登山をしていると、百名山を制覇してみたいと思ったことはありませんか?
しかし、「日本を代表する選ばれた100選の山って、難易度も高くて難しいんじゃないの?」と思ってしまうかもしれませんが、実は日帰りでも登れる山もあります。
まずは近くの簡単な山から挑戦してみましょう!
百名山の中から、初級者でも日帰り登山ができる山をピックアップしてみました。
北海道にも難易度が低い山はある!日帰りで行ってみよう!
都道府県の中でも、北海道は日本で一番の面積を持っています。
面積の7割、約554万ヘクタールが森林地帯で覆われ、人の手が入っていない自然も多く残されています。
北海道では9つが百名山に選ばれており、その中でも日帰りで登ることができ、難易度が低い山は2つあります。
広大な北海道の山は、低くても少し登るだけでダイナミックな光景を見ることができ、達成感を味わうことができます。
・阿寒岳(雄阿寒岳 標高1370m、雌阿寒岳 標高1499m)
北海道の阿寒湖付近に位置する雌阿寒岳は、雌阿寒温泉から往復3時間半程のコースです。
雄阿寒岳は往復6時間程かかりますので、雌阿寒岳の方がお勧めです。
・大雪山(旭岳 標高2291m)
大雪山は特定の山ではなく、北海道の中央部に広がるいくつかの山を総称した呼び名です。
その中の最高峰、旭岳は標高1600mまでロープウェイであがることができます。
旭岳ロープウェイ姿見駅から山頂までは、往復4時間程のコースです。
東北の百名山は標高も難易度も低めの山が多いのが特徴!
東北の百名山は標高1500m~2000mの低めの山が多く、日帰りにもお勧めの山が多くあります。
・岩木山(標高1625m)
青森県で最高峰の岩木山は、富士山のように山裾が広く「津軽富士」とも呼ばれています。
有料のスカイラインを使うと、8合目まで車であがることができます。
そこからリフトで9合目まで行くことができ、山頂までは徒歩で1時間程のコースです。
気軽なハイキングレベルで登ることができるので、初心者にもお勧めですが、1時間半もあれば往復できるので、難易度が低く登山としては物足りなさを感じてしまうかもしれません。
・八幡平(最高点1613m)
八幡平は、秋田県と岩手県の県境に広がる高原地帯で、いくつかの火山が連なる火山帯です。
蒸ノ湯温泉から往復3時間強のコースで登ることができますが、頂上付近まで車であがることもできるため、観光客も多く、特に紅葉シーズンは行楽客で大変にぎわっています。
山頂部には、湿原植物や高山植物が見事に咲き誇ります。
・蔵王山(熊野岳 標高1841m)
ロープウェイを使うと、蔵王山頂駅から熊野岳までは往復1時間半程のコースです。
山頂には、蔵王山のシンボルでもある、御釜の湖面がエメラルドグリーンに輝いています。
・安達太良山(標高1700m)
福島県に位置する別名「乳首山」と言われ、山頂が突き出たような形が特徴です。
火山独自の荒々しい光景は、まるで月面のような景観です。
ゴンドラリフト山頂駅から往復2時間強のコースとなりますので、初心者にもお勧めです。
北関東・上信越の百名山は、関東から日帰りができる山も!
北関東や上信越の地域からは数多くの百名山が選ばれています。
場所によっては、関東地域から日帰りで登ることができる山もありますので、ぜひ挑戦してみたいですね。
・赤城山(黒檜山 標高1828m)
赤城山は単体の山ではなく、最高峰の黒檜山、長七郎山、駒ケ岳、荒山、地蔵岳などの総称で、群馬県に位置します。
黒檜山頂上からは、日光の山々、八ヶ岳や南アルプスが見渡せる抜群の景色です。
初心者にお勧めのコースは、赤城広場前からの登山コースで、ここからは往復3時間強で登れるため、難易度も低く初心者でも安心の山です。
・草津白根山(白根山 標高2160m、本白根山 2171m)
草津白根山は本白根山、白根山、逢ノ峰を中心に広がる火山帯の総称です。
白根山には3つの火口湖があり、その中の湯釜は世界一の酸性度と言われ、エメラルドグリーンに輝く湖面は、一度は見ておきたい景色です。
バスやロープウェイで山頂付近まで行くことができ、山頂のハイキングコースを歩くことができます。
ただし、活火山であるため一部通行止めになることがあるので、行く前には下調べが必要です。
2018年6月の時点では、噴火警戒レベル2で火口周辺が規制されています。
・筑波山(男体山 標高871m、女体山 標高877m)
2つの峰からなる筑波山は、茨城県、関東平野の北東に位置し、女体山まではケーブルカーやロープウェイであがることができるため、老若男女問わず楽しむことができます。
女体山からは関東平野や霞ヶ浦が一望でき、すばらしい景色が広がります。
10月~2月限定ですが、夜のロープウェイを楽しむこともでき、東京や千葉、埼玉の夜景を見ることもできるデートスポットとしてもお勧めです。
なお、曜日などの都合により時期が前後する場合があるので、前もって問い合わせてから行くのが良いでしょう。
北アルプスはさすがに難易度高!初心者はまず日帰り乗鞍岳!
