バーベキューコンロの折りたたみ式は使い勝手が良いのか

最終更新日:2019/08/04

バーベキューは楽しくても、道具が大きくて持ち運びや収納が大変だと思いませんか。

イスやテーブル、タープテントなどは折りたたみ式が普及しています。

ガス用のバーベキューコンロは、構造上本体を折りたたむことは困難です。

炭用のバーベキューコンロは折りたためないタイプが多いのですが、折りたたみ式も多数発売されています。

しかし折りたたみ式だと、強度や後片付けなどのメンテナンス方法が心配になりますよね。

そこで今回は、炭用折りたたみ式バーベキューコンロの特徴や使い勝手などをご紹介します。

炭用折りたたみ式バーベキューコンロの概要

折りたたみ式バーベキューコンロと一口に言っても、折りたたみの定義は曖昧です。

通常のバーベキューコンロは、ドラム本体から脚部分を取り外せます。

しかし、本体から脚部分を取り外せるということだけで、「折りたたみ式」と表示されている製品も数多くあります。

ドラム本体が数枚のパネルに分解できる製品もあり、こちらは非常に小さく収納することが可能です。

本体がアタッシュケース型で、半分開いた状態で使用するバーベキューコンロも小さく収納することが可能です。

次項からご紹介していくバーベキューコンロは、脚部分を取り外せるだけのバーベキューコンロではなく、「バーベキューコンロのドラム本体よりも小さく収納することが可能な製品」に特化してご説明していきます。

折りたたみ式バーベキューコンロの種類と利点・難点をご紹介

バーベキューコンロの折りたたみ方は、以下の4種類に分類することができます。

分類ごとに使い勝手が異なりますので、それぞれの特徴と利点・難点をご紹介します。

【パネル組み立てタイプ】

特徴:数枚のパネルと脚を組み立ててバーベキューコンロにするタイプです。

利点:同じドラム容量であれば、収納時の大きさ(厚さ)が折りたたみ式の中で一番小さく、持ち運びや保管に便利です。

難点:強度が低いこと、大人数用の製品が少ないこと、炭の補充が大変なことなどが難点です。

【多段引き上げタイプ】

特徴:本体ドラムが上下2段~3段に伸縮することで薄く収納できるタイプです。

利点:収納時の大きさは組み立てタイプよりも大きくなりますが、折りたたみできないタイプと比較すると十分小さく収納できます。

難点:丸形で小型の製品が多く、2~3人程度のバーベキューにしか対応しません。

また脚の部分が極端に短く、炭の補充も大変です。

【アタッシュケースタイプ】

特徴:アタッシュケースを開いて脚をセットし、開いた部分に焼き網を乗せるタイプです。

利点:小さく収容可能で、4人程度のバーベキューに対応可能な優れものです。

難点:メンテナンスしにくく、内部に肉の脂が落ちて固まると掃除が大変です。

また、焼き網面積よりもドラム本体部分が小さいため、火力が弱くなります。

【薄型本体ドラムタイプ】

特徴:炭を入れるドラムが薄型で、アタッチメントにより焼き網を乗せる部分の高さを調節できる製品です。

利点:薄型のドラム本体にパーツを収納するため、ドラム本体が折りたためなくても(アタッチメントの分だけ折りたためます)薄く収納することが可能です。

組み立て式や引き上げ式よりも強度があり、炭の補充が楽で、使い勝手の良い製品です。

焼き網の高さが調節できるため、火加減の調節が容易にできます。

難点:折りたたみ式全体の問題として高さが低いという難点はありますが、このタイプは他に難点が見当たりません。

種類ごとの製品と参考価格のご紹介

折りたたみ式バーベキューコンロの種類ごとに、安価で使用しやすいおすすめの製品をご紹介します。

種類ごとのイメージとしてご覧ください。

【パネル組み立てタイプ】

・メーカー:ドミノサーファンドキャンプ
・商品名:焚火台 折畳収納 BBQコンロ(付属の焼き網も半分に折りたたむ超小型収納タイプ)
・検索アドレス:https://item.rakuten.co.jp/dominosurfandcamp/010/
・参考価格:3,480円(税込み)

