スノーピークのオフトンは寝心地抜群だけど収納性が弱点

最終更新日:2019/01/15

キャンプなどのアウトドアでは、いかに熟睡できるかが体力的にも精神的にも大切になってきます。

そのため、シュラフ(寝袋)には防寒性や快適性が求められますが、構造上どうしても寝苦しく感じてしまって熟睡できないことも多いですよね。

もし、キャンプの睡眠に満足していないのであれば、シュラフを見直してみませんか。

スノーピークの「オフトン」は収納性が弱点ですが、寝心地抜群ですよ。

寝袋は寝苦しい?そんな人はオフトン!

シュラフ(寝袋)というと、マミー型というミノムシのような形のものが主流ですが、マミー型は寝苦しいと思われている人も多いことでしょう。

登山など、荷物を小さく収納しなければならないという場面ではマミー型が活躍しますが、たくさんの荷物を持ち込んでも問題ないキャンプで使うのは少し窮屈だと思いませんか。

そこでおすすめするのが、スノーピークの「オフトン」です。

スノーピークはマミー型のシュラフのほかに、封筒型と呼ばれるセパレートシュラフシリーズも販売しています。

それが「オフトン」です。

ただでさえいつもと違う環境で寝なければならないキャンプですから、少しでも快適に眠りたいものですよね。

オフトンは掛け布団と敷き布団に分かれており、お家のお布団のような感覚で眠ることができるシュラフなのです。

掛け布団と敷き布団に分かれていると、夜は冷気が入ってきて寒いと思われるかもしれませんが、心配いりません。

次の項から、オフトンがどのようなシュラフなのかご説明していきます。

スノーピークのオフトンが寝心地抜群なのはなぜ?

何よりもスノーピークのオフトンの良いところは、家で寝る時と同じように眠ることができるということです。

睡眠の質は、次の日の行動力にも影響を与えますので、できるだけ良い眠りを得たいものですよね。

しかしマミー型のシュラフですと、自由に動いたり寝返りを打ったりができないため、寝苦しく感じる人も多いです。

しかし、オフトンはまさに「お布団」ですので、そういった寝苦しさはありません。

しかも、オフトンは掛け布団と敷き布団をセパレートすることができますので、気温や季節に合わせてさまざまな使い方をすることができます。

・完全にセパレート

掛け布団と敷き布団を完全にセパレートして、体の一部分にだけ掛けることができます。

夏は、お腹や脚だけにお布団をかければ暑くなりすぎず、冷えすぎることもありません。

・部分的にセパレート

足先と胸元のファスナーだけを開けておけば、自分にちょうど良い温度にすることができます。

・トンネル型

足先だけファスナーを開けて、足元のベルクロを止めればトンネル型になります。

サイドのファスナーを閉めておけば、掛け布団を蹴ってしまうことがありませんので、明け方冷え込む時間に冷えてしまうこともありません。

・寝袋

敷き布団の足元はポケット状になっています。

すべてのファスナーを閉めた状態で、ポケットに掛け布団の足元を収納させれば、オフトンの中の暖気が逃げずに暖かく過ごせます。

スノーピークのオフトンを選ぶポイント

オフトンにはたくさんのバリエーションがあるのですが、大きく分けて二つの違いがあります。

●サイズ

オフトンのサイズは2種類です。

レギュラーサイズ:80×210cm(敷)、86×200cm(掛)

ワイドサイズ:105×210cm(敷)、110×200cm(掛)

