趣味として、ハイキングを始めてみようと検討している方も多いのではないでしょうか。
そんな時に、おしゃれをして楽しみたいという女性も多いでしょう。
しかし、あまりにも「かわいい」を優先しすぎて、命を危険に晒してしまうことがあってはなりません。
そこで今回は、ハイキングの服装選びの重要性や服装の基本、女性にもおすすめのかわいいアウトドアブランドをご紹介していきます。
ハイキングでかわいい服装がしたい!気を付けるべきことは?
ハイキングをする際に、かわいい服装で楽しみたいという女性も多いですよね。
もちろん、おしゃれな服装で楽しむことで、より一層気分が上がることは間違いありません。
しかし、あまりにもおしゃれを優先しすぎて、機能面を軽く考えて挑むのは避けるべきです。
登山ではないし、ただの軽いハイキングだと考えている方は、その考えを改めましょう。
山の天候は変わりやすいものです。
そのため、麓で天気が良くても、登っている最中や下山中に雨が降ってしまったり、急に温度が低下したりすることも十分考えられるのです。
そのような状況に陥った時、あまりにもおしゃれを優先した服装ですと、さまざまな危険が生じます。
代表的なものを挙げると、「低体温症」です。
みなさん、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
次の項で詳しくご説明しますが、低体温症に陥ってしまうと最悪の場合、命を落としてしまうこともあります。
そのようなことがないよう、ハイキングの基本の服装を知っておくことが大切です。
その上で、おしゃれな服装を楽しみましょう。
ハイキングで命を落とす?かわいいを優先した服装で低体温症に!?
ここでは、先ほど少し触れた「低体温症」について詳しくお話をしましょう。
低体温症と聞いて、イメージするのは雪山や、本格的な登山などではないでしょうか。
しかし、ハイキングでも十分に起こりうるものということを知っておきましょう。
低体温症は、脳・心臓・肺など、生命維持に関わる器官が低温状態になってしまった状態です。
このような状態に陥ると、初期段階では強い疲労や足のもつれなどが見られます。
そうなると、重篤なケガを招いてしまうなどの危険性があります。
悪化するにつれ、身体が震え、上手く立てないなど、自力での歩行が困難になります。
それ以降、震えが消えて、自力での回復は不可能になってしまうのです。
ここまできてしまうと、必然的に登ることも下ることもできないですよね。
そして、命を落としてしまうことも考えられるのです。
ハイキングだからといって、かわいいを優先して機能性をおろそかにした服装は絶対にやめましょう。
ハイキングで低体温症にならないために!
先ほどは、低体温症の危険性についてお話をしました。
では、低体温症の主な原因は何でしょう。
それは、濡れてしまった状態でいつづけることです。
濡れた状態とは、主に汗をかいたままでいる、雨によって濡れてしまうということが考えられます。
このような状態でいると、外気に触れることで、どんどん体温を奪われていくのです。
そのようなことがないよう、汗をできるだけかかないような服装を意識すること、またかいたらすぐに乾くような素材を着ることが大切です。
また、気候に合わせ汗をかいた時の着替え、万が一雨で濡れてしまった時の着替えを用意しておきましょう。
ここまでで、ハイキングをする上での服装選びは、とても重要なものとなってくるということがおわかりいただけたでしょうか。
おしゃれを楽しみたい、かわいいという理由だけで、ハイキングの服装を選んでしまうと命取りになってしまうのです。
ハイキングの服装のポイントは体温調整できること!
基本的に、登山やハイキングをする際の服装は、ベースレイヤー・ミッドレイヤー・アウターレイヤーの3つになります。
気候に合わせて、素材や生地を変えたり、重ね着をしたり、脱いだりすることで体温の調整を行います。
では、ひとつひとつ解説しましょう。
●ベースレイヤー
普段、肌着やアンダーウエアと呼ばれているものです。
男性の場合、普段の生活では、着用していないという方もいるかもしれませんね。
しかし、直接肌に触れているため、身体からの発汗を吸い取ってくれる大きな役割を果たします。
夏場に暑いからといって、着用していないと、風などで身体が冷えてしまいます。
素材としては、速乾性のあるものがおすすめです。
乾きにくい、綿素材のものは避けるべきでしょう。
また、夏場と冬場は厚さの違うものを選びます。
夏場は薄い素材のもの、冬場などの寒い季節には、身体の熱を逃がさないウール素材が良いですね。
最近では、女性向けのかわいいベースレイヤーも取り揃えられているので、見えない部分もおしゃれを楽しめますね。
重ね着が大事!ハイキングの服装選び
続いて、ベースレイヤーの上に重ねる、ミッドレイヤーとアウターレイヤーについても見ていきましょう。
●ミッドレイヤー
登山やハイキングで定番の服装といえば、チェックシャツですよね。
そのチェックシャツなどをミッドレイヤーと呼びます。
もちろん、柄はどのようなものでも良いのですが、素材や厚さを季節や気候に合わせて選びましょう。
さまざまなメーカーから、かわいいものが販売されています。
チェックシャツの次に定番なのが、フリースですね。
フリースは、軽い上に保湿力や汗を吸い取る性質が優れているので、ハイキングに持ってこいです。
薄手のものを一枚持っているだけで、オールシーズン役に立つでしょう。
フリースの他に、薄手のインナーダウンもおすすめです。
最近では、とてもコンパクトにまとめることができるものが多いので、フリースと同じく一枚は持っておきたいアイテムです。
特に、冬場はフリースを着用しておき、ザックにダウンを予備として入れておくことがおすすめです。
ここで大切なのが、薄手のものを組み合わせることです。
そうすることで、微妙な体温調節も簡単にできるのです。
●アウターレイヤー
アウターは、一番上に羽織るジャンパーといったらわかりやすいでしょうか。
大手のアウトドアメーカーですと、とても値が張るのがアウターです。
もちろん、品質的に長持ちすることは間違いありません。
しかし、ハイキングのために購入するとなると、少し気が引けますよね。
そんなことも含め、おすすめなのが薄手のウィンドブレーカーです。
急な雨にも困ることがなく、手軽に使うことができます。
女性にもおすすめ!かわいいアウトドアブランド!
ここまで、ハイキングの服装選びの重要性や服装の基本をお話ししました。
最後は、女性にもおすすめのかわいいアウトドアブランドをご紹介します。
●パタゴニア
アウトドアブランドの定番といえば、パタゴニアですよね。
パタゴニアは、少し手の出しにくい価格帯のアウトドアブランドという印象もありますが、やはり長持ちします。
また、レトロなデザインを残しつつも、おしゃれなものばかりです。
定価が高いだけあって、中古で出品などをしても高額で買値がつくなどの利点があります。
●コロンビア
街中でも、よく着ている人を見かけるのではないでしょうか。
コロンビアの魅力は、なんといっても多彩な柄のレパートリーですね。
女性が好む小花柄など着ているだけで、気分が上がるものばかりと大人気です。
一方で、シンプルなデザインのものも多くあり、多くの年齢層、性別の方から支持を得ています。
しっかりと知識を持ち、おしゃれにハイキングを楽しもう!
ここまで、ハイキングの服装選びの重要性や服装の基本、女性にもおすすめのかわいいアウトドアブランドをご紹介しました。
せっかくのハイキング、おしゃれを楽しむことも大切ですが、やはりしっかりとした知識を持って挑むことが大切です。
その上で、自分の身を守りながら、ハイキングを楽しみましょう。