アウトドアで火を確保するのは非常に重要です。
炭火やガスバーナーが定番ですが、非常に荷物がかさばります。
そんな時に便利なのが、トランギアのアルコールバーナーです。
非常にコンパクトで、持ち運びはとっても楽ちんです。
その燃料にアルコールを使用するのですが、種類があります。
また、保存や処理の仕方をしっかりとしないと事故の原因となるので注意する必要があります。
今回はそんな燃料の取扱いと、アルコールバーナーの魅力についてご説明していきます。
トランギアアルコールバーナーの魅力とは
トランギアのアルコールバーナーは1951年より生産されている、歴史あるバーナーです。
様々なアウトドアシーンに対応でき、長く愛されている人気の商品です。
ここでは、その魅力についてご説明していきます。
魅力の1つ目に、「故障しにくい」という点があげられます。
アルコールバーナーは非常にシンプルな設計となっており、点火の手順も燃料を注いで火をつけるだけです。
そんなシンプルな構造なため、細かい部品がなく壊れにくい性質となっています。
魅力の2つ目に、「持ち運びが簡単」という点があげられます。
アルコールバーナーは、とにかく軽量でコンパクトな構造となっています。
重さはたったの110グラムで、バッグの中に入れてても邪魔にならず、持ち運びもラクラクです。
バックパッカーやツーリングなどにも最適と言えます。
三つ目の魅力は、「燃料が手に入れやすい」ことです。
アルコールバーナーの燃料は、アルコールです。
薬局やホームセンターで簡単に購入することが可能です。
四つ目の魅力は、「火力」です。
アルコールバーナーは火力が弱いイメージですが、トランギアのアルコールバーナーは意外と火力があります。
風や低温にも強く、着火も簡単にできます。
暖を取るだけでなく、しっかりと調理も可能となっています。
アルコールバーナーは大したことないと思っている方もいるかもしれませんが、アルコールバーナーならではのメリットがたくさんあります。
是非一度使ってみることをおすすめします。
トランギアアルコールバーナーの使い方
それでは、アルコールバーナーの使い方についてご説明します。
先にもご説明した通り、トランギアのアルコールバーナーは非常にシンプルな構造となっています。
そのため、使い方も非常に簡単です。
まず、アルコールバーナーに燃料を入れます。
そして、マッチやライターなどで火をつければ、点火することができます。
ガソリン式バーナーなどのように、ポンピングの必要はありません。
続いて、燃焼する原理・仕組みをご説明します。
液体のアルコールを着火ししばらくすると、アルコールバーナー全体の温度が上がってきます。
それにともない、液体のアルコールが気化して圧力が上昇します。
そして一定以上圧力が上がると、周りの小さい穴から気体のアルコールが噴出します。
それに中央の炎から引火することによって、安定した火力となります。
また、火力の調整には、消火用の蓋を利用します。
蓋を少しスライドさせて使用することによって、火を弱めることができます。
商品によっては、消火用のスライド蓋がついていないものもあります。
購入の際は、よく確認してから購入しましょう。
燃料の種類と性質
トランギアのアルコールバーナーの燃料は、アルコールです。
アルコールはホームセンターや薬局で販売しており、簡単に購入することができます。
しかし、一口にアルコールと言ってもいくつか種類があります。
どれを使用しても、アルコールバーナーを着火することが可能ですが、それぞれ微妙に性質が異なります。
その性質の違いをご説明します。
よく売られている燃料用アルコールは3種類あります。
それは、「アルコK2」「ケンエー」「インテリアS」です。
アルコK2の成分は、エタノール5%とメタノール95%です。
ケンエーの成分は、エタノール21.4%とメタノール76.6%とイソプロパノール0.3%です。
インテリアSの成分は、エタノール5%とメタノール95%です。
値段は、アルコK2が302円、ケンエーが206円、インテリアSが219円です。
値段はアルコK2が若干高めとなっています。
燃焼テストをすると、ケンエーが若干火力が強いようです。
エタノールの割合が多いケンエーですが、他の2つと比べても煤(すす)がほとんど出ません。
また、ケンエーは購入もしやすく、ネット販売だけでなく薬局にも販売しています。
この3つはそれほど性質は異なりませんが、入手のしやすさや値段の安さを考えると、ケンエーがおすすめです。
