「登山に出掛けよう!」と思っても、登山経験の浅い方だと何を準備したら良いのかわからず、困ってしまうことがあるかもしれません。
そこでこの記事では、登山愛好家の方が登山に行く時にいつも持参する持ち物と、山で欲しくなる食べ物をご紹介します。
山を知り尽くした愛好家のアドバイスは参考になるはずです。
ぜひ、目を通してみてください。
油断禁物!登山の基本的な持ち物は結構多い
登山は、日帰り登山や、テント泊登山、山小屋泊登山といったように、スタイルによって持ち物が変わってきます。
しかし、どのスタイルでも必ず準備する持ち物がありますので、以下に記します。
・登山靴
・ザック
・レインウェア
・ザックカバー
・ヘッドランプ
・予備電池
・水+行動食+非常食
・タオル
・ビニール袋
・ティッシュ
・健康保険証のコピー
・登山用地図
・時計
これらは、宿泊の有無に関わらず用意しておきたい持ち物になります。
ヘッドランプは日帰り登山に必要なのかと疑問に思う方もいるかもしれませんが、山は暗くなるのが早いため、足元を照らすヘッドランプがあると安全に下山することができます。
また、万が一遭難した際は、ヘッドランプの灯りを照らすことで自分の生存を伝える手段にもなります。
これには、遭難信号という合図があり、1分間に6回の割合でライトを点滅させます。
その後、1分間休みます。
これを繰り返すことで、自分が生存していることを伝える合図になります。
日帰り登山だと日中の間に帰ってくるからと油断して、ヘッドライトを持たない登山者も多いですが、山ではなにが起きるかわからないので持っていきましょう。
また、おやつは持参しても、非常食までは用意していないという方も多いようです。
もしものときには、この非常食こそが自分の命を繋げてくれる食べ物となりますので、忘れずに準備しましょう。
登山愛好家おすすめ!あれば便利な持ち物
絶対に必要というわけではないけれど、あったら便利な持ち物や食べ物をご紹介します。
・トレッキングポール
・ナイフ
・モバイル充電器
・サングラス+日焼け止め
・プロテイン系のおやつやサプリメント
・ハンディGPS
もし、荷物に余裕があったらこれらの持ち物も持参すると良いでしょう。
日頃から筋肉強化を意識されている方にとっては、登山はたんぱく質が不足しがちなため、筋肉がエネルギーに分解されやすい傾向があります。
そのために、プロテインを摂取してたんぱく質を補給すると良いでしょう。
また、ハンディGPSは登山経験の浅い方にはとてもおすすめです。
「スマホの位置情報と何が違うの?」と、疑問に思う方もいるかもしれませんが、登山用のハンディGPSは電波状況の悪い深い山中でも衛星と繋がることができます。
ただし、使用する機種によって受信できる衛星が異なるため、購入する際には注意が必要となります。
しかし、携帯電話のGPSよりは確実な位置情報を確認することができるため、単独登山や安全な登山を心がけるにはおすすめしたい持ち物です。
これを身に着けていたらおしゃれ!登山愛好家も気になる持ち物
昨今、登山ギアやウェアがとてもおしゃれで、多くの雑誌などでも取り上げられていますね。
そこで、登山愛好家たちも注目している、おしゃれな登山スタイルを目指す持ち物をご紹介します。
登山時計というものをご存知でしょうか。
これは時計の機能の他に、高度計や歩数計の機能などがあり、気圧や消費カロリー、またスマートフォンからの通知なども知らせてくれるアスリート向けのアイテムです。
中でも、フィンランド発の「SUUNTO」の登山時計は、洗練されたデザインとその機能性の高さが多くの登山愛好家の間で人気を博しています。
そして、もう一つ注目されているのが山ストールです。
こちらは、群馬県桐生市発祥のアウトドアブランド「PRIRET」による、桐生伝統織と天然繊維を組み合わせたタオル兼用のストールです。
防臭、速乾という機能の高いストールであるため、汗をかきやすい登山にはとても使いやすいアイテムです。
また、ストールに描かれた柄も、PRIRETの地元である赤城山の等高線をおしゃれにアレンジしています。
これらのアイテムを取り入れることで、おしゃれな登山愛好家に近づける第一歩になるでしょう。
それでは、次章から、食べ物について注目していきます。
登山中の休憩に適した食べ物は?
