アウトドアのベテランさんなら、タープやテントを張るのは朝飯前かもしれません。
ですが、これからアウトドアを始めてみようという初心者の方にとって、難しく見えてしまうものです。
張るのが面倒くさかったり、難しそうだからとタープやテントの購入をあきらめていた方はいらっしゃいませんか?
あきらめるのはまだ早いですよ!
初心者の方でも、きちんとした張り方さえ覚えてしまえば、タープやテントは上手に張ることが出来ます!
初心者の方必見の、タープやテントの上手な張り方をご紹介します。
タープの種類と選び方
まずは、タープの種類と選び方からご紹介します。
タープには『ウィング型』『ヘキサ型』『レクタ型』というものがあります。
『ウィング型』
ウィング型というのは、メインとなる2本のポールで自立させて、そのサイドの2つの角を張り網で張るタイプです。
設営は簡単で手間は少なく済みますが、日陰になる面積が小さくてコンパクトなタープになるので、主に一人用となり、何人かいる時はあまり向いていません。
『ヘキサ型』
ヘキサ型というのは、主にファミリー向けの一般的な形のタープになります。
それぞれの辺がゆるやかに湾曲した六角形をしていて、日陰になる面積も広いので、テントの前などに設置して、家族一緒に入ることが出来ます。
張り方としては、メインとなる2本のポールで自立させてから、残りの4隅を張り網で張るだけなので、一人でも簡単に設営することが出来ます。
『レクタ型』
レクタ型というのは、ファミリーやグループなど大人数の時に活躍してくれるタープになります。
形は長方形をしていて、日陰になる面積が他のタイプより圧倒的に大きくなります。
張り方は、メインとなる2本のポールで自立させて、残りの4隅の部分はサブポールと張り網で張ります。
他のタイプより面積が大きい分、重量も一番あるので、一人で張るよりは何人かで協力して張るほうが楽に張ることが出来ます。
簡単!タープの上手な張り方
一人でも簡単に出来るタープの張り方をご紹介します。
①幕体を広げる
まずは、タープを張りたい場所の地面に幕体を広げます。
この時点で、向きやテントの位置なども考慮してよく確認しておきます。
②メインポールと張り網を幕体にセット
メーカーによってセットの方法は異なりますが、取扱説明書などをよく確認しながら、メインポールと張り綱を幕体にセットします。
③ペグを打つ場所を決める
肝心になってくるペグを打つ位置を決めます。
ポールは稜線(タープの曲線)の延長線上に置いて、張り綱はポールを中心に60度から90度くらいの角度になるように地面に伸ばしておきます。
ポールの長さの約3分の2の位置が、張り綱用のペグを打つ位置の目安となります。
④ペグを打ち込む
地面とペグの角度が45度から60度くらいになるように、ペグを打ち込んでいきます。
張り網を傷める原因になるので、打ち込む時は張り網はまだ引っかけないように注意して下さい。
⑤ペグに張り網を引っかける
先程打ち込んだペグに、張り網を引っかけていきます。
⑥メインポールを立てる
メインポールを1本ずつ立てていきます。
自在金具の位置を調整しながら、ポールが地面に対して垂直になるよう慎重に立てます。
この時に、メインポールをいきなり垂直に立てるのではなく、少し外側に倒した状態で張り綱の長さを調整していくと簡単に立てることが出来ます。
⑦メインポールの張り網を調整
メインポールが立ったら、幕体の稜線がピンと張るように、張り網を調整します。
⑧幕体に張り、網を結ぶ
残った四方の張り網を幕体に結び付けます。
この時『もやい結び』をしておくと、結ぶのも外すのも楽にできるので、オススメです。
⑨ペグダウン
幕体の中心からまっすぐ四方へ伸ばすようなイメージで張り綱を地面まで伸ばしてペグを打ち込んでいきます。
この時、幕体にシワが起きないように調整しながら張っていきます。
これでタープ張りは完成です。
初心者にオススメの張り方が簡単なタープ
初心者の方でも張り方が簡単なオススメのタープをご紹介します。
◯コールマン タープ XPヘキサタープ/MDX
テントなどのアウトドアメーカーとして、有名なコールマンのヘキサ型タープです。
クロスポールという構造によって、通常のヘキサ型タープと比べて、ロープ一本でポールにテンションを掛けることが出来るので、ペグを打つ本数が減って楽に張ることが出来ます。
◯DOPPELGANGER OUTDOOR ナチュラルタープ
価格がとてもお手頃なので、初めてタープを購入される方にオススメです。
デザインもとてもおしゃれで、耐水性などの機能も優れています。
◯キャプテンスタッグ ヘキサメッシュタープUV
非自立型のヘキサ型のタープになります。
このタープは全面をメッシュで覆うことが出来て、防虫対策もバッチリです。
また、簡単に張ることが出来るので、ファミリーでのアウトドアにオススメです。
どのタープも初心者でも簡単に張ることが出来る優れものです。
他にもいろんなメーカーから、様々な種類のものが販売されています。
予算や用途に合わせてじっくり検討してみて下さい。
テントの種類と選び方
ここまではタープのご紹介や張り方をお伝えしてきました。
