バーベキューに使用する鉄板は、お肉や野菜だけでなく焼きそばやお好み焼きなども焼くことができます。
鉄板のおかげでバーベキューの料理に幅を持たせられるといっても過言ではありません。
そんな鉄板ですが、意外と奥深いということをご存知でしょうか。
鉄板にも種類やメリット・デメリットがあり、適切な使用方法があります。
今回はバーベキュー鉄板を使用する際に知っておくと便利な知識や、おすすめの鉄板についてご紹介いたします。
それぞれに特徴がある!バーベキュー用鉄板の種類
バーベキューで使用する鉄板は主に4つの種類に分けられます。
それぞれに特徴があるのでご紹介していきます。
後程ご紹介いたしますが、鉄板選びの参考ともなるのでどんな種類があるのか把握しておきましょう。
●平面タイプ
表面が平らになっているタイプの鉄板です。
お肉だけでなくお好み焼きや焼きそばなど、どんな食材でもおいしく焼き上げられます。
油もひきやすく洗いやすいため、初心者にも容易に扱える種類の鉄板といえます。
●波状タイプ
表面が波打っているタイプの鉄板で、お肉を焼くのに適しており、波の溝の部分にお肉の脂が落ちるのでヘルシーに焼けます。
焼き目がきれいに付くのでお肉をより美味しく見せられ、お肉を中心としたバーベキューにおすすめです。
また、お肉だけではなく野菜や魚なども焼くことができます。
しかしお好み焼きや焼きそばなどを焼くことには向いていません。
●持ち手付きのタイプ
平面タイプの鉄板に持ち手がついている鉄板になります。
持ち手がついているので持ち運びに便利です。
キャンプ場など道具を運ばなければならない場所でのバーベキューに向いています。
しかし、鉄板が熱された状態での持ち運びは、持ち手も熱くなっているのでやけどには注意しなければなりません。
●深型タイプ
深さがあるタイプの鉄板で、汁が漏れることがなく炒め物などができます。
フライパンのような感覚で使用できるので、キャンプ場で様々な食材を調理できます。
バーベキュー用の鉄板のメリットとデメリット
網とは違い様々な食材を調理できる便利な鉄板ですが、デメリットもあります。
ここでは、鉄板を使用することのメリットとデメリットをご紹介していきます。
まずは、バーベキューで鉄板を使用することのメリットについてご紹介いたします。
鉄板は食材の焼きムラができにくく、保温性が高いため表面が焼けているのに中身は半生ということがほとんどありません。
また、網と違って反ったりゆがんだりすることがないので、きちんと手入れさえすれば半永久的に使用できます。
デメリットについては網よりも重量があるため、1人での持ち運びには苦労するということです。
また、値段に関しても網よりも高価となります。
しかし値段については、半永久的に使用できることを考慮すると網よりもコスパが良いともいえるので、メリットデメリットで考慮すると鉄板がおすすめといえます。
バーベキューで使う鉄板のおすすめの選び方
バーベキューに使用する鉄板を選ぶ際には、初心者の方はどれを選んでいいか迷うこともあると思います。
ここでは鉄板を選ぶ際に注目するポイントについてご紹介いたします。
●厚さ
鉄板は厚い方が食材が美味しく焼けるとされていますが、厚さがあればあるほど重くなるので持ち運びが大変です。
そこでおすすめの厚さが4.5mm前後の厚さです。
この厚さだと食材の焼き目にムラができにくく、持ち運びも比較的簡単です。
しかし重量はそれなりにあるので、筋力に自信がない方は2人以上で運ぶことをおすすめいたします。
●種類
前記でもご紹介いたしましたが、鉄板の種類ごとに特徴があるので、その特徴を踏まえて鉄板を選ぶこともできます。
初心者におすすめの種類は様々な食材を焼くことができ、持ち運びも簡単な手持ち付きタイプの鉄板です。
●大きさ
最低でもグリルに乗る大きさの鉄板がバーベキューには必要です。
あえて小さめの鉄板を使用してグリルの片側で鉄板、もう片側で網というような使い方もできます。
鉄板が長持ちする!おすすめの保管方法
バーベキューに使用する鉄板は適切に保管することで長く使用できます。
しかし、保管に不備があると鉄板が錆びやすくなり、使用できなくなってしまうこともあります。
また、適切に保管していても長い間使用しないままでいると、いつの間にか錆びてしまっていたということもあります。
そこで、ここでは鉄板のおすすめの保管方法と錆びついてしまった鉄板の錆び落としの方法についてご紹介いたします。
●おすすめの保管方法
鉄板を洗浄後、空焚きをして前面に油を薄く塗り、自然に冷まします。
鉄板が冷めたら新聞紙などで包んで湿気が少ないところで保管しましょう。
この方法で保管することで鉄板が錆びにくく長く使用できます。
●錆びてしまった時の対処法
手入れが不十分であったり、保管方法が適切でなかったりすると鉄板は錆びやすくなります。
あまりにも錆びが酷く、歪んだり穴が開いてしまっている鉄板は残念ながらスクラップにするしかありませんが、表面が錆びているだけなら使用できます。
錆び落としの方法としては、まず、金属のヘラなどで錆びや焦げを落とせるだけ落とします。
その後、固めのたわしなどで水洗いをしながら擦っていくと、また使用できるまでにはきれいにできます。
錆びを落とす作業は錆びの度合いによってかなりの時間がかかることもあるので、根気強く錆びを落としましょう。
正しく使おう!鉄板の使用方法!
