ダッチオーブンを選ぶならスノーピークか?ユニフレームか?

最終更新日:2019/05/12

キャンプ料理といえば、「バーベキュー」を想像する方が多いのではないでしょうか。

バーベキュー料理ももちろん美味しいですが、時には「違ったキャンプ料理が食べたい」といったこともあるかと思います。

そんな時に、キャンプ料理のバリエーションをぐっと広げてくれるアイテムが「ダッチオーブン」です。

この記事では、スノーピークとユニフレームから販売されているそれぞれのダッチオーブンを中心にご紹介します。

スノーピークとユニフレームがある燕三条!

まず、ダッチオーブンの説明に入る前に、スノーピーク・ユニフレームが位置する地域についてご紹介します。

スノーピークやユニフレームなど多くのキャンプギアの生産地として知られているのが新潟県の「燕三条」といわれる地域です。

燕三条という名前は、駅名として使用されてはいますが正式な地名ではありません。

燕三条は、三条市と燕市を合わせた地域をさす呼称で、「ものづくり地域」としてブランド価値を確固たるものとし、多くの人に知られています。

スノーピークは三条市、ユニフレームは燕市に本社を構え、これからご紹介していくダッチオーブンも伝統あるものづくり地域で作られているのです。

では、少し歴史にふれましょう。

スノーピークの原点は、1958年に創業した金物問屋です。

登山が趣味であった創立者は、当時の登山用品に不満がありました。

そこで、使いやすいオリジナルの登山用品を開発し、翌年の1959年にはそれらの商品を販売したのがスノーピークのはじまりです。

その後、新越金網製造工場の設立者が燕市にアウトドア用品販売会社を設立したのが、ユニフレームの原点です。

簡単に美味しく料理ができる!機能的なダッチオーブン!

では、スノーピークやユニフレームをはじめ、数あるアウトドアブランドから販売されているダッチオーブンとはどのようなものなのでしょうか。

スノーピークやユニフレームのものをご紹介する前に、一般的なダッチオーブンについてご説明します。

ダッチオーブンは、分厚くて重いフタのついた鉄の黒い鍋のことです。

フタの上にも炭火を直接のせることができるため、上下から加熱することができる「オーブンのような万能鍋」といったところです。

名前の由来としては、アメリカの開拓時代にオランダ人(ダッチ)の商人が販売していたことから「ダッチオーブン」になったという説があり、これが有力のようです。

現在でも人気の理由は、1台で「煮る・蒸す・焼く・炒める・揚げる」といった調理ができてしまう点です。

蓄熱性と保温性の高い「鋳鉄」で作られているものが一般的です。

鋳鉄製のフタを利用すれば、食材にじっくりと火を通すこともできるため料理のバリエーションも広がりそうですよね。

フタには厚みがあるため、水分を逃さないといった特徴があり、食材のもつ水分だけで煮込むことでうま味を逃さず大変美味しく仕上がります。

ほとんどの場合、材料を入れたら放っておくだけで簡単に美味しくできてしまうため、キャンプに限らず自宅でも使っているという方もいるようです。

素材は鋳鉄!薄く軽量でフォルムが美しいスノーピークのダッチオーブン!

では、ダッチオーブンについてご紹介していきます。

はじめに、スノーピークのダッチオーブンからみていきましょう。

【スノーピーク:和鉄ダッチオーブン26】

新潟県の燕三条の「ものづくりの技術」が集結した、まさにメイド・イン・ジャパンともいえるスノーピークが細部にまでこだわったダッチオーブンです。

これまでダッチオーブンでは不可能とされてきた、軽量化に成功し、燕三条極薄鋳鉄の和製ダッチオーブンを完成させました。

スノーピークをはじめとするダッチオーブンの素材は一般的に「鋳鉄」ですが、ユニフレームのダッチオーブンは素材が違います。

それについては後程ご紹介するので、参考にしてください。

では、その特徴を詳しくご紹介します。

●極薄・軽量

通常、鋳物(いもの)というと、砂型に高熱の鋳物素材を流し込んで作られますが、スノーピークの和鉄ダッチオーブンは、砂型自体に樹脂を混ぜ込んでいます。

この砂型を使用することで、薄く軽量でありながら、強靭性の高い鋳物に仕上げることができるのです。

一般的にダッチオーブンの厚さが5ミリ前後あるのに対し、スノーピークの和製ダッチオーブンの1番薄い部分は2.75ミリしかありません。

熱伝導性や蓄熱性も高く、厚さがある通常のダッチオーブンと比べても調理性能に差があるといったこともありません。

●形状

きめの細かい砂型を使用して作られているので、見た目のフォルムが大変美しいのも特徴です。

均一に加熱することができ、おたまですくいやすい形状です。

便利な3点セット!シーズニングが不要なスノーピークのダッチオーブン!

