ランタンには大きく分けて3種類あります。
その中でも少しコツが必要とされるのが、「マントル」が必須のガスランタンやガソリンランタンです。
手軽に使えるLEDランタンもいいですが、キャンプに少し慣れてきた頃に、ガスランタンやガソリンランタンを使ってみたいと思うキャンパーさんも多いのではないでしょうか?
そこで、最初は失敗してしまいやすい「マントルの空焼き」について、マントルの空焼きをする際のコツや手順、オススメのランタンなどをご紹介していきます。
マントルの空焼きに失敗するのはなぜ?
ガスランタンやガソリンランタンを使う際、マントルの空焼きをしようとして「なぜか失敗してしまった…」といった経験を持っている方も少なくないと思います。
そんな、初心者が難しく感じてしまう「マントルの空焼き」について、失敗してしまう原因をご紹介します。
【マントルの空焼きに失敗してしまうのはなぜ?】
●シワを十分に伸ばせていない
新しく使うマントルは、空焼き前にひもの周りまで十分にシワを伸ばしておく必要があります。
そして、シワが残っていると、均等に空焼きできなかったり穴が開いて失敗してしまう可能性があります。
●結び付けて余ったひもを切っていない
こちらも空焼き直後に失敗してしまいやすい例の1つです。
空焼き直後のマントルはとてももろく、切り忘れたひもの先が触れてしまって、マントルが破れてしまう原因になります。
●ライターやチャッカマンの先が触れてしまう
火をつける際に、ライターやチャッカマンを近づけすぎて先がマントルに触れてしまい、破れてしまうという失敗もよくあります。
●屋外での作業
マントルを空焼きする際は煙や匂いも発生するため、屋外での作業がオススメです。
しかし、風の強い場所で作業をしてしまうと、風に触れてマントルが破れてしまう事もよくあります。
●空焼き直後に振動を与えてしまう
空焼きが無事できたと思って安心して動かしてしまうと、ここでも振動によってマントルが破れてしまうこともあります。
空焼きの際や空焼き直後のマントルは、とにかく繊細です。
少し触れただけでも「破れてしまう」ことが多いので、とにかく慎重に作業を進めましょう。
このようにどういう失敗が多いのかが分かると、何となくコツも分かってきます。
そこで、次に「マントルの空焼きをする際のコツ」をご紹介していきます。
マントルの空焼きをする際のコツ
マントルの空焼きの際に、どんな失敗が多いのかが分かったところで、マントルの空焼きをする際のコツをご紹介していきます。
【マントルの空焼きをする際のコツ】
〇マントルの折り目やシワはしっかり伸ばす!
開封したマントルの折り目やシワをしっかり伸ばすことで、均等に炎がまわり破れも防ぐことができます。
〇結び付けて余ったひもは切るできた
余ったひもを切ることで、空焼き直後にマントルにひもが触れて破れてしまうのを防ぎましょう。
〇慎重に火をつける!
マントルに火をつける際は、ライターやチャッカマンの先が触れてしまわないように慎重に作業して下さい。
1ヶ所だけではなく、数か所に点火すると均等に火がまわりやすくなります。
〇風避けを使う!
マントルの空焼きは屋外での作業になりますので、どうしても風で破れてしまうこともあります。
ですから、火屋(ガラスの風防)をつけて空焼きするという方法もあります。
そして、風のない屋外での作業がベストですが、そういった場所がない場合は、火屋などの風避けができるアイテムを使って作業してみましょう。
〇空焼き直後は慎重に扱う!
空焼き直後のマントルは、とにかく破れやすくなっています。
ですから、うっかり触れてしまったり振動を与えてしまわないようにするのがポイントです。
とにかく繊細なマントルですが、コツをつかんでしまえばキャンプでランタンの雰囲気を満喫できます。
面倒に感じるかもしれませんが、思い切ってガスランタンやガソリンランタンにチャレンジしてみてください。
コツがつかめたらマントルの空焼きをしよう!
