登山と言うと、大きなリュックにたくさんの荷物を入れて、山を登っていくイメージがありますよね。
あのリュックには一体何が入っているのでしょう。
また、登山に行くときに、必要な物は何があるのでしょうか。
荷物の多い登山では、必要な持ち物を忘れないように、チェックリストを使いリストアップしていきます。
そこで、登山に必要な持ち物やチェックリストの使い方についてご紹介していきます。
登山に必要な持ち物は?
登山を始めたばかりの人は、登山の持ち物と言っても、何を持って行ったら良いのか悩んでしまう人も多いでしょう。
そこで、登山に必要な持ち物をいくつかピックアップしていきます。
しかし、日帰り登山と、山小屋やキャンプを行いながら登って行く登山とでは、必要な持ち物も変わってきます。
まず、最も荷物の少ない日帰り登山で、必要な持ち物をご紹介していきます。
荷物を入れる物は、手提げ鞄などではなく、リュックがおすすめです。
手に荷物を持っていると両手が自由に使えないため、リュックに全ての荷物を収納できるようにします。
そのリュックの中に入れる荷物ですが、ヘッドランプは必ず持って行くようにしてください。
薄暗い場所や、予定よりも時間がかかり下山時に周辺が暗くなってしまう場合、また暗いうちから登り始める場合など、周辺が暗いときでも両手を自由に使うために、ヘッドランプを用意すると良いでしょう。
また、ファーストエイドキッドも必ず持って行くようにしてください。
使わないに越したことはありませんが、登山では何が起きるかわかりません。
そのため、もしものことを考えて、準備して行くようにしましょう。
そして、地図とコンパスも必ず入れてください。
最近では、スマホで全て代用できますが、バッテリーが無くなったり、急な故障などを考えたりすると、紙の地図とアナログのコンパスの方が確実ではないでしょうか。
この他にも、雨具や水分、非常食といった持ち物が必要になります。
それらを忘れることなく持って行くには、チェックリストにまとめておくことが重要になります。
登山の持ち物はチェックリストで管理
登山には、必要な持ち物が多くあります。
その持ち物を忘れてしまうと、場合によっては大事になってしまうかもしれません。
そこで、忘れ物がないように、チェックリストにまとめて、出発前に忘れ物がないかチェックする必要があります。
また、登山では、全ての荷物を背負って行動します。
登山に必要のない持ち物まで持って行くと、その全てを背負っている自分の体の負担になってしまいます。
登山に持っていく持ち物は必要最低限にして、身体への負担を軽減することも考えましょう。
忘れ物をなくし、不必要な持ち物を持っていかないためにも、チェックリストによる管理が簡単で確実な方法となります。
また、このチェックリストは毎回同じではなく、行く場所や難易度によって変わってきます。
前回では必要だと思ったとしても、実際は不必要な持ち物であったのなら、次回からは除外するなどして、どんどん改訂していく必要があります。
では、実際にチェックリストはどのように使っていくのでしょう。
チェックリストは用途別に分類するとわかりやすい!
登山の持ち物をチェックリストで管理する必要性についてはご理解いただけたと思います。
そこで、単にチェックリストを作って、持ち物に忘れがないかチェックするだけよりも、もう一歩進んで上手にチェックリストを活用する方法をご紹介します。
その方法は、いくつかの分類やパターンに分けてチェックリストを作成しておくということです。
例えば、服装に関してのチェックリストや、どのような登山にも必ず持っていく持ち物のチェックリストなどです。
途中でゆっくり食事を楽しむために、炊事を行う場合でのチェックリストや、ファーストエイドキッドだけに限定したチェックリストなど、いくつか用意しておくと便利です。
そうすることで、登山に行く目的に合わせてチェックリストを選び、持ち物を準備して行くことができます。
持ち物をリュックに収納する際にも、チェックリストごとに小分けにして収納することで、どこに何が収納されているかわかりやすくなります。
また、登山する山の難易度に合わせて、必要なものが変わり、季節によっても持ち物が変わります。
そのように、いくつかのパターンを作っておき、実際に使ってみて、その結果をもとに、チェックリストをバージョンアップさせていきましょう。
すると、自分にとって本当に必要な持ち物が見つかり、必要最低限の道具をピックアップできます。
チェックリストに入れたい!持っていると便利な登山の持ち物は?
