ユニフレームのバーナーパットの使用注意点を知り危険を回避

最終更新日:2019/10/04

「シングルバーナーの高火力をもう少し弱く、分散できたらな」と思うキャンパーは多いのではないでしょうか。

そんな時におすすめなのが、ユニフレームの「バーナーパット」です。

バーナーパットは熱に非常に強いメッシュ板で、シングルバーナーの上に置いて使用します。

そうすると一点集中型だった炎を、効率よく熱に変換してくれるのです。

便利なため人気ですが、扱い方によっては危険もあります。

安全で快適に使用するためにも、ここでしっかりと注意点を確認しておきましょう。

ユニフレームのバーナーパットとは

アウトドアの楽しみの中に、アウトドア料理がありますね。

クッカーやバーナーとセットで、1枚あると便利なのがユニフレームの「バーナーパット」です。

ロングセラー商品なので、キャンパーであれば大抵は使用したことがあるかもしれませんね。

バーナーパットを使用すれば、ある一箇所に集中しがちなバーナーの炎を、クッカーの底全てに拡散させて加熱効率をアップさせてくれます。

そのため、例えば、スペアリブなどの煮込み系レシピも作れます。

その他にも、弱火やとろ火調理が必要な料理も作れますよ。

ご飯を炊く際に使用すれば、炊きムラが防げて、美味しく炊き上げることができます。

レシピの幅が広がりますね。

ユニフレームのバーナーパットは、調理用ゴトクにもなるメッシュパットです。

このメッシュパットは、頑丈な特殊耐熱鋼製でできています。

炎が当たった場所から少しずつメッシュパット全体に熱が広がっていくので、特に調節が難しい一点集中型加熱のシングルバーナーなどの火力調整に最適です。

サイズはSとMがあります。

Sサイズは12×12cm、Mサイズは15×15cmとなっています。

どちらも正方形です。

使用する際の危険さえ回避すれば、強すぎる火力を弱めたいという希望と、燃焼範囲を広げたいという希望が叶いますよ。

ユニフレームのバーナーパットのメリット・デメリット

ユニフレームのバーナーパットの特徴は以下の通りです。

・弱火やとろ火での安定した火力調整の実現
・パット全体がゴトクとなり安定化が図れる
・ウッドストーブなどに小型クッカーを載せるためのゴトクになる
・大きすぎるものは不可だが、大きめのクッカーものせられる
・大火力または高火力での使用には向いていない

(下方設置器具への輻射熱による損傷の危険があるため)

このように、バーナーパットを使用することのメリットは多々あります。

火点の狭いバーナーの炎を、特殊耐熱鋼製のメッシュ生地で受けることで、熱を拡散・均一化させるメリットの他にも、クッカーがズレにくくなるので、山などの傾斜のあるシーンでの調理にも便利です。

そもそも安定感の良くないクッカー自体も安心して使えます。

しかし、デメリットもあります。

それは、熱を分散させることで、火力自体が落ちてしまうことです。

そして、輻射熱にも気をつけなければいけません。

輻射熱に関しては危険なので、後で詳しくお伝えしますね。

これをしたら危険!ユニフレームのバーナーパットの取り扱い注意点

ユニフレームのバーナーパットの使用上の注意点は、以下の通りとなっています。

・最大火力で使用しない
・器具全体を風除けなどで覆って使用しない
・必ず弱火で使用する
・輻射熱で点火機器を損傷する場合がある
・アルコールバーナーには使えない

軽いメッシュ素材のバーナーパットたった1枚なので、今まで扱い方をしっかりと把握していなかった人もいるでしょう。

しかし、油断することは危険と常に隣り合わせなことを忘れないようにしましょう。

取り扱う際には、注意が必要です。

バーナーパットは、加熱されるとかなり熱くなります。

移動させようと素手で触るものなら、火傷してしまうでしょう。

必ずペンチを使用しましょう。

そして、料理の際に吹きこぼれが起きると、メッシュ板上で液体がかなり跳ねる場合があります。

これも火傷の原因となるので十分に注意が必要ですよ。

ガス缶を使用する際には輻射熱に注意!

