最近は普段着でも見かけるようになった機能性素材ですが、アウトドアブランドのマムートが開発する、「DRYtech PREMIUM」(ドラテックプレミアム)が登山家に人気です。
ドライテックプレミアムには、どのような特徴があるのでしょうか。
また、このような高機能な素材は、洗濯や保管方法が難しくないのでしょうか。
一度覚えてしまえば簡単であり、ドライテック製品に限らず他の服にも応用できますので、ぜひ覚えておきましょう。
まずはマムートというブランドについて詳しく知っておこう!
マムート(Mammut)とは、1862年にスイスで設立されたアウトドアブランドです。
155年以上にわたり、アパレルやフットウェア・バックパック・クライミングウェアなど、幅広いアイテムを取り扱い、一流のアウトドアブランドとして、世界約40の国や地域で展開しています。
マムートとは、ドイツ語で「マンモス」を意味し、ブランドのロゴにも使われていますが、このマンモスがブランドロゴともなり、その可愛さから女性にも人気のブランドです。
マムートはクライミングロープの製造がスタートで、クライミング用品が得意分野ですが、機能性素材を使用したアパレル製品にも力を入れています。
特に「ドライテック」や「ソフテック」という素材を使用したアイテムは、動きやすさや生地の性能から、本格的な登山家にも使用されています。
また、アウトドアが流行っていることや、女性にも人気なこと、機能性素材の特徴である肌触りのよさからも、ファッションアイテムとしても着用されるようになってきました。
そんなとき気になるのが取り扱い方法ですね。
せっかくの高機能な素材でも、取り扱い方法によって十分な機能を発揮しなかったり、すぐに劣化してしまうこともあります。
日頃の洗濯や保管方法を正しく知り、長く愛用できるようにしましょう。
マムートが使用している素材にはどんな種類と特徴があるの?
マムートで使用されている機能性素材には、以下のようなものがあります。
・DRYtech(ドライテック)
耐風性と防水性・通気性をもち、雨や雪・風などの悪天候から守ってくれます。
・DRYtech Premium(ドライテックプレミアム)
その名のとおり、ドライテックがパワーアップした最高品質の素材です。
ドライテックよりも完璧な耐風性と防水性をもち、心地よい通気性ももっています。
・SOFtech(ソフテック)
耐久性とストレッチ性、通気性をもった快適な特徴をもった素材です。
ソフトシェルに使用されていることが多く、スフテックのストレッチは、動きの激しい運動でも動きやすい特徴があります。
・Mammut Phase Map(マムートフェイズマップ)
2018年春夏モデルから登場したマムートの独自素材です。
2つの異なる素材をひとつに統合し、軽量化と見た目の美しさが特徴です。
この新素材を使用したソフトシェルの「EISFIELD LIGHT SOFTSHELL」は、4wayストレッチと独自の立体裁断で高い運動性と撥水性、防風性、透湿性をあわせもっています。
この製品は一部の店舗限定販売で、マムートのホームページ上で取り扱い店舗が公開されていますので、気になる人はぜひ足を運んでみてください。
これらの機能性素材は、取り扱い方法が特別難しいわけではなく、一般家庭でも簡単に洗濯もできます。
それでは、その洗濯方法や保管方法についてお伝えします。
マムートのドライテック機能が使われている製品の洗濯方法
マムートのドライテックのように機能性をもつ素材は、クリーニング店へ出す人もいますが、自宅で洗濯することもできます。
服には必ず洗濯タグというものがついていますので、それにしたがって洗濯をします。
洗濯タグに表示されている絵表示については、インターネットで検索するとすぐに出てきます。
見慣れない表示もたくさんありますので、まずは調べてみてください。
洗濯タグはアウターだと内側の左側や、物によっては、内ポケットの中についていることが多いです。
製品によって洗濯の注意点は若干異なりますが、共通している部分は洗濯用ネットに入れて、ファスナーは全て閉めることです。
ファスナーを閉める理由は、ネットの中で服が広がり、洗濯時の遠心力で無理な負荷がかかったり、ファスナーが絡まって破損しないようにするためです。
収納フードがついている場合は、洗剤や汚れの残りを防ぐために広げるようにしましょう。
ドライテックは、防水素材で生地に水が通りません。
