皆様はアウトドアでの熱源に何を使っていらっしゃいますか?
ガスやガソリンを燃料にしたストーブを使っている方もいらっしゃれば、キャンプ地で手に入る小枝などを使うネイチャーストーブを使っている方もいらっしゃることでしょう。
しかし、この記事でおすすめしたいのは『アルコールバーナー』です。
ここではトランギア製のアルコールバーナーについてと、取っ手を取り付けてより便利に使用する方法についてお伝えします。
ハードな登山や沢登りに!アルコールバーナーは計量コンパクト!
この記事で取り上げてご紹介していくアルコールバーナーの特徴と言えば、やはりコンパクトさが挙げられるでしょう。
アルコールバーナーは非常にシンプルな仕組みで火がつくため、構造も簡単に済ませることができるので、軽くてコンパクトにまとまった製品が多いのです。
もちろん、この記事でご紹介するトランギア製のアルコールバーナーもその例にもれません。
トランギアのアルコールバーナーは取っ手を省くほど軽く小さく作られているのに、その一方でしっかりと炊飯や湯沸かしを行える力を持っているので、アウトドアで非常に役に立ってくれることでしょう。
この「コンパクトさ」という特性が生かせるアウトドアアクティビティーとして考えられるのは、バイクでの旅やツーリング、登山、沢登りといった、運べる荷物の量が限定されたり、なるべく荷物を小さく軽くしたいタイプのものです。
以上のようなアウトドア活動を行われている方は、ぜひ一度アルコールバーナーをお試しください。
比較的安価に購入できますから、挑戦しやすいのもアルコールバーナーのいいところですよ。
アルコールバーナーならトランギア製がおすすめ!
アルコールバーナーとひと口に言っても、様々なメーカーから販売されている製品があります。
その中でも、特におすすめしたいのがトランギアのアルコールバーナーです。
トランギアのアルコールバーナーは非常に歴史がある製品で、販売され始めたのは1951年と、およそ半世紀前までさかのぼります。
それから、ほとんど形を変えないままに今まで販売され続けています。
その理由は、ひとえに設計の良さゆえでしょう。
トランギアのアルコールバーナーは手のひらに収まるサイズであるうえに、重さは110gと、持ち運んでいて荷物になりません。
それでいて、アルコールバーナーの特徴である風や低温への強さがありますから、フィールドを選ばずに使うことができます。
もちろん、調理を行うために十分な火力もありますよ。
サイズをコンパクトにするためか、消火蓋に取っ手がついていないというデメリットもあるのですが、後ほどお伝えする方法を使えば十分に対策可能です。
以上のデメリットを補って余りある造りの良さもありますので、ぜひ一度手に取ってみてくださいね。
アルコールバーナーの使い方はとてもシンプル!
先ほどの項では、ぜひ手に取っていただきたいトランギアのアルコールバーナーについてご紹介してきました。
ここでは、具体的なアルコールバーナーの使い方についてご紹介していきます。
まず、アルコールバーナーを使う上で必要となるのは次のものです。
・アルコールバーナー本体
・燃料用アルコール
・ゴトク
・風防
燃料用アルコールは薬局やホームセンターで購入できます。
■点火方法
①まず本体にアルコールを注ぎ入れましょう。
この時のアルコールの量で燃焼時間を調整します。
使っているうちに、どれくらいの燃料でどれくらいの時間燃えるのかのめやすを掴んでいきましょうね。
②アルコールに火をつけます。
はじめは赤い炎が出ますが、次第に安定した青い炎に変わってきます。
青い炎になれば使い時なので、ゴトクなどを使ってバーナーの上に鍋などを設置しましょう。
ゴトクは純正のものもありますが、実用を考えるとより大きくて安定している折りたたみ型のゴトクがおすすめです。
■火力調整
付属している蓋の上部のプレートは回転するようにスライドします。
このプレートの開け具合を調整して、アルコールバーナー本体にかぶせることで、炎の強さを調整することができます。
■消火
付属している蓋のプレートを全閉にして、アルコールバーナー本体にかぶせましょう。
慣れるまでは燃えているバーナーに蓋をかぶせることを難しいと感じるかもしれませんが、火を恐れずに慌てずにゆっくりと消火するのがコツです。
うっかりバーナーを倒してしまうと危険ですから、慎重に行ってくださいね。
また、蓋に取っ手を取り付けると消火を行いやすくなります。
取っ手の取り付け方に関しては、次からの項をご覧ください。
トランギアのアルコールバーナーには取っ手が無い?
