マントルは、ガソリンタイプやガスタイプのランタンを使う時になくてはならない存在です!
マントルに溜まった燃料に火が着くことで、マントルがあの独特な明かりを放ちます。
今回は、そんな「マントル」が、どれくらいの寿命で、いつが替え時なのか、徹底的に解説します!
ランタンの仕組み!マントルとは?
マントルというは、一般的な照明器具の電球で例えると、フェラメントの役割をするとても重要なものです。
そのマントルは、塩化ナトリウムが染み込ませてある化学繊維で出来ていて、寿命があります。
新しいマントルを使う時は、まず最初にそのマントルをランタンに装着し、チャッカマンやライターなどで火を着けて、空焼きという作業で燃焼させることによってマントルを灰化させます。
その灰化させたマントルの中に燃料のガスが溜まり、そのガスに火を着けると燃料が燃えて、熱を発するようになるのです。
その熱によってマントル自体も発熱し、あの独特な明かりを放つという仕組みになっています。
そして、ランタンは、
・燃料タンクから噴出した液体状の燃料を気化させるジェネレーター
・燃料を入れる燃料タンク
・火力を調節したり、消火させたりする火力調節ノブ
・タンク内の圧力を上げるためにポンピングの作業を行い、タンク内に空気を送り込むためのポンププランジャー
などによって出来ています。
ランタンの種類!マントルは必需品
ランタンには、『ガスランタン』と『ガソリンランタン』とがあります。
『ガスランタン』というのは、燃料にガスを使っていて、ガスボンベを装着させて使います。
ガスボンベにはランタン専用のOD缶というものと、一般家庭用のカセットコンロなどで使われるCB缶というものがあります。
特にCB缶は、コンビニや100均など、どこにでも売っているのでとても便利です。
『ガソリンランタン』は、燃料にホワイトガソリンを使います。
そのため、燃料タンクにホワイトガソリンを入れて使います。
ガスランタンに比べると少し操作が必要になりますが、安定した明るさとメンテナンスのしやすさから、こちらも根強い人気があります。
どちらのランタンも、寿命のあるマントルは必需品です。
また、ランタンは使う場所によっても種類があり、
・キャンプなどで外を全体的に照らすメインランタン
・食事などの時にテーブルに置いておくテーブルランタン
・テントの中を照らすテントランタン
とがあります。
そして、メインランタン・テーブルランタンには、ガスランタン・ガソリンランタンが向いています。
しかし、テントランタンは、一酸化炭素中毒の恐れがあるので、ガスランタン・ガソリンランタンは向いていません。
マントルの寿命はどれくらい?
ガスランタン・ガソリンランタンの必需品であるマントルの寿命は、一体どれくらいなのでしょうか?
実は、一概に寿命は何年と決まっているわけではないです。
では、どのような状態を寿命と判断したら良いのかをご説明しましょう。
同じマントルを何度も使っていると、マントルに数ミリほどの小さな穴が空くことがあります。
穴が空いても使えなくなることはないですが、その穴から燃料の火が漏れてグローブを痛めてしまうことがあります。
その状態でマントルを交換しないままずっと使っていると、最悪の場合グローブが破裂してしまう可能性もあります。
ランタン本体を傷つけないためにも、マントルに小さな穴が何箇所か空いて、火が漏れ出したらマントル交換のタイミングとして考えましょう。
それでも、ランタンを使っていて、マントル内が燃焼中の時は火が見えにくくグローブに火があたっているかの確認は難しいです。
しかし、グローブの内側が白く濁っている部分が出来てきたら、マントルに穴が空いている可能性があるので寿命と言えるでしょう。
そのような寿命が来る前でも、同じマントルを数年に渡って使っているとやはり光量はだいぶ落ちてきます。
ご自分で「最近光量がイマイチになってきた」と感じるようになったら、マントルを交換したほうが良いかもしれませんね。
キャンプを毎年行っている方の中には、毎年マントルを交換している方もいるようです。
いずれにしろ、いつ交換のタイミングが来ても良いように予備のマントルは1・2個は持っておきましょう。
『空焼き』はマントルの寿命を左右する?
