燃焼系のエキスパート・プリムスのランタンの魅力と種類について

最終更新日:2024/02/07

燃焼系のエキスパート・プリムスのランタンの魅力と種類について

多くの冒険家に愛され続ける老舗ブランド「プリムス」
100年以上も高い信頼を得ながら、プリムスのアウトドアギアは常により良い方向へ変化し続けています。その高品質なプリムス商品の中でも特にキャンプの夜の必需品「ランタン」について今回は詳しくご紹介したいと思います。販売中のランタン、そして見つけたらすぐに手に入れてほしい廃盤となったランタンなど、数多くお伝えします。

長年愛され続けるプリムスのランタンその理由とは

プリムスのランタンが多くのキャンパーからの人気がある理由、それは100年以上経った現在でも冒険家に愛され続けるほどの品質の高さ、そしてさまざまなキャンプシーンに合わせたガスカートリッジが選べるところです。

さらに、30年以上前に販売され、現在は製造が終了のプリムスのランタンでも交換が可能な共通部品が手に入る、つまり永続的に使えるところも支持を受ける理由です。

おすすめのプリムスのランタン

【2245ランタン EASY LIGHT(イージーライト)】

デザインはほぼそのままに幾度もマイナーチェンジを果たし、多くのキャンパーに愛されるプリムスの代表的なガスランタンが「2245ランタン」です。

ホヤにスリガラスが使用されているので、優しい光があたたかみを感じます。
吊り下げ用のワイヤーが付いているのでランタンハンガーなどを使うことで明るさを広範囲に届けることも可能です。

しかし、ファミリーキャンプでの使用では少々暗いと感じる方も多いようなのでテーブルランタンやサブランタンとして使う方法がおすすめです。
またソロキャンプならメインランタンとして十分な明るさがあります。

白色のホヤに「PRIMS」のロゴの入った丸いフォルムのランタンは、ゆっくり過ごすキャンプスタイルにぴったりです。
プラスチック製のハードケースが付属しているので、ランタンの保護や持ち運びに便利です。

明るさ 約370ルクス(Tガス使用時)
燃焼時間約8時間(IP-250ガス使用時)
サイズ8.3X8.3X127cm
重量200g

【541マイクロンランタン】

サイズはコンパクトながらプリムスの高い技術が凝縮されているランタンが「541マイクロンランタン」です。
垂直点火装置に超軽量バルブ、割れにくいメタルメッシュホヤを採用しているなどソロキャンパーや登山者に人気のランタンです。

また、吊り下げ用のワイヤーが付いているので、照らしたい場所に使えるところも魅力の一つです。
ナイロンスタッフバッグが付属しているのでランタンの持ち運びに便利です。

明るさ約320ルクス(Tガス使用時)
燃焼時間約8時間(IP-250ガス使用時)
サイズ6.1X6.2X10.6cm
重量 115g

プリムスのランタンの使い方

それではプリムスのランタンの使い方をご紹介します。

  1. まずはランタンからホヤを取り外します
  2. マントルの穴の大きい方を下にし、バーナー部に差し込みます
  3. バーナーの先端部分の下のクビレ位置までマントルを下げて固定します
  4. マントルの小さい穴を先端にかけ、縁を少し引っ張ります
  5. 点火電極を中に入れ込みます
  6. マントルの下側部分にライターなどで着火します
  7. バルブのつまみを左(+方向)に回して少量のガスを出します
  8. マントルの全体に火が回り白くなったらバルブを閉めて空焼きは完成です
  9. マントルの空焼きが完成したら、ホヤを戻し着火します

ランタンに着火をする時のポイントは、マントルの付け方をしっかりとすること、そしてホヤを元の位置に戻す時にマントルに触れないように注意することです。
空焼き後のマントルは灰の様な状態なので、崩してしまうとまた最初から空焼きのやり直しです。

見つけたら即購入必至のプリムスのランタン

これからご紹介する3つのランタンは、製造を終了した現在もプリムスファンを魅了し続け、リサイクルショップやヤフオク!、フリマアプリなどで運が良ければ手に入れられる貴重なものです。
そのため、もしどこかで見かけたら、即購入することをおすすめします。

