多様化する登山スタイルの中で、近年注目度が高まっているものに「ウルトラライト」と呼ばれるものがあります。
ウルトラライトとは、読んで字のごとく「超軽量登山スタイル」のことを指します。
今回は、ウルトラライトに適した登山用品を取り扱う専門店をご紹介していきます。
ウルトラライトのデビュー前に、ご一読ください!
そもそもウルトラライトって?
「ウルトラライト」とは登山スタイルのひとつであり、その頭文字をとって「UL」とも呼ばれていて、「超軽量登山」つまり軽さとコンパクト性を重視し機動性に優れた登山スタイルを指します。
「ウルトラライト」を実践し荷物がコンパクトで軽くなることで得られるメリットとして、体の負担が減って楽になることや、移動に要する時間が少なくなることなどが挙げられます。
近年では、ウルトラライトの登山に特化した超軽量ギア(テントやシュラフ、ウェアなど)も多く発売されており、それらを取り扱うブランドや専門店も増えてきました。
また、そういった取扱店や超軽量ギアブランドを取り上げた雑誌も多く見かけるようになり、注目度も高まっている印象です。
しかし、いざ自分で実践してみようにも何をどうして良いのかわからない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、そんな超軽量ギアを取り扱っているお店や、ウルトラライトに精通した店員がいる専門店をご紹介します。
ウルトラライトに精通した登山専門店①「Hiker’s Depot」
最初に紹介するウルトラライトに精通した登山専門店は、「Hiker’s Depot(ハイカーズデポ)」です。
この「Hiker’s Depot」は東京都三鷹市に店舗を構え、中央本線の三鷹駅から徒歩およそ10分でアクセスも良好です。
「Hiker’s Depot」は「ライト、シンプル&ナチュラル」をコンセプトに掲げており、まさにウルトラライトの専門店です。
また、関東では定番の登山スポットである「奥多摩」「奥秩父」にも精通しており、山岳情報の発信も積極的に行っているようです。
ここ「Hiker’s Depot」では、超軽量のテント、超軽量のウェア類、超軽量のシュラフなど、ウルトラライトスタイルでの登山に必要なアイテムは全てそろうと言っても過言ではないでしょう。
「Hiker’s Depot」のように、「ウルトラライト」をコンセプトに掲げている店舗は、珍しいのではないでしょうか?
ウルトラライトデビューの第一歩として、「Hiker’s Depot」はおすすめの店舗です。
ウルトラライトに精通した登山専門店②「Moonlightgear」
2つ目に紹介するウルトラライトに精通した登山専門店は、「Moonlightgear(ムーンライトギア)」です。
こちらの店舗は東京都千代田区にあり、都心なのでアクセスは抜群です。
この「Moonlightgear」の実店舗の品ぞろえも非常に充実していますが、驚くべきはオンラインショップの充実度です。
「Moonlightgear」のオンラインショップでは、取り扱っているアイテムの商品紹介・説明、細部まで注目した写真の数々、各寸法値や重量、そしてコラムまで記載されています。
オンラインショップの充実度からは、スタッフの努力と、アウトドアギアに対する熱意、アウトドアが好きという気持ちが強く感じられますね。
実際に見ていなくても、どんなアイテムなのか、どのように使うのかなどが手に取るようにわかるほどに徹底されたオンラインショップとなっています。
しかし、やはり身につけるものは一度試着したり、手に取って実物を見てみてから購入したいものですよね。
ましてや、時として命にかかわることのあるアウトドアギアは、しっかり試着して吟味して購入するのが最善でしょう。
オンラインショップで気になるアイテムを見つけたら、まずは「Moonlightgear」の店舗を訪れてみましょう。
ウルトラライトに精通した登山専門店③「FULLMARKS」
3つ目に紹介するウルトラライトに精通した登山専門店は、「FULLMARKS(フルマークス)」です。
この「FULLMARKS」は大阪や東京をはじめとして全国に7店舗を展開し、「NORRONA」「HOUDINI」「ACLIMA」といったブランドを取り扱っています。
「FULLMARKS」の店員は、そのほとんどが登山やスキーなどのアウトドアに精通しているとのことでした。
そのスタッフが実地で商品を使い、納得したうえでこだわりのものを紹介してくれるお店、といった印象です。
そんな「FULLMARKS」ですが、どうしても「雪山」のイメージが強いのではないでしょうか。
というのも、「FULLMARKS」が取り扱うブランドの多くが、ノルウェーやスウェーデンといった北欧のものばかりで、スキーやスノーボードに関するイベントも多く開催されています。
しかし、「FULLMARKS」も近年はトレイルランニングに力を入れており、国際大会などで活躍するランナーへのウェア提供も行っています。
トレイルランニングに適したウェアは軽量でコンパクトになるものも多く、まさにウルトラライトスタイルの登山ギアに求められるアイテムが豊富です。
東京や大阪など、主要都市に店舗を構えているので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
ウルトラライトに精通した登山専門店④「山食音」
4つ目に紹介するウルトラライトに精通した登山専門店は、京都府京都市の「山食音(やましょくおん)」です。
「山食音」は京阪出町柳駅から徒歩5分ほどに位置し、大阪方面からのアクセスも良好です。
この「山食音」はBEGANのスリランカ料理を提供する「PLANTLAB.」と、「山と道」が共同運営している店舗です。
「山と道」とは、近年注目を集め始めている超軽量バックパックのガレージブランドで、「ヤマミチ」と略されて呼ばれることもあります。
「山と道」では、バックパックの他に、サコッシュやウェアなども販売しています。
「山と道」のバックパックは、X-PACという軽量で強い生地をふんだんに用いることで軽量化に成功しました。
さらに、「山と道」のバックパックはスリーピングマットとしての役割も兼ねた背面パネルを使用することで、荷物の量そのものを減らすこともできる優れものです。
なお、「山食音」の店主は京都の近隣の山やウルトラライトに精通していることでも有名なようです。
ここ最近で一気に知名度の上昇した「山と道」のサンプルを見られる場所は数多くありません。
「山と道」のバックパックのサンプルを見るなら「山食音」を訪れてみましょう。
ウルトラライトに精通した登山専門店⑤「ADAPT」
最後に紹介するウルトラライトに精通した登山専門店は、三重県四日市市の「ADAPT(アダプト)」です。
この「ADAPT」は三重県と滋賀県の間にまたがる鈴鹿山系に精通した登山用品店で、韓国発の超軽量ギアブランド「ZEROGRAM」など、国内外のアウトドアギアを取り扱うセレクトショップです。
そして「ADAPT」では、アウトドアギアの販売だけでなく、鈴鹿山系に関する情報発信を積極的に行っていたり、鈴鹿山系でイベントを開催することもあります。
さらに、山におけるルールやマナーの周知活動を行ったりするなど、多岐にわたる活動をしているのです。
また、「ADAPT」は鈴鹿山系を中心とする山遊びのコミュニティスペースとしての役割も担っており、「鈴鹿山系に関する情報があつまる場所」になりつつあります。
「ADAPT」の主宰者は、「Original Mountain Marathon」(通称OMM)という過酷な山岳マラソンレースにも出場経験があるため、ウルトラライトに関する知識や経験は非常に信頼できます。
東海地方在住の方は、ぜひ「ADAPT」へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
悩む前にまずはお店へ行ってみよう!
ここで取り上げた店舗以外にも、ウルトラライトに精通した登山専門店や、ブランドは数多く存在します。
まずはお店に足を運んで、お気に入りのブランドやアイテムを見つけてみてはいかがでしょうか。
今までの登山とはひと味違った、新たな登山の楽しみを発見できるに違いありません!