バーベキューグリルは炭とカセットガスの併用がおすすめ!

最終更新日:2019/12/09

バーベキューグリルと言えば、まず第一に炭用グリルを想像しますよね。

確かに、肉などを焼くには炭火がおすすめですが、炭用グリルでは難しい料理メニューもたくさんあります。

炭火は火力調節が細かくできないことから、煮込み料理や油を使った料理が苦手です。

小型ガスボンベや汎用カセットガスを燃料とするグリルを使用すれば、料理の幅が広がると思いませんか。

そこで今回は、ガス用グリルのご紹介と、炭用グリルを併用する利点についてご紹介します。

ガス用グリルにはどんな種類があるの?

最初に少し説明させてもらうと、グリルとコンロは本来別物です。

しかし、バーベキュー用具では使い分けされていませんので、今回は呼称をグリルに統一しています。

【家庭用カセットガスグリル】

ご家庭での鍋に大活躍するシングルバーナーのグリルです。

発熱量が小さく風に弱いことから、アウトドアではあまり使用されていませんが、防風対策がなされたアウトドア用の製品も発売されています。

汎用カセットボンベを使用するため燃料費は安くて済みますが、気温が低いとガスが気化しにくくなり、火が消えてしまうこともあります。

焼き鳥専用や焼肉専用など多種多様な製品がありますが、使用目的が限定される難点があります。

【ツーバーナーカセットガスグリル】

汎用カセットボンベを燃料とするグリルで、発熱量が大きく、燃料費は安くて済みます。

防風対策が施してあるため、アウトドアで使用する前提のグリルと言えます。

しかし、低気温下でガスが気化しにくくなる難点があります。

【専用ガスのツーバーナーガスグリル】

グリル本体のメーカーが発売している、専用小型ガスボンベを燃料とするグリルです。

発熱量が大きく、防風対策されており、低気温でも使用可能なボンベを選べるアウトドア用のグリルです。

一番おすすめしたいグリルなのですが、製品自体や燃料費が高いという難点があります。

バーベキューグリルは燃料による違いがあるのか

バーベキューグリルの燃料には、炭(薪を含めます)とガスがあります。

薪を燃料にするグリルもあるのですが、火力調節が難しく煙も出るため、熟練者向きです。

バーベキューグリルは燃料により特徴が変わりますので、それぞれの長所と短所を覚えておきましょう。

【炭用グリル】

・長所

遠赤外線で焼けるため、肉類が圧倒的においしくなる。

焼きムラが起こりにくい。

網焼きに適している。

大きなグリルを使用すれば、大人数分でも一気に調理できる。

一度炭に着火すれば風の影響を受けにくい。

グリル自体の値段が安い。

・短所

炭起こし(着火)が大変。

炭の種類により火力が異なるため、火力調節がしにくい。

途中で炭をつぎ足しにくく、つぎ足すと火力が落ちる。

食材がコゲやすい。

鉄板料理だと、火力調節が更に難しくなる。

後片付けに時間がかかる。

燃え残りの炭の後始末が大変。

【ガス用グリル】

・長所

火力が安定しており、火力調節も自由自在。

鉄板料理がしやすい。

燃料補充(ボンベの交換)が簡単。

後片付けが非常に簡単。

鍋やフライパンを使った料理も家庭用と同様にできる。

・短所

網焼きには向いていない。

大型の鉄板が使用できない。

焼肉には専用の焼肉プレートを使用する必要がある。

バーベキューの醍醐味に欠ける。

大人数分を一気に調理することが難しい。

風の影響を受けやすい。

グリル自体の値段が高い。

炭とガスではどちらのバーベキューグリルが良いのか

前項のとおり、どちらのバーベキューグリルにも長所と短所があります。

このため優劣を付けることは難しく、バーベキューの参加人数や料理内容によって使い分けすると良いでしょう。

一番のおすすめは、両方のグリルを併用することです。

肉や海鮮を焼くのは炭、焼きそばや鉄板焼きはガスを使用すると失敗もしにくくなります。

また、時間も重要なファクターです。

炭用バーベキューグリルは火起こしに30分、片付けに30分以上かかりますので、時間に余裕がなければできません。

ガス用バーベキューグリルであれば、片付けの10分だけで済みますので、短時間しかないときでも楽しめます。

大人数で1日かけてバーベキューを楽しむときには、両方のグリルを併用すれば、それぞれの短所を補えます。

バーベキューはガス用グリルだけでもできる