どれを買ったらいいか迷った場合は、参考にしてみてください。
燃料の保管方法
燃料のアルコールの保存の仕方をご紹介します。
トランギアのアルコールバーナーで使用するアルコールですが、基本的にはガソリン系の燃料と同じです。
火の気がなく、換気のよい場所に保管するのが基本となります。
その際、きっちり容器が密栓しているかどうか、しっかりと確認してください。
購入した容器のままで保存することができ、冷蔵庫などに入れず必要もなく、常温保存で大丈夫です。
長期保管してもあまり変質しないようですが、3年くらいをめどに古いものは使用しないでください。
しかし、できれば専用のボトルを購入することをおすすめします。
トランギアのマルチフェールボトルなどがいいかもしれません。
しっかりとした頑丈な作りなので、壊れることはまずないでしょう。
また、密閉性も確保されており、燃料がもれることもありません。
さらに機能面で、注ぎ口が横向きについている為、アルコールバーナーに燃料が入れやすい点も、非常にありがたいポイントです。
そして、実際に注ぐ時も注ぎ口から一直線に注がれるため、こぼすことはないでしょう。
燃料のアルコールは非常に揮発性があります。
うっかりこぼしてしまうと火事などの危険性があるため、アルコールバーナーに燃料を移す時は十分気をつけてください。
燃料用アルコールその他の使い道
燃料用のアルコールはトランギアのアルコールバーナーなどの主燃料として使用する以外にも使い道があります。
それは、溶剤としての機能に着目し、掃除を行うことです。
残った燃料は、家庭のガスコンロや電子レンジに飛び散った油汚れなどを溶かして、綺麗に掃除することができます。
普通に掃除しようと思ったら、なかなか手ごわい油汚れでも綺麗に落ちるでしょう。
しかし、掃除にも使えて非常に便利なアルコールですが、使用するにあたり注意点もあります。
それは、非常に揮発性があり、引火しやすいという点です。
アルコールの炎は普通のオレンジ色の炎でなく、青白く目立たない炎なので、もし何かの拍子で引火してしまっても気づくのが遅くなる可能性があります。
使用する際は、火気のないことを確認して使用してください。
そして、絶対に換気のよい場所で使用してください。
換気を行わないと、揮発性の高いアルコールが部屋に充満して非常に危険です。
十分注意してください。
また、販売しているアルコールをそのまま使ってしまうのでなく、水で薄めて使用してください。
原液のまま使用してしまうと、逆にその部分が変色してしまう可能性があります。
また、皮膚が敏感な人は手が荒れてしまう可能性もあります。
必ず水で薄めて使用して、できればゴム手袋などを着用する方がいいでしょう。
トランギアアルコールバーナー以外の製品の紹介
トランギアはアルコールバーナーだけでなく、その他のアウトドア製品も販売しています。
その中でもおすすめの人気商品をいくつかご紹介します。
1つ目にご紹介するのは、「ストームクッカー」です。
ストームクッカーとは、アルコールバーナーを使用して調理する場合、その火力を最大に引き出してくれるアイテムです。
風防とゴトクで熱が逃げないような構造になっており、火力が安定します。
アルコールバーナーの最大の欠点である火力の弱さを、これで補うことができますので、アルコールバーナーと一緒に購入することをおすすめします。
続いてご紹介する商品は、「メスティン」です。
メスティンとは、アウトドアや登山の時に使用するストームクッカーと呼ばれる簡易調理器の一種です。
非常に軽量で、携帯しやすく、色々な調理が可能です。
特にトランギアのメスティンは、非常に優秀なクッカーです。
アルミ製で非常に軽い上に、高い伝導率で熱を全体に回りやすい仕組みとなっています。
このおかげで、ご飯が美味しく炊けると評判です。
荷物を軽くすませたい方に、おすすめです。
続いてご紹介するのが、「燃料ボトル」です。
蓋はセーフティーバルブになっており、赤いつまみを回してボタンを押し下げると燃料が出てきます。
このように、トランギアはアルコールバーナー以外にも様々な商品を販売しています。
試しに使用してみるのも、いいかもしれません。
アルコールバーナーを使ってみよう
アルコールバーナーは、他のガスバーナーや炭火を比べて少し頼りないイメージです。
確かに火力は弱いですが、その軽さとコンパクトな設計はとても魅力的です。
また、シンプルな設計が故に、メンテンナンスをしなくても故障しにくいというのもメリットと言えます。
荷物をなるべく軽くしたいトレッキングや、登山をする場合におすすめです。