ドイツが生んだ老舗ドイター!レースエアーの魅力紹介

最終更新日:2019/01/15

細部まで使いやすさが追求されている、ドイターのバックパックシリーズ。

中でも「レースシリーズ」は、バイク向けに開発されたバックパックシリーズのひとつで、ドイター独自の「エアーシステム」により、背中の蒸れを軽減します。

この性能からドイターの人気シリーズとなっています。

今回はドイターバックパック、レースシリーズのハイエンドモデルであるドイターレースエアーについてご紹介していきましょう。

ドイターバックパックの歴史

ドイターは1898年にドイツのアウグスブルグで、ハンズ・ドイターによって創業された、ドイツを代表するバックパックブランドです。

現在、ドイターバックパックの強いブランドイメージとなっている「エアーシステム」は、1930年に世界で初めてドイターによって開発されました。

バックパックの、背面を背中に密着させずに通気性を高め、背中の蒸れを軽減させるそのシステムは、ドイターをドイツ最大のバックパックブランドへと成長させていきました。

1984年に特許を取得した「エアーコンフォートシステム」は、バックパック背面の弓型フレームにメッシュパネルを張って通気性をさらに高めたシステムで、現在のドイターレースエアーにも採用されています。

さらに、1990年代にはマウンテンバイクが爆発的なブームとなり、「エアーコンフォートシステム」を新たに進化させた「エアーストライプシステム」が誕生しています。

独自のエアーシステムにより世界にその名を知らしめたドイターは、その後バックパックの素材にもこだわり、環境問題にも積極的に取り組んでいます。

また、独立した監督機関である「フェア・ウェア・ファンデーション」のパートナーとして、低賃金の国々での労働環境改善にもコミットしています。

ドイターバックパック選びのコツ

ドイターバックパックシリーズにはスポーツジャンルごとに、使用目的に合わせて開発された商品が数多くラインナップされています。

ハイキング、トレッキング、バイク、クライミング、トレイルランニング、ツアースキーの他、デイユース用にデイパック、キッズ、ビジネス・トラベル用と、ドイターのバックパックシリーズの用途は実に様々です。

中でも、世界で初めてバイク専用バックパックとして開発が重ねられてきた「バイクシリーズ」は、バイクワン、コンパクト、スーパーバイク、レーサー、トランスアルパインの6シリーズに細かく分類されています。

日帰りバイクトリップからマウンテンバイクツアーまで、目的・容量別に機能性を追求した商品が揃っているのです。

「レースシリーズ」は、その名の通りバイクレース用に特化していて、バックパック背面のエアーシステム以外にも工夫があります。

例えば、肩と腰のストラップにメッシュ生地を採用することで、軽量化と通気性の確保を実現、走行中に水分補給を可能にするハイドレーションシステムにも対応しています。

走ることに重点を置いた機能の他にも、パックパックカラーの一部には必ずリフレクターがデザインの一部として取り入れられています。

その他、不意の雨用には蛍光色のレインカバーも内蔵されているので、安全面にも十分な配慮がなされていると言えるでしょう。

ドイターのレースシリーズ

ドイターのバイク向けバックパックとして人気の高いレースシリーズには次の4種類があります。

・ドイターレース
・ドイターレースX
・ドイターレースエアー
・ドイターレースEXPエアー

【ドイターレース】

容量:8リットル
重量:530g
サイズ:43×22×14(高さ×幅×奥行)cm
エアーストライプシステム
希望小売価格(税別):9000円

最も軽量・コンパクトなドイターレースは、あらゆる無駄をそぎ落とし「速さ」を追求したモデルです。

【ドイターレースX】

容量:12リットル
重量:550g
サイズ:44×25×15(高さ×幅×奥行)cm
エアーストライプシステム
希望小売価格(税別):9500円

軽量ロードバイクツアーのドイターレースXは、たった550グラムの軽さに、機能的なノンフリルデザインと人間工学に基づいたメッシュ素材のショルダーストラップによって、走りを追求しています。