それでは、ここからはキャンプに必要となるテントについても触れていきましょう。
テントには、『ドームテント』『ツールームテント』『ワンポールテント』『ワンタッチテント』など、その形や使い方、張り方などによって様々なタイプのテントがあります。
『ドームテント』
ドームテントというのは、最もポピュラーなテントで「テント」と聞いて、まずみなさんが思い浮かぶ形のテントはこのタイプになります。
キャンプの初心者から上級者まで、幅広い層に人気のあるテントで、中の空間も広々としていて、少人数からファミリーまで使えます。
『ツールームテント』
ツールームテントというのは、リビングと寝室が一体化したテントになります。
キャンプ場でありながら、まるで自宅にいるようなくつろぎ感が人気な、とても贅沢なテントです。
『ワンポールテント』
ワンポールテントというのは、アメリカの先住民族が使っていたテントの形をヒントに作られたテントです。
独特なトンガリ屋根の形をしていて、見ているだけで楽しい気分になります。
様々なカラーやデザインがあって、種類がとても豊富なので、キャンプ場でも目立つこと間違いなしです。
『ワンタッチテント』
ワンタッチテントというのは、その名の通り設営や撤収が、ワンタッチで簡単に出来るとても便利なテントです。
収納もとてもコンパクトに出来るので、キャンプやピクニックで大活躍します。
この他にも、特殊型のテントやロッジ型のテントなどもあります。
簡単!テントの張り方
では、いよいよ、テントの初心者でも簡単な張り方をご紹介します。
タープを張るよりは手順が増えますが、練習してぜひマスターしてみて下さい。
ここでは、一般的な形のコールマンのドーム型テントの張り方についてご説明します。
①テントを広げる
テントを張る場所が決まったら、まずはテントをしっかりと広げます。
この時点で、張った時の向きなども調整しておきます。
②ポールを通す
各ポールを通していきます。
テントによってポールを通す順番が決まっている場合もあるので、事前に取扱説明書などで確認しておいて下さい。
③エンドピンに差し込む
ポールをクロスするように差し込んだら、4隅のエンドピンに差し込みます。
そうすると、ポールが張りインナーテントが立ち上がります。
④インナーテントとポールを接合させる
インナーテントに付いているフックをポールに引っ掛けて、接合させます。
⑤フロントポールを設置する
フロントポールをUの字に伸ばしたら、入口の脇にあるエンドピンに差し込みます。
そして、インナーテントに付いているテープをフロントポールに巻き付けます。
⑥リアバイザーポールを設置する
フロントポールとは反対側の入口の上部にリアバイザーポールを設置します。
⑦ペグを打ち込み固定させる
ペグを打ち込む角度が45度になるように打ち込んで、固定させます。
⑧リッジポールを固定させる
リッジポールをフライシートのベンチレーションに差し込みます。
⑨フライトシートを被せて固定させる
フライシートをインナーテントに被せて、インナーテントの4隅に付いているリングに掛けて固定させます。
固定が出来たら、インナーシートと接合させます。
⑩フライトシートをペグダウンさせて固定する
フライシートの裾をペグダウンさせてから、自在ロープをフライシートに結びつけ、ペグダウンします。
⑪最後に、自在ロープを締め上げて完成です。
初心者にオススメの張り方が簡単なテント
初心者の方でも張り方が簡単なオススメのテントをご紹介します。
◯コールマン タフワイドドーム
タープ同様、テントでも人気のあるコールマンの定番テントで、おそらくキャンプ場で一番見かけるテントになります。
比較的価格も安めで、初心者の方でも簡単に設営が可能です。
◯スノーピーク アメニティドーム
こちらもアウトドアの有名メーカーであるスノーピークのテントになります。
特殊な形をしていて、デザイン性にも優れています。
また、簡単な構造になっているので、初心者の方でも扱いやすく安心して設営することができます。
◯ロゴス ナバホティピー
1本のポールで設計されているワンポールテントになります。
ユニークなデザインで、女性にも人気がありキャンプ場で目立つこと間違いなしです。
ここで紹介したもの以外でも、様々なメーカーから様々なタイプのテントが販売されています。
予算や張り方、用途などを考え、じっくりと検討してみて下さい。
タープやテントを上手に張って快適なアウトドアライフを!
初心者でも簡単に出来る、タープやテントの張り方や選び方をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
今まで張るのが難しそうだからと、タープやテントの購入をあきらめていた方や、張るのをベテランにまかせていた方も、この方法で練習していけば、意外と簡単に張ることが出来てくるはずです。
キャンプ場などで、タープやテントをテキパキと張れるようになったら、回りの人からかっこよく見えるはずです!
一度張り方を覚えたら、あとは練習あるのみ。
これを機会にぜひ一度挑戦してみて、アウトドアを今以上に快適に楽しんでみてはいかがですか?