールマンのヘキサ型タープテントの張り方を覚えたら、アレンジを加えてより快適な空間になるようにしてみましょう。
ヘキサ型タープの魅力には、張り方のアレンジを楽しめることもあります。
そのときの気分や気候などに合わせて、張り方を変えてみましょう。
ここでは3つのアレンジ方法をご紹介します。
【ロースタイル】
2本のメインポールのうち片方を短く調節します。
これだけで、傾斜のついたシルエットを作ることが可能です。
屋根が低くなっている部分があれば、お子さまも日差しを浴びにくくなり快適に遊ぶことができるでしょう。
【風雨防止スタイル】
張り綱を短く調節してペグダウンすると、三角屋根のようなスタイルになります。
雨や風から守ることができるほか、プライバシーも確保できるので周囲の目が気になる方にオススメのスタイルです。
【開放的スタイル】
メインポールだけでなくタープの各角にポールをセットし、通常2本で設営するのを6本のポールを使ってタープを設営するスタイルです。
タープの布が絨毯のように広がるので、より開放された空間ができ上がります。
自然の壮大さなどを感じたい方にオススメですね。
こういったポールなどを調節することで、いろいろなスタイルを楽しめますから、自分だけのアレンジ方法を見つけてみてください。
初心者にオススメ!コールマンのワンタッチタープをご紹介
これまで、コールマンのヘキサ型タープを例に挙げてお話をしてきました。
張り方が簡単などの魅力があるヘキサ型タープですが、キャンプにあまり行ったことがない方ですと、タープの設営が難しく感じる方もいることでしょう。
そこでここでは、初心者の方たちにオススメの、ワンタッチタープをご紹介していきます。
「フレームを開く」→「シートをかぶせる」→「脚を伸ばす」の3ステップで設営できる優れものです。
慣れてしまえば女性1人でも設営できるので、とても便利なタープテントです。
ワンタッチですと、タープの強度がどうなのか心配になる方もいるでしょう。
しかし、最近のワンタッチタープは丈夫で高い耐水性が備わっていて、さらに風に強いものも増えてきています。
機能面も問題ないのに手軽であることが、オススメできる理由に挙げられますね。
それでは、コールマン製のオススメのワンタッチタープをご紹介します。
【コールマン イージーキャノピーST 220×220cm】
3~4人向けのタープテントです。
シェードには防水加工も施されていますので、雨の日でも安心して使えます。
また、ストームガード仕様にもなっているので、風にも強いのが魅力です。
ヘキサ型タープも魅力あるタープテントですが、まだ経験の少ない方はまずはワンタッチタープからはじめてみるのも良いですね。
タープテントで快適な空間を!
タープは、キャンプにおいて快適な空間を作り上げるだけでなく、日差しなどから守ることにも役立ちます。
コールマンのものであればテントと連結できるものもありますので、自宅でいうリビングのような空間を作り上げることが可能になります。
キャンプに行った際はぜひ、ご紹介したヘキサ型タープやワンタッチタープで、くつろぎのスペースを作ってくださいね。