キャンプに行ったら、誰もが楽しみに思っているのがキャンプ飯でしょう。
しかし、キッチンの設備が整っていないキャンプ場での料理は、思ったよりも大変です。
キャンプブログを見ても、多くの人がさまざまな失敗談を載せています。
キャンプ初心者にとって、大きな難関ともいえるキャンプ飯ですが、おいしく楽しむためのいくつかのコツをご紹介します。
キャンプの一大イベントといえばキャンプ飯!
キャンプの大きな楽しみといえば、キャンプ飯だと思いませんか。
普段、家ではできないような直火を使った料理や焚き火での飯盒炊飯など、お金では手に入らない体験がそこにはあります。
苦労して炊き上がったご飯は格別においしいものです。
しかし、キャンプでの料理は自宅とは違い、整った設備のキッチンで行うわけではありません。
「あれがない」「これがない」などと大騒ぎしたり、火加減がわからなくて黒焦げ、もしくは生焼けになってしまったり、失敗してしまうことも多々あります。
キャンプブログの料理は、みんな成功しておいしそうに見えますが、過去には失敗だらけ、という人も多いようです。
中でも多いのが、「忘れ物」です。
調味料を忘れた、調理器具を忘れた、食材を忘れた、など、キャンパーは必ず一度は経験していると思います。
キャンプ飯がおいしくないと、キャンプの楽しさは半減してしまうと言っても言い過ぎではありません。
楽しいキャンプにするためにも、キャンプ飯をおいしく作るコツを知っておきましょう。
おいしいキャンプ飯を簡単に作るコツ
キャンプ飯を失敗しないためにまずやっておくことは、「下ごしらえ」です。
キャンプ場によっては炊事場が充実していなかったり、遠かったり、混んでいたりと、思うように料理の準備を進められないことがあります。
そうなると、食材を洗ったり切ったりするのがとても大変です。
その手間を短縮するためにも、キャンプ飯のメニューはあらかじめ決めておいて、自宅で食材の下ごしらえをしておくことをおすすめします。
食材を事前に下ごしらえしておくことで、食材の忘れ物を防ぐひとつの対策にもなります。
しかも、食材を洗って切っておくだけで、びっくりするほど料理がスムーズになります。
もし余裕があるのであれば、下茹でもしておくと良いでしょう。
キャンプブログでも、下ごしらえはマストと多くのキャンパーが書いています。
そしてマストアイテムが、ジップロックなどのチャックの付いた密閉袋です。
何の食材なのか書いておけばわかりやすいですね。
水を入れて凍らせておけば保冷剤の代わりにもなり、使い終わったあとはそのまま捨てられて後片付けも楽です。
洗って乾かせばまたほかの食材を入れるのにも使えます。
他に、下ごしらえした汁ものを持っていく場合に便利なのが、バルブ付きの密閉容器です。
少し重いのですが、ホーロー製の容器を選ぶとにおいなどが付かずおすすめです。
キャンプ飯は少し足りないくらいがちょうど良い?
持っていく食材の量を失敗した、というキャンプブログも多く見かけます。
多くは「余ってしまった」というものです。
買い物に行くと、どうしても「足りないかも」「これもあれも食べたい」となってしまいますよね。
キャンプ飯を作る前は、食べたいという気持ちが強くて多めに買ってしまいがちです。
しかし、結局お腹いっぱいになって食べられずに余らせてしまい、帰るときには来たときよりも多い荷物になってしまうということがあります。
食材は、必要な分だけ持っていくようにしましょう。
そのためには、「お酒を飲むかどうか」を考慮する必要があります。
ビールを飲むと、すぐにお腹が膨れてあまり食べなかったという経験がある人も多いですよね。
お酒を飲む人がいる場合、少し足りないくらいか、ひとり分くらい少なめにすることを目安に食材を準備するのがおすすめです。
お酒を飲む人がいないのであれば人数分の食材を準備しても良いのですが、やはり少な目で良いと思います。
焚き火や炭火でゆっくり食べていると満腹中枢が刺激されて、案外お腹がいっぱいになります。
野菜や肉は保存ができず、余ったら処分に困ることになります。
「食べものが足りなくなるかも」と不安になるようでしたら、カップラーメンや缶詰を準備しておくと良いでしょう。