【ドイターレースエアー】

容量:10リットル
重量:800g
サイズ:44×26×16(高さ×幅×奥行)cm
エアーコンフォートシステム
希望小売価格(税別)11000円

軽量ロードランナーのレースエアーは重さわずか800グラム。

メッシュ素材のショルダーストラップとヒップフィンは、高いフィット感と素早く汗を乾かす通気性によって、乗り心地を向上させています。

【ドイターレースEXPエアー】

容量:14+3リットル
重量:890g
サイズ:46×26×18(高さ×幅×奥行)cm
エアーコンフォートシステム
希望小売価格(税別)12000円

レースXを本格的ロードバイクツアーへと進化させたレースEXPエアーは、ボリューム拡張オプションを使用することで、さらなる容量を確保できます。

ドイターバックパックのエアーシステム

バックパックが背中に密着していると熱がこもって体温が上昇し、疲労の原因にもなります。

ドイターのバックパックには、高いフィット感を保ちながら背中の蒸れを軽減してくれる2種類のエアーシステムがあり、バイク用として開発されたドイターレースシリーズにもそれぞれ採用されています。

【エアーコンフォートシステム】

バックパック背面に入れられた弓型フレームにメッシュパネルを張ることで、背中とバックパックとの間に空間をつくり、背面上下左右へ空気の流れを確保しています。

【エアーストライプシステム】

バックパック背面にメッシュパッド2本を、間にスペースを空けて設置することにより、バイク走行することで発生する背面の熱気を上下に逃がす空気の流れを作り出します。

これら2つのエアーシステムの他、ショルダー・ウェストストラップにはメッシュ素材を取り入れることで、高いフィット感と素早く汗を乾かす通気性が確保されています。

ドイターレースエアーの魅力

ドイターレースとレースXには、背面部分を縦方向に風が流れる「エアーストライプシステム」が採用されているのに対し、ドイターレースエアーとレースEXPエアーには「エアーコンフォートシステム」を採用しています。

背面にメッシュパネルを張り空間を生み出すことで、背中の熱の発生を抑えながら風を上下左右に逃がします。

そのため、レースシリーズのハイエンドモデルであるレースエアー、レースEXPエアーは通気性がより高いので、長時間・長距離ライドにもおすすめです。

収納面においても、ドイターレースエアー、レースEXPエアーには、バックパック前面にオーガナイザーポケットが細かく設けられているので、より収納にこだわった豊富な機能が備わっています。

その他、レースシリーズの4モデルは全て、バイク走行中に水分補給が可能な「ハイドレーションシステム」に対応しています。

しかし、ドイターレースとレースXが容量2リットルなのに対して、ハイエンドモデルのドイターレースエアーとレースEXPエアーの容量は3リットルとなっています。

これだけの機能をそなえつつ、ドイターレースエアーは重量わずか800グラムで10リットルの容量を確保していますから、日帰りツーリングからちょっとしたツアーまでこなせる、マルチモデルと言えるでしょう。

ハイエンドモデル、ドイターレースEXPエアーの特徴

ドイターレースシリーズのハイエンドモデルであるドイターレースエアーと「レースEXPエアー」の違いはいくつかありますが、大きな違いは変更可能な容量とバックパック前面に装着可能なヘルメットホルダーの有無です。

ドイターレースエアーの容量が10リットルなのに対して、ドイターレースEXPエアーは容量が14リットルになっています。

つまり、レースシリーズの中で最も大きいのですが、レースEXPエアーはフロント部分のジップを開くことで、さらに3リットルも容量を大きくすることが可能ということです。

ドイターレースEXPエアーに付属しているヘルメットホルダーは、バックパック前面にネットで包み込むようにヘルメットを固定できるので、持ち歩く必要がありません。

ヘルメットホルダーは別売りで用意されていて、ドイターレースシリーズ、全てのモデルに装着可能です。

目的に合ったドイターレースを選ぼう!

ドイターレースシリーズには、エアーシステムの他にも細かな機能が満載です。

不意の雨に備えたレインカバー、ペットボトル収納可能な外部ポケット、汗をかいたシャツを収納できるストレッチコンパートメントなどの多機能が搭載されています。

身体にしっかりホールドしてくれるチェストストラップを装備したバックパックを手にすれば、歴史あるドイターの使いやすさを必ず、実感できることでしょう。

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