登山を快適に楽しむには、途中でしっかりと休憩することがポイントです。
休憩することで、失われたエネルギーを供給することができます。
まずは、歩き始めから30分後にいったん休憩をとり、体調や装備の確認を行います。
その後は、体力に自信がある方でも、60分~90分歩いたら休憩を取りましょう。
そして、休憩の際には水分補給や糖分補給を忘れずにします。
持ち物リストで忘れてはいけない中に行動食とありましたが、行動食というのがこの休憩時に食べる糖分補給のことです。
では、どのような食べ物が適しているでしょうか。
・チョコレート
・ドライフルーツ
・ようかん
・梅干し
・キャラメル
以上のおやつが休憩時に適していると言われています。
登山では汗をかくため、糖分だけでなく、塩分を摂取することも必要になってきます。
そのため、梅干しは塩分補給に適したおやつとして重宝します。
できれば、糖分も含まれたはちみつ漬けの梅干しであればなお良いでしょう。
登山は代謝が良くなるため、カロリーの高い物を食べても、すぐに消費され栄養になります。
ダイエットをしていることを理由にして、登山中でも糖分を摂取しないといったようなことがないようにしましょう。
山の頂上で食べたくなる食べ物とは?
不思議と山頂に着くと食べたくなり、山では美味しさが増す食べ物というものがあります。
それは、カップラーメンです。
登山に出掛けると、山の上でカップラーメンを食べている登山者の方を見かけますよね。
カップラーメンは、お湯を注ぐだけで簡単にできるのと、冷えた体を温めてくれる効果もあるため、登山者の間では定番のお昼ごはんとして親しまれています。
また、縦走登山で何泊か山で過ごす時には、腐ったりする心配がないため、カップラーメンをいくつか余分に持って行くという登山者もいます。
これにはお湯を沸かすガスが必要になりますので、持ち物リストに入れておきましょう。
その他に、山の上で味わいたくなるのが、淹れたての珈琲です。
山の上でドリップした珈琲を飲むというのは、登山愛好家の方たちも最高の贅沢時間だと口を揃えて言います。
どちらにしてもガスを必要とするので、ガスの使い方に慣れておく必要があります。
登山愛好家に人気!食べ物が美味しい山小屋とは?
登山は、山小屋泊をして縦走を楽しむスタイルも人気となっています。
そこで楽しみの一つに山小屋での食事があります。
山小屋は標高の高い場所に位置しているため、食材の調達にはヘリコプターを使うなど、多大なる費用や手間がかかります。
そのため、手の込んだ食事は期待できないのではないかと思っている方もいるかもしれませんが、実は山小屋の食事はとても美味しく、話題になる山小屋がいくつかあります。
●北穂高小屋
標高3,000メートル級とは思えない食事であると、登山愛好家たちの間でも話題の山小屋です。
こちらで食べられる生姜焼きは、豚ブロックから一枚一枚手切りし、調理しています。
レトルトを使うことなく、料理に手を抜かない登山者への気遣いがとても評判です。
●青年小屋
南八ヶ岳の編笠山の山頂下にある青年小屋で食べられる朝ごはんが、多くの登山者を魅了しています。
安全に登山をしてほしいという店主の願いを込められて作られた朝食メニューには、毎朝せいろで蒸した手作りシュウマイが提供されます。
できたてにこだわるので、ご飯や味噌汁も熱々の状態で運ばれてきます。
●槍ヶ岳山荘
いつかは登りたいと多くの人が憧れる槍ヶ岳の山荘では、朝6時から6時半の間に焼きたてパンを食べることができます。
山小屋でパンと言えば、個包装になった日持ちするパンしか見かけることがないため、焼きたてのパンを食べられるというのはかなり貴重な体験と言えます。
このように、山小屋でも食べ物が充実しているため、食事を楽しみに山に出かけるという登山者も増えています。
持ち物を減らすためにも、山小屋で食事というのも登山を快適に楽しむコツとなります。
登山はしっかりと装備を整えて楽しもう
登山は、万が一のことを考えて、自分の身を守る持ち物は忘れないようにしたいですね。
それには、ハンディGPSやヘッドランプ、非常食が時として自分の命綱になることがわかりました。
登山ブランドでおしゃれを楽しんだり、時には山小屋の食事を楽しんだりしながら、より一層、登山を楽しんでください。