大人数のキャンプ料理で、鍋は敷居の高い料理だと思われがちです。
しかし、工夫すれば大人数分の料理が一気に完成するので、お手軽料理と言えるのではないでしょうか。
キャンプでの鍋料理に必要な機材は頑丈で、一度そろえれば長く使えてお得です。
そこで今回は、鍋料理に使用するおすすめ機材と、参加者みんなで作れるおすすめ料理をご紹介します。
次のキャンプでは、鍋料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。
キャンプでは楽しむこと優先!鍋料理のメニューを選ぼう
キャンプでの鍋料理は、みんなで楽しめるイベントではないでしょうか。
鍋料理は少しくらい失敗しても、それなりに食べられる味に仕上げられることが魅力ですよね。
メニューによって使用する調理器具や食材も変わり準備が大変ですが、キャンプの計画段階から参加者で協議し、役割分担を決めることも楽しみのひとつです。
鍋料理の種類を決めることは重要ですが、参加型という判断基準を加えるとキャンプは更に盛り上がります。
特に子供は、調理に参加すると楽しい記憶として心に残りますので、みんなが楽しめるメニューを選んでみてはいかがでしょうか。
キャンプで、みんなで作るのにおすすめの鍋料理を後ほどいくつかご紹介します。
キャンプ料理に使用する鍋3種と用途をご紹介
どのような鍋料理をするかによって、使用する鍋の種類も変わります。
キャンプでは、鍋料理の種類によって以下の3種類を使い分けするとよいでしょう。
割れたり吹きこぼれたりする可能性がある土鍋は、危険ですので使用しないことをおすすめします。
【吊るし鍋】
寄せ鍋など、スーパーマーケットで鍋つゆを売っているタイプの鍋に使用するのに適しています。
汎用性が高く、ほとんどの鍋料理には吊るし鍋を使用します。
一例として、以下のタイプが使いやすいでしょう。
商品名:SW 18-8 吊り手付 料理鍋 30cm
参考価格:9,477円(税込み)
【炒め鍋】
すき焼きやパエリヤなど、強火力で調理する鍋に適しています。
吹きこぼれなどの心配がなく底が平らな深型の、以下のタイプがおすすめです。
商品名:パール金属 鉄 炒め鍋 30cm HB2977
参考価格:1,586円(税込み)~
【アルミ寸胴鍋】
キャンプ定番のカレーやシチューなど、長時間煮込む鍋料理に適しています。
寸胴鍋はご家庭にあるもので使用できますが、大人数分を調理するときは26cm程度の寸胴鍋を用意することをおすすめします。
キャンプでは料理の量によって鍋やコンロの種類を選ぼう
キャンプでは、料理の種類や作る量により使用する鍋の種類や大きさを選びましょう。
コンロは、鍋の大きさによりガス2バーナーコンロやバーベキューグリル、焚き火用機材などを使用することになります。
26cm程度までの鍋であればガス2バーナーコンロの使用がおすすめですが、26cmを超えるサイズでは対応がむずかしく熱量が足りません。
このため、太い焼き網のバーベキューグリルに大型の炒め鍋や吊るし鍋を乗せて調理するとよいでしょう。
焚き火用の機材で吊るし鍋料理を作れば、なお一層キャンプの醍醐味が味わえます。
裸火が禁止されているキャンプ場でも、以下の商品や類似品を準備すれば利用できるでしょう。
商品名:ユニフレーム 焚き火ベース 450
参考価格:18,900円(税込み)
吊るし鍋におすすめ!キャンプでの鍋料理2選
それでは、吊るし鍋で料理をするのにおすすめのメニューをご紹介します。
【寄せ鍋】
鍋料理の定番中の定番ですが、アイデア次第で楽しい鍋料理に変身します。
キャンプ参加メンバーと相談し、味のリクエストが多かった市販の鍋料理用つゆを使用するとよいでしょう。
具材は定番の白菜やニンジン、キノコ類や豆腐を用意します。
メイン食材は、鍋に合うという条件付きで参加メンバーがそれぞれ持ち寄りましょう。
どのような鍋ができるのか完成するまでわかりませんが、完成するまでワクワク感も楽しめますね。
また、寄せ鍋は、うどんやラーメンを投入すればご飯代りになりますので、ご飯を炊く手間が省けることもうれしいですね。
【ほうとう】
カボチャが入ったみそ仕立ての鍋ですが、「ほうとう」をみんなで作る作業がキャンプのイベントになります。
味付けは、市販のみそ味鍋用つゆを使用すると簡単に美味しく味付けできます。
具材は定番の白菜やニンジン、大根とキノコ類がおすすめで、お好きな肉類を入れると豪華になります。
カボチャは煮崩れしやすいので、他の具材よりも後に入れるとよいでしょう。
メインの「ほうとう」は以下のレシピで作り、具材が煮える直前に鍋へ投入して10分程度煮込めば完成です。
●材料:薄力小麦粉一人当たり50g程度と塩少々
●作り方
①材料に耳たぶ程度になるよう水を加えてこね、ひとつにまとめます。
②3cm程度の棒状にのばし、3cm幅に手でちぎって丸め、小さい団子を作ります。
③団子をを両手の指を使って10cm程度まで薄く引き延ばせば完成です。
子供がいれば、色々な形を自由に作らせると大喜びすることでしょう。
炒め鍋にベストマッチするキャンプの鍋料理はコレ!