「鉄板を購入したらグリルにセットして温めて焼くだけ」と思っている方もいるかもしれませんが、正しく使用しないと食材の味を損ねてしまいます。
また、使用後の洗浄方法を誤ると鉄板が錆びやすくなってしまいます。
ここでは鉄板を購入して行う準備や美味しく食材を焼くためのポイント、使用後のおすすめの洗い方についてご紹介いたします。
●シーズニング
鉄板を購入した後はシーズニングという作業をする必要があります。
シーズニングとは鉄板の鉄臭さや汚れを取るためにする作業のことで、シーズニングをすることで食材をより美味しく焼くことができます。
シーズニングのやり方は、まず洗剤を使って鉄板を洗います。
洗った後よく拭いて火にかけ、油をひいて野菜くずを炒めます。
炒めた後野菜くずを落として鉄板が自然に冷めるのを待ち、再び洗剤で洗って油を塗り完了です。
シーズニング後は新聞紙などで包んで湿気が少ない場所で保管しましょう。
●鉄板の適温
食材を美味しく焼くためにも鉄板を適切な温度にする必要があります。
しかし「鉄板の適温とはどの程度の温度なのかわかりにくい」ということはありませんか。
温度が高すぎると焼きムラができやすくなり、温度が低いと焼けるのに時間がかかってしまいます。
そんな鉄板の温度を簡単に把握できる方法があるのでご紹介いたします。
鉄板を熱した後、水滴を垂らしてすぐに蒸発するようなら十分に温まっています。
油をひいて煙が出てくるようなら温度が高いので火を弱くしましょう。
この方法では正確な温度はわかりませんが、食材を焼くのに適切な温度なのかを把握できます。
●鉄板の洗い方
鉄板を適切に洗わないと、鉄板が錆びやすくなったり、食材を焼きにくくなったりします。
基本的に鉄板を洗うときに洗剤は使用しません。
洗剤を使用するとせっかく馴染んできた油が落ちてしまい、鉄板が錆びやすくなってしまいます。
バーベキュー後に鉄板を洗う際は、まず鉄へらでこすり、焦げを落とせるだけ落とします。
その後、たわしなどでこすりながら水洗いをしていきます。
焦げが取れない際は、鉄板に水を張り、火にかけ沸騰させ焦げをふやけさせます。
その後、鉄ヘラでこすれば落ちやすくなります。
バーベキュー鉄板のおすすめ3選!
バーベキューに使用する鉄板は数多くあり、初心者の方は鉄板選びに迷うこともあるかと思います。
そこでここでは初心者にも使いやすいおすすめの鉄板をご紹介いたします。
●ジェットスロウ 冒険用品 ヨコザワテッパン(横沢鉄板) A5サイズ
参考価格:4,580円
サイズ:A5サイズ
素材:鋼鉄
重量:1kg
平面の鉄板で初心者にも扱いやすく、鉄板つかみとヘラが付属しています。
小さめのサイズで重さも1kgと比較的軽量なので持ち運びにも便利です。
●コールマン パワーハウスLPツーバーナーストーブ2専用グリルプレート
サイズ:49×26×3.5cm
素材:黒皮鉄板
重量:約4.2kg
板厚:4.5mm
持ち手付きタイプの鉄板です。
手持ち部分が波状になっており、より持ち運びやすくなっています。
しかし、重量が4kg以上あるので2人以上での持ち運びをおすすめいたします。
●キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) バーベキュー用 鉄板 ニューアイガーグリドル
参考価格:1,023円
サイズ:450×315×17mm
重量:2kg
板厚:1.6mm
板厚が薄い鉄板になりますが、しっかりと食材を焼くことができます。
価格も安価で求めやすくなっております。
鉄板の使い方を理解して食材を美味しくいただこう!
バーベキューで使用する鉄板についてご紹介いたしました。
バーベキューでは網を使用する方と鉄板を使用する方がいるかと思いますが、鉄板には鉄板の利点があることをご理解いただけたかと思います。
鉄板は美味しく食材を焼き上げられ、網とは違い様々な食材を焼くことができます。
また、適切な保管や洗い方によって長く鉄板を使用できます。
バーベキューで鉄板を使用する方は、鉄板の適切な使用方法を理解して食材を美味しくいただきましょう。