ガスコンロを使っているご家庭で、コンロの火がつかない経験をされた方は、多くいるのではないでしょうか。
また、キャンプなどのアウトドアをよく行う方でも、一口のカセットコンロを持参した際、火がつかなかった経験をされたことがあるかと思います。
そこで、この記事では、ガスコンロの火が片方・両方つかない場合と、カセットコンロがつかない場合の、各対処法をご紹介していきます。
片方・両方の火がつかない原因の前に知っておこう!ガスコンロの仕組み
コンロの仕組みを知らなければ、火がつかない場合の対処ができないと思いますので、ここでははじめに、ガスコンロの仕組みをご紹介します。
ガスコンロには、ツマミ部分を押しながら右へ回すタイプと、ボタンを押して点火させるタイプの、2種類あります。
どちらのタイプも、基本の仕組みは同じです。
まずボタンを押す(またはツマミを押しながら右に回す)と、点火プラグと呼ばれる部分に、電気のスパーク(火花)が飛びます。
スパークと一緒にガスが噴射され、火がつくのです。
さらに、炎検知器の先の部分が加熱されることにより、ガスコンロに火がついたことを検知して電気が起き、電磁石式のバルブが開かれます。
ボタン(またはツマミ)から手をはなすと、電磁石式のバルブが開いた状態になり、炎の燃焼が続きます。
それにより、コンロの上に置いた、鍋やヤカンなどを温めることができるのです。
また万が一、風で炎が消えたり吹きこぼれたりすると、安全装置でもある炎検知器の温度が下がります。
そうすると、電磁石式のバルブが閉まり、ガスの供給が停止します。
これが、ガスコンロの仕組みです。
次から、火がつかないときの対処法をご紹介していきます。
はじめは、片方だけつかない場合です。
片方だけ火がつかない!?その対処法とは?
先ほどご説明した、ガスコンロの仕組みを踏まえて、ここでは、片方だけ火がつかない場合の対処法をご紹介します。
片方だけ火がつかない場合は、4つの原因が考えられます。
その原因と対処法を、合わせてご紹介します。
①スパークしていない
ボタンやツマミを回した際、点火部分にスパークが起きていない場合は、ガスが噴射されても、火がつかないことがあります。
スパークしている場合は③の原因が、スパークしていない場合は②の原因が考えられるので、その対処法を行ってみてください。
②電池切れを起こしている
ガスコンロの着火には、実は電池が使われています。
そのため、火がつかない原因は、点火するための電池が切れているだけだった、ということも多くあります。
電池交換をすれば、すぐに直ることがほとんどですので、交換してみてください。
それでも対処できない場合は、点火プラグ自体が故障していることが考えられますので、修理を依頼した方がよいでしょう。
③ガス噴出孔の目詰まり
スパークしていても点火しないときには、ガスを噴射する部分が目詰まりしてしまい、点火されない場合があります。
目詰まりの場合の対処は、自分では難しいので、ガスコンロの点検の依頼をしてください。
④安全装置の誤作動や汚れ
炎検知器に汚れがついていると、炎検知器の温度が上がらないため、安全装置が誤って稼働している状態になり、ガスが供給されないことがあります。
もし汚れがあれば、キレイにしてあげることが、対処法です。
汚れがついたままにならないよう、日ごろのキッチン掃除の際に、ガスコンロや安全装置の部分も、キレイにするように心がけましょう。
片方ではなく両方火がつかない!対処法はこれ!