先ほどの項では、トランギアのアルコールバーナーの具体的な使い方についてご紹介してきました。
火力調整や消火の項でお伝えしましたが、トランギアのアルコールバーナーの特徴として、蓋に取っ手がついていないということが挙げられます。
しかし、様々なメーカーからアルコールバーナーが販売されていますが、こういった仕様のものは珍しくありません。
おそらく、アルコールバーナーははじめに注ぎ入れるアルコールの量で燃焼時間を調整するもの、という流れがあるのでしょう。
とはいえ、好きなタイミングで安全に消火・点火できるに越したことはありません。
そこで、消火用蓋に取っ手をつけて、安全に火を扱えるようにするDIYを行ってみましょう。
トランギアのバーナーに取っ手をDIY!
トランギアのアルコールバーナーに取っ手を取り付ける方法についてご紹介します。
ここでは、ネットでの作例で最もポピュラーな、書類などを止めるために使われる「ダブルクリップ」を加工して取っ手を取り付ける方法をご紹介します。
こうして取り付けた取っ手は、ダブルクリップの金具がついている部分を利用するため、折りたたみ機構を盛り込むことができますよ。
アルコールバーナーのコンパクトさを犠牲にしないので嬉しいですね。
方法は、以下の通りです。
①金切りばさみなどで、ダブルクリップの「コの字」になっている一辺を切り取って、金具がついた板状の部品を切り出します。
②こうして切り取った板状の部品にピンバイスで穴をあけましょう。
③アルコールバーナーの蓋の、火力調節プレートの飛び出している部分にも、同様に穴をあけておきます。
④こうして二つの部品を重ね合わせて、適切なサイズのネジとナットで締め付けましょう。
これで折りたたみ式の取っ手を取り付けることができました。
もしクリップの柄が短くて不便であれば、柄の金具と同じ径の針金を用意して、Ω形を縦に引き伸ばしたような取っ手を作って交換しましょう。
クリップの柄は左右から押せば外れます。
取っ手を取り付けるアイデア集!
先ほどの項では、トランギアのアルコールバーナーの蓋に取っ手を取り付ける作例で、もっともポピュラーなものをご紹介しました。
ここでは、ほかにどのような方法で蓋を取り付ける方法があるかを見ていきましょう。
ぜひDIYする際の参考にしてみてください。
お伝えするのは、トランギアのアルコールバーナーに傷をつけないで取っ手を付ける方法です。
火力調整プレートの端に、先ほど使ったようなダブルクリップをはさみつけて、ダブルクリップに長い取っ手を取り付けます。
蓋は重いものではありませんので、ねじ止めせずとも挟むだけで十分に取っ手として機能します。
しかし、うっかり外れることがありますので、ご注意ください。
もしアルコールバーナーを倒してしまうと、こぼれたアルコールに引火して火の海になってしまいますよ。
落ち着いて操作するように心がけましょう。
取っ手をつけて安全に消火!トランギアのアルコールバーナーを改造
以上、トランギアのアルコールバーナーについてご紹介してきました。
半世紀前から変わらず愛されている姿は、機能美にあふれています。
荷物をなるべく減らしたいアウトドア愛好家の方は、ぜひ一度使ってみてくださいね。
その際には蓋に取っ手を付けることで、より安全に使えるようになりますよ。