マントルの空焼きをする際のコツが分かったところで、実際にマントルの空焼きをしていきましょう。
【マントルの空焼き方法と手順】
①十分に加圧する
マントルは空焼き直後は振動に弱く破れやすくなっていますので、空焼きをする前に「十分に加圧」してから作業を始めましょう。
②マントルのシワを伸ばす
開封したマントルの折り目やシワを、指で伸ばしましょう。
③ランタン本体にマントルのひもを結ぶ
上下や左右にゆがみがないように、ランタン本体にマントルのひもを結びつけます。
ここでのポイントは、「結んで余ったひもはハサミで切っておく」ことです。
④マントルに触れないように、点火する
ライターやチャッカマンの先がマントルに触れないように、下からまんべんなく炎を近づけて燃やしていきます。
ここでは、燃料バルブは閉じたままで大丈夫です。
マントルのひもの結び目のところまで「きれいな白色」になったら、空焼きの成功です。
しかし、この状態のマントルが一番もろく破れやすいですので、動かしたりしないように十分注意して下さい。
コツ要らずで手軽に使える!オススメのLEDランタン
ガスランタンやガソリンランタンは趣もあって、キャンプの雰囲気づくりにはピッタリですが、残念ながらテント内では使えません。
そこで、マントルの空焼きのようにコツも必要なく、手軽に使えるLEDランタンをご紹介します。
【オススメのLEDランタン】
【GENTOS(ジェントス) EX‐136S】
明るさ:
High/370ルーメン
Mid/160ルーメン
Eco/20ルーメン
実用点灯時間:
High/9時間
Mid/18時間
Eco/142時間
キャンドルモード/60時間
サイズ:直径78×高さ141.5mm
本体重量:約355g(電池含む)
使用電池:単三アルカリ電池6本
こちらは人気のブランド「GENTOS」から2017年に発売された、新しいモデルのLEDランタンです。
外観は以前からあった「SOL‐144S」にそっくりですが、明るさが370ルーメンにパワーアップしています。
そして、水没しても性能に影響のない防塵防水機能や、水に浮くフローティング機能も備わっていて、とにかく防水対策はバッチリです。
また、キャリングハンドルがついているので、そのまま吊るして使用でき、本体底にもカラビナがビルトインされていて、逆さまに吊るすこともできます。
暖色系の暖かい光で、電源スイッチが電池残量を知らせるインジケーターになっているのも嬉しいところです。
ソロキャンプやテーブルランタンとしてもオススメです。
【コールマン ランタン CPX6 クアッドLEDランタン】
明るさ:約379ルーメン
サイズ:約直径17×高さ30(h)cm
重量:約1.6㎏
使用電源:
単一形乾電池×4本(別売)
CPX6充電式カートリッジ(別売)
CPX6充電式カートリッジハイパワー(別売)
CPX6ACパワーパック(別売)
連続点灯時間:
アルカリ乾電池使用時/約27時間(High)、 約112時間(low)
CPX6充電式カートリッジ使用時/約3時間(High)、 約10時間(low)
CPX6充電式カートリッジハイパワー使用時/約5時間(High) 、約16時間(low)
こちらはアウトドアブランドで人気のコールマンのLEDランタンです。
最大の魅力とも言えるのが、本体を4つに分割して使用できるというところです。
テントに吊るして使ったり、もちろんテーブルにそのまま置いても使えます。
そして、お手洗いに行く時などの持ち運びにも分割したものをそのまま持っていけるので、様々な用途に使えて便利です。
少しコツが必要!オススメのガスランタン
ガスランタンはマントルの空焼きに少しコツが必要ですが、扱いやすく初心者のキャンパーさんにも人気のランタンです。
そこで、キャンプの雰囲気も盛り上げてくれる、オススメのガスランタンをご紹介していきます。
【オススメのガスランタン】
【コールマン 2500 ノースター LPガスランタン(グリーン)】
サイズ:145×260(h)mm
重量:約1.3㎏
光量:約1543ルーメン
連続点灯時間:約4~8時間(470g缶使用時)
ワンタッチでマントルの取り付けもできるので、初心者にも扱いやすいガスランタンです。
ガソリンランタンにも劣らない大光量なので、メインランタンとしてもオススメです。
着火装置付きでセッティングも簡単ですし、持ち運びに便利な専用のケースがついているのも嬉しいところです。
【SOTO フォールディングランタン】
使用サイズ:直径136×375mm
収納サイズ:136×225mm
重量:1.25㎏
光量:450ルクス
こちらも初心者にも扱いやすく、人気のガスランタンです。
本体ケースは耐久性にも優れ、置いた時の安定性もあります。
さらに、燃焼部分も本体に収納できるので、持ち運びにも便利です。
ひと手間必要!オススメのガソリンランタン
キャンプに慣れてきた中級者~上級者のキャンパーさんにオススメなのが、ガソリンランタンです。
マントルの空焼きやメンテナンスなど、少しコツと手間もかかってしまいますが、ランタンの中では憧れのアイテムでもあります。
そんなガソリンランタンの中で、オススメの物をご紹介していきます。
【オススメのガソリンランタン】
【コールマン ノーススターチューブマントルランタン2000‐750J】
使用サイズ:(約)直径17.3×高さ34.3cm
重量:約1.8㎏
明るさ:約360CP(キャンドルパワー)/白熱電球230w相当
燃焼時間:約7~14時間
こちらはホワイトガソリンを使用するタイプのガソリンランタンです。
そして、ホワイトガソリンを使用するタイプの中では初とされる電池式の自動点火装置が搭載されているので、簡単かつ安全に点火できます。
また、マントルがチューブ状になっているので、セッティングも簡単です。
メンテナンスをしっかりしておけば、何十年と愛用し続けることができるので、キャンプのよき相棒となってくれます。
【YOGOGO マルチフューエルランタン】
使用サイズ:(約)直径18×高さ30cm
重量:約1.27㎏
明るさ:約150CP/白熱電球120w相当
燃焼時間:約7時間
こちらはガソリンと灯油のどちらでも燃料として使えタイプのランタンです。
燃料を問わず使用出来るので、お手持ちの燃料と併用出来るのが魅力の1つです。
明かりは暖色系の明かりなので、テーブルランタンやサブランタンとして癒しの空間を演出してくれます。
ですが、圧力計の付属がないため、ガソリンや灯油の扱いに慣れていてランタンの使い方をマスターした上級者向きのランタンと言えるため、初心者には不向きなのが残念なところです。
ランタンはキャンプの雰囲気を盛り上げる必須アイテム
キャンプの雰囲気を楽しむためにも、ランタンは欠かせないアイテムの1つかもしれません。
マントルの空焼きにはコツが必要かもしれませんが、慣れてしまえば選べるランタンの種類も増えてきます。
そして、ガソリンランタンまで使いこなせるようになれば、もうキャンプ上級者かもしれませんね。
それぞれの用途や雰囲気に合ったランタンで、キャンプの雰囲気を存分に味わってみて下さい。