したがって、すすぎの効果が弱いため、通常の倍の時間でおこなうとよいでしょう。
すすぎが不十分で洗剤が生地に残ってしまうと、生地の性能が低下する可能性があります。
また、洗剤の成分が残った状態で乾かしてしまうと、生地にシミが残る場合もあるため、すすぎは十分におこなうようにしましょう。
ドライテックの洗濯時の注意点!撥水性の復活方法
マムートのドライテック製品に限ったことではないですが、特殊な素材は、商品についている洗濯タグや下げ札の注意書きをしっかり確認してください。
機能性素材だけではなく、一緒に使われている素材によって取り扱いが変わってきます。
漂白剤は使用できないものが多く、乾燥機の使用も禁止されていることが多くあります。
使用していると、洗濯などの影響により撥水性が低下してくることがあります。
その場合は、撥水性を復活させるために、専用のスプレーを吹き付けることもできます。
メーカーによっては、メーカーから専用のスプレーが発売されていますし、市販のスプレーを使用することもできます。
ただし、市販のスプレーを使用する場合は、念のため生地の端に吹きかけ、生地に問題がないか試してから全体に吹きかけるようにしましょう。
もし不安な場合は、クリーニング店で撥水加工をしてくれるところもあります。
長年使用していると撥水性が劣ることがありますので、その場合は、こういった方法で復活させることもできます。
お気に入りの服が洗濯や紫外線の影響で色あせてしまった
長年使用していると、洗濯や紫外線の影響で、色にも影響が出てきます。
せっかく買ったお気に入りの服を、手放すのは惜しいですよね。
同じものを新品で購入しようとしても販売されていなかったり、中古品で探したとしても、色あせてしまっている場合もあります。
「どうにかして状態を元に戻せないだろうか」と思うことはありませんか?
マムートのドライテック製品に限らず、普段着用している服でも同じようなことがあると思います。
新しいものに買い換えたほうがよいのはわかっているのですが、サイズ感や着心地を考えると、「やっぱりこれが一番」と思うこともあるでしょう。
そのような時の対処法として、染め直しをするという方法があります。
ホームセンターなどで売っている服用の染料は、使用できる素材が限られており、また、微妙な色の違いが出てしまうことがあります。
例えば赤でも、青よりの赤、黄色よりの赤など様々です。
そんなときはプロにお願いするのが一番ですが、「インキング」という手法で、色を修復することができます。
お店によって対応している素材は異なりますので、お近くのお直し屋さんへ問い合わせてみてください。
費用はかかりますが、お気に入りの一着をどうしても元に戻したいときには、インキングもおすすめです。
ドライテック製品を長く使用するための長期保管方法
マムートのドライテック製品に限らず、全ての服にいえることですが、気をつけたいこととしては、シミ・カビ・虫食いです。
ドライテックは化学繊維ですが、その服の部分的にでも天然繊維が使われていた場合、虫がつく場合があります。
また、しっかりと洗濯されていなかった場合、汗に含まれているたんぱく質が変質して、それがシミとなる場合があります。
また、湿気の多い場所に保管していると、カビが生えることもあります。
こういったことを避けるためには、クリーニングに出し、しっかり汚れを落としてもらいましょう。
クリーニングから戻ってきたらビニールをはずし、しっかりと乾燥させます。
クリーニング店によっては、完全に乾く前にビニールをかぶせてしまうところもありますので、必ずビニールから出し、余分な湿気をなくしてからしまいましょう。
しまう場合は、狭い場所にしまいこむのではなく、風通しがよく直射日光が当たらない場所へ保管します。
もし何年も着用しないようであれば、半年に一度は袋やケースから出して、虫干しをすることもおすすめです。
大切な服は長持ちさせて、次のシーズンでも快適に着用しよう
昨年しまいこんだ登山用のアウターを使おうと思い、クローゼットから取り出したら、虫に食われていた、カビが生えていた、なんてことがあると、買い替えなければいけないこともあります。
ドライテックのような機能性製品は、本格的なものだと、簡単に買い換えるのも難しい価格のものもあります。
そのため、日頃の手入れをしっかりとして、長く着用できるように大切に保管しましょう。