アウトドアでランチやディナーといえば、キャンプでバーベキューのイメージが強いですよね。
しかし、毎回バーベキューをするのは骨が折れるし、ましてやソロキャンプですとバーベキューは中々のハードワークです。
何度も行くキャンプなら、たまには手間のかからない簡単なご飯を作ってみましょう。
今回は、キャンプでの簡単なご飯の作り方や食材をご紹介します。
キャンプで調理するには最低限の道具選びから!
キャンプや登山で、すぐに食べられる携帯食以外のものを食べたい場合、クッカーなどのツールを揃える必要があります。
クッカーは軽くてスタッキングの楽なものを選ぶと持ち運びが楽です。
そして、クッカーにはいろいろな材質のものがあります。
代表的な素材は以下の3つです。
・アルミ
・チタン
・ステンレス
アルミのクッカーの特徴は、軽く、熱伝導率がとても良いことです。
チタンは、軽いのですがアルミよりは丈夫なつくりをしていて、熱伝導が火の当たる場所に集中しやすいことと、アルミよりは丈夫な点が特徴です。
ステンレスのクッカーは「アルミ」「チタン」の2つの材質に比べると、重く、熱伝導もあまり良くはありませんが、とても丈夫です。
キャンプ初心者の方でしたら、アルミクッカーを使用するといいでしょう。
調理の時間を短縮でき、いろいろなメーカーが扱っているため選択の幅が広いです。
なお、調理器具には「ナベ」「フライパン」「ダッチオーブン」などたくさんの種類があります。
しかし、簡単なご飯作りなら「ガスストーブ」と「小型ナベ」さえあれば最低限の調理ができるので、まずはそこから始めてみましょう。
キャンプの定番インスタントラーメンのアレンジ!
キャンプや登山で最も簡単なご飯といえば、インスタントラーメンです。
インスタントラーメンは、軽い上にナベ1つで調理ができるので登山などでは重宝します。
さらに、冬場のキャンプや登山では温かく、簡単にできるインスタントラーメンは定番と言ってもいいほどです。
しかし、いくらインスタントラーメンが簡単で便利とはいえ毎回同じ種類では飽きてしまいますし、何だか味気なく感じてしまいますよね。
そんな時のためのレシピをご紹介していきます。
【イタリアン風ラーメン】
・袋麺(麺に味の染み込んでいるタイプ)
・トマトジュース(砂糖・塩不使用)
・バジル、チーズ適量
お湯を注ぐだけで調理可能なラーメンを使って、お湯の代わりにトマトジュースで煮こんで、バジル・チーズを入れるとイタリアン風のラーメンが楽しめます。
【クリームスープ風ラーメン】
・塩ラーメン
・牛乳または豆乳
・こしょう少々
こちらのレシピは塩ラーメンであればどのインスタントラーメンでも美味しく作れます。
クリームスープ風ラーメンも、お湯の代わりに牛乳か豆乳を入れてラーメンを煮込み、最後こしょうを少し加えるだけでクリームスープのような味を楽しむことができます。
キャンプの簡単ご飯「アルファ米」ってなに?
キャンプで「ご飯を炊く」という調理は思っているよりも水を使い、飯盒で炊くにしても少量だけですと何だか寂しい気がして、中々ご飯を炊く機会が無い方もいるのではないでしょうか。
そんな時は、「アルファ米」がおすすめです。
アルファ米は、水かお湯を加えてしばらく待つだけで、食べられるお米です。
アルファ米はどういった仕組みでできるのかというと、通常お米は「生米」を炊くことによって、「ご飯」になります。
食べても消化が難しい生米からご飯に変わる際、デンプンの質が変わるため、この時のデンプンは「アルファ化」しています。
この「アルファ化」したデンプンは、放っておくと生米の状態、つまり「生デンプン」に戻ってしまいます。
ご飯を放置すると、カチカチのご飯になるようなものです。
アルファ米は、アルファ化したデンプンの状態をキープしたまま、パッキングしています。
そのため、アルファ米さえあればいつでもどこでも水やお湯を入れて、簡単に白いご飯を食べることができるというわけです。
なお、アルファ米はアウトドアだけではなく、防災グッズとしても幅広く活躍しています。
アウトドアでご飯を食べたいと思った時や、炊飯が面倒な時はアルファ米を使って手軽に白米を楽しみましょう。
キャンプで簡単な時短ご飯を作るコツ!
