バーベキューの食材は、参加人数などによっては準備する食材の量が異なり、人数が多くなればなるほど大変になりますよね。
バーベキュー当日の作業負担は、なるべくなら少なくすませたいものです。
その作業負担を減らすために、あらかじめバーベキューの食材を下ごしらえしておくことがカギとなってきます。
今回は、バーベキューの食材を下ごしらえする、理由やタイミング、食材ごとにやっておくとおすすめな下ごしらえの方法などをお伝えしていきます。
バーベキューの食材が下ごしらえが必要な理由とは
楽しいバーベキューをするなら、無駄なくスムーズにしたいですよね。
バーベキューのメインともいえる食材を、そのままバーベキューをする場所まで持ち込むこともあるでしょう。
しかしながら、現地では食事の準備の他にもやるべき作業はあります。
例えば、テントやタープの設営や火起こし、テーブルや椅子の設置などにも時間を割かなければなりません。
そのため、自宅である程度までバーベキューに使う食材の下ごしらえをしておけば、当日余裕をもってバーベキューを楽しめます。
また、食材を下ごしらえしておくことで、現地での作業を減らし時短になるだけでなく、ゴミを減らせる利点もあります。
お店で買ったお肉などは、食品トレーに入って販売されていることが多く、食品トレーはゴミとして意外とかさばるものです。
ほかにも、野菜には皮やヘタ、タネなど食べない部分もあり生ゴミになります。
もしも、お肉や野菜などの食材を事前に切っておいたり下味をつけておけば、そういった食品トレーや余分な部位を自宅で省いてから行くことができるので、荷物自体もコンパクトにまとまるでしょう。
このような理由から、食材を下ごしらえしておいた方が良いといえます。
バーベキューの食材はいつ下ごしらえするのがおすすめ?
では、バーベキューの食材を下ごしらえするタイミングはいつなのでしょうか。
まずは、お肉や火の通りにくい野菜・根菜などは、前日から下ごしらえしておくのがおすすめです。
お肉は切ってジッパー付き保存袋に入れておき、冷蔵庫に保管しておくと良いでしょう。
それに加えて、一緒にたれなどで漬け込み下味をつけておけば、現地ですぐ焼けるのでなお良いですね。
サツマイモやジャガイモ、皮なしのトウモロコシといった野菜は、前日にレンジで加熱しておいたり、茹でておいたりすると火が通しやすくなります。
また、野菜によっては、切ってしまうと鮮度が落ちてしまうものや、変色してしまうものがありますので注意しましょう。
そのため、野菜を切ってからバーベキューの場所に持ち込む場合には、工夫が必要となります。
切った野菜は、処理した後濡れたキッチンペーパーで包み、ジッパー付き保存袋や密封容器などにいれて、冷蔵庫で保存しておくと良いでしょう。
次項以降で、詳しい下ごしらえの方法をお話していきます。
バーベキューで下ごしらえをしておくとベターな食材・お肉
こちらでは、バーベキューのメインともいえる食材の、お肉の下ごしらえの方法をご紹介します。
牛肉や豚肉のブロック肉を使用する場合は、「筋切り」数か所しておくと良いでしょう。
この筋切りという処理は、お肉の加熱による収縮や反り返りといった特性を防いでくれるだけでなく、均等に熱を通しやすくする効果も期待できます。
次に、スライスしてあるお肉を使用する場合は、料理酒を振りかけておくだけで大丈夫です。
また、鶏肉を使う場合は、黄色い脂肪や余分な皮を切り落としましょう。
この黄色い脂肪や皮には、独特の臭みがあるので取り除いておいたほうが無難です。
また、鶏肉にはドリップと呼ばれる水分が出るので、キッチンペーパーで拭き取りましょう。
このドリップも臭みの原因となるので、下味の付いていないそのままの鶏肉を使う場合は、当日焼く前にドリップが出ていたら再度拭きとると良いでしょう。
お肉と一緒に漬け込むと柔らかくなる!?その下ごしらえとは
前項でご紹介した下ごしらえ以外にも、おすすめの下ごしらえがあります。
お肉は一緒に漬け込んでおくと、お肉が柔らかくなる効果が期待できる食材がいくつかあります。
もしも、安いお肉をバーベキューに使う場合には、この下ごしらえをすると美味しいお肉になるのでおすすめです。
1つ目はすりおろした果物を使う方法で、キウイやりんご、梨、パイナップルなどがあげられます。
果物と一緒に漬け込む場合は、お肉の繊維を壊しすぎないように長くても30分程度までにし、ブロック肉や厚めのお肉で使用すると良いでしょう。
2つ目はコーラ、ビール、赤ワインといった飲料を使う方法です。
コーラやビールに含まれる炭酸はお肉を柔らかくしてくれ、コーラは10分程度、ビールは1、2時間漬け込むのがおすすめです。
この2種類を使う時は、牛肉か鶏肉にして、焼く前に少し水で流すとお肉の焦げを防ぐことができます。
また、赤ワインには、お肉を柔らかくする効果と臭みを取る効果があります。
赤ワインの漬け込み時間は冷蔵庫で1、2時間くらいがおすすめです。
3つ目はすりおろした玉ねぎで、漬け込む時間は15分から30分程度で十分ですが、それ以上漬け込んでも大丈夫です。
4つ目はヨーグルトで、ヨーグルトに含まれる乳酸菌がお肉を柔らかくしてくれます。
ヨーグルトを使う時は、漬け込み時間は30分から1日程度で、鶏肉と相性が良いのでおすすめです。
これら以外にも、はちみつや牛乳、マイタケなどと漬け込んでもお肉が柔らかくなるので、ぜひ試してみてください。
バーベキューで使う野菜はどの程度まで下ごしらえすると良い?
