フェザースティック作りのコツ‐ナイフ・木材の選び方や練習方法

最終更新日:2024/02/08

フェザースティック作りのコツ‐ナイフ・木材の選び方や練習方法

キャンプなどでの焚き火の着火剤となるフェザースティックを上手に作るためにはコツがあります。
ここではフェザースティックを作るために必要な道具やおすすめのナイフ、木材など、フェザースティックを上手に作るコツについてご紹介します。また割り箸で練習する方法についてもお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

フェザースティックとは

フェザースティックとは、ナイフなどの最小限の荷物でキャンプを楽しむブッシュクラフトのテクニックのひとつで、薪や木の枝をナイフで薄く削ったもののことで、焚き火などの着火剤として使います。

削った木が羽毛のように広がって見えることからフェザースティックと呼ばれています。
薄く削ることで木がカールし、空気に触れる面積が多くなることで着火しやすくなります。

ナイフと焚き火用の薪やキャンプ場に落ちている小枝があればどこでも作ることができるので、ブッシュクラフトを楽しむ方だけでなく着火剤を忘れたときにも役立ちます。

フェザースティックの作り方のコツ

フェザースティックを作るのに必要な道具は木材、切れ味の良いナイフ、革手袋の3点と、薪割り用の手斧(モーラナイフで代用可能)があると便利です。

作り方のコツ

  • 薪を使う場合は薪を親指くらいの太さくらいに割ったものを使う
  • 木は中間部分から木の繊維と同じ向きにスライドしながら削る
  • ナイフの刃は地面と平行にしてまっすぐ下へとスライドさせて羽を作る

一度削って平らになった面は削りにくいので、木を回しながら角を削っていくと薄い羽を作りやすくなります。

羽の量や長さが火力や燃焼時間に関わってくるので、できるだけ多く、長く削ることを意識しましょう。
切り落としてしまった部分も焚き付けとして役に立つのであまり神経質にならずナイフ使いに慣れることを目指しましょう。

フェザースティック作りにおすすめのナイフ

ナイフにはさまざまな素材や形状、サイズのものがありますが、サイズが大きなナイフだと細かい作業には向かないので、刃渡り10センチ程度のナイフがおすすめです。
刃厚は2㎜以上あると木を削りやすいです。

薪割りできる頑丈なフルタング構造のもの、素材は錆びにくく手入れのしやすいステンレス製や、丈夫で切れ味の良いカーボンスチール製が良いでしょう。
カーボンスチール製は錆びやすいとも言われますが、手入れも難しくはないので定期的にメンテナンスをして切れ味を保ちましょう。

斧や鉈(なた)でもフェザースティックは作ることができるのか

薪割りに使う斧でフェザースティックはできるのでしょうか?
答えは、とても難しいです。
というのも斧は重さもあり握って使うことができません。
そのためかなり扱いにくく、羽のように繊細に木材を削ることができないのです。
斧は薪割りにはベストのアイテムですが細かい作業には向いていません。

では鉈(なた)はどうでしょうか?
鉈の場合は、力加減も調整しやすく木材にすんなりと刃が入るようです。
使い慣れている方にとっては鉈でも十分にフェザースティックを作ることができます。
もしもナイフよりも鉈のほうが慣れているという場合は、鉈を利用してみるのも一つの手です。

フェザースティックに向いている木

木材は大きく分けると広葉樹と針葉樹の2種類あり、それぞれ特徴が異なります。
一般的に広葉樹は硬く、針葉樹は軟らかいので、フェザースティックを作るなら針葉樹のほう向いています。

また広葉樹は着火しにくいものの火持ちが良く、針葉樹は着火しやすいものの火持ちが悪いという相反する特徴があります。

そもそも着火剤として使用するフェザースティックには、着火しやすい針葉樹が最適だと言えます。

フェザースティック作りを割り箸で練習する方法

フェザースティック作りは日常ではなかなかすることのない作業なため、いざキャンプでやってみようと思ってもうまくいかないこともあるでしょう。

フェザーステックを上手に作るには、やり方にある程度慣れてコツをつかむことが大切です。
ナイフを使い慣れていない方が、いきなり硬い木で練習すると手を切ったりなどのケガの心配もあります。

フェザーステックは割り箸を使って家でも練習できるので、まずは柔らかい素材でできている割り箸でフェザーステックの作り方の基本を練習することがおすすめです。

割り箸を使った練習にもコツがあります。

  • 立てた割り箸にナイフを食い込ませながら上下に滑らせる
  • 割り箸を持つ手は割り箸の上部に当てる
  • 削った部分が割り箸から外れてしまわないように意識する

コツをつかむまでは羽のようにならずバラバラになってしまうかもしれませんが、練習あるのみです。
焦らず楽しみながら挑戦してみてください。
割り箸で練習することで薄くゆっくり削るコツが必ず身に付きますよ。

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