バーベキューの食材といえば、お肉・野菜あたりが定番ですね。
スーパーでよく見る「バーベキューセット」もお肉と野菜のセットが多いです。
いつもの定番の食材を使っても、もちろんバーベキューは楽しく美味しくできるでしょう。
しかし、たまには少し変わった食材や焼き方にチャレンジしても楽しいかもしれません。
今回は、定番のバーベキューに少しユニークさを出したい時や、バーベキュー仲間をびっくりさせたい時に、面白い食材と調理方法に焦点を当ててご紹介していきます。
バーベキューの定番食材をもっと豪快にしてみよう!
バーベキューで焼くお肉といえば、牛肉や豚肉の薄切りを使うことが多いです。
薄切り肉は、扱いやすく食べやすいためバーベキューの定番になりやすいですね。
しかし、たまにはもっと大きな塊肉を焼いて、豪快に調理してバーベキュー仲間や家族をびっくりさせてみるのも面白いかもしれません。
そんな豪快料理におすすめなお肉は「スペアリブ」です。
バーベキューでの基本的なスペアリブの焼き方は以下の通りです。
【スペアリブの焼き方】
①スペアリブは大きすぎるとバーベキューの網に乗らないため、1枚500グラムほどのものを選び、塩コショウを全体にかけて馴染ませる。
②スペアリブ全体をフォークで刺して、ジッパー付きの密閉袋に入れてから、バーベキューソースも入れる。
③冷蔵庫で1時間寝かせる。
④充分寝かせたら、スペアリブを取り出して骨と垂直に金串を2本刺す。
⑤バーベキュー網の表面に油を適量塗り、皮側から強火で焼いていく。
⑥皮側にしっかり焼き色がついたら、裏返してもう片面を焼いていく。
⑦片面も焼き色がついたら、バーベキュー網の上にレンガなどの耐熱性のある台を用意し、金串を台に乗せてスペアリブを遠火で焼いていく。
⑧適度に裏返しつつ、その都度バーベキューソースを塗りながら焼いていく。
⑨この作業を30分ほど繰り返すと完成。
スペアリブを焼く時は①~③の工程を自宅で済ませておくと良いでしょう。
お肉はバーベキューの食材の中でも、衛生面で気を付けなければいけない食材です。
スペアリブの火の通りが心配な方は、内部の温度を測ることができる温度計を持っていると便利ですね。
ちなみに、お肉は内部温度が70度あれば、きちんと中まで火が通っている証拠ですので参考にしてみてください。
意外な野菜をバーベキューで調理すれば面白い食感に早変わり!
バーベキューで野菜を焼くことは「いつものパターン」ですよね。
しかし、「いつもの野菜」じゃない野菜を焼いてみると、面白い食感や味わいを体験することができます。
例えば、プチトマトをバーベキューで焼くと、普段より甘さが際立ち、口に入れるとトロけるような食感がクセになります。
プチトマトを焼く時は、バーベキューグリルの火力の強い真ん中付近ではなく、端の方の火力の弱い方でじっくり焼くと上手く焼けます。
ちなみに、プチトマトにお肉を巻いてから焼くと、香ばしくて旨みのある肉汁とトマトの甘みがマッチして、とても美味しいですよ。
他にも、バーベキューで焼いてみると面白い食材として長いもがあげられます。
長いもはすりおろして、とろろとして食べることが多いかもしれませんが、短冊切りなどにして生で食べるとサクサクとした食感が楽しめる食材です。
そして、長いもに火を通せばサクサクとした食感がホクホクに変わるため、バーベキューでは切った長いもにお肉を巻いて焼き、2つの食感をお肉と共に味わう楽しみ方があります。
もしも、長いもにあまり火を通さず、サクサクとした食感を楽しみたい時は、バーベキュー網の真ん中でお肉を炙るように焼くといいでしょう。
逆に、長いもにもしっかり火を通したい時は、バーベキュー網の端の方でお肉と共にじっくりと焼いていくと、失敗せず作ることができますよ。
バーベキューで焼くと美味しさアップする面白い食材とは?
バーベキューでは炭火を使用するため、少し炙って焦げ目をつけるだけで美味しくなる食材は、バーベキューの食材として相性が良いです。
例えば、バーベキューのイメージとはかけ離れている「こんにゃくの味噌田楽」も、焼いてみると案外作りやすく、お手軽に香ばしい一品が完成します。
作り方は、こんにゃくのあく抜きしたものを用意して串に刺し、味噌田楽のタレを付けて焼くだけです。
こんにゃく自体があく抜きされていれば、火が通る通らないはあまり関係がありません。
そのため、表面に美味しそうな焦げ目ができた時点で完成です。
また、他にも「ナッツ類」も焼いてみると香ばしさがアップするため、良いビールのお供となるでしょう。
ナッツはさすがに網で焼けないため、フライパンなどを用意するか、アルミの皿を代用して炒ると良いでしょう。
普通にナッツを食べるよりも、炒ることで香ばしさと甘みがアップするので、持って来たら炒ってほしい1品です。
最後に、スーパーで購入した「お惣菜」も面白いバーベキューの食材になります。
バーベキューにおすすめのお惣菜は揚げ物系です。
特に、「厚揚げ」や「コロッケ」は網で焼くと余分な油が落ちるだけではなく、サクサクに仕上がるためヘルシーに美味しく食べられるという利点もあります。
どちらも焼き方としては、最初はバーベキューの網の端で5分程ゆっくりと火を通して、最後にバーベキュー網の真ん中で強火で炙れば、中身フワフワ外側サクサクな食感になりますよ。
ユニークなソースでバーベキューをもっと面白いものにしよう!