ユニフレームのバーナーパットを使用するうえで、最も注意すべきなのは強い火力による輻射熱です。

みなさんは、輻射熱についてご存知ですか。

輻射という熱をもった物質が放つ電磁波が別の物質に衝突して、熱に変化した時に発生する熱のことを言います。

しかし、この説明では、難しい物理の授業のようで、いまいちピンときませんよね。

実は、輻射熱は私たちにとても身近な熱なのですよ。

遠赤外線と言えばわかりやすいでしょうか。

輻射熱は遠くまで届きます。

太陽・ストーブ・床暖房などを使用すると温かいですよね。

人間が温かいと感じることができるのは、輻射熱によるものなのです。

普段、当たり前のように使用している電子レンジも、輻射熱の働きが関係しています。

ガス缶(ガスカートリッジ)の火力を使用する際には、この輻射熱のことを念頭に置いておかなければいけません。

なぜならば、強い火力で使用し続けていると、ガスの圧力が急激に上昇して爆発する危険性があるからです。

そのため、必ず弱火で使用して、ガス缶が異常に温まっていないかを随時チェックすることが大切です。

異常な温かさはガス缶の危険信号!バーナーパットと合わせて使用したいアイテム

むき出しのガス缶を、最大火力で使用していると、ガス缶が異常に温まってしまう場合があります。

温まっているガス缶は、爆発する危険性があるためとても危険です。

何度もお伝えしますが、ユニフレームのバーナーパットを使用する際は、輻射熱に注意しなければいけません。

また、煮込み料理などでガス缶を長時間使用していると、ガス缶自体が冷えて、徐々に火力が低下してしまうことがあります。

いわゆる「ドロップダウン」と言う状態になります。

これは、春や夏などの気温が暖かいシーズンには起こりにくいです。

しかし、冬などの寒いシーズンのアウトドアシーンでは、急激な火力低下や、火が全くつかなくなる場合があります。

これは、ガスが気化する瞬間に熱を奪うために起こるそうです。

これでは、冬のアウトドアで料理が作れなくなってしまい困ってしまいますよね。

そんな時は、よく家庭でお鍋をする際に使用されているカセットコンロを使用してみましょう。

おすすめは「イワタニ カセットフー プチスリムドゥ CB-JRC-PSD」です。

燃焼した熱でガス缶を温めるブースターが備わっているため、ガスを冷やすことなく最後まで使い切れます。

そして、ユニフレームのバーナーパットを使用している際に、カセットボンベが異常加熱されて内部圧力が上昇しても、自動的にボンベがはずれてガスの供給を止めてくれます。

圧力感知安全装置が働くので、安心して使用できますね。

コンパクト設計なので、持ち運びにも便利ですよ。

危険を回避すればメリットもいっぱい!注意点のまとめ

やはり調理には火を使用するため、どうしても危険はつきものです。

例えば、ユニフレームのバーナーパットを車中で使用して調理する際には、窓を締め切ったままで行うのも危険ですよ。

必ず換気をしてください。

繰り返しになりますが、安全に使用するためには決して油断をしないことです。

使用方法さえしっかり守れば、ユニフレームのバーナーパットはとても便利なアイテムなのです。

そのメリットを、もう一度おさらいしてみましょう。

・遠赤外線効果で、熱がじんわり広がり料理が美味しく仕上がる
・寒い季節のアウトドア時には、遠赤外線効果で暖かい
・焦げやすい性質があるチタン製のクッカーの、焦げ付き防止に効果的
・底辺が小さくて不安定なクッカーの場合でも、安定して使用できる
・コンパクトサイズなため場所を取らない

そして最後に、使用方法の注意点ももう一度確認しておきましょう。

・最大の火力で使用しない
・ガス缶が異常に温まっていないか、随時チェックすることを忘れない
・エチルアルコールやメチルアルコールを燃料としたアルコールバーナーは使用しない
・必ず換気をする

以上のような注意点さえしっかり守れば、危険を回避することはできます。

安心して活用しましょう。

ユニフレームのバーナーパットを活用して美味しく調理!

ユニフレームのバーナーパットがあれば、高火力なシングルバーナーでも上手に火力を調整してくれるため、長時間の調理に使用可能です。

そのためアウトドアでも、とろ火による煮込み料理も作れます。

もはや、シングルバーナーのパートナーと言っても過言ではないでしょう。

輻射熱によって起こりうる危険などを回避すれば、とても便利なアイテムなので、是非活用してみてください。