ハイキング初心者におすすめ!関西の人気日帰りハイクコース

最終更新日:2019/09/03

ハイキングが盛んな日本では、近所の裏山からアルプス、日本一の富士山など至る所にハイキングコースが存在しています。

普段着で気軽に登れるところから、専用の装備や手続きが必要なところまで、ありとあらゆるコースがあります。

その中から初心者の方が登りやすくて楽しめるコースを選び出すのは、困難な場合もあります。

今回は、関西にある初心者向けのハイキングコースに絞って、おすすめコースをご紹介します。

初心者のハイキングデビューにおすすめ!京都「大文字山」

京都と聞いて、登山やアウトドアのイメージが浮かぶ方は少ないのではないでしょうか。

かつては都として発展した京都の街は、高層ビルと古い日本家屋、神社仏閣が入り混じり、観光客で賑わっています。

そんな京都の街は、東・北・西の三方を山で囲まれており、アウトドアフィールドと街が隣接した地域です。

その中でも特に、京都の街の東側に位置する「大文字山」はハイキングデビューに最適なスポットでしょう。

京都の夏の風物詩である「五山の送り火」で有名な「大文字山」は、標高が465mあり、中腹の標高300m付近には送り火の火床があります。

この山には数多くのハイキングルートが存在していますが、銀閣寺から入山するルートが所要時間も短いため初心者におすすめです。

銀閣寺へは京都の主要駅からの路線バスが大量に発着しているので、アクセスは非常に良好です。

銀閣寺から山頂まで、1時間20分ほどで登れます。

山頂からは京都の街や北部・西部の山々が見渡せます。

ベンチなども用意されているので、昼食や休憩にも使いやすい場所です。

途中に現れる火床も景色が開けていて見晴らしが良いので、天気が良ければ大阪方面までよく見えます。

なお、京都の市街地には多くの銭湯があるので、下山後のお風呂にいかがでしょうか。

大文字山のハイキングを案内している団体も活動しているので、アプローチしてみても良いかもしれません。

関西屈指の観光都市を見渡す人気スポットで、お手軽・安全にハイキングデビューを果たしましょう。

●アクセス

京都駅より市バスへ乗車、「銀閣寺道」または「銀閣寺前」にて下車

兵庫「六甲山」から関西が誇る人気スポット「有馬温泉」を目指そう!

「六甲山」と言えば、プロ野球チームの応援歌に登場するほど、関西では馴染みの深い山ではないでしょうか。

大阪・兵庫からは至る所からその山塊を眺められます。

六甲山とは兵庫県の南東部にある山塊で、最高峰は神戸市北区に位置しています。

そんな六甲山は、ハイキングスポットとして非常に人気があり、平日でも多くのハイカーが訪れます。

六甲山の定番コースと言えば、阪急・芦屋川駅からスタートするコースではないでしょうか。

途中、「ロックガーデン」と呼ばれる険しい岩場をよじ登る箇所や沢を渡る場所があり、冒険感あふれるコースです。

931mある六甲山最高峰付近は開けており、大阪湾や淡路島などを眺められます。

この山の楽しみは、変化の富んだ地形や眺望だけではありません。

登頂したその足で、有馬温泉まで歩くことができます。

ハイキングを楽しんだ後は、名湯を堪能しましょう。

なお、芦屋川から六甲山最高峰までの高低差は900mほどもあり、難しいコースではないものの体力が必要なコースです。

また、登りは南側の開けた斜面を進むため日当たりが良く、日焼けしやすいので注意が必要です。

体力さえあれば初心者でも歩けるコースで、ハイキングと温泉を一気に楽しんでみてはいかがでしょうか。

●アクセス

梅田駅より阪急神戸線へ乗車、「芦屋川駅」にて下車

「生駒山」ならケーブルカーも使えて初心者でも安心のハイキング!

「生駒山」は大阪府と奈良県の県境に位置する山で、標高は642mあります。

関西では非常にポピュラーな山で、大阪府内や奈良県内からなら至る場所からその姿を眺められます。

信仰の山としての歴史があり、ハイキングコースの道中でも多くの神社仏閣が点在してます。

初めて生駒山へ登るのであれば、近鉄生駒駅からスタートするルートが良いでしょう。

途中、宝山寺や岩屋の滝といった見どころも満載です。

山頂には小さな遊園地があり、ゴーカートやコースターで遊ぶこともできます。

また、帰りはケーブルカーを使って下山することもできるので、初心者だけでなく親子でも楽しめるハイキングコースなのではないでしょうか。

ハイキングに遊園地を組み込んで、いつもと違う遊び方をしてみてはいかがでしょうか。

●アクセス

大阪難波より近鉄奈良線に乗車、「生駒駅」にて下車

初心者でも手軽に「氷瀑」が見られる「赤目四十八滝」でハイキングをしよう!