ランタンを使う時に必要な作業、マントルの『空焼き』ですが、そのやり方によってマントルの寿命は左右されます。
人によっては、『空焼き』がめんどくさいと感じ、LEDランタンなどに変える方もいるようですが、やり方を覚えて、慣れてしまえばとても簡単です。
寿命を長く保つためにも、『空焼き』の正しい方法を覚えておきましょう。
①マントルが均等に空焼きされるように、シワが無いように丁寧に広げます。
②ランタンに装着する前に、マントルを指などで膨らませておきます。
③マントルを装着し、上部をヒモでくくります。
余ったヒモが空焼きしたマントルに当たって壊れるのを防ぐために、余ったヒモは切っておきます。
④装着したマントルの下部からゆっくり均一にチャッカマンやライターなどで火を着けていきます。
この時にチャッカマンやライターの本体部分がマントルに当たると、マントルに簡単に穴が空いたりしてしまうので、十分注意が必要です。
以上のような方法で『空焼き』を行います。
ただ、マントルは非常にデリケートなもので、少しの不注意ですぐに穴が空いたり、壊れたりします。
取り扱いには十分に注意しましょう。
ランタン自体の寿命は?
マントルの寿命については書いてきましたが、肝心なランタン自体の寿命は一体どれくらいなのでしょうか?
ランタン自体の寿命も、一概に何年と言うようなことはありません。
購入して使い方を間違えていれば、すぐに壊れてしまうこともありますし、中には何十年と同じランタンを使っている方もいます。
では、なぜそのような差が出来るのでしょうか?
それはやはり、ランタンの使い方の知識としっかりとしたメンテナンスです。
いくら高級なランタンを購入しても、きちんとした知識無く使えばすぐに壊れたり、不具合を起こして使えなくなってしまいます。
逆にきちんとした知識を持って、メンテナンスもしっかりと行っていたら、高級なものでなくても長持ちします。
親から子へと受け継がれるランタンもあり、そのようなランタンはとても歴史が感じられて、新しいものより良い雰囲気が出たりします。
では、ランタンを何十年も使うにはどのようなメンテナンスが必要なのでしょうか?
・マントルなどの消耗品は適正な時期に交換する。
・使う度に清掃をする。
・不具合が出たら購入し直すのではなく、交換出来る部品は交換する。
これらが、ランタンを長持ちさせるコツです。
なんだか車のメンテナンスと同じような感じですね。
せっかく購入したランタンなので、しっかりとメンテナンスして末永く使ってあげましょう。
オススメのマントルランタン
ガスランタン・ガソリンランタンの中でも特にオススメなどものをご紹介します。
《ガスランタン》
・コールマン 2500ノーススターLPガスランタン
アウトドアブランドの中でもランタンと言えばやはりコールマンです。
そのコールマンのガスランタンで、ガス缶を繋げるだけで明るい光を放ってくれます。
・ユニフレーム フォールディングガスランタンUL-X
こちらも有名なアウトドアブランドのユニフレームのガスランタンです。
とてもお手軽なカセットボンベを使えるのが嬉しいですね。
《ガソリンランタン》
・コールマン ワンマントルランタン
コールマンの定番中の定番のランタンで、ホワイトガソリンを燃料として使います。
メンテナンス次第で何年・何十年も使うことが出来き、長寿命なのも魅力ですね。
・コールマン パワーハウスツーマントルランタン
こちらもコールマンの定番で、マントルを2つ使うのでとても明るい光を放ちます。
メインランタンとしてベストです。
マントルランタンを正しく使って快適な明かりを楽しもう!
マントルを使用しなくても簡単な操作で使えるランタンや、ランタン以外の照明器具でも十分な明かりを得ることはもちろん出来ます。
しかし、マントルランタンの明かりには特別なものがあって他の照明器具とは一味違います。
その独特な明かりでその場がとても良い雰囲気になります。
出来る限り、寿命を延ばすために、メンテナンスを欠かさず行いましょう。