キャンプなどで、ダッチオーブンを使って炊飯やお料理をする方もいるかと思います。
ダッチオーブンには、ロッジやユニフレームなどの多くのメーカーのものがありますね。
そのなかでもここでは、「スノーピーク」のダッチオーブンについてご紹介していきます。
その魅力についてと、シーズニングをする必要がないのは本当なのかについてお話ししていきます。
スノーピークとは?
はじめに、「スノーピーク」をご存知でしょうか?
はじめて聞く方ですと、「欧米のメーカー?」と思う方もいることでしょう。
しかし実は、このスノーピークは日本のメーカーなのです。
本社は新潟県三条市に位置し、社長や社員の多くがアウトドアを好んでいるそうです。
それもあって、本社は5万坪もあるキャンプ場のなかにあり、自然と触れ合いながらアウトドア製品を開発しています。
スノーピークは、創業者が登山をしていたことからはじまります。
当時の登山用具に満足していなかった創業者が、自分でオリジナルのアイテムを開発しはじめたことで、スノーピークが誕生したのです。
スノーピークの地元でもある新潟県の燕三条地域は、江戸時代の頃から和釘作りが発展していました。
そのため、鍛冶職人の技術がとても培われている地域なのです。
昔から伝わる高いモノづくりの技術を活かすことで、半世紀以上もの間、使いやすく高品質のアウトドア製品を開発し続けました。
そうして、スノーピークは世界から支持されるアウトドア用品のメーカーになることができたのです。
また、シーズニング不要の和鉄ダッチオーブンなど、スノーピークの代表的アイテムを生み出すことにもつながったわけです。
スノーピークの代名詞!和鉄ダッチオーブンについて知ろう
先ほど少しでましたが、スノーピークの代表的アイテムの1つ、和鉄ダッチオーブンとはどんなものなのでしょうか。
ここで、その特徴についてご説明していきます。
まず、1番の特徴は「軽量」であることです。
新潟県の燕三条地域で昔から行われている鋳物技術を導入することで、極薄の鉄板を形成することが可能となっています。
それにより、鋳鉄製のダッチオーブンは重いイメージがありますが、それを覆すくらいの軽量モデルに仕上がっているのです。
鍛冶職人の技術による特徴はほかにもあります。
それは、炭素の量が多い鍋に仕上がっているので、熱伝導がとても優れているという点です。
軽量でありながら、ほかのものと同じように調理することができます。
そして、他社にはない特徴として、スキレットもついていることです。
通常のダッチオーブンはふたと本体しかありませんが、スノーピークのものはスキレットまでセットになっています。
また、ダッチオーブンやスキレットには、シーズニングをあらかじめ行わなくてはなりませんが、スノーピークのものは不要といわれています。
シーズニングは終わるまでに時間がかなりかかりますから、省けるのであれば省きたい作業ですよね。
使い勝手がとても良いといわれているダッチオーブンですので、ダッチオーブンを使ったことがない方は、スノーピークのものからはじめてみると良いかもしれません。
スノーピークの和鉄ダッチオーブン!その魅力は?
スノーピークの和鉄ダッチオーブンについてお話ししたところで、その魅力についてもお伝えしていきます。
1つは、前の項でもお話ししましたとおり、他社のダッチオーブンと比べると軽量ですので「持ち運びのしやすさ」が挙げられます。
ちなみに、ふたと本体であれば5kg、スキレットを含めた3点の総重量は7.6kgです。
他社と比較すると、ふたと本体でロッジは8.7kg、ユニフレームは8.8kgとなっています。
ふたと本体だけであれば3kg以上も違いがあるので、いかに軽量であるかがお分かりになられたかと思います。
さらに、ハンドルの握りやすさにもこだわって作られていますので、より楽に持ち運ぶことが可能です。
また、「取扱いのしやすさ」も魅力の1つです。
ふたにも細かい工夫が施されており、ふたの取っ手部分の高さを出すことで、リフターを使ってもグローブを使っても、ふたを簡単に取り外しやすくするように作られています。
そして、ふたの上に炭を置いた場合も炭が落ちないように、ふたに縁を作るといった工夫もされています。
料理をするときに、この魅力が最大限に活かされることでしょう。
キャンプのときには関係ないのですが、IHに対応していることも魅力の1つに挙げられるでしょう。
ダッチオーブンは直火というイメージが強いですが、スノーピークの和鉄ダッチオーブンは、IHにも対応しているのでキャンプだけでなくご自宅でも使えますよ。
しかし、この魅力を引き出すには、シーズニングなどのケアをすることが重要になります。
スノーピークの和鉄ダッチオーブンはシーズニング不要ともいわれていますが、実際はどうなのでしょうか。
ダッチオーブンに重要!シーズニングとは?