三重県名張市の「赤目四十八滝」は、大小さまざまな滝を眺めながら渓谷歩きが楽しめるスポットとして有名です。

日本の滝百選にも選ばれたこの場所は、渓谷歩きの心地良さを感じながらハイキングを楽しめるスポットでもあります。

渓谷沿いの遊歩道は整備されていて歩きやすく、公衆トイレも整備されているため初心者でも気軽に足を運ぶことができます。

そんな赤目四十八滝の中に、冬になると凍って「氷瀑」へと姿を変えるものがあります。

氷瀑は、前の項でご紹介した「六甲山」などでもみられるものの、関西では滅多に見られない貴重な自然現象です。

このスポットでは、整備された遊歩道を途中から外れて急斜面を登ると現れる「大日滝」が、寒い冬の日に氷瀑へと変化します。

道中に現れる数々の滝の見ごたえもさることながら、氷瀑となった大日滝の迫力は一見の価値があります。

なお、全行程を通して歩きやすいところがほとんどですが、冬場は凍結の恐れがあるため軽アイゼンやスパイク等の装備も持参すると良いでしょう。

●アクセス

近鉄大阪線「赤目駅」より三交バスへ乗車、「赤目四十八滝」にて下車

関西の西端にある「伊吹山」でナイトハイキングにチャレンジしよう!

滋賀県米原市に位置する「伊吹山」は、滋賀県内だけでなく東海・北陸圏からも望めるため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

「日本百名山」にも選ばれている伊吹山は標高1,377mある独立峰で、周囲に視界を遮るものがないため、関西の山々やアルプス、白山までを拝むこともできます。

「イブキ」の名を冠する固有種の高山植物が多く自生し、「花の百名山」にも選定されました。

そんな伊吹山のハイキングは、夜間に行動するナイトハイキングがおすすめです。

なぜかと言うと、独立峰である伊吹山の山頂からは、綺麗なご来光を拝めるからです。

常に山頂が見えるような開けた登山道を歩き、ご来光を拝むハイキングのスタイルは、さながら小さな富士のようだとも例えられます。

なお、6月~7月頃には登山道付近でヒメボタルの乱舞が見られるという点でも、ナイトハイキングがおすすめです。

また、登山コースとなっている南側の斜面は高い木が少なく、昼間は厳しい日差しにさらされるという点も、ナイトハイキングをおすすめする理由です。

ただし、ヘッドライトなどの安全対策を充分に行ったうえで入山するようにしましょう。

伊吹山のナイトハイキングで、初心者から次へステップアップを図ってみませんか。

●アクセス

JR東海道線「近江長岡駅」より湖国バス「伊吹登山口」にて下車

「大台ケ原」は関西でも数少ない「日本百名山」に選ばれた名山!

最後にご紹介する関西の初心者向けおすすめハイキングコースは、三重県と奈良県にまたがる「大台ケ原」です。

最高峰の日出ヶ岳は標高が1,651mあり、三重県の最高峰でもあります。

大台ケ原ビジターセンターを中心として広がる探索エリアは、東西で2つに分かれています。

東エリア一帯にはトウヒの木の立ち枯れが広がり、他所では見られない独特の風景が広がります。

また、大蛇嵓(だいじゃぐら)と呼ばれる大岩の上からはスリリングな絶景も楽しめます。

西エリアは入場の制限が行われている場所であり、手つかずの自然が広がっています。

ミズナラの巨木、美しい渓谷やコケの密生などを楽しめるルートです。

なお、降水量の多い地域なので、充分な雨対策を行ったうえで入山してください。

決してアクセスが良好な地域ではありませんが、ぜひ一度足を運んでその特有の自然風景を堪能してみてください。

●アクセス

近鉄「大和上市駅」より奈良交通バスの臨時便へ乗車

初心者向けのコースでも安全に楽しめるように準備をしよう!

今回ご紹介したハイキングコースは、スニーカーや普段着でも歩けるところから、きっちりとした登山装備が必要なところまで様々です。

「初心者向けだから」と油断することなく、安全にハイキングを楽しむための最低限度の装備を整えるよう心がけましょう。

自家用車でアプローチする初心者ハイカーさんは、帰りの体力を残しておくことも忘れないようにしてください。

安全に楽しく、ハイキングを満喫しましょう。

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