100周年記念ランタン

1892年の創業から100周年を迎えた1992年、プリムスは100周年を記念して限定版のランタンを発表しました。その名は「PA-100L」

100周年ランタン用の特製の木箱と本体のプレートに刻まれた〈100YEARS ANNIVERSARY〉の文字は、これまでプリムスが培ってきた歴史や技術への誇りを感じるデザインです。
金色の本体でシンプルなデザインがプリムスユーザーのみならず、アウトドア愛好家の人気を得ました。

手に入りにくい「幻のランタン」と呼ばれていますが、その理由は製造が終了しているだけではなく、多くのPA-100Lユーザーがなかなか手放さないためとも言われています。
100周年記念ランタンは、充てん式のガスランタンで、現在はプリムスでの修理やメンテナンスは受付が終了していますが、共通部品を使えばまだまだランタンとして活躍します

IP-200LA(双子ちゃん)

100周年記念ランタンと同じく手に入れることがレアなランタンがツインガスランタン(IP-200LA)、通称双子ちゃんです。

1993年に発売され、ランタンが二つ並んだその見た目が当時とても話題になりました。
双子ちゃんも100周年記念ランタンと同様に希少価値が高く、現在は修理やメンテナンスの受付は終了していますが、共通の部品は購入が可能です。

ミニバーナー&ミニランタンシリーズ

その名の通り小さなサイズのバーナーとランタンがセットになったシリーズで、登山やツーリングなど荷物をコンパクトに持ち運びたい方に人気のセットでした。

1998年に製造終了したIP-MBLと、2002年に製造終了したIP-MBL2の2タイプがあります。
この商品も現在は修理やメンテナンスの受付は終了していますが、共通の部品は購入が可能です。

プリムスのランタンは廃盤製品も要チェック

先ほどプリムスのランタンの魅力でお伝えした通り、プリムスの製品はランタンを始め、バーナーなども一部の製品を除き、製造終了から30年を経過した現在(2022年3月)でも部品の交換が可能なので、永続的使用が可能です。

リサイクルショップでプリムスの古いランタンを見つけたけれど使えるのかな?と思った方、もしくは物置にプリムスのランタンが眠っている方も、以下の製品一覧に該当する品番ならまだまだ使える可能性がありますので、チェックしてみましょう。

プリムスのランタンに便利なアイテムと交換パーツ

基本的にガスランタンは使うガスカートリッジや交換パーツは同じメーカーのものを使います。
万が一使えたとしても、故障の際には対象外となったり、思わぬ事故を引き起こす可能性があります。

そのため、プリムスに限らず、ランタンに必要なアイテムなどは同じメーカーで統一しましょう。

マントル

プリムスのマントルは、マントルA、マントルB、マントルCの3種類のマントルが2枚入りで販売されています。
対応機種を確認の上購入しましょう。

ガスカートリッジ

プリムスのガスカートリッジはすべてOD缶(アウトドア缶)で、春・夏用とオールシーズン用が選べます。

春・夏用(ノーマルガス)IP-250G/IP-500G
オールシーズン用(ハイパワーガス)IP-250T/IP-500T/IP-110

カートリッジホルダー

ガスカートリッジの底部に取り付け、ランタンを安定させる時におすすめのアイテムです。
軽量で折りたたみが可能なので、持ち運びに便利です。

ホヤ

ランタンのタイプ別のホヤが4種類用意されています。
大きさや対応型番を確認の上購入しましょう。

その他のアイテム

上記の他には、型番別の4種類のOリングや、ガスカートリッジを複数持ち運ぶ時に便利なガスカートリッジバッグなど、プリムスにはランタンを快適に使うためのアイテムがいくつも販売されています。

プリムスのランタンを修理するには

先ほど触れた通り、プリムスのランタンはすでに修理やメンテナンスの受付が終了している商品もありますが、部品の交換で修理ができるものも多いので、ランタンの調子が悪いなと思ったら、一度イワタニプリムスの公式サイトをご覧になってはいかがでしょうか。

イワタニプリムスのホームページでは「お客さまサポート」にて、修理の依頼方法やよくある質問の他、お問合せの相談窓口などが掲載されています。
また、製造終了のランタンの修理可否一覧表もご覧いただけます。

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