【多段引き上げタイプ】

・メーカー:カクセーキャメルウィル
・商品名:グラウンドグリルCW305
・検索キーワード:グリルCW305
・参考価格:1,431円(税込み)

【アタッシュケースタイプ】

・メーカー:ベストコ
・商品名:ポータブルステンレスグリル(メンテナンスしやすいタイプ)
・検索キーワード:ベストコポータブルグリル
・参考価格:4,386円(税込み)

【薄型本体ドラムタイプ】

・メーカー:グリーンライフ
・商品名:薄型バーベキューコンロSB430Y
・検索キーワード:コンロSB430Y
・参考価格:1,316円(税込み)

バーベキューコンロの使い勝手は折りたたみ式と折りたためないタイプで変わるのか

折りたたみ式のバーベキューコンロを使用すると、一定の制約があることに気付きます。

一番制約されるのは、高さが低いことです。

高さが低いと多人数でコンロを囲むことができず、焼く専門の人が必要になってしまいます。

また、大きさが小さいという制約も受けます。

小さく折りたためることイコール本体も小さいということですので、多人数でのバーベキューには向かないと考えた方が良いでしょう。

折りたためないコンロでのバーベキューは、コンロ本体の大きさや高さが自在に選べますので、使用する人数の制約を受けることがありません。

以上のことから、折りたたみ式のコンロは折りたためないコンロよりも使い勝手は良くないと考えられます。

しかし、収納場所を取らず持ち運びも簡単というメリットは魅力的ですので、可能であれば両方のコンロを揃え、状況に応じて使い分けるのが望ましいのではないでしょうか。

折りたたみ式バーベキューコンロの耐久性とメンテナンス性

折りたたみ式バーベキューコンロの耐久性は、一体形成された折りたためないタイプと比較して低いと言わざるを得ません。

これは、組み立て部分の剛性が不足することに起因するため、折りたたみ式の宿命ではないでしょうか。

また、焼き網のサイズと形状が商品ごとに異なるため、焼き網が劣化して使用不能になると本体も使用不能になる可能性があります。

使用後の片付けも、きれいに掃除してから片付けないと折りたたむことが困難になります。

このため、バーベキューにありがちな「コンロは翌日洗って片付ける」という選択肢が選べなくなる可能性があります。

小さくて持ち運びも簡単という折りたたみ式コンロの特性は、裏を返せば強度が低くメンテナンス性は良くないということになりかねません。

しかし、ただでさえ荷物が多くなりがちなバーベキューで、場所を取らず小さく折りたためるコンロの魅力は大きいのではないでしょうか。

一番おすすめの折りたたみ式バーベキューコンロはこれ!

折りたたみ式バーベキューコンロの難点を一部補ってくれる、おすすめのコンロをご紹介します。

種類の項に記載した【薄型本体ドラムタイプ】の一種で、5人以上のバーベキューにも対応可能な製品です。

薄く収納でき、焼き網がステンレス製のため耐久性があり、高さを3段階に調節できる優れものです。

扱っているショップが少なく、正式な商品名や型式番号も表示されていませんが、下記のキーワードにて検索すれば1つの商品のみ表示されます。

アマゾン検索キーワード:BBQボックス (3~6人用) 8点セット

参考価格:2,610円(税込み)

次点として、【薄型本体ドラムタイプ】でご紹介した薄型バーベキューコンロSB430Yをおすすめします。

筆者も少人数のバーベキューに愛用しているのですが、使い勝手が良くて強度があり、炭の補充やメンテナンスも簡単です。

小さく収納できることが折りたたみ式バーベキューコンロの魅力

折りたたみ式バーベキューコンロは、折りたためないタイプよりも使い勝手や耐久性などが劣りますが、小さく収納でききるのが最大の魅力です。

折りたたみ式バーベキューコンロは、「パネル組み立てタイプ」「多段引き上げタイプ」「アタッシュケースタイプ」「薄型本体ドラムタイプ」の4種類に分類できます。

特に、「薄型本体ドラムタイプ」は通常のバーベキューコンロに比べて高さが低いという難点があるのみで、火加減の調節が簡単であることや、炭の補充がしやすいなど、とても便利です。

折りたたみ式バーベキューコンロで、効率的に楽しくバーベキューをしましょう。

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