ストーブの不完全燃焼って?臭いの原因と危険性を解明!

最終更新日:2019/02/17

暖をとるためのストーブは、キャンプでも大活躍しますね。

しかし、注意しなければならないのは、ストーブが不完全燃焼を起こしてしまうことです。

一体、不完全燃焼とは何なのでしょうか。

ストーブから臭う、嫌な臭いにも関係しているのでしょうか。

今回は、キャンプ中のストーブについて解説していきます。

ストーブが臭い!その原因は?

冬のキャンプ中、暖をとるためストーブを活用する人もいるでしょう。

ストーブには、石油ストーブ、ガスストーブ、薪ストーブがあります。

特に石油ストーブは、誰でも扱いやすく、多くのキャンパーが利用しています。

ですが、石油ストーブの燃料は、灯油を使用するため、焦げるような臭いがするときがあります。

この臭いがしてしまうのは、いくつか原因が考えられます。

一つは、「灯油の劣化」、もう一つが「不完全燃焼」です。

去年の残りの灯油を、今年になってまた使用する、という方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、古い灯油は劣化を起こしていたり、さらに不純物が混ざっていることもあります。

紫外線に当たるような場所で保管していた場合、その紫外線でも劣化をしてしまいます。

また、ポリタンクの容器が熱で溶けてしまっていた場合、その容器と灯油が混ざってしまうことも考えられるでしょう。

さらに、雨水やホコリや砂などのゴミも不純物となります。

劣化した灯油や、不純物が含まれたものを燃焼すると、煙が出て臭いの原因になることがあります。

古い灯油を使用する前に、灯油が劣化していないか、不純物が含まれていないかを確認しておきましょう。

確認するには、透明の容器などに灯油を入れ、変色していないか、ゴミが浮いていないか確認をすることです。

ストーブから嫌な臭いがするのは不完全燃焼が原因?

先ほどもお伝えしたように、ストーブから嫌な臭いがするのは「不完全燃焼」も一つの原因です。

では、不完全燃焼は何か、といいますと、物質が酸素不足の状態で燃焼してしまうことです。

石油ストーブが不完全燃焼を起こしてしまうのは、いくつか原因が考えられます。

一つは、芯の下げすぎで、もう一つは芯の上げすぎです。

燃焼を抑えたいと思って、芯を下げすぎると、不完全燃焼を起こす原因になります。

また、芯を上げすぎてしまうことも不完全燃焼の原因です。

経験したことがある方は分かるかと思いますが、芯を上げると、炎が立ち上るまで燃えてしまいます。

これは、灯油の量に燃焼が追いついていない状態を表しています。

どちらにせよ、芯が最適な燃焼になるように、調整をしながら、不完全燃焼になることのないように注意しましょう。

不完全燃焼は臭いだけが問題ではない!その危険性とは

実は、ストーブの不完全燃焼は、臭いだけの問題ではありません。

最も危険なのは、一酸化炭素の発生です。

先ほどは、ストーブの燃料によって、不完全燃焼を引き起こすとお伝えしましたが、不完全燃焼が起こるのは、空気中の酸素濃度も大きく関係しています。

石油ストーブを使用する際は、「部屋の換気をする」という注意事項を耳にしたことがあると思います。

これは、閉め切った室内でストーブを使用し続けた場合、部屋の酸素が不足し、ストーブが不完全燃焼を起こすことを避けるためです。

部屋の酸素が不足し、不完全燃焼を起こすと、猛毒の一酸化炭素が発生してしまうのです。

この一酸化炭素は、わたしたちにとって、有害な気体であり、毒性もとても強いものです。

一酸化炭素を吸い込むと、頭痛やめまい、吐き気などの症状が表れます。

この症状を一酸化中毒といいます。

一酸化中毒になると、最悪死に至ります。

屋外でストーブを使用する分には、心配はいりませんが、テント内での使用するときは、十分な注意が必要になります。

テント内でストーブを使用するときの注意点①

ストーブをテント内で使用するときは、不完全燃焼を避けるためにも、十分な換気が一番大切になります。

空気を常に入れ替えるために、ベンチレーション用の小窓があれば、開けた状態で使用しましょう。

また、就寝前は、必ずストーブを消しておくことも重要なポイントです。

特に寒い冬場のキャンプは、寝ている間に雪が降り積もることも想定されます。

ベンチレーション用の小窓が雪で塞がってしまえば、十分な換気ができず、一酸化中毒になってしまう恐れも考えられます。

一酸化炭素は、無色透明で臭いもないため、知らず知らずのうちに一酸化中毒になってしまうことも少なくありません。

テント内でストーブを使用するときは、安全のために一酸化炭素警報機などを準備しておくといいでしょう。

一酸化炭素警報機は、ネットなどで手軽に購入することができますし、値段も1000円~と手頃ですので、持っておいて損はないでしょう。

テント内でストーブを使用するときの注意点②

続いて、ストーブをテント内で使用するときの注意点についてご説明していきます。

ストーブは、常に熱を発しているものです。

ですので、テント素材によっては、熱で溶けてしまう場合があります。

特にテントの素材が化学繊維の場合、熱で溶けてしまったり、変形をしやすいので、ストーブとの距離は十分気をつけましょう。

そして、石油ストーブに使用する燃料は灯油になりますが、灯油は臭いの強い燃料になります。

燃料を誤ってこぼしてしまうと、臭いが充満し、気分が悪くなってしまうことも想定されます。

テント内にストーブを運ぶときは、灯油をこぼさないよう、トレーに乗せたり、袋に入れたりして対策を行いましょう。

また、給油をするとき、テント内で行うと、こぼれる恐れもある他、臭いが充満してしまうので、テントの外で行うようにしてください。

ここまで、テント内でストーブを使用する際の注意点について述べてきました。

特に、狭い空間であるテントの場合、十分な換気をしないと、ストーブが不完全燃焼を起こし、一酸化中毒になりやすくなります。

ストーブは便利な暖房器具ですが、使用するときは十分に注意して使用してください。

ストーブ以外でも不完全燃焼は起こる!炭の場合は?

不完全燃焼を起こすのは、なにもストーブだけではありません。

キャンプ中によく使用する「炭火」も不完全燃焼を起こすことがあります。

実は、炭といっても、その質には大きな違いがあります。

特に、質が悪い炭を、不適切な方法で利用すると、たくさんの量の一酸化炭素を発生させることになります。

安物の炭は、低温で焼かれ、不完全な炭化で仕上がっていることもあり、煙も臭いも多く発生させてしまう傾向にあります。

反対に、国産の高品質な炭は、品質管理を徹底しており、煙や臭いもほとんど気になりません。

そのため、七輪などを利用すれば、屋内でも使用が可能です。

しかし、屋内といっても、狭い空間であるテント内で利用することは大変危険です。

なぜなら、炭火は不完全燃焼による一酸化中毒になりやすいといわれているからです。

炭火の場合、臭いのあるガスなどを発生させることがないので、不完全燃焼に気が付きにくいとされています。

ですので、テントなどの狭い密閉空間へ、炭火の持込は自殺行為です。

また、直火である炭火の場合、テントなどに燃え移る可能性も高くなります。

残った炭火がまだ使えるからといって、テント内で暖をとることは避けた方がいいでしょう。

便利なストーブは正しく使おう

いかかでしたか?

キャンプ中、暖をとるために便利なストーブですが、テント内で使用するときには、いくつか注意が必要です。

特に、一酸化中毒にならないよう、換気だけはこまめにしましょう。

ストーブを正しく使って、冬のキャンプを楽しんでくださいね。

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