続いて、スノーピークのダッチオーブンの特徴をご紹介します。

●3点セット

通常、ダッチオーブンというとポット(本体)とフタのセットであることが多いですが、スノーピークの和鉄ダッチオーブンは3点セットです。

内容は、ポット・スキレット・フタで、スキレットとは一般的に鋳鉄製のフライパンのことをさします。

分けて使うこともできますが、ポットにスキレットを重ねて使用することもでき、料理の幅も広がります。

ポットにスキレットを逆さにして重ねて容量を大きくすることで、丸鶏を使った料理なども楽しめますよ。

●シーズニング不要

通常、鉄の鍋やフライパンには「さび止めワックス」として、表面に油をしみ込ませてコーティングするといったシーズニング作業がが必要です。

シーズニングをすることで、においや焦げ付きをなくす効果を得ることができるのです。

ユニフレームのダッチオーブンにも、初回はこのような作業が必要になりますが、スノーピークのダッチオーブンには必要ありません。

耐熱シリコン塗装が施されているため、シーズニング無しでも焦げ付く心配がないのです。

ただし、においが気になるといった場合はシーズニングすることをおすすめします。

調理後、タワシでゴシゴシ洗うことができ、洗剤を使用する必要もないので環境に優しい商品といえますね。

●IH対応

IHヒータに対応しているので、IHヒーターのご家庭でも使用することができます。

黒皮鉄板製ユニフレームのダッチオーブン!丈夫で熱を逃がさない!

続いて、ユニフレームのダッチオーブンのご紹介をします。

【ユニフレーム:ダッチオーブン スーパーディープ 8インチ】

スノーピークのダッチオーブンは鋳鉄製でしたが、ユニフレームのダッチオーブンは、「黒皮鉄板」といわれる1枚の鉄板からできています。

この黒皮鉄板を鍋の型にいれてプレス成型したものが、ユニフレームのダッチオーブンです。

一般的なダッチオーブンの作り方としては、鋳物素材を型に流して成型しているので、ここに大きな特徴の違いがみられますね。

では、ユニフレームのダッチオーブンの特徴を詳しく見ていきましょう。

●丈夫な作り

1枚の鉄板に圧力をかける「プレス加工」で作られているため、頑丈で衝撃にも強いです。

これにより急激な温度変化にも対応し、熱されたダッチオーブンに水を流し込んだときでも破損しにくいといった特徴もあります。

●熱を逃さない

ポット(本体)とフタの加工の仕上がり精巧であるのも特徴です。

ポットとフタがぴったりとくっついているので、フタへの熱伝導性が高く、中にある食材にも効率的に熱を運ぶことができます。

調理時間の短縮に定評があるダッチオーブンです。

シーズニングでより長く使えるユニフレームのダッチオーブン

続いて、ユニフレームのダッチオーブンの特徴についてご紹介していきます。

●シーズニングが必要

ユニフレームのダッチオーブンは、スノーピークの和製ダッチオーブン同様さびにくいといった特徴があります。

その理由は、黒皮の表面を保護している「酸化皮膜」にあります。

この酸化皮膜が、フライパンや鍋にできる赤カビや焦げ付きを防ぎます。

ただ、初回はシーズニングが必要になるので必ず行いましょう。

ユニフレームのダッチオーブンには、「クリアラッカー」というサビ防止の特殊なワックスが施されているため、これを取り除くためにシーズニングが必要となるわけです。

定期的にシーズニングすることで、より長く使うことができますよ。

●IH対応

ユニフレームのダッチオーブンはIHヒーターで使用することもできます。

スノーピークのダッチオーブン同様、IHヒーターのご家庭でも使用するのに便利ですね。

それぞれの特徴からぴったりのダッチオーブンにを選ぼう!

ダッチオーブンについて色々とご紹介しました。

スノーピークとユニフームのダッチオーブンには、それぞれ特徴があります。

ご自身の用途や好みに合わせて、ぴったりのものを選んでください。

キャンプブログには、これらのダッチオーブンを使用した様々なキャンプ料理の作り方なども紹介しているので参考してくださいね。

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