ハイキングは、野山などの自然を歩くアウトドアアクティビティで、老若男女を問わず気軽に行えるため人気です。
とはいえ、一定時間日常から離れて自然の中で過ごしますので、必要な持ち物をしっかりと準備して出かける必要があります。
また、持ち物の中では、エネルギー補給のための行動食となる食べ物も大切です。
この記事では、ハイキングに必要な持ち物を一通りお伝えし、行動食となる食べ物についても詳しくご説明します。
ハイキングは気軽に楽しめるアウトドアアクティビティ
ハイキングは、自然を楽しみながら歩き、誰もが気軽に楽しめるアウトドアアクティビティです。
そんなハイキングですが、ピクニックやトレッキング、登山との区別がつきにくい方も多いようです。
そこで、この4つのアクティビティの違いをご説明します。
・ハイキング
ハイキングとは、低山や高原などの一定のコースを歩くことです。
山を登ることを目的とせず、歩きながら景色を楽しんだり、自然と触れ合ったりします。
ハイキングをする目的は、「健康維持のためのウォーキング」「気分的にリフレッシュしたい」などが多いようです。
小さな子供から高齢者の方まで、気軽に楽しむことができます。
・ピクニック
ピクニックの目的は、「野外で食事をすること」です。
ハイキングのように、歩くことが目的ではないので、近所の公園などで持参した食べ物を食べるのもピクニックになります。
・登山
登山は、「山頂を目指して山を登ること」を目的としたアクティビティです。
それなりの持ち物をしっかり装備して臨む必要があります。
登山コースは、場所によって初心者用~上級者用まであり、上級者になると岩山を登るコースもあります。
4つの中では一番ハードルが高いアクティビティと言えます。
・トレッキング
トレッキングは、山を歩くことを言いますが、登山のように山頂を目指すものではありません。
ハイキングと登山との中間のような位置づけと言えるでしょう。
ハイキングにはどんな持ち物を持って行けばいい?
ハイキングは、長時間日常から離れた場所へ行くため、必要な持ち物をしっかり装備しておくことが大切です。
ハイキングに最低限必要な持ち物をリストアップしましたのでご覧ください。
・リュックサック
ハイキングは長時間自然の中を歩くため、両手がフリーになるリュックサックがおすすめです。
軽いハイキングなら20リットル前後、途中で調理をするために小型バーナーや食材を持って行くならば30リットル前後の大きさが良いでしょう。
・タオル、ティッシュペーパー、汗拭きシートなど
特に夏場の暑い季節は、長時間野外を歩くことで汗をかきやすくなります。
タオルは1~2枚程度持って行きましょう。
・雨具
出かける前の天気予報は「晴れ」になっていても、急な天候の変化はハイキングでは頻繁にあることです。
雨具は、傘ではなく両手がフリーになるレインウェアやポンチョをおすすめします。
・ゴミ袋
ハイキングで出たごみは、自分で持って帰るのがマナーです。
ゴミ袋は必ず持って行きましょう。
・水筒
ハイキングでは、水分補給が大切です。
水かお茶を1~2リットル程度、水筒に入れて持って行きましょう。
・行動食となる食べ物
ハイキングでは、日常以上にエネルギーを消耗するので、行動食となる食べ物が必要です。
エネルギー補給のために、歩きながらでも食べられる食べ物を行動食と言います。
行動食については、後ほど詳しくご説明いたします。
・日焼け対策用品
ハイキングでは、長時間日差しを浴びますので、帽子やサングラス、日焼け止めクリームなどの日焼け対策は必ずしておきましょう。
・健康保険証
万が一、ハイキングの途中でケガをしたり体調が悪くなったりして、現地の病院へ行くことになった場合、健康保険証が必要になります。
落としたりしないよう、リュックサックの内ポケットなどに入れておきましょう。
・救急用品
ケガなどに備えて絆創膏や消毒薬、体調に不安がある方は、頭痛薬や下痢止めなどを持って行きましょう。
ハイキングに行くときにあると重宝する持ち物
次にリストアップする持ち物は、必要に応じて「持って行くと重宝する」アイテムです。
・地図、コンパス
長距離で複雑なハイキングコースの場合、途中で道に迷う可能性があります。
不安な場合は、ハイキングコースの地図やコンパスを持って行きましょう。
・トレッキングポール
トレッキングポールを使用すると、歩行による脚の負担を軽減し脚が疲れにくくなります。
トレッキングポールは、できるだけ軽量でコンパクトなタイプが持ち運びに便利です。
1本で使用するタイプもありますが、両手で持つ2本組のタイプが使いやすいのでおすすめです。
・モバイルバッテリー
スマートフォンで写真や動画をたくさん撮ったり、GPSを使用したりする場合、充電が無くなる可能性が高くなります。
軽量なモバイルバッテリーを持って行くと安心です。
・ヘッドライト
木が生い茂ったハイキングコースの場合、夕方近くになると急に暗くなることがあります。
そのようなとき、懐中電灯も良いですが両手がフリーになるヘッドライトがおすすめです。
軽量でコンパクトなタイプが販売されていますので、準備しておくと良いでしょう。
以上のようなアイテムを、必要に応じて持ち物にプラスしていくと良いでしょう。
次項では、先ほど触れました行動食となる食べ物について、具体的にご説明していきます。
ハイキングでは行動食となる食べ物が重要!
