アウトドアで役に立つコールマンのガストーチやガスランタンですが、燃料のガス缶が高価であるため、ランニングコストをネックに感じている方もいらっしゃると思います。
コスパよくガス機器を使う方法として、安価に入手できるカセットガスをアダプターで取り付けたり、ガス缶を詰め替えて使うという方法があります。
この記事では、カセットガス缶を利用してアウトドア用ガス機器を安価に使う方法をご紹介していきます。
コールマンのガス機器は便利!でももっと安く使いたい!
コールマン等から販売されているガストーチやガスランタンなどのガス機器は、アウトドアでの調理や照明として非常に役に立つアイテムです。
しかし、ガスランタンの燃料であるアウトドアガス缶(OD缶)は、コンビニやホームセンターで手に入るカセットガス缶と比較すると高価であるため、「もっと安くガスを手に入れられないかな」と思ってしまう事もあることでしょう。
実際のところ、ガス機器を安価に使う方法がいくつかあります。
具体的には、安価なカセットガス缶をアダプターを介してアウトドア用ガス機器に取り付けたり、OD缶にカセットガスを詰め替えるなどの工夫を加えて、アウトドア用ガス機器でも使えるようにする方法です。
この記事では、コスパ良くガス機器を使う方法をご紹介していきます。
コールマン純正のガス缶を使う必要ってあるの?
そもそもガス機器は、コールマンならコールマン純正のガス缶を使うというように、同じメーカーのガス缶を使用するように取扱説明書などに書かれています。
もし純正でないガス缶を使ってしまったら、何か問題が発生するのでしょうか。
不安に思われる方もいると思いますが、純正でないガス缶を使ったとしても、通常の使用では問題は発生しないと言えるでしょう。
なぜなら、ガストーチやガスランタンといったガス機器は、どのメーカーのものもブタンガス、イソブタンガス、プロパンガスの混合物を使うように設計されているからです。
そして、どのメーカーであろうと、OD缶もカセットガス缶も、充てんされているのはブタンガス、イソブタンガス、プロパンガスといったガスです。
メーカーやガス缶の値段によって充てんされているガスの混合比率は違いますが、使われているガスの種類は同じですから、燃焼の上で特に問題は発生しないのです。
安心してガスの詰め替えが行えますね。
OD缶用のガス機器に直接カセットガス缶を取り付ける!
それでは早速、コールマンなどのガス機器を安価に使う方法をご紹介していきます。
まず初めに、OD缶用のガス機器に安価なカセットガス缶を取り付けて使用する方法についてご紹介していきます。
だいたいのアウトドア用ガス機器は、ガス缶の取り付け部がOD缶用のものになっています。
そのため、そのままカセットガス缶は取り付けられません。
そこで、カセットガス缶をOD缶に変換するアダプターを用意しましょう。
「カセットガス スタンド型アダプター」のような名称で販売されているアダプターを入手すれば大丈夫です。
本来OD缶にしか取り付けられないアウトドア用ガス機器も、上記のようなアダプターを使えば、安定した状態で設置して使用することができるようになりますよ。
このような製品の中で比較的高評価なのが、『T型ガス器具 ステンレスフォールディング ガスアダプター』です。
脚が大きめに作られているので、ガストーチに大きめの鍋を置いたとしても十分な安定感を保ったまま使うことができますよ。
続いては、ガス缶を詰め替える方法についてご紹介していきます。
空になったコールマンのガス缶に安価なガスを詰め替える!