食べなかったらそのまま持って帰ることができますので、保存に困ることもありません。
キャンプブログでもよく見かける初心者おすすめメニュー
はじめてのキャンプ飯におすすめのメニューは、スープ系の料理です。
カレーやシチューは王道ですし、ミネストローネも良いですね。
食材は家で下ごしらえしておき、焚き火を起こしたら鍋に水と食材を入れて煮るだけです。
味付けも難しくなく、簡単においしいキャンプ飯が出来上がります。
ミネストローネは、トマト缶を利用すると良いですよ。
ゴミも少なく、料理時間も短くて済みます。
キャンプブログでも、料理に時間をかけたくないというときによく見かけるメニューです。
はじめからダッチオーブンを使いこなしてローストビーフのような手間のかかる料理を成功させられる人はほとんどいません。
凝ったキャンプ飯は、キャンプに慣れてから挑戦しましょう。
キャンプ飯はキャンプの一大イベントですが、料理に追われてしまってはせっかくのキャンプが楽しめません。
煮込むだけ、焼くだけ、というメニューから始めてみるのがおすすめです。
ブログのような凝ったキャンプ飯は難しいというときは
ベテランキャンパーになると、キャンプ飯も上級編になってきます。
キャンプブログでは、ダッチオーブンを使って鶏の丸焼きをしたり、ピザ窯でピザを焼くなど、凝った料理を紹介している人もいます。
しかし、そこまで大掛かりなキャンプ飯に挑戦するのは、なかなか難しいものです。
そこで、キャンプで喜ばれて、しかもそこまで準備も難しくないメニューをご紹介します。
▼すき焼き
キャンプ飯のイメージがないかもしれませんが、食材の準備が簡単でおいしくて喜ばれるメニューです。
みんなでワイワイ食べられるのも楽しいです。
定番の春菊がない季節には、ほかの食材でアレンジしてもおいしいですよ。
▼焼き鳥
お酒を飲むのであれば、焼き鳥はいかがでしょう。
あらかじめ鶏肉や野菜を串に刺しておけば、キャンプ場では焼くだけです。
グループキャンプでしたら、みんなで串に刺して準備しても楽しいです。
▼燻製
キャンプでしかできないキャンプ飯としてテンションが上がるのが燻製です。
燻製キットなどが販売されていますので、それを利用すればお手軽に燻製が楽しめます。
ひと味変わったキャンプ飯にしたいという人におすすめです。
▼マシュマロ
子どもがいるのであれば、焚き火でマシュマロ焼きをするととても喜ばれます。
もちろん、大人だけのキャンプでもシメのマシュマロ焼きを楽しみにしている人は多いです。
ブログを参考にアレンジ力を磨こう!
キャンプ飯は、失敗も含めて楽しむという姿勢が大切です。
失敗したとしても、ブログのネタになると笑い飛ばせる気持ちの余裕をもってキャンプ飯を作りましょう。
そして、連泊することも多いキャンプですが、すべてのキャンプ飯をイチから作るのは本当に大変です。
そこで必要になるのがアレンジ力です。
・カレーを作ったら、残りを次の日の朝ご飯のスープカレーにする
・豚汁を作ったら、残りにうどんを入れてうどん汁にする
・ミネストローネを作ったら、残りのスープをパスタに利用する
など、アレンジを加えられるようにするのもキャンプ飯には大切です。
特に撤収の朝は忙しく、朝ご飯も余裕がないことが多いです。
朝ご飯には、前夜の残りを利用したり、パンと具材を挟んで焼くだけのホットサンドなどもおすすめです。
キャンプブログでは、多くの失敗を重ねた経験から、さまざまな工夫をしている先人がたくさんいます。
まずは、キャンプブログの真似からでも良いので、簡単なキャンプ飯から挑戦してみましょう。
事前の準備で環境にも優しく
キャンプ飯は豪快で簡単!と思っている人もいるかと思いますが、実は事前の下ごしらえがとても重要です。
しかも、きちんと下ごしらえをしておくと片付けも楽でゴミもあまり出しません。
ゴミを少なくすることは、エコなキャンプにもつながります。
自然豊かなキャンプ場で、たくさんのゴミや洗い物を出すのは忍びないですよね。
下ごしらえは面倒と思われるかもしれませんが、いちばん楽にキャンプ飯を作る方法でもあります。
ぜひ実践してみてください。