北アルプスには有名な山が数多く、百名山に選ばれている山がいくつもあります。
ただし、白馬岳、剣岳、立山、槍ヶ岳など、上級者向けの山が多いのが特徴です。
そんな中でも、比較的簡単に登ることができる山をご紹介します。
日帰りで登ることも可能ですので、初心者でも楽しむことができます。
・乗鞍岳(剣が峰 標高3026m)
乗鞍岳は単体の山ではなく、この辺り一帯の火山郡を総称した呼び名で、長野県と岐阜県をまたがる峰です。
頂上付近までバスであがることができ、気軽に3000m級が楽しめるとあって人気の山です。
バスを降りると、1時間半程で最高峰の剣が峰まで行くことができ、難易度も低いことから初心者にもお勧めです。
頂上からは穂高連峰や御嶽山、白山や富士山までもが一望できる素晴らしい場所です。
長野県にはリゾート地やレジャーとして楽しめる百名山も!
長野県と言えばレベルの高い山のイメージが強いですが、観光気分で行くことができる山が百名山に選ばれています。
難易度も低く、日帰りでも十分に楽しめる山ですので、ファミリーやデートにもお勧めです。
・美ヶ原(王ヶ頭 標高2034m)
美ヶ原は長野県に位置し、東西5kmに及ぶ広大な高原です。
上部まで車であがることができ、のんびりと遊歩道を散策することができます。
ホテルや美術館などの施設もあるため、観光気分で散策することができます。
近くのビーナスラインは高原の中に道があり、大パノラマを見ながらドライブができる、大変人気のドライブコースです。
・霧ヶ峰(車山 1925m)
霧ヶ峰は長野県のほぼ中央に位置し、最高峰の車山までは、駐車場から40分程で行ける場所とあって、ハイキング気分で行くことができます。
頂上からは八ヶ岳、南アルプス、北アルプス、中央アルプスを見渡すことができ、360度の大展望を楽しむことができます。
九州の百名山は6つ!難易度が最も低い美の開聞岳に注目!
最後に、九州でお勧めの百名山をご紹介します。
・開聞岳(標高924m)
開聞岳は薩摩半島の南端に位置し、三角錐の姿をしていることから「薩摩富士」とも呼ばれる百名山の1つです。
往復6時間弱のコースですので日帰りで登ることができ、7合目を過ぎると太平洋に浮かぶ屋久島を見ることができます。
登山道は一本道で迷うこともなく、2合目、3合目と標識もきちんと表示されているため、難易度も低く初心者でも安心して登ることができます。
麓の長崎鼻には浦島太郎伝説があり、その近くには竜宮城をモチーフにした竜宮神社もあるので、登山のついでに立ち寄ってみたいスポットですね。
ここから見る開聞岳は、まるで海に浮かんでいるかのような景色で、絶好の撮影スポットでもあります。
日帰りもできて難易度が低い百名山はこんなにもあった
登山では人気の北アルプス地域には、さすがに難易度が低い山は少なかったものの、初心者でも登ることができる百名山は意外にもありました。
山に登ったことがない人でも、ロープウェイなどを利用して行くこともできます。
まずは近場の百名山へ出かけてみてはいかがでしょうか。
百名山に選ばれているのには、標高だけではなく独自の魅力があります。
ぜひ自身の目で確かめてみてください。