スノーピークの和鉄ダッチオーブンはシーズニング不要といわれていますが、実際本当なのかをお話しする前に、シーズニングがどのような作業なのかについてご説明していきます。
シーズニングとは、油をならす作業のことをいいます。
この作業をすることで、ダッチオーブンなどの表面に塗られている「サビ防止のワックス」を落とし、ダッチオーブンなどの表面に油をコーティングすることができるのです。
購入したてのダッチオーブンなどには、サビを防ぐためのワックスなどが塗られていることが多いです。
このまま料理を行ってしまうと、ワックスの嫌な臭いが料理にもうつってしまいますので、シーズニングは使いはじめる前に行うべき作業といえます。
シーズニングが完了すると、ダッチオーブンなどの臭いや焦げつきを減らす効果が期待できます。
スノーピークはシーズニング不要って本当?
ダッチオーブンなどの鋳鉄製のものは、使いはじめる前にシーズニングを行うことが重要だとお話ししてきました。
それでは本題でもある、スノーピークの和鉄ダッチオーブンが、シーズニング不要であることは本当なのでしょうか。
結論からいいますと、「不要」といえます。
なぜなら、スノーピークの和鉄ダッチオーブンには、耐熱シリコンという塗装が施してあるからです。
シーズニングを行うことで、焦げつきを減らす効果が期待できると、先ほどお伝えしましたね。
耐熱シリコン塗装は、焦げつきにくくするための塗装のため、シーズニングを行わなくても焦げつきから守ってくれるのです。
そのため、シーズニングをわざわざ行う必要がなくなってくるわけです。
キャンプで料理をする前にシーズニングを行わずに済めば、時間の短縮もできてうれしいですよね。
ただし、耐熱シリコン塗装により焦げつきにくくはしてくれますが、臭いをなくすことは難しいようですので、臭いが気になる場合はシーズニングを行うことをオススメします。
臭いが気になるならシーズニングをしてみよう
スノーピークの和鉄ダッチオーブンはシーズニング不要ではありますが、臭いが気になってしまう場合は、シーズニングを行うのをオススメします。
ここでは、そのシーズニング方法についてご説明していきます。
はじめに、食器用の洗剤とスポンジを使って、本体とスキレット、そしてふたの3つをしっかりと洗いましょう。
洗剤をキレイに流したら、本体とスキレットに水を入れて沸騰するまで加熱します。
キャンプの場合は、1つしか火はないかと思いますので、順番に行うようにしましょう。
煮沸処理を施したらお湯を捨てます(熱いので注意してください)。
そのあとは空焼きして、水分を飛ばしましょう。
水分が飛んだら、全体にキッチンペーパーに染み込ませたオリーブオイルを塗っていきます。
野菜の皮などのくずを炒めます。
このとき、ニンニクがあれば一緒に入れると、臭いがなくなりやすくなります。
炒め終わったら、ダッチオーブンやスキレットを水洗いし、再度加熱して水分を飛ばします。
そして、またオリーブオイルを底や側面を含めて全体的に塗ってください。
これでシーズニングは完了です。
シーズンニングが終わったら早速、カレーなどのキャンプ料理に取りかかってみてくださいね。
スノーピークのダッチオーブンを使ってみよう!
数多くあるダッチオーブンのなかで、今回はスノーピーク製のものを取り上げてお話をしてきました。
ほかのものと比べると軽いので、キャンプでも楽に持ち運ぶことができます。
これ以外にも他社にはない魅力がつまっていますので、ぜひ一度使ってみてくださいね。