スノーピークのオフトンは、サイドのファスナーで「掛け布団+掛け布団」、「敷き布団+敷き布団」で連結させることができます。

複数枚をひとつの大きなオフトンにすることもできますので、ファミリーキャンプにもおすすめです。

特に、子どもはキャンプの夜は眠れなくなることもあるかと思います。

子どもを真ん中にして、家族一緒に大きなオフトンで寝れば、安心感があってよく眠れるでしょう。

兄弟同士で大きなオフトンで寝かせてあげるのも楽しいですね。

●中綿素材

オフトンの中綿素材には2種類あります。

・アモノフォロファイバー

高機能な保温性を持つ合成繊維です。

スノーピークのオフトンに使われているものは、繊維そのものにシリコン加工を施して柔軟性を持たせ、コンパクトに収納できるようにしています。

・ウォッシャブルダウン

防水加工がされたダウンです。

軽くて暖かいというダウンの性質を持ちながらも、洗える加工が施されています。

オフトンの見分け方!下限温度と収納サイズが変わるので注意

前項でお話ししたように、スノーピークのオフトンはたくさんの種類があるので、どのように見分けたら良いのかわからなくなってしまうと思います。

簡単な見分け方をご説明します。

商品名の後ろに数字がくっついているものは、「ウォッシャブルダウン」のオフトンです。

この数字は、ダウンの量をあらわしています。

つまり、「セパレートオフトン600」は600gのダウンが使われており、「セパレートオフトンワイド1400」には1400gのダウンが使われているということです。

逆に、商品名に数字が付いていないものは、「アモノフォロファイバー」です。

この素材の違いやダウンの量によって、オフトンの快適温度と下限温度が変わります。

ちなみに、快適温度は「平均的な体型の成人女性が快適に眠ることができる温度」を意味します。

そして、下限温度は「平均的な体型の成人男性が寝袋内で身を丸めて8時間程度の睡眠を得ることができる限界の温度」を意味します。

ダウンが多くなればなるほど値段も上がりますし、収納サイズもシリーズによって異なります。

使用場面と下限温度を考慮して決めるようにしましょう。

スノーピークのオフトンの弱点は収納

スノーピークのオフトン最大の弱点は、「収納」です。

シュラフの性能はとても良いのですが、収納サイズがほかのシュラフよりも大きいのが弱点なのです。

アウトドアでは、持ち運びのために荷物を小さくすることを考えなければなりません。

しかし、オフトンは寝心地の良さを追求しているためか収納サイズが大きめなのです。

ワイドになるとさらに大きいです。

マミー型のシュラフに慣れている人は、大きさに驚くかもしれません。

そのため、登山よりも車で荷物が運べるキャンプなどにおすすめです。

また、収納袋に入れるのもコツが必要です。

たたみ方によっては収納袋に入らないこともありますので、何度か練習してみると良いでしょう。

そして、オフトンは真冬にはあまりおすすめしません。

シュラフには下限温度が設定されていますが、温度の感じ方は人それぞれです。

オフトンなどの封筒型シュラフは一般的に真冬には向きません。

オフトンは冬以外の3シーズンには使い勝手が良いのですが、防寒という意味ではマミー型の方が優れているため、真冬でも使いたいのであればマミー型の方が良いかもしれません。

もはやシュラフではない?収納性も度外視のオフトン

スノーピークのオフトンには、もうひとつシリーズがあります。

ここまで来ると、もはや一見してシュラフとはわからないです。

●グランドオフトン シングル1000
●グランドオフトン ダブル1600

両方とも下限温度は-15度です。

キャンプ=寝袋という概念を覆すオフトンです。

敷き布団はエアクッションになっていて、その快適な寝心地は自宅のお布団に勝るかもしれません。

また、掛け布団は隙間が生まれにくい構造になっていて、敷き布団と掛け布団を連結させることもできます。

冷気の侵入を防ぐシュラフの性能ももちろん持ち合わせています。

キャンプではとにかく寝心地にこだわりたい、という人はグランドオフトンを選びましょう。

ただし、グランドオフトンは収納性が考慮されていません。

収納サイズは、

シングル:掛け布団/Φ310×500mm、マット/Φ210×880mm

ダブル:掛け布団/Φ380×580mm、マット/Φ250×740mm

となっています。

しかも、敷布団のエアクッションを膨らませるためにマット用ポンプも必要となりますので、車載の荷物に余裕があるかの確認が必要です。

ただ、寝心地という点では最高ですから、寒い冬でもキャンプで快眠したいという人にはおすすめです。

良い睡眠で疲れをリセットして次の日へ

キャンプ翌日も元気に遊びまわるためには、睡眠の質はとても大切です。

一日の疲れを取るのは睡眠です。

季節や体調に合わせて、寝方や温度調節ができるオフトンがあれば、キャンプでの睡眠もひと味変わるかもしれません。

キャンプの睡眠に悩んでいる人や、シュラフに迷っている人は、スノーピークのオフトンを試してみてはいかがですか。

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