食材を焼いて楽しむバーベキューは、「ソース」にこだわるともっと美味しく楽しいものに変わります。
普段使用するバーベキューソースだけではなく、今まで使ったことのないソースを使えば新しい味の発見ができます。
また、少し手を加えて手作り感を出したソースも、使ってみると定番の味だったものに風味やコクがプラスされます。
ソースのアレンジ方法としては、玉ねぎをみじん切りにしてバターであめ色になるまで炒め、ソースに加えるなどで、それだけでもかなり違う風味になるためおすすめです。
他にも、バーベキューでの面白いソースの例としては「チーズフォンデュ」があげられます。
作り方は簡単で、市販のカマンベールチーズをアルミの皿に置き、そのままバーベキュー網の端に設置し火を通します。
しばらくするとチーズが溶けてくるため、そのチーズをソースとして色んな具材につけて楽しみましょう。
チーズフォンデュと並んで、バーベキューで作る簡単でユニークなソースは「アヒージョ」です。
アヒージョは元々、オリーブオイルとニンニクを熱して食材をオイルで炒め煮する料理です。
そのため、アヒージョの主役としては炒め煮した具材の方ととらえますが、バーベキューではオイルを有効に活用することによって1度で2度美味しい料理に変わります。
作り方はいたってシンプルで、アルミの深皿にオリーブオイルを入れて熱しニンニクを適量加えて炒め、その後エビなどの具材を入れて炒め煮するだけです。
味付けは仕上げの段階で、塩コショウを適量加えましょう。
辛いアヒージョがお好みなら、小口切りした赤唐辛子を入れるのもいいですね。
具材を食べ終えたら、バゲットをオイルに浸して食べてみましょう。
具材とニンニクの風味が残ったオイルとバゲットの相性は抜群ですよ。
主食の食材もバーベキューで一工夫!
バーベキューの本場、アメリカではバーベキューの他に、サイドメニューとしてポテトサラダなどを作り、お肉や野菜と共に食べます。
一方、日本ではバーベキューをおかずと見立てる場合が多いため、「おにぎり」や「パン」などの主食を持参して、一緒に食べるパターンが主流ですね。
普段は、バーベキューで焼いたお肉や野菜と合わせて食べる、主食としての意味合いが強い「おにぎり」や「パン」もバーベキューで焼くと美味しい食材に早変わりします。
例えば、おにぎりを持参している場合は、バーベキュー網に油を適量塗ってから、おにぎりの表面に醤油か味噌を塗って軽く炙れば「焼きおにぎり」の完成です。
おにぎりには火を通す必要はないため、火力の強いバーベキュー網の真ん中で、おこげの付き具合を見ながら炙ると良いでしょう。
上手に炙ると、焼いた面がカリカリになって、いつものおにぎりとはまた違った面白い食感を楽しむことができますよ。
また、バーベキューにはおにぎりではなくパンが好きな方は、バゲットを持っていくことをおすすめします。
バゲットは1本丸ごと持っていくと色々な楽しみ方ができます。
おすすめの焼き方としては、バゲットの上部に切り込みを入れて、その切り込みにチーズやガーリックバター・めんたいバターなどを挟んで、バーベキュー網に置いて焼く方法です。
バゲットを焼く時は、バーベキュー網の端の方でじっくり熱を通すやり方が良いでしょう。
徐々に熱が通っていくと、内部のチーズやバターが溶けてしみ込みます。
くわえて、バゲットの外部も香ばしく焼けるため、バゲットの焼きたての状態を楽しむことができますよ。
バーベキューならではの面白いデザート!
基本的にバーベキューでは、お肉と野菜が主役です。
しかし、余裕がある時はバーベキューならではのデザートを作ってみると面白いですよ。
キャンプやバーベキューのデザートとして、良く使用する食材としては「マシュマロ」が多いですね。
バーベキューの炭火にマシュマロを当てるだけで、マシュマロがふんわり香ばしく焼きあがり、誰でも簡単に作ることができるため、小さなお子さん連れのキャンプでは定番です。
しかし、今回はそんなマシュマロに一工夫を加えて「スモア」にする作り方をご紹介します。
【スモアの作り方】
①グラハムクラッカー・チョコレート・マシュマロを用意する。
②マシュマロを焼く。
③グラハムクラッカーを好きなサイズに割り、チョコレートをのせる。
④マシュマロが焼けたら、チョコレートの上に置いて、もう1つのグラハムクラッカーでサンドする。
スモアは使用する材料全てが甘いので、大人はコーヒーを用意して食べてみると良いかもしれませんね。
また、スモアよりももっと手の込んだデザートを作ってみたい時は「バームクーヘン」にチャレンジしてみましょう。
【バームクーヘンの作り方】
①木の棒にアルミホイルを巻いて端っこをテープで巻いたものを用意する。
②ホットケーキミックスでタネを作る。
③用意した木の棒にタネを刷毛で塗って火で炙り、焼けたら同じ工程を繰り返していく。
バームクーヘン作りには40分ほど時間がかかります。
しかし、そのかわりできあがった時の達成感は素晴らしいものとなるでしょう。
たまにはバーベキューに意外性を取り入れると楽しさ倍増!
肉や野菜を焼いて、バーベキューソースで食べるのも定番で楽しいバーベキュースタイルです。
しかし、たまには家族や仲間が驚くような食材や作り方をして、サプライズを仕掛けてみるのも面白いかもしれません。
そうすれば、「今年はこんな食材を使ってみよう」「来年はこの調理法を試してみよう」などと選択肢が広がります。
こちらの記事を参考に、次のバーベキューシーズンをステップアップさせてみてくださいね。