トランギアの五徳は自作できる!その作り方とは

最終更新日:2019/01/15

ソロキャンプや登山で調理などをする際に使うことも多い「アルコールバーナー」。

特に定番なのがトランギアのアルコールバーナーです。

アルコールバーナーで調理をする時には五徳がないと、鍋などをおくことができません。

五徳は市販もされていますが、実は自作することもできるのです。

そこで、自作の五徳の作り方についてご紹介していきます。

トランギアとは?

自作の五徳が使えるアルコールバーナーの販売元の「トランギア」はご存知でしょうか。

「聞いたことはあるけど、よくは知らない。」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

トランギアは、スウェーデン発祥のポータブルストーブ関連のメーカーです。

1925年の創業当初は、家庭で使う「クックウェア」の製造・販売を行っている会社でした。

1930年代になると労働者の休日が増え始めたため、キャンプブームが起こり、キャンプ用品の需要が高まっていきます。

そのため、家庭用のクックウェアからキャンプでの料理に使うための製品の開発を行うようになります。

1951年には、初代のストームクッカーが開発されます。

その特徴は、「コンパクトで使いやすい」ということでした。

燃料も当時としては、効率がいいとされてきた液体燃料を使うものでした。

現在でも、トランギアのアルコールバーナーは、バックパッカー向けの軽くコンパクトなことが特徴で、構造も大変シンプルです。

また、オリジナリティあふれるデザインで、多くの人々に愛されています。

トランギアアルコールバーナーの五徳の自作方法

五徳を使う「アルコールバーナー」とは、液体の燃料を入れて火をつけるだけで使えるという非常にシンプルなバーナーです。

トランギアのアルコールバーナーの五徳は、純正のものが市販されています。

しかし、他社ブランドのアルコールバーナーの五徳と比べてしまうと少々重くかさばってしまいます。

また、純正の五徳を使って大きめのクッカーを乗せると不安定になることがあります。

そこで、簡単に作ることができる五徳の作り方についてご紹介します。

市販の物よりも低価格で作ることができます。

作り方やデザインは様々ですので、一例としてご説明します。

五徳を自作するときに使うものが、アルミ製のアングルです。

アングルとは、L字型のアルミ製の長い棒です。

このアングルをトランギアのアルコールバーナーよりも2cmほど高くなるような長さで2つ切ります。

切ったアングルを向かい合うようにして置き、間にアルコールバーナーを置くことで、五徳として使うことができます。

また、五徳を自作した人の中には、針金を数本使い、アルコールバーナーにある穴にU字になるように、差し込み、使ったという方もいます。

100均のもので五徳を自作する

トランギアの五徳は、100均で売られているものでも自作することができます。

その例をご紹介します。

作るのはとても簡単ですので、五徳の自作を検討している方は参考にしてみてください。

【油跳ねガードと串を使う】

バーベキューなどで使う串を、油跳ねガードに十字になるように刺してしまう方法です。

特別な工具もなく、簡単に作ることができます。

同じ油跳ねガードに串を平行になるように刺すことでも五徳として使うことができます。

これらを使って五徳を作ると、価格は約200円ほどです。

【スマホスタンドを使う】

100均には、スマホスタンドも販売されています。

このスマホスタンドの滑り止めのゴムを取り、少し広げた状態でスタンドのねじを止めると五徳として使うことができます。

風防には、油跳ねガードを使うと良いでしょう。

このままでももちろん使うことはできますが、もう一つスマホスタンドを使うことで、さらに安定した状態で使うことができます。

お金をかけずに、100均の物でも五徳を作ることが嬉しいですね。

風防付きの五徳の作り方

トランギアのアルコールバーナーは五徳も必要ですが、風防もあると大変便利です。

そこで、風防付きの五徳の自作方法をご紹介します。

まず、用意するのは100均でも手に入る、キッチンでも使う円柱型の水切り用のカップと円柱型のスポンジの収納かごです。

これらを、加工して作っていきます。

①スポンジの収納かごの加工を行います。

かごの上部にあるフックの部分を切り落とし、半分に切ります。

②スポンジの収納かごの下の部分を、水切り用のカップに入れ、はめ込みます。

③その上に、アルコールバーナーを置き、位置を確認します。

④半分残っている収納かごは、水切り用のカップの下に配置します。

このとき、フックを切り落とした部分を滑らかにしておくといいでしょう。

⑤収納かごの側面に、アルコールバーナーを出し入れしやすいようにアルコールバーナーのサイズに合わせて長方形の穴を開けます。

このように作ると、風防付きの五徳が出来上がります。

自作五徳と一緒に使いたい!トランギアアルコールバーナーのメリット

五徳を自作してまで使いたいトランギアのアルコールバーナーのメリットとは、どのようなものなのでしょうか。

【持ち運びが便利】

このアルコールバーナーは、小型で軽いということが最大の特徴です。

大きさは、手のひらに収まる大きさでとても軽いです。

【故障しにくい】

トランギアのアルコールバーナーは先述した通り、大変コンパクトでシンプルな作りをしています。

そのため、故障することがほとんどありません。

燃料にエタノールを使ってしまうと黒く、ススがついてしまいますが、燃料用アルコールを使っているとそのようなことにもなりません。

【気温に関係なく点火できる】

ガスバーナーのように寒冷地用の燃料を持って行く必要がありません。

風除けの風防を使って点火をすることで、火力が落ちてしまうことなく使うことができます。

【燃料をあまり使わない】

トランギアのアルコールバーナーは50mlのアルコールで、ラーメン一杯、コーヒー1杯の量のお湯を沸かすことができます。

アルコールはドラックストアなどで購入することができ、500ml入って約300円ほどです。

コストパフォーマンスもいいと言えるでしょう。

自作五徳を使うトランギアアルコールバーナーのデメリット

メリットを前項でご紹介しましたが、デメリットはどのようなものなのでしょうか。

【効率が悪い】

トランギアなどのアルコールバーナーは火力が強いとはいいがたいのです。

ガスバーナーで火をおこし、同じ量のお湯を沸かすとガスバーナーのほうが、断然早くお湯が沸くのです。

沸騰するまでに10分以上はかかってしまいます。

【火が見えない】

昼間の明るい時間帯にアルコールバーナーを使うと、火が見えにくいです。

火がついているのか分からず、手を出してしまったりアルコールを継ぎ足してしまったりしないよう注意が必要です。

【五徳・風防が必要】

ガスバーナーでは必要のない五徳や風防を準備して行かなければなりません。

風があるとアルコールバーナーは火をつけることが困難です。

そのため、風防が必要となってきます。

トランギアの五徳はかさばってしまうタイプの物もあるので、自作してみてもいいでしょう。

自作の五徳で料理を楽しもう!

トランギアのアルコールバーナーの五徳の作り方について、ご紹介しました。

五徳の自作方法は決して難しいものではありません。

価格も安く抑えることができます。

何より、自作なので自分の使い勝手のいいものを作ることができるでしょう。

作る手間はかかってしまいますが、自作した五徳でキャンプでの料理をぜひ楽しんでください。

こちらも合わせてご覧ください。