大人気の鋳物ホーロー鍋、「ストウブ(STAUB)。」
これは、熱伝導率が高く保温性にも優れ、さらに直火もOKなので、アウトドアでも使用できる鍋です。
炊飯器がなくても、ストウブ一つあるだけで、ご飯を炊くこともできるのです。
ご飯が炊けるということは、難しそうに思われる炊き込みご飯も、ストウブで簡単に、おいしく炊けてしまうのです。
それでは、そのストウブを使って調理する、炊き込みご飯の炊き方について、ご紹介していきましょう。
オススメ!旬の食材で炊き込みご飯!
今回の記事では、ストウブで炊く炊き込みご飯の炊き方をご紹介していきますが、その前にまずは炊き込みご飯にオススメの食材について、お話ししていきましょう。
日本には四季がありますよね。
その季節ごとの、旬な素材で炊き込みご飯を炊くと、より一層、おいしく食べられるのです。
■春:たけのこ、菜の花、豆、アサリ、フキ
■夏:とうもろこし、枝豆、トマト、新ショウガ、アユ
■秋:さつまいも、クリ、マツタケ、銀杏
■冬:カキ、サケ、タイ
他にも、炊き込みご飯に合う食材は、まだまだたくさんあります。
人によっては、「ご飯に合うのか?」と思う食材も、あるのではないでしょうか。
しかし、炊き込みご飯は、和風なものだけではなく、さきほどもご紹介したとおり、洋風のものもおいしくできます。
そのため、案外、食材の幅は広いのです。
その時の旬である、自分のお好みの食材を組み合わせて、新しいレシピに挑戦してみるのもオススメです。
おこげがポイント!ストウブで炊く炊き込みご飯の炊き方のコツ
炊き込みご飯の醍醐味と言えば、やはり「おこげ」ではないでしょうか。
ストウブで、ご飯や炊き込みご飯を炊くと、しっかりとおこげがつき、風味豊かな味わいになります。
しかし、おこげをおいしそうにつけるには、ちょっとしたコツがあるのです。
ここでは、そのコツについて、ご紹介していきましょう。
まず、米を炊くときの基本的な炊き方です。
1.米を研ぐ。
2.米1合につき、水1カップを入れて、30分以上吸水させる。
3.「2」を火にかけ、中火~強火で沸騰させる。
4.沸騰したら弱火にし、米1合で8分、2合で9分、3合で10分で、火を消す。
5.13~15分くらい蒸らす。
これにおこげをつけたいので、コツとしては、「4」の工程で最後に強火にします。
そうすると、パチパチと音がなるので、なり始めたら10秒くらいで火を消します。
この工程を追加するだけで、香ばしいおこげを作ることができるのです。
普段の炊飯器で炊き込みご飯を作るときは、おこげをつけることは難しいですよね。
しかし、ストウブだと、簡単におこげをつけられます。
ストウブで、おこげつきのご飯や炊き込みご飯を、ぜひ作ってみてください。
ストウブで炊き込みご飯が炊ける!その炊き方とは?
炊き込みご飯の炊き方のコツがわかったところで、ストウブを使って炊き込みご飯を作ってみましょう。
それでは、さっそくその炊き方をご紹介していきます。
■鶏肉ときのこの炊き込みご飯
【材料(4人分)】
・米 4合
・鶏肉 150g
・お好みのキノコ 250g
・油揚げ 1枚
・にんじん 1/2本
・水 3+3/4カップ
・顆粒和風だし 小さじ1
・しょうゆ 大さじ2
・酒 大さじ2
・みりん 大さじ1
・塩 小さじ1弱
【作り方】
1.米を洗い、ざるにあげて、30分ほど置いたあと、水を切る。
2.「1」と、水、調味料を全部、ストウブに入れて、軽く混ぜておく。
3.鶏肉を小口切り、にんじん、油揚げは小さい千切りにしておく。
4.「2」に、「3」を入れ、少しだけ蓋を開けて、中火で沸騰させる。
5.しっかりと沸騰したら、蓋をきっちりして、1分加熱させる。
6.1分加熱後、極弱火にして10分加熱したら、火を消して、そのまま10分蒸らしたら、完成。
そして、先ほどもお伝えしたとおり、美味しくする「おこげ」のポイントも押さえるなら、「6」の工程の加熱の際に最後に強火にします。
炊飯器でも、もちろん炊き込みご飯はおいしく炊けます。
しかし、ストウブで炊くと、より一層おいしく仕上がります。
ご紹介したとおり、工程は難しいものではないので、ぜひチャレンジしてみてください。
ストウブでお赤飯も炊ける!その炊き方とは?