さて、前項ではカセットガス缶を直接アウトドア用ガス機器に接続する方法についてご紹介しました。
今度は、カセットガス缶の内容物をOD缶に詰め替えたうえで、コールマンなどのガス機器で使う方法についてご紹介していきます。
ガスの詰め替えは、ALVA社から販売されている「つめかえ君」という商品を利用することで行うことができます。
つめかえ君は、カセットガス缶の口金とOD缶の口金を接続するためのアダプターです。
構造としてはシンプルであるため、安価な類似製品も多く出回っていますが、あえてALVA社のつめかえ君をおすすめする理由は、その信頼性にあります。
ガスの詰め替えは、簡単に引火する危険な可燃ガスを扱う事になりますので、国産のものを使った方が安心できますよね。
特に、つめかえ君はPL保証に加入している商品ですし、ALVA社はガス機器を製造しているメーカーです。
以上の事から、類似製品の中でも最も安心して使える商品と言えるでしょう。
とはいえ、使い方を間違えると危険なことに変わりはありません。
次の項からご紹介する詰め替えの方法や、つめかえ君に付属する説明書を良く読み込んで、安全に気を付けて自己責任でつめかえを行ってください。
ガス缶の詰め替え手順①
まずは、ガス缶の詰め替えに際して気を付けなければいけない事についてご紹介します。
①火の気を避ける
当然ですが、ガス缶の中身は可燃性のガスです。
火の気や火花、静電気があると引火する恐れがありますので、それぞれ対策したうえで詰め替えをしましょう。
②風通しの良い場所で行う
詰め替えの際にガスが漏れていたとしても、なかなか気づきにくいものです。
もし締め切った室内でつめかえを行った場合、部屋の中にガスが充満してしまうかもしれません。
そんな中で火の気があれば危険という事はお分かりいただけると思います。
換気をしながら、なるべくなら屋外で詰め替えをしましょう。
③缶にガスを詰めすぎない
缶の中に入っているガスは、液体状になっています。
しかし、ガス缶をコールマンなどのガス機器に接続して使っていると、輻射熱でガス缶があたためられて、ガスが気化することがあります。
もしその時にガス缶に過剰にガスが入っていると、気化して膨張したガスの内圧に耐え切れずに缶が破裂し、爆発する恐れがあります。
また、過剰にガスが入っていることで使用時に液体のままのガスが噴出してしまって、火柱が上がることもあります。
詰め換えをする場合にはガスを詰めすぎないように、未使用状態での缶の重さをはかったうえで、その重さよりも少なくガスを詰めるようにしましょう。
ガス缶の詰め替え手順②
それでは具体的に、ガス缶への詰め替え方法をご紹介していきます。
①まず下準備として、詰め替える先の缶(OD缶)を冷凍後に15分ほど入れて冷やしておきましょう。
ガス缶とガス缶の間に圧力差が無いと詰め替えできないというのが理由で、しっかり冷やして圧力を下げておきます。
②バルブを閉めたつめかえ君をカセットガス缶に取り付けます。
この時、ガス漏れが無いようにノズルにごみがついていないか確認してから、しっかりと取り付けましょう。
③つめかえ君の反対側にOD缶を、カセットガス缶と同様にしっかり取り付けて、OD缶を下にした状態で立てます。
この状態でバルブを開くと、重力と圧力差によってガスの詰め替えが始まります。
④適宜缶を揺すったりしながら経過を観察し、時たまOD缶の重さを確認しましょう。
新品状態のOD缶より少し軽いなというところで、詰め替えを終了します。
もしOD缶が新品状態よりも重くなってしまったら、カセットガス缶とOD缶をつめかえ君でつないで、カセットガス缶を下にして置いておくとガスが戻っていきますよ。
以上の手順で詰め替えは完了します。
早速、ガスが周囲にたまっていないかを確認してから、コールマンなどのガス機器と接続して使ってみましょう。
ガス缶の内容物を詰め替えてお得にアウトドア!
以上、コールマンなどから販売されているアウトドア用ガス機器の燃料について、お得に使う方法をご紹介してきました。
ご家庭でポピュラーなカセットガス缶の内容ガスも、専用のアダプターを入手すればアウトドア用ガス機器で使うことができるのですね。
市販されているアダプターの質は玉石混交かもしれませんから、購入の際はしっかりと信頼できる製品を探してみてください。