ハイキングは老若男女、世代を問わず楽しめるアクティビティです。
そして、ウォーキングよりも本格的で登山よりもライトなアクティビティのため、何を持ち物として持っていけばいいか迷う方もいるかもしれません。
それに加えて、夏場のハイキングとなると日差しへの対策や熱中症への対策で、持ち物も変わってきます。
今回は、ハイキングで定番の持ち物や夏場に必須な持ち物に焦点を当ててご紹介します。
夏のハイキングにおすすめな場所とは?
春夏秋冬の中で夏といえば木々は緑が濃くなり、生き物が活発になるためハイキングをするならもってこいの季節ですね。
夏場のハイキングでは、そういった自然をたくさん見ることのできる「山歩き」がおすすめです。
暑い季節に山歩きをするというのは、大変なイメージが先行してしまい「暑さでハイキングどころではなくなるのではないか」と考える方もいるでしょう。
しかし、ハイキングは登山ではなく山歩きなので、そこまで高い場所へは行かず山の中腹付近を散策するというルートでも十分楽しめます。
そして、平地より少し標高の高い場所へ行くだけでも気温は変わり、少し涼しくなるため清涼感を感じるハイキングになることでしょう。
また、夏は木々や草花が活発になる季節でもあるため、山歩きするだけで森林浴を楽しむことも可能です。
森林浴では、木々が発する「フィトンチッド」の成分により、ストレス解消や疲労回復などが期待できるため、リフレッシュにはもってこいですね。
なお、山が涼しいとはいえ、夏は基本的に日差しが強いため、常に熱中症や日射病に気を付けなければいけません。
帽子や服装で日差しへの対策をして、水やタオルなどの持ち物をきちんと持参して山登りに行きましょう。
夏場のハイキングでは、自己管理をしっかりした上で楽しむようにするといいかもしれませんね。
ハイキングで定番の持ち物とは?
ハイキングは登山とは違って、テントを張って宿泊したり、ご飯を煮炊きしたりする訳ではないため、軽装備になります。
そして持ち物は軽く、必要最低限に留めた方が行動しやすいため、できるだけ厳選することが望ましいですね。
ハイキングで、定番とされる持ち物は以下の5つです。
・雨具
・ゴミ袋
・水筒
・地図
・タオル
ハイキングするスポットは高原や山が多く、天候が急変することは珍しくないため、雨具は必ず持参しましょう。
また、自然の中を歩くため、自分が出したゴミは回収できるようにゴミ袋を持つといいですね。
もしも、帰り際にゴミ袋の空きがあれば自分のゴミでなくとも拾っていくと、環境保全に繋がりますよ。
そして春夏秋冬のどのシーズンでも、水筒は必ず持つようにしましょう。
ハイキングでは「歩く」ことがメインの動きになるため、水分を摂らなければ脱水症状が起こる可能性があります。
地図に関しては、自分の場所を特定し迷わないために持っておくといいでしょう。
地図だけでは不安な時は、コンパスも一緒に持つと方角が分かるため、安心です。
そしてタオルですが、汗や手を拭ったりする時に重宝するアイテムです。
その他にも、暑い夏のシーズンにはタオルを軽く濡らして、首に巻いておくと熱中症予防に効果的ですよ。
ハイキングで注意することとは?
自然や景観の良い場所を歩いて散策するハイキングで、特に注意することは周囲の毒性生物や毒性植物です。
自然がたくさんあるというのはいいことですが、それだけ知らない植物や生物がたくさん生息しているということでもあります。
特に夏は、様々な生物が活発に活動しているため、ハイキング中によく見かけることがあります。
ハイキングをしている時は、綺麗な植物や生物を手に取って観察したくなり、つい手を伸ばしてしまうことがあります。
しかし、自分自身が知識として知らない植物や生物には、どんな毒があるか分からないため、もしも毒に触れてしまって症状が出た場合には対処のしようがありません。
そうなっては、ハイキングどころではなくってしまうため、綺麗な植物や生物を見つけても観察するだけに留めておく方が無難です。
そして、もしも触れてしまった時のためにポイズンリムーバーなどを持ち物に入れておくと安心ですね。
ハイキングするスポットによっては植物の持ち帰りが禁止されている所もあるため、気になる植物や生物がいたら写真を撮るのも1つの方法です。
次にハイキングで注意したいことは、天候です。
自然の多い場所、特に山は天候が変わりやすく、晴れから曇りに変わったと思ったら次の瞬間には雷雨が来るということもあります。
ハイキングする場所の天候は、当日の朝にしっかり確認して、ハイキング中も時々レーダーで雨雲の行方をチェックすると良いでしょう。
ハイキングで使える便利な持ち物とは?
