風邪をひいたらこれ!ダッチオーブンで作る丸鶏チキンスープ

最終更新日:2019/02/25

風邪をひいたとき、日本では昔から玉子酒を飲んだり、ネギを喉に巻いたりと、様々な民間療法があります。

一方、アメリカでは「風邪をひいたら?」と聞くと、必ずと言って良いほど「チキンスープを飲む」という答えが返ってきます。

なぜなら、チキンスープには様々な栄養素が含まれているからです!

今回は、キャンプでも使われることのあるダッチオーブンを使って、丸鶏のうま味を最大限に発揮できる、美味しくて栄養満点のチキンスープのレシピをご紹介します。

ダッチオーブンを使って丸鶏から作るチキンスープの栄養素

ダッチオーブンを使って丸鶏をじっくりコトコト煮込む。

そうすると、通常の調理の仕方ではなかなか食べることができない、骨から溶け出したカルシウムやリン、マグネシウムなどのミネラル成分などが、たっぷりと摂取出来ます。

なぜなら、ダッチオーブンは保温性に優れ、長時間じっくりと丸鶏を煮込むことが出来るからです。

丸鶏の骨に限らず、靭帯や腱、骨髄などから引き出されるコラーゲンやグリシンなどの成分は、免疫システムを強化します。

さらに、スープをじっくりと煮込むことによって生成されたアミノ酸が、消化器や呼吸器の炎症を抑え、喘息やアレルギーなどの疾患にも効き目があるのです。

骨から溶け出したコラーゲンはお肌を守り、シワだけでなくセルライトなども減少させるというお話は有名ですね。

コラーゲンは消化器官を保護する役割もありますので、風邪からくる過敏性腸症候群や逆流性食道炎などの症状も穏やかにしてくれる働きもあります。

ダッチオーブンは丸鶏の栄養素を余すことなく引き出してくれるので、ご家族の方がつらい風邪の時には、美味しくて体にも優しい丸鶏のチキンスープを作ってみてはいかがでしょうか?

丸鶏はどうやって手に入れるの?

まず、スープに使う丸鶏の入手方法についてご紹介します。

手軽なところでは、大手のスーパーや精肉店で取り扱っている事が多いです。

最近では通販でも気軽に丸鶏を入手することが出来ます。

その際には、ローストチキン用の丸鶏を選びましょう。

大きさにより値段が違うので、自分のダッチオーブンのサイズや深さを踏まえて購入しましょう。

大抵の場合、内臓や首などは取り除いてあり、きれいに下処理がされているので、初めてでも安心です。

ただし、場合によっては下処理が甘かったりして臭みが残っている場合もありますので、購入される時は、信頼できる精肉店やスーパーなどを選びましょう。

インターネットの通販で購入する場合は、お店の評価などをよく調べ、商品の評価もよく確認すると安心です。

決して安価ではないのですから、分からない事や疑問があれば、お店に質問をして納得してから購入してください。

海外からの輸入ものの中には、丸鶏の体の中に、首の部分がビニールに入れられている場合があります。

ローストチキンを作る際に、首の部分を刻んで、スタッフィングに入れるためですが、気づかずに取り出さず調理をしてしまう場合があるので、注意しましょう。

丸鶏で作るチキンスープに合うダッチオーブンはどれがいい?

ダッチオーブンは、もともとアウトドア用で、焚き火にかけながらじっくりと調理をするための鍋です。

吊るしたり、地面に直接置いたりすることもあり、鍋の底に足がついていたりと、様々なタイプのダッチオーブンがあります。

今回ご紹介するのは、日常的に家庭で美味しい丸鶏のチキンスープを作るためのダッチオーブンなので、家庭用のコンロでも使えるように、足のついていないタイプを選びました。

サイズも沢山ありますが、ダッチオーブンは鋼鉄製で重いので、ご家庭でお手入れも楽な、10インチのサイズのダッチオーブンをおススメします。

【COLEMAN(コールマン) ダッチオーブン 10インチ 170-9392】

COLEMAN(コールマン)はアメリカのアウトドア用品でお馴染みのブランドで、考え抜かれた使いやすい形状に定評があります。

アウトドアのみならず、ご家庭でも手軽に使えるように足が付いていなくて、形状もシンプルでお手入れがしやすくなっています。

そして、ダッチオーブンを扱う際には、蓋を開け閉めするときに使う「リッドリフター」があると便利です。

このダッチオーブンには付属品に「リッドリフター」と「収納ケース」が付いているのでとても便利です。

鍋と蓋全体が熱くなるので、厚手の皮手袋も持っていると安心ですね。

ダッチオーブンに欠かせないお手入れ方法

ダッチオーブンは鋼鉄製で錆びやすく、毎回のお手入れが欠かせません。

決して面倒なお手入れではなく、ほんの少しの手間で半永久的に品質を保ち、美味しい料理を作ってくれるダッチオーブンなのですから、お手入れは忘れないようにしましょう。

手順はカンタンです。

まず、新品のダッチオーブンで調理をする前には「シーズニング」という工程を行います。

「シーズニングのやり方」

新品のダッチオーブンには保護ワックスが塗られているので、それを取り除きます。

1.ダッチオーブンにお湯をいっぱいに入れ、沸騰させます。

2.お湯を捨て、これを4、5回繰り返してワックスを落とします。

3.ダッチオーブンに蓋をかぶせ、弱火で20分から30分熱します。

4.冷ましたら、オイルをまんべんなく塗り、再度強火で熱します。

これを4、5回繰り返します。

5.野菜くずなどを炒めて、鉄臭さを消します。

6.冷めてからオイルを塗ります。

「調理後のお手入れ方法」

ダッチオーブンを洗うときは、洗剤を使いません。

1.タワシなどでよくこすって汚れを落とします。

2.ダッチオーブンを軽く火にかけ、完全に乾かします。

3.オイルを塗り、表面を保護します。

お手入れを長年続けていると、やがて表面が黒く光りだし「ブラックポット」と呼ばれる状態になります。

ダッチオーブンに油がよく馴染み、まるで加工の鍋のように扱いやすい状態になるのです。

使えば使うほど、どんどん、使いやすい愛着のある鍋になります。

丸鶏のチキンスープに限らず様々な料理に活用して、あなただけの特別なダッチオーブンに成長させてみてはいかがでしょうか?