炭用グリルは焼き物に向いており、ガス用グリルではダメかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

ガス用グリルだけでも、十分にバーベキューを楽しめます。

炭用グリルと異なるのは、焼き物に専用のプレートなどが必要になるという点です。

また、炭用グリルでは使いづらい小型の鉄板が使用できる利点があります。

ここで、ガス用グリルでバーベキューをするのにおすすめのアイテムをご紹介します。

・ガス用焼肉プレート

ふっ素樹脂加工されたアルミ製の波型プレートで、熱が均一に伝わるため焼肉などにピッタリの商品です。

ツーバーナーのうち片方のバーナーだけで使用できます。

商品名:キャプテンスタッグ キャスト アルミグリルプレート

参考価格:3,547円(税込)

・ガス用焼き網

家庭用の焼き網で、ガスの炎が直接食材に当たらないタイプが良いでしょう。

商品名:焼きづつみ ふっ素 クロス焼き 焼き網

参考価格:518円(税込)

・小型の厚板アルミプレート

ふっ素樹脂加工された厚手のアルミプレートで、焼きそばや野菜、ホルモン焼きなどに便利です。

ツーバーナーの両方を使用するタイプですので、広く使えます。

商品名:TKG アルミ ノンステック グリルプレート S

参考価格:5,196円(税込)

・多機能カセットガスグリル

バーベキュー用の汎用カセットガス専用グリルで、網焼きや鉄板焼き、串焼きもできる優れものですが、多人数での使用には向いていません。

本格的ではありませんが、少人数であればこれ1台で事足りますので、とても便利です。

商品名:カセットコンロ 焼きまへんか(プレート付)KC-102

参考価格:5,980円(税込)

この料理はガス用バーベキューグリルにしかできない!

一口にバーベキューと言っても、料理の内容は多種多様です。

焼き物には炭用バーベキューコンロと焼き網が最強ペアだと考えられますが、苦手な料理もあります。

それはズバリ、煮たりゆでたりする料理です。

トウモロコシは、ゆでたてを焼いた方が美味しいですよね。

春先や秋口のバーベキューでは、熱いスープがあるとうれしいものです。

これらは、炭用グリルでは作りにくく、ガス用グリルを使うと簡単に作れます。

また、熱々の揚げ物は炭のグリルでは作れません。

「からあげとフライドポテトがほしい」という方のリクエストに答えるためには、ガス用グリルが必要になります。

しかし、炭火焼きの魅力も捨てがたいため、結局、両方のグリルを併用するのが一番良い方法なのではないでしょうか。

ガス用バーベキューグリルを使用するときの注意点

ガス用バーベキューグリルについて記載してきましたが、安全で快適に使用するために、以下の点について注意してください。

ガスボンベは金属容器のため、錆びることがあります。

ガス爆発の報道が時々なされますが、原因のほとんどはボンベの劣化か加熱によるものです。

このため、ガスボンベを準備するときに錆びていないか必ずチェックしてください。

高温の車内に長時間保管することも避けた方が賢明です。

ガスボンベを使用中に、ガスの圧力が下がることがあります。

これは、ガスが気化するときの気化熱により、ボンベの温度が下がる(触ると冷たいのですぐ判ります)ことが原因です。

改善策は、ガスボンベを新しいものに交換すると良いでしょう。

交換で外したボンベも、冷たくなくなれば再使用できます。

低気温の時は、低気温専用のガスボンベが発売されていますので、そちらを使用すると良いでしょう。

最後に、ガスツーバーナーグリルで鉄板料理をするときに、炭火や薪用の鉄板を使用するとグリル自体が加熱することがあり、非常に危険ですので絶対にやめましょう。

バーベキューグリルは炭用とガス用を使い分けよう

バーベキューグリルには炭用とガス用があり、併用することがおすすめです。

炭用とガス用のバーベキューグリルにはそれぞれ長所と短所があり、優劣をつけることはできません。

ガスのグリルだけでもバーベキューは楽しめますが、専用のアイテムが必要になります。

また、バーベキュー料理の中には、ガス用グリルでしかできないものがあります。

ガスボンベ使用についての注意事項を守りつつ、それぞれのグリルでバーベキューを楽しみましょう。

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