暑い夏は、他の季節と比較して水分の量を多く摂取することが推奨されています。
そのため、ハイキングをしている時に持参していた水筒だけでは水分が足りず、近くのお店か自動販売機で追加の水やお茶を買うこともあるでしょう。
そんな時に「ペットボトルホルダー付きクリップ」を持っていると、とても便利です。
ペットボトルホルダー付きクリップは、その名の通りクリップにペットボトルホルダーが付いているグッズです。
このグッズの便利な点は、小さくて軽いため持ち物に入れていても嵩張らずに持っていられる点と、ペットボトルを取りやすい位置でホールドすることができる点です。
水筒は、保温・保冷ができるため便利なのですが、ペットボトルホルダー付きクリップを使えばリュックを開けずとも飲み物を取り出すことが可能となります。
そのため、始めから水筒ではなくペットボトルホルダー付きクリップを使ってペットボトルを持参するというのも手ですね。
また、ハイキングをする際に役立つアイテムで忘れてはいけないのがスマホアプリです。
スマートフォンが出るまでは、雨雲などは事前に自宅で確認するしか方法がありませんでした。
しかし、スマホのアプリが充実している最近では、雨雲レーダーのアプリやコンパスのアプリなどがあるため、ハイキングをする際には必須のアイテムとなりつつあります。
ハイキングに役立つグッズを駆使して、ハイキングをより良いものにできると楽しさも倍増ですね。
夏のハイキングで絶対持っていきたい持ち物
ハイキングは、歩きながら散策することをメインとしたものなので、アウトドアアクティビティでよくあるようなギアなどは、あまり必要としません。
ライトな感覚で楽しむことができるため、とても簡単に始められます。
しかし、軽装でいいとはいえ、夏場でのハイキングは「熱中症」や「日射病」の危険もついてくるため、夏用の装備を準備したほうが良いでしょう。
服装でいうと、動きやすく熱がこもらない性質の服が望ましく、できればUVカットの上着を羽織ると日焼け対策にもなります。
少し日に焼けるくらいなら健康的ですが、人によっては日焼けする際に体に熱がこもってしまい、家に帰った頃に火照るなどの症状がでることがあります。
そのため、日差しは服装や帽子でなるべく防ぐことをおすすめします。
また、夏場のハイキングで絶対に持つべき持ち物は、以下の3つです。
・塩分の補給ができる飴
・虫よけグッズ
・日焼け止め
前章でも記述した通り、ハイキングには水筒などで水分を持参するのが定番です。
しかし、夏場は水分だけでは足りません。
汗で塩分が流れていってしまうため、適度な塩分補給が可能な飴を持っていくと良いでしょう。
そして、夏は蚊やその他の虫が活発に活動する季節でもあります。
ハイキングのコースである高原や山には、そんな虫がたくさんいるため、虫よけをすれば刺される事態を防ぐことができますよ。
最後の日焼け止めは、紫外線が強くなる夏のシーズンには必須の持ち物です。
しかし、事前に自宅で日焼け止めをしっかり塗ったとしても、ハイキングを続けるうちに汗で流れたり、時間と共に効果が薄れたりする場合があります。
日焼け止めは1~2時間に1回は塗りなおすと、しっかりとした効果が期待できます。
ハイキング中も休憩するたびに塗りなおして、日焼け止めの効果を持続させましょう。
夏のハイキングではお弁当に気を付けよう!
登山やキャンプと違い、ハイキングは山歩きや散策を中心として楽しむアクティビティのため、調理器具などは持参しないことがほとんどです。
そのため、ハイキングではお弁当を持参したり、いつでも食べることができる行動食を持ち物に入れておいたりすることがあります。
涼しい季節なら、お弁当に気を使わずとも大丈夫です。
しかし、暑い季節である夏は持っていくお弁当が傷んでしまわないように気を付けなければなりません。
お弁当が傷む1番の原因は「細菌」です。
お弁当に付着する細菌が活発になる気温は35度前後で、その条件に湿度が加わると細菌は爆発的に増殖する傾向があります。
細菌が増殖する条件が揃えば、最短2時間ほどでお弁当の中の食材が傷む可能性が出てきます。
お弁当が傷んでしまうと、そのお弁当を食べることによって起こる食中毒で体に大ダメージを与えてしまいかねません。
お弁当が傷む原因の細菌が活発になる条件が揃いやすい夏は、特に気を付ける必要があるでしょう。
夏場でも傷みにくいお弁当を作る時には、細菌がなるべく付着しないようにお弁当箱を綺麗な状態で使用します。
それに加えて、細菌の繁殖を妨げる食品を使用することがベターです。
細菌は水分を好むため、水分の少ない食品や塩分の高い食品、または香辛料などを使って、細菌の繁殖を妨げてください。
暑い夏のハイキングは装備や持ち物を夏仕様にして乗り切ろう!
夏は、ハイキングに適している季節でもあり、春夏秋冬の中で1番気を付けなければならない季節でもあります。
暑さによる体調不良や、高気温と湿気によるお弁当の傷みなど気を付けなければいけないことはたくさんあります。
しかし、それらは服装などの装備や持ち物を工夫すれば十分対応できます。
ハイキングに出かける時は、しっかりと装備や持ち物を見直して、夏ならではの緑鮮やかな風景を思い切り楽しみましょう。