キャンプでご飯を用意するために調理する時は、野菜を切るのも、具材を混ぜるのも全て野外でしなければなりません。
もちろん、家庭にあるような設備は無いため、小さなスペースで全ての作業をこなすにはどうしても手狭です。
そのため、できるだけ家で事前に下ごしらえをする必要があります。
簡単に煮炊きする程度の調理であれば、野外でもパパッと済ませることができるのですが、少し手の込んだ料理を作りたい場合はチャック付きビニール袋を活用しましょう。
例えば、野菜炒めを作る際には家で野菜を刻んでおき、その野菜をミックスしてチャック付きビニール袋に入れておきます。
そうすれば、野外で調理する時にはフライパンの上に油と準備しておいた野菜を投入し、炒めるだけで野菜炒めが簡単に完成します。
チャック付きビニール袋を使った下ごしらえはまだまだあります。
鶏肉などのお肉をテリヤキのタレなどに漬けてチャック付きビニール袋に入れておけば、あとは焼くだけでテリヤキチキンの完成です。
なお、アウトドアでは調理のスピードは、早ければ早いほど良いといえます。
何故なら、調理に使うガスストーブなどの燃料にも限りがあります。
また、せっかくアウトドアを満喫しに来たのに、調理に手間取って時間を使ってしまうと、ゆっくり過ごす時間が減ってしまいます。
貴重なアウトドアの時間は、調理時間をできるだけスムーズにして、自分の時間を過ごしたいですね。
これからのキャンプの定番「フリーズドライ」ってなに?
一昔前は、お湯を注ぐだけで簡単にご飯ができるというのはインスタントラーメンが定番でした。
しかし、最近では「フリーズドライ」の製品がどんどん商品化されており、今では種類も多くなっています。
フリーズドライ商品で有名なメーカーに「アマノフーズ」という会社があります。
アマノフーズでは、豚汁やみそ汁などのスープシリーズやカレーやシチューや小さなどんぶりシリーズなどを扱っています。
そんなアマノフーズのすごいところは、具材の大きさと質です。
固形のフリーズドライ製品自体は、他のメーカーでも取り扱いがあります。
しかし、フリーズドライで再現できる具材の種類に限界があり、多くは卵スープの卵やネギをフリーズドライしたものを提供する程度に留まっていました。
そんな中、アマノフーズは肉も野菜もフリーズドライにすることに成功しており、アマノフーズで提供されるフリーズドライ製品はとても食べ応えがあります。
特に、小さなどんぶりシリーズなどは、アルファ米と組み合わせることによって、キャンプをしているのに普段と変わらないレベルの食事ができます。
フリーズドライとアルファ米の組み合わせであれば、持っていく調理器具もインスタントラーメンを調理するギアでこと足りるので楽ですね。
簡単ご飯以外にもおつまみを作ってみよう!
大人のキャンプでは、晩ご飯の代わりにちょっとした晩酌を楽しむこともありますよね。
そんな時は、「缶詰」を利用したおつまみを作ると、とても贅沢なひと時を過ごすことができます。
用意する調理器具は、ガスストーブと網です。
缶詰は、温めたら食べられるものであれば何でも構いません。
例えば、ツナ缶や焼き鳥缶などです。
お酒のおつまみとして有名な「缶つま」も蓋を空けて缶ごとグツグツ煮込めば、いつもとは違った味を楽しめます。
そして、缶詰を温めるだけで飽きてしまう場合は、さらに一工夫しましょう。
【材料】
・トマト缶
・サバ水煮缶
・とけるチーズ
・塩コショウ適量
・バゲット
作り方は、小さなナベにトマト缶とサバ水煮缶を入れて軽くほぐしつつ煮立たせたら、塩コショウで味を調えます。
十分温まったら、バゲットに塗って、とけるチーズを適量のせたら完成です。
このレシピは簡単な上に、ボリュームもあるのでおすすめです。
キャンプのご飯は多種多様!自分の好きなスタイルを探そう
アウトドアでは、普段使っているようなキッチンはありません。
そのため、キャンプで簡単に調理をしたい時こそ、下ごしらえを工夫しましょう。
最近では、キャンプでのご飯作りも簡単にできるように色んな商品が出ています。
お湯を沸かすだけでご飯ができるスタイルでも、少し手間をかけて工夫をして調理するスタイルでも選ぶのは自由です。
どんなスタイルでも、アウトドアを目いっぱい楽しめるようなご飯を作りたいものですね。