ヒルバーグのテント「ウナ」の魅力とブログでの評価をご紹介

最終更新日:2019/06/15

テント泊登山用ソロテントを購入する際、「ヒルバーグ」が候補に挙がる方も多いのではないでしょうか。

長い歴史と高い信頼を併せ持つヒルバーグは、大定番アイテムを数多く輩出してきました。

高価なイメージがあるヒルバーグテント、できるだけ多くの情報を比較したうえで購入したいと思う方も多いことでしょう。

そこで、今回はソロテント「ウナ」をご紹介し、ブログ上での評判にも触れていきます。

「ウナ」を製造・販売する「ヒルバーグ」とは?

今回ご紹介する「ウナ」を製造・販売する「ヒルバーグ(=HILLBARG)」とは、スウェーデンのテントブランドです。

森林管理官をしていたBo Hillberg氏によって1971年に設立され、現在ではハイエンドモデルテントがそろうブランドとして有名です。

ユーザーも非常に多く、インターネット検索をすれば多くの紹介記事やブログを見ることができます。

それら紹介記事やブログでは、高評価や良い評判が目立ち、ヒルバーグ製テントの品質の良さや信頼度の高さが覗えます。

そのヒルバーグでは、製品が5つのラインナップに分けられており、アイテム選定の目安とすることができます。

これは「レーベルシステム」と呼ばれ、「BLACK LABEL」「RED LABEL」「YELLOW LABEL」「BLUE LABEL」「SHELTERS LABEL」の5つに分かれています。

ヒルバーグのレーベル紹介

前の項でご紹介した通り、ヒルバーグでは5つのレーベルに分けられており、アイテム選定の目安になります。

まずは、そのレーベルについてご紹介します。

●「BLACK LABEL」

「BLACK LABEL(=ブラックレーベル)」はヒルバーグが誇る「最高峰」のアイテム群で、あらゆる気候、気象、地形に対応し得るアイテムがそろっています。

引き裂けや破れに強い生地を用いていることも特徴のラインナップです。

●「RED LABEL」

「RED LABEL(=レッドレーベル)」は、縦走などでの使用が可能なアイテム群で、バックパッキング可能な大きさと軽さが魅力のラインナップです。

今回ご紹介する「ウナ」が属し、ヒルバーグで最も人気が高いレーベルで、雑誌やブログでも多く紹介されているアイテム群です。

●「YELLOW LABEL」

「YELLOW LABEL(=イエローレーベル)」は、RED LABELよりもさらに軽量でコンパクトな3シーズンテントのラインナップです。

1.0kgを切る「エナン」のような、ウルトラライト登山でも使用できるアイテムが属しています。

●「BLUE LABEL」

「BLUE LABEL(=ブルーレーベル)」はグループテントのラインナップで、大きさと頑丈さが特徴のアイテム群です。

大人数が一堂に会することができる広さを誇り、イベントや大規模な調査、探検などでも使用されています。

●「SHELTERS LABEL」

「SHELTERS LABEL(=シェルターズレーベル)」は、タープやシェルターが属しているラインナップです。

「メッシュテント」などもこのアイテム群に属しています。

ヒルバーグのグループテント「ウナ」はどんなアイテムなの?

「ウナ(=UNNA)」は、ヒルバーグの「RED LABEL」に属するテントです。

ソロテントの定番アイテムとして有名なので、ご存知の方も多いことでしょう。

雑誌やブログ記事でも頻繁に取り上げられているため、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

この「ウナ」は、完全自立式のドーム型テントで、ダブルウォールのオールシーズンテントです。

また、前室は無く、ヒルバーグ製品の中で最もシンプルなテントとも言われています。

そのため、設営が容易に行えることや設営場所を選ばないことも大きな魅力の一つでしょう。

「ウナ」は、同じく「RED LABEL」の「ソウロ」「アクト」などと比較されることが多く、シチュエーションに応じて使い分けられています。

なお、「ウナ」とは、スカンジナビア北部の「サーミ人」の言葉で「小さい」を意味しています。

●ウナの基本仕様

・室内寸法

幅230cm×奥行110cm×高さ100cm

・収納寸法

φ15cm×50cm

・重さ

2.0kg(総重量2.2kg)

・本体価格

¥89,000

自立式ソロテント対決「ウナ」と「ソウロ」の気になるブログでの評価は?