バーベキューで欠かせない食材である野菜類ですが、先述の通り、切ってしまうと鮮度が落ちたり、酸化によって変色してしまうものがあります。
こちらでは、バーベキューで使われる野菜や根菜など、具体的にどの程度の下ごしらえをすると良いかお話していきます。
バーベキューの前に、下ごしらえが必要な野菜は「火の通りの悪いもの」「あく抜きが必要なもの」「切らないと食べづらいもの」にわかれます。
火の通りが遅い野菜は、かぼちゃやサツマイモ、ジャガイモ、ニンジンなどです。
これらの野菜は、電子レンジで加熱して下ごしらえしておくと、生で焼いた時よりも固い食感にならずにすみます。
また、サツマイモ、ジャガイモ、ニンジンは皮をむいてスライスしたら、1時間ほど水にさらしてから電子レンジで加熱しましょう。
水にさらしてから加熱することで、変色を防げるだけでなく、野菜の水分が飛んでしまうのを防げます。
次に、あく抜きが必要な野菜としてなすがあげられます。
なすは薄めの塩水か酢水に、使う直前まで浸しておき、水気をキッチンペーパーで取ります。
最後に、切らないと食べづらい野菜に、玉ねぎ、ピーマン、キャベツなどがあります。
玉ねぎは、切ってしまうとバラバラになりやすいので、つまようじや串を使って刺しておけば焼いてから食べやすくなります。
ピーマンは、縦半分に切って種を取り、そのまま焼くか食べやすい大きさまで切ります。
キャベツは、なすと同様に切り口が酸化しやすいので、食べる直前に切ることをおすすめします。
もしもキャベツを前日に下ごしらえするのであれば、キャベツの芯の部分に十字に切りこみを入れ、水に1時間以上さらしてから切り、密封容器に入れると良いでしょう。
先にご紹介した、野菜を濡れたキッチンペーパーで包んで鮮度を保つ方法は、電子レンジで加熱した野菜には不向きなのでそのまま密封容器に保存してください。
魚介類などの食材も下ごしらえが必要!その方法は
魚介類はそのまま焼いてしまう方もいるしれませんが、下ごしらえをしておく方が良い食材です。
こちらでは、バーベキューに好まれる頻度の高い、イカやエビ、貝類の下ごしらえの方法を簡単にご紹介します。
まずはイカですが、始めに胴体と内臓がつながった太い筋を外し、その次にゆっくりとゲソを抜きます。
その後胴体の中の軟骨をとり、胴体に軽く切れ目を入れてまわりの皮をむきます。
胴体とゲソを水で洗い、水気をふき取ってから食べやすい大きさに切ったら下ごしらえは完了です。
次にエビですが、始めに塩でもむようにして付いた汚れや臭みを取り除きます。
もしも殻の付いてないエビなら、塩と片栗粉をまぶして揉み洗いをすると良いでしょう。
その後キッチンペーパーなどで水気を取ったら、背わたを取ります。
背わたは背中側から、殻と殻の間につまようじを差し込み、ゆっくりと引き抜きます。
エビ自体を丸くならないように焼きたいなら、尻尾の方から串をさしておくと、まっすぐに焼けて食べやすくなるのでおすすめです。
最後に貝類ですが、下ごしらえとして砂抜きをします。
砂抜きの方法は、少し濃いめの塩水を大きめの容器に作り、その中に貝類を入れます。
少し暗い場所に1時間ほど置くか、容器に蓋をすると良いでしょう。
また、塩水の量は貝類が呼吸できるように、少し水面から出るくらいにします。
その後は流水で洗って完了です。
詳しい下ごしらえの方法は、写真入りや動画などでも紹介されているので、実際の方法をご覧になりたい方はそちらを参考にしてみてください。
バーベキューの食材はしっかり下ごしらえしてスマートに!
バーベキューで使う食材は、前もって下ごしらえしておくと、様々なメリットがあることがお分かりいただけたかと思います。
食材の種類によっては下ごしらえの必要のないものもあります。
しかしながら、大体の食材は下ごしらえをしておいた方が、バーベキューがスムーズにでき、失敗も無駄も回避しやすくなるでしょう。
こちらでご紹介した下ごしらえのやり方を参考に、バーベキューに臨んでみてくださいね。