焚火やキャンプファイヤーなどの自然の炎や、ランタンの明かりに照らされる、キャンプの夜のひと時。
日頃の疲れを忘れ、心が癒される時間ですよね。
この記事では、コールマンのガソリンランタンの扱いについてご説明します。
ガソリンを入れっぱなしにしても、壊れたりしないのでしょうか。
コールマンのガソリンランタン
近年、LED技術がどんどん進化しています。
まるで、本物の炎のようにも見えるLEDランタンは便利ですが、やはりコールマンのガソリンランタンの明かりは特別な魅力があるのではないでしょうか。
ガソリンを使うランタンはメンテナンスが必要で、ガソリンを購入する手間もかかりますが、使い慣れると、これなしでは落ち着かない、という方も多いです。
ガソリンを入れた後のポンピングや、細かいメンテナンスをしていると愛着もわきます。
ガスランタンと比較しても、「気温が低くても火力が安定する」「コストが安い」などのメリットがありますので、おすすめです。
ちなみに、ガソリンランタンに使用するホワイトガソリンはネットショップでも購入できます。
近隣店舗で購入するより価格が安いことも多いので、ぜひ、調べてみて下さい。
そんなガソリンランタンですが、使用後にガソリンが余ってしまい、そのまま入れっぱなしにしておいてもいいのか悩むこともあるかもしれません。
大切なランタンですから、故障したりしては大変です。
次項でくわしくご説明していきましょう。
ランタンにガソリンを入れっぱなしにしても大丈夫?
ランタンにガソリンを入れっぱなしにしている、という方は多いようです。
中には、入れておいた方が安心、という方もいます。
ですので、タンクの圧を抜いてバルブやポンプノブを閉めておけば、基本的には問題ありません。
ただし、ガソリンを入れたまま長期間保管していると、タンクの内外で温度差が生じ、タンク内に水滴がたまっていく可能性があります。
その水滴により、ランタンのタンク内に錆が発生することも考えられますし、チェックバルブの腐食も起こりえます。
また、暑い地域などで、屋根裏部屋やガレージに保管し、あまりにもランタンが高温になると、ガソリンの劣化が早まります。
ガソリンは、大きな温度変化に弱いのです。
日の当たらない冷暗所を選んで保管しなければなりません。
では、ガソリンの劣化、というのはどんな状況のことなのでしょうか。
長期間入れっぱなしにしたガソリンはどうなるの?
ランタンに使うホワイトガソリンは、劣化しにくいガソリンだと言われています。
一般的なガソリンは、容器などに入れっぱなしにしていて何年も経ってしまうと、品質が落ちてしまう場合があるのです。
「ガソリンは古くなると腐る」なんてことも聞きます。
実際には「腐る」現象とは少し違うのですが、変色して匂いがキツくなり、ドロドロになってしまいます。
見た目でも、すぐに分かります。
一方、コールマンに使用するホワイトガソリンは不純物が少ないため、きちんと保管すれば、ほとんど品質は落ちません。
コールマンが配布している冊子などで、期限について記載されていたこともありますが、10年ほどの長い期間でも、使用することが可能です。
しかし、先ほども書いたように温度変化には注意して、直射日光が当たる高温の場所に置かないようにしましょう。
また、新品の時の色や匂いを覚えておかれるといいかもしれません。
ガソリンの劣化に気が付きやすくなります。
ガソリンを入れっぱなしにしたくない!便利アイテム
ガソリンランタンにガソリンを入れっぱなしにしても大丈夫だということをご説明しましたが、抜いておきたいという方もいらっしゃいますよね。
タンク内を錆びさせず、きれいに保管しておきたい場合や、他の誰かにプレゼントする場合などです。
そんな時におすすめなのが、コールマンの「残ガソリン抜き取りポンプ」です。
この商品は、ビニール製のホースでランタンのタンクからガソリンを抜くだけの簡単な仕組みになっています。
使い方は、ホースをランタンのタンクに差し込んで、ガソリンが無くなるまでポンピングを続ければOKです。
詳細な使い方も箱に書いてありますので、安心して使用できます。
抜いたガソリンは、ホワイトガソリン用の空き容器などがあれば用意して、そちらに移し替えましょう。
抜き取りポンプは、ホームセンターの耐油チューブで自作することもできますし、「残ガソリン抜き取りポンプ」やチューブを使わずにダイレクトに缶に戻すことも可能です。
購入が面倒、という方はそうした方法をお試しになるといいでしょう。
ガソリンランタンの危険な使い方
ガソリンランタンにガソリンを入れっぱなしにしても、危険性は特にありませんが、ランタンの使い方には注意が必要です。
まず、ランタンの給油時にトラブルが起こることがあります。
例えば、燃料が残っていて燃焼中だったり、十分にタンクが冷えていない状態で給油し継ぎ足そうとすると、爆発する危険性があります。
燃料バルブを開くことによって、内部の高温になっている気化ガスが外に出て、ガソリンに引火するのです。
くれぐれも燃焼中は燃料バルブを開けずに、十分冷めてから開けましょう。
大やけどを負ってしまったら大変です。
また、屋内でランタンを使う際は換気に気を配って下さい。
換気が不十分だとランタンが不完全燃焼してしまい、一酸化炭素が発生して、一酸化炭素中毒になってしまう恐れがあります。
キャンプでのテント内では使用は控えた方がいいでしょう。
最近のテントは防寒面で非常に優れていて、隙間もほとんどありませんので、どうしても使う場合は換気は十分にして、くれぐれも寝てしまわないようにして下さい。
ランタンの故障原因
ランタンにガソリンを入れっぱなしにすることよりも、使い方に注意すべきだ、ということをお伝えしてきました。
それでは、最後に、ランタンの故障原因についてご説明します。
ランタンが故障してしまう要因として多いのが、ポンプカップのメンテナンスを忘れてしまうことです。
ポンプカップとは、ポンピングする時に使うポンプランジャーの先端にある、ゴム製の黒いカップのことです。
ゴムは劣化しやすい部分ですので、硬くなってしまったらメンテナンスしなければいけません。
ポンピングする際に、抵抗力が無かったり何かおかしいなと思ったら、ポンプカップ専用の潤滑油「リュブリカント」をポンプキャップの穴から入れると、動きが良くなります。
注入するのは、ポンプキャップの「OIL」と書かれているところです。
それでもダメなら、ポンプカップの交換をする必要があります。
ポンプカップを新品に交換した場合も、注油を行っておくといいでしょう。
次の故障の原因として、純正のホワイトガソリン以外の燃料を使ってしまうことがあります。
緊急時には仕方ないこともありますが、不純物の多いガソリンを使用すると異常燃焼を起こしたり、ランタンが故障しやすくなります。
このように、いくつか注意点があるガソリンランタンですが、その魅力にハマってしまうと友達や家族に勧めたくなるほど愛着がわくアイテムです。
デザインもレトロで、使わずに置いておくだけでも空間を素敵に演出してくれますよね。
他の方に譲る場合には、扱い方をしっかりと説明し、安全のためガソリンは抜いてからあげるといいでしょう。
ガソリンランタンのお手入れはしっかり
ガソリンランタンにガソリンを入れっぱなしにしておく人は多く、ホワイトガソリンならほとんど問題はありません。
しかし、温度など保管方法を間違えるとタンク内が錆びてしまうこともあります。
もし、長期間使わないことが分かっているのなら、ガソリンは抜いておくか、逆に満タンにしておくといいでしょう。
メンテナンスや使い方に、少し手間がかかるガソリンランタンですが、これからも使い続けて、その魅力を広めていきたいですね。