先ほどまでは、ガスコンロの片方だけ火がつかない場合の、対処法をご紹介してきました。
ここでは、両方とも火がつかない場合について、お話していきます。
とはいえ、対処法は片方のときとほぼ一緒です。
ガスコンロがつかない原因は、次のとおりです。
①電池が切れている
②元栓がしまっている
③ガス噴出孔が詰まっている
④安全装置の誤作動や汚れ
⑤ガスコンロが故障している
⑥ガスがもれている
①③④については、片方だけ火がつかない場合の対処法と同様ですので省略します。
他の原因についての対処法を、ご紹介していきますね。
②元栓がしまっている
ガスの元栓がしまっている状態であれば、火がつくことはありません。
ガスコンロの火がつかないと焦ってしまうでしょうが、慌てず落ち着いて、最初にガスの元栓を確認してみてください。
もし元栓がしまっているだけでしたら、開ければすぐに火がつきますよ。
⑤ガスコンロが故障している
ガスコンロの火がつかないときは、コンロのガスだけ使えないのか、お湯のガスも使えないのかを確認してみてください。
もし、コンロのガスだけ使えないのならば、コンロ自体が故障している可能性が高いでしょう。
コンロが故障している場合は、業者に頼んで修理してもらうことが、1番の対処法です。
しかし、場合によって新品を買った方が安く済むこともありますので、それぞれの価格を確認してみましょうね。
⑥ガスがもれている
ガスがもれてしまっていると、ガスが出ないのでコンロの火もつきません。
ガスのにおいが部屋に充満していないかを確認し、いつもよりガスのにおいが多くするときは、ガスの元栓をしめ、窓をできるだけ多く開け、換気してください。
また、ガスがもれてしまっていることを、ガス会社にも連絡しましょう。
キャンプで大活躍!カセットコンロの仕組み
ここまでは、一般的なご家庭にあるガスコンロの火が、片方だけつかない場合・両方ともつかない場合の、原因と対処法をご説明してきました。
それでは、ここからはキャンプなどのアウトドアでよく使われる、一口タイプのカセットコンロの、火がつかない場合の対処法をお話します。
その前にまず、カセットコンロの着火の仕組みをお話します。
ツマミの位置が、『消』にあることを、はじめに確認してください。
確認後、カセットボンベの赤いキャップをはずし、カセットボンベの切り込み凹部を、コンロの容器受けガイドの凸部に合わせるように近づけます。
そのまま受け口の方へスライドさせ、マグネットに装着させて、『カチャッ』という音が鳴れば、ボンベのセット完了です。
ボンベの後ろ側にすき間があく場合がありますが、正しく装着されていれば、問題なく使用できます。
あとは、コンロのツマミをひねった際に、ボンベの中身の気体のガスが、内部の高い圧力におされることで、外に吹き出し火がつきます。
1番大切なことは、カセットボンベを正しくセットすることです。
きちんと装着させれば、火もきちんとつきますので、アウトドアでコンロを持参する際は、あらかじめボンベのつけ方を知っておきましょうね。
カセットコンロの火がつかない!アウトドアでどう対処するの?
次に、カセットコンロの火がつかない原因と、対処法についてご説明します。
カセットコンロは、ほぼ一口ですので、「片方だけつかない」といった心配もありません。
アウトドアの最中でも、できる対処法ですので、試してみてくださいね。
カセットコンロの火がつかない原因は、大きく2つ考えられます。
①吹きこぼれなどで詰まってしまっている
ツマミをひねっても火がつかないとき、ガスの臭いや音などもしなければ、この原因が考えられます。
その対処法は、バーナー部分の火がの出る箇所を、いらない歯ブラシ等で清掃をしてあげてください。
詰まりがなくなれば、ガスが正常に出るようになり、火がつくでしょう。
②点火プラグのズレ
ツマミをひねると、火はつかないが、ガスは出ている場合、この原因が考えられます。
その際は、バーナーの横にある、とがった針金の電極部分が、バーナーの炎の出る穴の真ん中にあるか、またその3mm程度の距離にあるかを確認してみてください。
近すぎても遠すぎてもうまく点火しませんので、指で動かしながら調整しましょう。
ボンベをつけずにこの作業をし、うまくスパークするようになったら、ボンベをセットし、点火してみてください。
なお、指が電極に触れているときは、絶対に点火ツマミを回してはいけません。
この2つの対処法をしても、火がつかない場合は、メーカーに相談するようにしましょう。
必見!アウトドアにオススメコンロ!
アウトドアでの、カセットコンロの火がつかない原因と対処法を、知ることができたでしょうか?
そこで、ここではアウトドアで活躍間違いなし、オススメのカセットコンロをご紹介します。
まず、「イワタニ」というメーカーをご存知でしょうか?
ここで作られているカセットコンロがとても有能で、多くのキャンパー達からも支持されています。
支持されている理由は、次のとおりです。
●考え抜かれた機能性と省エネ
最後まで火力を維持し、ガスを無駄なく使える設計になっています。
●コンパクトだから持ち運びも楽々!
シンプルかつムダのない設計で、使う際も収納するときも煩わしさがありません。
どのモデルもコンパクトな本体に、高い機能をギュッと詰め込まれています。
●リーズナブルなのに高品質
「美しいデザイン」「パワフルな火力」「軽量コンパクトで取り回しが楽」という、3拍子がそろったイワタニのコンロ。
性能が優れていると、価格もその分高くなるイメージがありますが、ここのコンロはリーズナブルなのです。
高品質でリーズナブルなのは、魅力的すぎますよね。
以上のような理由から、多くの方々から支持されていますので、本当にオススメできるカセットコンロです。
さらに、ご家庭でも使えるコンロですので、片方だけ火がつかない場合でも、これがあれば代用で使えるので、1つあると便利ですよ。
ホームセンターなどでも取り扱っているようですので、気になる方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
コンロの火がつかなくても冷静さを忘れずに!
コンロの火がつかなくなると、ついつい焦ってしまいますよね。
しかし、ご説明したとおり、火がつかない場合の対処法は、そんなに難しくないものがほとんどです。
落ち着いて対処すれば、すぐに火をつけられる場合が多いことをお分かりいただけるはずです。
アウトドアという日常とは違った場所で、コンロの火がつかないなどの問題が起きても、冷静さを忘れずに対処しましょう。