では、いよいよダッチオーブンで作る、丸鶏チキンスープのレシピのご紹介です。

絶品!ダッチオーブンで作る丸鶏チキンスープのレシピ

では、早速レシピをご紹介します。

「ダッチオーブンで作る丸鶏のチキンスープ」

【材料】

・下処理済みの丸鶏
・玉ねぎ 中2個
・にんじん 1本
・セロリ  1本
・お好きなキノコ 150グラム
・塩、コショウ
・(必要であれば)コンソメキューブ
・醤油 大さじ1
・砂糖 小さじ2

【作り方】

1.丸鶏を水でよく洗います。

(中もよく洗ってください。)

2.玉ねぎは大きめのみじん切り、にんじんは小さめの角切り、セロリは筋を取り除き小さな角切り、キノコは適当な大きさに切ります。

3.まず、ダッチオーブンでお湯を沸かし、丸鶏を軽く茹でてお湯を捨てます。

4.鍋に、後で入れる丸鶏が軽くかぶるくらいの水を入れ、2で準備した野菜をすべて入れます。

5.強火で沸騰したら弱火にして、丸鶏をそっと入れます。

6.吹きこぼれないように、じっくりコトコト2時間煮込みます。

7.砂糖と醤油を加え、その後に塩を加えて、味の調節をします。

8.チキンスープの味を見ながら、必要であればコンソメキューブを1、2個入れます。

9.最後にコショウを軽く入れ、味を引き締めます。

ダッチオーブンの力で丸鶏の栄養素がじっくり引き出された「絶品丸鶏チキンスープ」で風邪を退治して、さらにお肌もツヤツヤにしてしまいましょう。

家庭で出来る、ダッチオーブンを使ったレシピ応用編

ダッチオーブンは万能鍋です。

じっくりコトコト煮込む料理、スープなどはもちろん、様々な料理を美味しくしてくれます。

アウトドアではもちろん、家庭料理にも大活躍するダッチオーブンを、ぜひ毎日の食卓に登場させて、カンタンなのに一段レベルアップしたお料理をどんどんマスターしましょう。

ここでは、食生活を豊かにしてくれるダッチオーブンを使った、カンタンで美味しいレシピをご紹介します。

冷蔵庫の中身に合わせて作れるように、様々な具材を使えるようなレシピをいくつか厳選しました。

「お好きなお肉で、美味しいバターご飯」

【材料】

・お好きなお肉 200グラム
・お米 4合
・バター 2かけ
・きざみのり 適量
・醤油 80㏄
・塩 少々

【作り方】

1.お米をよく研ぎます。

2.ダッチオーブンに醤油を入れ、水を4合に合わせて加えます。

3.お米の上にお好きな肉をのせ、バターも加えます。

4.ダッチオーブンの蓋をし、強火で沸騰するまで炊きます。

5.沸騰してぶくぶくと音が聞こえてきたら、弱火にして約10分から15分炊きます。

材料により時間は変わります。

コツは、ほんの少し焦げた香りがしたら出来上がりのサインです。

炊きあがったらきざみのりをたっぷり乗せて、出来上がりです。

「お好きな骨付き肉で蒸し焼きロースト」

【材料】

・丸鶏骨付き肉(鶏肉以外でも可) 400~500グラム (ダッチオーブンに敷き詰められるくらい)
・ニンニク 1かけ
・オリーブオイル 大さじ2
・白ワイン 100㏄
・塩 下味用適量

【作り方】

1.骨付きのお肉に軽く塩とつぶしたニンニクをすり込んで、30分馴染ませます。

2.骨付きのお肉をダッチオーブンに入れ、白ワインを振り入れてから蓋を閉めます。

3.弱火で2時間に置いて、出来上がりです。

お好みでバター醤油、ワサビ醤油などで食べたり、洋風にサラダの上に乗せて、お好きなドレッシングをかけても美味しいです。

「ほくほく甘ーい 石焼きいも」

【材料】

・さつまいも   4本
・よく洗った石 (ダッチオーブンに敷き詰められる量)

【作り方】

1.さつまいもを皮のまま洗って、かるく水気をふき取ります。

2.よく洗った石をダッチオーブンに敷き詰めて、強火で空焼きにします。

3.さつまいもを入れて蓋をし、弱火で40分ほど焼きます。

4.蓋を開けてみて、竹串がすっと入れば出来上がりです。

ダッチオーブンで食生活を豊かに

いかがでしたか?

ダッチオーブンの力で食材の旨味をじっくりと引き出したり閉じ込めたり。

絶品な丸鶏のチキンスープの力で美味しさも味わいながら、免疫力アップさせて、つらい風邪を撃退しましょう。

風邪が治ったら、是非ほかのダッチオーブン料理も楽しんでみてくださいね。