ここまで、炊き込みご飯の炊き方についてお話をしてきましたが、炊き込みご飯だけでなく、他にもお米を使った料理ができます。
そこで、ここからはアレンジとして、炊き込みご飯以外の料理についてもご紹介していきましょう。
まずは、お赤飯です。
お赤飯は、お祝い事などの行事に欠かせないですよね。
お赤飯をストウブで作ることで、一段と美味しくなりますので、ご紹介をしていきましょう。
【材料】
・もち米 3合
・あずき 50g
・塩 小さじ1/2
【作り方】
1.あずきは洗い、2~3時間ほど水につけておく。
2.「1」の水を捨てて、鍋に、あずきと3~4倍の水を入れ、沸騰させる。
3.沸騰したら、再度、水を捨てて、今度は4~5倍の水を入れる。
4.強火で沸騰させ、沸騰後は弱火にする。
5.1時間ほど、あずきの歯ごたえが残るくらいに茹で、そのまま冷ましておく。
6.ストウブに、洗ったもち米と、「5」を入れ、さらに、もち米に水がかぶる程度に水をたす。
7.1時間程度たって、水分が少なかったら水をたし、ひたひたにしておく。
8.さらに1時間~一晩ほど置いておく。
9.「8」に塩を入れて、強火で沸騰させ、沸騰したら蓋をかぶせ、極弱火にする。
10.12分加熱して火を消し、10分蒸らせば、完成。
普通の炊き込みご飯などと比べて、お赤飯は時間がかかります。
しかし、ストウブで作ることによって、ふっくらおいしい、お赤飯を作ることができます。
お祝い事や、運動会などの行事の際に、ぜひストウブで作ってみてください。
おもてなしにピッタリ!ストウブでパエリア風炊き込みご飯!
アレンジとしてお赤飯の炊き方をご紹介しましたね。
それでは、次にお客様へのおもてなしにピッタリな、パエリア風炊き込みご飯の、炊き方をご紹介していきましょう。
【材料】
・米 2合
・エビ 4尾
・イカ 1/2杯
・マッシュルーム 4個
・しめじ 1/2袋
・白ワイン 50㏄
・塩コショウ 少々
・水 360㏄
・顆粒洋風スープの素 小さじ2
・カレー粉 大さじ1
・ニンニク 1片
・オリーブオイル 大さじ2
【作り方】
1.エビは、背ワタを取り、イカは、洗ってから水分を拭き取っておく。
2.マッシュルームは薄切りにし、しめじはほぐし、ニンニクはみじん切りにしておく。
3.ストウブに、オリーブオイルとニンニクを入れ、弱火で炒める。
4.「3」の香りが立ったら、中火にしてエビを入れ、エビの色が変わったら、イカを入れて、焼き色がついたら白ワインをかける。
5.アルコールがなくなったら、マッシュルームとしめじを入れ、塩コショウをふる。
6.「5」に米を加え、全体を混ぜ、米にオリーブオイルがなじんだら、水を加える。
7.「6」が、ひと煮立ちしたら、顆粒洋風スープの素と、カレー粉を入れる。
8.ストウブに蓋をして、弱火で10分、弱めの中火で2分加熱し、火を消したら、さらに10分蒸らし、完成。
このレシピで、いつもの炊き込みご飯とは一味違う、おもてなしに最適な、炊き込みご飯ができます。
お客様がいらっしゃるときなどの料理の一品として、作ってみてはいかがでしょうか。
アウトドアにオススメ!ビールを使った炊き込みご飯の炊き方
ここまでストウブを家庭で使うことを想定してお話を進めてきましたが、ストウブは直火にも対応できるので、アウトドアでの調理にも最適な鍋です。
そこで、アウトドアにもピッタリな、ストウブで作る炊き込みご飯の炊き方について、ご紹介していきましょう。
■ビールの炊き込みご飯
【材料(2人分)】
・米 2合
・ビール 360ml
・鶏もも肉 80g
・顆粒だし 適量
・塩 適量
【作り方】
1.米を研いだら、30分吸水させる。
2.「1」の水を切って、ストウブに入れる。
3.「2」に、ビール、鶏もも肉、調味料を入れる。
4.「3」を強火で加熱し、沸騰したら、極弱火にする。
5.8分経過したら、火を消し、8分間蒸らす。
これで、完成です。
8分間蒸らした後は、米がくっつきやすいので、しっかりとほぐすようにしてください。
水ではなく、ビールで米を炊くというのは、アウトドアならではですよね。
ビールに糖質があるので、おこげもできます。
アウトドアで、炊き込みご飯を作るという発想が、あまりないかもしれませんが、とてもオススメです。
普通のご飯ではなく、ビールの炊き込みご飯に、一度チャレンジしてみては、いかがでしょうか。
ストウブで炊き込みご飯を炊いてみよう!
いかがでしたか?
「ストウブで、炊き込みご飯を作るのは難しそう」と、感じる方もいるのではないでしょうか。
しかし、ストウブがあれば、アウトドアであっても、簡単に炊飯することができます。
その時期ならではの食材を使用して、ストウブで炊き込みご飯を作るのも、とてもオススメです。
ご家庭や、アウトドアで、ストウブを活用して、ぜひ炊き込みご飯にチャレンジしてみてください!