炒め鍋は本来鍋料理に使用するものではありませんが、キャンプでは鍋として使用することもできます。
アイデア次第で炒め鍋は万能の調理器具になりますので、キャンプのときに持参することをおすすめします。
今回ご提案する料理は、取り分けが簡単で手間いらずの「すき焼き」です。
●材料
牛肉スライス 5cm程度にカットしたものをお好きなだけ
〈野菜類〉 白菜、にんじん、えのきだけ、長ねぎ、玉ねぎ(シイタケと春菊は好き嫌いが多いので控えるとよいでしょう。
)
〈その他〉 焼き豆腐、結びこんにゃくか結びしらたき、たまご
〈調味料〉 調理酒、ストレートタイプのすき焼きのたれ
●作り方
①炒め鍋に野菜類とその他の材料のうち、長ねぎと玉ねぎ、えのきだけとたまご以外の材料を入れます。
②すき焼きのたれと調理酒を3:1の割合で材料の1/3程度の深さになるように注ぎ、火にかけます。
③沸騰したら肉を入れ、肉の色が変わったらたまご以外の材料を入れて煮込みます。
④玉ねぎがたれの色と同色になったら鍋の中身をかき混ぜ、溶きたまごを流し入れると完成です。
出来上がりのイメージは「すき焼き丼の具」です。
この鍋の特徴は、お玉ですくい分ければ女性が嫌う「つつき箸」をしなくて済み、混ぜることで具材をまんべんなく取り分けることができるところです。
こちらも、締めにうどんを投入するとご飯を炊く手間が省けますので、試してみてはいかがでしょうか。
アルミ寸胴鍋でお手軽アイデアカレーを作ろう
学生時代のキャンプ料理といえばカレーが定番で、大鍋で煮込むシーンを連想してしまいますよね。
カレーは各ご家庭ごとにお気に入りの具材やルーがあり、どのような味のカレーが一番おいしいのかは比較できません。
今回は、自由な具材で何種類もの味を楽しめるカレーをご紹介します。
●材料
甘口のカレールウと白ワイン、バター
玉ねぎと豚ひき肉
隠し味としてガラムマサラ、チョコレート、インスタントコーヒー、レーズンバター、トマトピューレなど
●作り方
①寸胴鍋にバターを溶かし、櫛切りにした玉ねぎを入れ、気長に炒めます。
②玉ねぎが色づいたら豚ひき肉を入れ、更に炒めます。
③カレールーの箱に表示されている水加減で、白ワインと水が1:3になるように入れて煮込みます。
④カレールーを入れてひと煮たちすれば完成です。
●食べ方
このカレーには具材が入っていません。
バーベキューの残り物を具材として利用します。
具材を煮込む必要がなく、各参加者は自分の好きな具材だけを厳選することができます。
一人分を小鍋に取り、具材と各種隠し味を混ぜて自分好みのカレーに仕上げるところがキャンプ料理らしくてよいですね。
辛さはガラムマサラで調整できますので、自分好みのカレーを堪能しましょう。
キャンプの料理イベントのひとつとして鍋を楽しもう
キャンプに鍋料理を取り入れると、参加者全員で楽しめるイベントになります。
鍋料理に使う器具や食材の準備は大変ですが、一度そろえれば長く使えてお得ではないでしょうか。
各種コンロや機材を使用するうちに、キャンプの腕前も上達していくことでしょう。
今回ご紹介したメニューの一部は参加型メニューです。
通常でしたら具材ごと煮込むカレーも、自分の好みの具材を選べるようなスタイルにすればキャンプらしく参加型にできます。
皆さんも、キャンプに鍋料理をぜひお試しください。