「ハイキングにはどんな持ち物を持って行けばいい?」で触れました行動食となる食べ物についてご説明します。
行動食とは、登山やハイキングなどの途中で食べる、エネルギー補給を目的とした食べ物です。
長距離を歩くハイキングでは、日常生活に比べてかなりのエネルギーを消耗します。
そこで、食事とは別に、行動食となる食べ物がとても重要になります。
行動食は、「少量で高カロリー」「腐りにくい」「小さくて持ち運びがしやすい」「歩きながらでも食べやすい」といった条件で食べ物を選びます。
そして、汗をかくと塩分補給も必要になります。
塩分の入った食べ物も必要になりますが、極端に喉が渇いてしまうぐらい塩分が濃いものは避けましょう。
ただし、この条件を重視して行動食を選んでも、自分の好みの食べ物でないと、疲労している状態ではなかなか積極的に食べることができません。
疲れて食欲がない状態でも、積極的に食べられるような、自分の好きな食べ物を持って行きましょう。
どのような食べ物が行動食となるの?
ハイキングの持ち物の中で、どのような食べ物が行動食として適しているのか、次のように例を挙げてみました。
・チョコレート
チョコレートは糖質や脂質が多く、ハイキングの行動食として最適な食べ物です。
ただし、チョコレートは溶けやすいので、特に夏場の暑い季節は注意が必要です。
また、パンツのポケットに直接入れておくと、体温ですぐに溶けてしまいます。
小さい保冷剤と一緒にジッパー付き保存袋などに入れて、リュックサックの取り出しやすい場所に入れておくと良いでしょう。
・飴、グミ、ラムネなど
歩きながらでも手軽に食べやすく、糖分などのエネルギーが摂取しやすいので行動食としておすすめです。
・ナッツ
ナッツは小さくて軽く、溶けることもないので、とても携行しやすい食べ物です。
少量でも十分にエネルギーを摂取できますので、行動食としてはとても優れています。
・和菓子類
和菓子は糖質が多いので、疲れた体にエネルギーを与えてくれやすい食べ物と言えます。
コンビニなどで販売されている、一口サイズのようかんやどら焼きなど、好みの和菓子を持って行くと良いでしょう。
持ち物と食べ物をマスターしたら服装もチェックしておこう!
ハイキングの持ち物や食べ物に加え、どのような服装で行けばいいのか、特に初心者の方は迷うことが多いでしょう。
基本的にハイキングに行くときは、動きやすく吸汗性があるウェアを着用します。
アウトドアメーカーのウェアは、伸縮性があり吸汗性があるものが多いのでおすすめです。
逆に、綿素材のTシャツやジーンズなどは、汗をかいてもなかなか乾かないためハイキングには不向きです。
また、季節によっては寒さをしのぐ防寒着も必要になります。
季節に応じた服装選びをしましょう。
そして、ハイキングシューズもアウトドアメーカーのものをおすすめします。
舗装されている軽めのハイキングコースであれば、普段履き慣れたスニーカーでも十分です。
しかし、舗装されておらず石が転がっているような道や、高低差があるコースでは、グリップ力が高いシューズが良いでしょう。
アウトドアメーカーには、足首まであるハイカットやミドルカットのシューズが多数販売されています。
このような足首を固定してくれるシューズを選ぶと良いでしょう。
万全の持ち物と食べ物でハイキングに行こう!
ハイキングに行く時は、基本的な持ち物に加え、必要に応じて、あると重宝する持ち物をプラスすると良いですね。
また、エネルギー補給のため、行動食として好みの食べ物も忘れずに持って行きましょう。
そして、服装は季節に合わせ動きやすくて快適なものを選ぶ必要があります。
装備を万全にして、存分に自然と触れ合い、気分も体もリフレッシュしましょう!