チェックリストにラインナップさせる持ち物は、その物自体で機能を果たし、それ自体が無いと登山が成立しない物がほとんどです。
もちろん、登山に持って行く持ち物の中で、不必要なものは負担になってしまいます。
しかし、登山を楽にするためのグッズもあります。
そのような便利グッズを、いくつかご紹介しましょう。
まずは、ペットボトルリングやペットボトルクリップなどのホルダーが挙げられます。
飲料水は必ず必要になります。
その飲料水を入れるために、ペットボトルが良く使われますが、リュックにはペットボトルを入れるポケットが付いている物も多くみられます。
しかし、ポケットのない物や、後ろについていて歩きながら使用できない物もあります。
そのようなとき、ホルダーがあると、好きな場所にペットボトルを取り付けられます。
この他にも、折りたたみのクッションがあると休憩も快適になるでしょう。
山の中で地面に直接座ることが平気でも、場所によっては石だらけであったり、湿っていたりする場所もあるかもしれません。
また、体を冷やしたくない場合でも、折りたたみのクッションがあるだけで、疲れ具合が全く変わってきます。
持ち物に、少しでも余裕がある場合に、登山を助けてくれる便利グッズにも注目してみましょう。
日帰り登山と山小屋泊では持ち物が違う?
さて、ここまでは、具体的な持ち物に関して、日帰りで登山のパターンでご紹介してきました。
しかし、登山は日帰りの場合だけではありません。
場所によっては、山小屋泊や、テント泊をしながら登山を行う場合もあります。
そのようなときには、持ち物は日帰り登山と比べ、さらに増えていくことになります。
日帰りでも泊まりでも登山なので、日帰りと同じ装備は必ず必要になります。
泊まりの場合には、さらに歯ブラシなどの衛生用品の他、雨や汗で濡れたときの着替えも必要となります。
最近では、スマホなどを常に使うようになっているため、モバイルバッテリーなども必要になるでしょう。
テント泊の場合では、テントはもちろん、寝袋や炊事用品なども必要になってきます。
それぞれのパターンでチェックリストを作成しておき、忘れ物がないように確認してから出発するようにしましょう。
登山に忘れがちな持ち物は?
ここまで、登山での持ち物のチェックリストの重要性や活用方法についてご紹介してきました。
それでも、登山に行くときに忘れ物をしてしまうことがありますので、いくつかご紹介しましょう。
登山では、雨具を忘れることが意外とあります。
山の天気は変わりやすいものです。
急な天気の変化が起こる可能性は十分にあるため、傘ではなく両手が使える雨合羽を必ず持って行くようにしましょう。
雨で服と体が濡れると、体温を奪われてしまいます。
また、荷物も濡れて、重量が増えてしまうため、天気の良い予報の場合でも、必ず持って行くようにしてください。
この他にも、意外な忘れ物があります。
それは登山靴です。
例えば、家から車に乗って、登山口付近まで行きます。
現地の駐車場からシャトルバスなどで、登山口まで行く場合、車に登山靴を忘れてしまうということが、稀にあるのです。
リュックの中はちゃんとチェックして持ち物を収納しているにもかかわらず、服装での装備が抜けてしまう場合もあります。
もし、忘れ物をしてしまった場合には、可能な限り現地で調達するようにしましょう。
それが不可能な場合には、無理して入山するようなことは、絶対に行わないでください。
忘れ物のない十分な装備で安全に楽しく登山に行こう!
登山に行くときの持ち物と、その持ち物を忘れないためにチェックリストを上手に活用することをおすすめしてきました。
登山では、多くの持ち物があり、普段の生活では使わないような物も中にはあります。
普通に街で生活していれば、どこでも手に入るような物であっても、山に入ってしまうと簡単に手に入れることはできません。
登山する目的や場所、季節などを考慮したチェックリストを作成し、忘れ物がなく安全で楽しい登山を行なってください。