ドイターと言えば、登山や自転車に乗る人にとって注目のブランドです。
「d」のロゴが印象的なのと、身体に合うフレーム構造で背負い心地のいいザックとして、世界中の登山愛好家から親しまれています。
そこで、ドイターのザックの魅力から、万が一壊れてしまった時の修理方法まで、ドイターに関する情報をお伝えします。
アウトドア用品をお探しの方はぜひ参考にしてみてください。
ドイターの歴史
リュックサックブランドで有名なドイターは、1898年にドイツのアウグスブルグで誕生しました。
もともとは、郵便局の業務用のバッグを作っていましたが、テントのレンタル事業などを経て、アウトドアの分野に進出し、登山用バックパックの製造が始まりました。
最初は、軍用としてのザックを開発していましたが、その時に背中の汗濡れに着目し、「タウエルン」という通気性に特化したモデルを世界で初めて開発し、ドイツ一のザックブランドとして名声を博します。
また、1968年には寝袋の製造を開始し、今でもザックと同様に人気のアウトドアアイテムとして注目されています。
1984年には、さらに通気性を高めた「エアコンフォートシステム」を開発し、多くの登山家を魅了してきました。
そして、マウンテンバイクが流行しだしてきた1990年代には、バイク専用のザック「ドイター・バイク1 ドイターエアストライプシステム」が開発され、登山家だけでなく、自転車を楽しむ人達の間でも話題のブランドになりました。
このように、ドイターは主にザックの背面の通気性にこだわり、人々が快適にザックを背負えることに着目してきました。
このような歴史を経て、人々を魅了してきたドイターですが、ドイターの商品には、どのブランドにも負けないほど徹底したこだわりがあります。
それは、商品が消費者の手も行き届いた後の修理に至るまで、細かな配慮が散りばめられています。
次章で、その魅力に迫っていきましょう。
ドイターのザックの魅力
なんといっても、ドイターのザックの魅力と言えば、背面の通気性の良さが挙げられるでしょう。
登山をしたり、自転車に乗ると、背負ったザックの背面が汗でじっとりと濡れてくることがしばしばあります。
この汗の熱がこもり、体温が上昇し蒸れたりと不快感を増す要因になりますが、この悩みを解決してくれるのが、ドイターの「エアストライプシステム」と「エアコンフォートシステム」です。
「エアストライプシステム」から説明すると、身体にしっかりフィットしながらも、背面の真ん中には空気の通り道となる空間が存在します。
この空間を作ることで、背中とパッドの接触面を削減し、通気性を高めるという設計になっています。
もう一つの「エアコンフォートシステム」は、メッシュパネルがザックの背面に独立して装着されていることで、背中が直接パッドに触れない設計になっています。
これにより、通気性がさらに増し、背中部分の体温上昇を防いでくれる働きをします。
ドイターは、商品の設計へのこだわりだけでなく、使う素材に関しても徹底した管理がなされ、ドイツの修理センターでは高い技術で多くの商品を蘇らせています。
ドイターの徹底的なこだわりがすごい!修理も安心
ドイターは、ユーザーのニーズに対する感度が高く、健康被害までをも考慮した素材や染料を取り入れているという徹底したこだわりがあります。
そのため、ドイターのザックは危険と言われれいるフタレートやアゾ塗料は使用していません。
他にも600以上の規制物質などのチェックが行われてから、市場に出回っています。
また、修理に関しても、何十年もたった商品を蘇らせるほどの高い技術を駆使しています。
そして、本場ヨーロッパでは、ドイター商品を無料で貸し出しして、実際に登山をするというサービスも行っています。
このように、ドイターはユーザーのことを一番に考えたサービスを提供していることがわかります。
ドイターのおすすめザックが知りたい!
それでは、ドイターのおすすめザックをご紹介しましょう。
●フューチュラ32
一泊小屋泊まりのサイズの31~40Lです。
高い通気性とフィット感で疲れ知らずのザックです。
●フューチュラプロ 36
一泊小屋泊まりのサイズの31~40Lです。
収納が2気室に分かれていて、使い易いモデルです。
●エアコンタクト 65+10
テント泊の縦走に向いている65+10Lです。
ハードな使用にも耐えられる素材で作られたモデルで、耐性を強めるためにX字型フレームを内蔵し、背面は通気性にこだわった仕様となっています。
●スパイダー 25
街使いやハイキングに適した24Lという大きさです。
これら、ドイターのザックは、すべて通気性にこだわって作られたアイテムです。
また、ドイターはザックの他にも、寝袋やヒップベルト、普段使いにも可愛い小物入れや財布などがあります。
どの商品も、素材や縫製にこだわった設計がなされていますが、万が一ドイターの製品に修理が必要になってしまった場合、どうしたらいいのでしょうか。
ドイターのザックが壊れたら?修理はどうする?
ドイターのザックに修理が必要になってしまった時は、その商品を購入した販売店に問い合わせしましょう。
それが難しい場合は、輸入代理店である「イワタニ・プリムス」に問い合わせることをおすすめします。
そこで、簡単な見積もりやその他の詳細について説明を受けることができます。
ドイター愛用者の方のブログによると、ファスナーが切れてしまって修理に出した方は、3週間程の時間がかかったということでした。
また、ヒップベルトの補修の修理に出したという方は、2週間程の時間を要したということです。
修理に関しては、本国ドイツに持ち込んでの修理となるため、それなりの時間がかかることを念頭に置いた方が良いでしょう。
また、ドイターでは製品の保証期間がなく、修理に関しては、状況に応じて料金が発生します。
修理要らずのザックにしよう!メンテナンスのあれこれ
ドイターのザックを長持ちさせるために、また修理要らずのザックにするためには、日頃のメンテナンスがとても大切です。
まず、汚れても洗濯機で洗うことはやめましょう。
洗濯機は、摩擦によりザックの生地を傷めてしまいます。
あまりにも汚れがひどい時は、柔らかいブラシで中性洗剤を使って優しく擦りましょう。
汚れは、シャワーで流し、風通しの良い場所で陰干しします。
また、ザックの生地にはアイロンは当てられませんので気を付けましょう。
ザックには撥水加工が施されていますが、使用を重ねると効果が薄れてくるかもしれません。
その場合は、市販の防水スプレーをかけてあげましょう。
それでも防水機能の低下が感じられるようであれば、専門業者による撥水加工をお願いするのも一つの手です。
自分で防水スプレー対策したり、ザックを買い替えるよりは、定期的に専門業者による撥水加工をお願いすることで機能が保てて、コスト削減のメリットに繋がるでしょう。
ドイターのザックで快適な登山をしよう
ドイターは、ザックに使用する素材や塗料までに安全を心がけている企業であることがわかりました。
自信をもって安全で確かなものをユーザーにお届けするという姿勢が、ドイターファンを惹きつけて離さない魅力といえます。
極力、修理に出されることのないことを前提に、世界中のユーザーから支持されているドイターのザックは、これからも快適性のさらなる向上を目指していくことでしょう。
ぜひ、ドイターのザックで安全な登山を楽しんでください。