モンベルから販売されているジェットボイルシリーズは、最小限の燃料で高速にお湯を沸かせるため、アウトドアで非常に役に立つツールと言えるでしょう。
特にジェットボイルzipは、パッキングがしやすいようにコンパクトな設計になっていて、荷物を減らしたい登山などで力を発揮します。
この記事では、ジェットボイルzipの点火方法や注意すべき点などをご紹介します。
ジェットボイルzipでエコに点火!ぱっと湯沸かし!
ジェットボイルシリーズは、国内アウトドアメーカーであるモンベルが正規販売代理店として輸入販売しているアウトドア用ガス製品です。
非常に高速にお湯を沸かせる上に、点火には少量の燃料で済むことが特徴なので、アウトドアで非常に活躍しますよ。
そんなジェットボイルシリーズの中に、ジェットボイルzipがあります。
ジェットボイルzipは、コンパクトさに特化した製品で、構成する部品のすべてを直径10.4cm、高さ16.5cmの専用コッヘルの中に収納することができます。
もちろん、収納できる部品にはガスボンベも含まれますから、ちょっと外でお茶を飲みたいだけならコッヘル一つ持ち出すだけで済んでしまいます。
また、収納できるガスボンベ1缶で20回以上お湯を沸かせますから、エコでコスパもいいですね!
この記事では、そんなジェットボイルシリーズとジェットボイルzipについて、使い方や注意点を順次ご紹介していきます。
ジェットボイルzipは湯沸かしだけじゃない!サーマルクッキングに挑戦!
少量の燃料であっというまにお湯を沸かせるのが特徴のジェットボイルシリーズですが、使い道はお湯を沸かすことだけではありません。
ジェットボイルシリーズのバーナーは、高速にお湯を沸かすための強火だけでなく、とろ火にも対応しています。
加えて、コッヘル自体も保温性が高いうえに、底面は熱効率のいい特殊な構造をしていますから、とろ火でも十分な熱が得られるのです。
以上の性質を利用すれば、サーマルクッキングとも言われる本格的な煮込み料理も出来てしまいます。
煮込みというと、長時間点火し続けるため燃料がもつか不安に感じるかもしれませんが、その点もジェットボイルのエコさによって問題はありません。
材料さえ持っていけば、山でできたてのビーフシチューを食べることもできますよ。
調理器具にジェットボイルzipを選び、荷物がコンパクトになった分食材を運ぶのもいいですね。
登山のクオリティーを上げるために、サーマルクッキングに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ジェットボイルシリーズなら雪山でも安心の点火が可能!
ジェットボイルシリーズは、お湯を沸かす速さとコンパクトさに加え、燃費のエコさが特徴とお伝えしてきました。
しかし、ジェットボイルシリーズをおすすめする理由はそれだけではありません。
通常、ガス機器は寒い中ではうまく点火することができません。
なぜなら、気温が低いとガスボンベの中のガスが気化しないため、火がつかないからです。
しかし、ジェットボイルzip以外のジェットボイルシリーズ製品には、雪山のような環境でもガス機器を使えるように、サーモレギュレーターというシステムが搭載されています。
ジェットボイルzipと比較すると値が張りますが、登山や寒冷地での使用の予定があるのであれば、ぜひサーモレギュレーターがついている製品を選ぶことをおすすめします。
逆に、バイクでの旅など、荷物をコンパクトにすることが優先であれば、サーモレギュレーターがついていない分コンパクトで安価なジェットボイルzipを選ぶと良いでしょう。
ジェットボイルzipの注意点!点火に別途道具が必要
先ほどの項でご紹介した通り、ジェットボイルシリーズの中で唯一、ジェットボイルzipにはサーモレギュレーターがついていません。
そのため、寒冷地での使用については注意しておいていただければと思います。
またそれだけでなく、ジェットボイルzipには点火装置であるイグナイターも付いていないことを覚えておいていただきたいと思います。
イグナイターは火花を飛ばす装置で、電子式のライターと同じ仕組みの装置です。
これがあることで、ガスバルブを開けた状態からワンタッチで火をつけることができるようになります。
しかしその分、ジェットボイルzipは安価な価格設定になっていて、シリーズ内で唯一10,000円を切った値段設定になっています。
なんにせよ、アウトドアでは点火装置を持っていく方がほとんどだと思います。
どうしてもジェットボイルだけで完結させたいという方でなければ、それほど問題にならないでしょう。
フィールドに合わせてジェットボイルシリーズからセレクト!①
ここまで、ジェットボイルの中でもジェットボイルzipにだけ、サーモレギュレーターや点火装置のような装置がついていないことに注意が必要という事をお伝えしてきました。
では、いくつかあるジェットボイルシリーズの製品は、それぞれどんなところが違うのでしょうか。
以下にまとめますので、購入の際の参考にしていただければと思います。
■ジェットボイル フラッシュ
ジェットボイルフラッシュは、2018年の最新型ジェットボイルです。
なんと、500mlの水を1分40秒で沸騰させるという、シリーズ最速の速度を誇ります。
サイズ感はオーソドックスなスタイルなので、少人数でのアウトドアで、さっとお湯を沸かしたいようなシチュエーションで活躍することでしょう。
容量:1000ml
直径10.4cm×高さ18cm
■ジェットボイル ミニモ
ジェットボイルミニモは、コッヘルの形状が他のモデルと異なります。
コッヘルの背が低くなり、その分幅広になっているので、お湯を沸かす以上に、先ほどご紹介したサーマルクッキングなどの調理に適したモデルと言えるでしょう。
アウトドアでしっかりとご飯を食べたい方におすすめのモデルです。
容量:1000ml
直径12.7cm×高さ15.2cm
フィールドに合わせてジェットボイルシリーズからセレクト!②
引き続き、ジェットボイルの製品シリーズの違いについてご紹介していきます。
アウトドアを行う人数や目的に合わせて、最適なモデルを選んでみてくださいね。
■ジェットボイル zip
サーモレギュレーターや点火装置がついていない分コンパクトで、唯一10,000円を切る価格で購入できることが特徴です。
ジェットボイルのスピーディーな湯沸かしをとりあえず体験してみたい人や、軽量でコンパクトなガスツールが欲しい方におすすめします。
容量:800ml
直径10.4cm×高さ16.5cm
■ジェットボイル マイクロモ
ジェットボイルマイクロモは、サーモレギュレーターやイグナイターも備えたうえで、ジェットボイルzipと同じサイズまでコンパクト化をしたモデルです。
サーモレギュレーターのおかげで低温にも強いですから、寒冷地や高山へ挑むために荷物をコンパクト化したいような方にとって、最適のツールとなることでしょう。
容量:800ml
直径10.4cm×高さ16.5cm
■ジェットボイル スモー
ジェットボイルスモーは、その名のとおりお相撲さんのようにずんぐりとしたモデルです。
コッヘルの容量は1800mlと、大人数でのアウトドアでも困らないだけのお湯を沸かすことができます。
家族連れでキャンプに行くときなどに使ってみてはいかがでしょうか。
容量:1800ml
直径12.5cm×高さ21cm
さっとお湯が沸くジェットボイルはアウトドアで大活躍!
以上、モンベルから販売されているジェットボイルについてご紹介してきました。
お湯を少しの燃料ですぐに沸かせて、料理にも使えるため、きっと大活躍しますよ。
購入の際には、点火装置とサーモレギュレーターの有無やコッヘルの容量を確認して、最適なモデルを選んでくださいね。