「ウナ」と比較対象になりやすいのは、同じくヒルバーグ製の「ソウロ(=SOULO)」というアイテムです。

どちらも、「RED LABEL」に属するオールシーズン用の自立式ダブルウォールドーム型ソロテントの定番アイテムです。

内寸法に大きな差はない両者の最大の違いは、「前室の有無」です。

前室を排除してシンプルさを追求した「ウナ」に対して、「ソウロ」は前室付きのオーソドックスな形状をしています。

前室の有無で「ソウロ」に大きなアドバンテージがあります。

前室の重要性について記載されたブログ記事もあり、前室がないことで不便をした経験を持つ人もいます。

したがって、あらゆる気象条件やシチュエーションに適応できるという点においては、「ソウロ」が優勢といえるでしょう。

しかし、軽さやコンパクトさに重きを置く方の評価では、総重量が軽く収納寸法が小さい「ウナ」に軍配が上がります。

「ウナ」のシンプルな構造による軽さだけでなく、トラブルの少なさや設営の容易さが高評価を得ています。

さらに、価格面でも低価格の「ウナ」に人気が集まっていることも覗えます。

軽さ、前室、価格など、重点を置きたいポイントに応じて選択するとよいでしょう。

ブログで高評価の「ウナ」vs非自立式の定番「アクト」

自立式の「ウナ」と「ソウロ」では、「前室の有無」「軽さやコンパクトさ」「価格」でブログでの評価が割れていることをご紹介しました。

それでは、自立式の「ウナ」と非自立式の「アクト(=AKTO)」ではどうでしょうか。

「アクト」は、「ウナ」と同じヒルバーグ「RED LABEL」に属する非自立式ダブルウォールソロテントです。

このアクトは、シングルポールの非自立式構造を採用すること、室内を最低限度まで小さくすることで軽さと収納時のコンパクトさを実現しています。

「アクト」と「ウナ」では、やはり軽くてコンパクトな「アクト」に高評価が集まります。

さらに、「アクト」には前室が搭載されているため、不便をすることはないでしょう。

しかし、多くのブログ記事でも指摘されているように、非自立式テントでは設営場所に制限があり、急を要する設営が困難です。

設営場所や用途の幅の広さでは、「ウナ」は非常に汎用性の高いアイテムと言えるでしょう。

設営場所に制約のある「アクト」は、設営エリアに対する慣れや知識があればこそ、利点を最大限に発揮できるのではないでしょうか。

「ソウロ」「アクト」と比較しても、「ウナ」は最もバランスの取れたテントです。

番外編!「ウナ専用メッシュインナー」のブログ評価をご紹介

オールシーズン使用可能な「ウナ」ですが、夏は暑さを感じる方も多いようです。

特に高温多湿な日本の夏では、テント内が蒸れて不快な思いをしがちです。

そのような状況にオススメなのが、ヒルバーグから発売されている「ウナ専用メッシュインナー」です。

これは、その名の通り「ウナ」のインナー生地をメッシュ生地に置き換えたもので、非常に高い通気性能を持ちます。

夏の低山から冬の高山まで、ウナの汎用性をさらに広げて使いたい方には必須のアイテムでしょう。

さらに、別売のポールホルダーを使用することで、「メッシュインナー」を、アウターテント無しで自立させることもでき、さらなる解放感を得ることもできます。

ブログ記事では、流星群観測に使用した例も紹介されており、単体でも用途の広さが覗えます。

レッドレーベルは個性豊かなラインナップ

今回ご紹介した「ウナ」をはじめ、ヒルバーグの「RED LABEL」には個性豊かなアイテムが揃っていることをご紹介しました。

ブログ記事や雑誌などで各アイテムの善し悪しが記載されていますが、まずはご自身の用途や要望に沿って検討してみましょう。

ベストなテント選択をして、今まで以上にテント泊を楽しみましょう。