登山の際に、ご飯を作るためにクッカーを使う方は多いと思います。
しかし、一般的なクッカーは円筒形をしているため、荷物をパッキングする時におさまりが悪いと感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、モンベルのアルパインクッカースクエアをご紹介します。
アルパインクッカースクエアは上から見ると角丸の正方形形状で、パッキングしても安定性がありますし、スタッキングも容易ですよ。
丸形クッカーはかさばりがち?
登山の時、ご飯を作るためにクッカーを持っていく方が多いと思います。
しかし一般的なクッカーは丸型で、スタッキングするとしてもそのままパッキングするとしても、どうにもおさまりが悪いと感じたことはありませんか。
丸形はどう工夫してパッキングしても周りにデッドスペースができてしまいやすいですし、スタッキングするにしても中にちょうど入れられるものはOD缶くらいですから、困ってしまいますよね。
以上の事から、荷物をコンパクトにしたい登山において、丸形クッカーはネックになってしまいやすいと言えるでしょう。
そんなクッカーのデメリットを解消できるのが、国内アウトドアメーカーのモンベルから販売されている、アルパインクッカースクエアです。
この製品はその名の通り、角丸の正方形形状をしています。
そのため、パッキングやスタッキングで上手に納めることができますし、登山食の定番であるインスタントラーメンも割らずに作ることができます。
この記事では、モンベルから販売されているスクエアクッカーについてご紹介していきます。
モンベルのスクエアクッカーはデッドスペースが少ない!
先ほどの項では、パッキングやスタッキングを考えると、モンベルから販売されているスクエアクッカーが便利というお話をしましたね。
デッドスペースができにくく、スタッキングも容易なスクエアクッカーですが、実際のところどれくらいの使用感なのでしょうか。
まず、袋に入ったインスタントラーメンをそのまま容器内に納めることができます。
インスタントラーメンをクッカーに収納してしまえば、空間の節約になりますし乾麺が荷物に潰されて粉々になってしまう事も防げますので、一石二鳥ですね。
他に、カトラリー類を収納することも容易です。
丸形クッカーにカトラリーを収納しようと思うと、クッカーの中で一番幅が広いのは直径部分ですから、カトラリー同士が中央で重なってしまってかさばってしまう事もありました。
しかし、スクエアタイプならどこも同じ幅ですから、カトラリー同士が重なることなく収納できますし、ちょっと長いものも対角線に納めることができます。
このようにしてクッカーの内側の空間を無駄なく使うことができます。
また、そのクッカーをパッキングする時にも無駄なスペースができません。
丸形クッカーだと、コーナー部分に隙間が空いてしまうため、衣服などの変形できるものや、小物しか詰めることができませんでした。
しかし、スクエアクッカーならそういったデッドスペースができませんし、全ての面が平らなので安定性も高いです。
アルパインクッカースクエアの詳しいスペックは?
ここまでの説明で、スクエアクッカーが実際に収納面で便利という事がお分かりいただけたと思います。
ここでは、モンベルから販売されているスクエアクッカーの詳細なスペックを見ていきましょう。
スクエアクッカーの正式な商品名は「アルパインクッカー スクエア」で、12と13のサイズ違いがラインナップされています。
それぞれのスペックは、以下の通りです。
■モンベル:アルパインクッカー スクエア 12
重量:163g
収納サイズ:13.0cm×13.0cm×8.0cm
容量:0.8L
■モンベル:アルパインクッカー スクエア 13
重量:200g
収納サイズ:14.2cm×14.2cm×9.1cm
容量:0.9L
12は13にすっぽりとスタッキングできるように作られていますので、セットで購入するのもいいでしょう。
実際にモンベルからは、12と13をセットにしたパッケージも販売されています。
モンベルのスクエアクッカーのメリット
購入の参考になるように、モンベルのスクエアクッカーのメリットとデメリットをご紹介していきます。
まずはメリットについてです。
先ほどまでにお伝えした通り、スクエアクッカーの主なメリットは、その収納性にあると言えるでしょう。
しかし、メリットはそれだけではありません。
スクエア形状にしたことで、使用上便利ないくつかの細かい利点も生まれているのです。
■お湯を注ぎやすい
スクエア形状になったことで、角を利用して容易にお湯を注ぐことができます。
同様に、クッカーをそのまま容器として使用したとき、飲み口としても便利です。
■取っ手が持ちやすい
丸形クッカーの場合、折りたたみ式の取っ手は弧を描いているため持ちにくいと感じる方もいると思います。
しかし、角形のため取っ手がまっすぐなので、安定して持つことができます。
モンベルのスクエアクッカーのデメリット
続いて、モンベルのスクエアクッカーのデメリットをお伝えしていきます。
先ほどお伝えした通り、パッキングしやすくて取り回しもしやすいというスクエアクッカーですが、形状に起因するデメリットもいくつかあるのです。
デメリットについても押さえたうえで購入を検討してみてください。
■熱効率が悪い
正方形のなべ底は、バーナーから出る円形の炎を全面で受けることができません。
そのため、炎のエネルギーを十分に受け取ることができず、多少のロスが発生してしまいますから、相性が悪いと言えます。
とはいえ、使用上それほど気になる問題ではないかもしれません。
■蓋を鍋として使えない
さまざまなクッカーが市販されていますが、蓋もフライパンとして使える製品が多いです。
しかし、スクエアクッカーの蓋は持ち手が樹脂製のため、火にかけることができません。
スペースを取らないことからパッキング時に便利なスクエアクッカーですが、別にフライパンを持っていくとなると余計なスペースを使ってしまうことになるため、デメリットと言えるでしょう。
モンベル以外のスクエアクッカーのご紹介
■ユニフレーム:山クッカー 角型
国内アウトドアメーカーであるユニフレームから販売されている「山クッカー」には、丸形の他にスクエアタイプもあります。
取っ手が本体の角でなく辺の部分についているため、お湯を注ぐ用途ではモンベルの方が使いやすいかもしれません。
しかし、ラインナップには容量が1Lと0.6Lのクッカー2つに加え、スタッキングできるフライパンもあるのが嬉しいポイントです。
フライパンも必要という方は、ユニフレームのスクエアクッカーを購入してみてはいかがでしょうか。
■トランギア:メスティン
飯盒として有名なトランギアのメスティンも、形状的にはスクエアクッカーと言っていいでしょう。
残念ながら、インスタントラーメンをそのまま入れることはできませんが、その分コンパクトですし、ご飯を炊いたり蓋をフライパンとして使ったりと器用な立ち回りができるため、非常におすすめの製品です。
アウトドアでコンパクトなスクエアクッカーを使おう!
以上、コンパクトにスタッキングできるため荷物にならず、登山時に便利なスクエアクッカーをご紹介してきました。
スクエアクッカーは、丸形クッカーと比較すると数が出ていないため、購入時の選択肢が狭いかもしれません。
しかし、モンベルをはじめ、ユニフレームなどの実力派アウトドアメーカーから販売されているクッカーは、どれも信頼できる品質です。
興味の湧いた方は、ぜひ購入して使ってみてくださいね。