トランギアケトルの特徴やメリットデメリットと簡単改造方法3つ

最終更新日:2024/02/20

トランギアケトルの特徴やメリットデメリットと簡単改造方法3つ

個性的でユニークな形状のトランギアケトルは、どこか懐かしいデザインですがシンプルな構造で非常に使いやすく、多くのキャンパーに人気があります。

この記事では、アウトドアのみならず自宅でも便利に使えるトランギアのケトルについて、ご紹介します。メリットデメリットなどの特徴や簡単な改造方法についてもご紹介しておりますので、トランギアのケトルが気になっている方はぜひお読みください。

トランギアとは

トランギアは、1925年にアウトドア先進国のスウェーデンで創業された老舗メーカーです。
創業当初は家庭用のアルミ製調理器具を生産していましたが、次第にキャンピングギアの製品開発へと主軸を移していきました。

ケトルやメスティンなどのクッカーや、アルコールバーナーなどが有名です。
現在ではオリジナリティのあるユニークなデザインと高い機能性で世界中のアウトドア市場で有名ブランドとして名を馳せています。

トランギアケトルのメリットとデメリット

シンプルながら飽きのこないデザインと、耐久性に優れたトランギアのアルミケトルは、愛好家の多い定番モデルです。
トランギアの定番人気アイテムの一つ、アルミケトルについてメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

  • 取っ手のラバーチューブを取り外しできる
  • 焚き火などの直火に対応可能
  • 0.6L・0.9L・1.4Lとサイズを豊富に展開しており、日常使いにも適している
  • 注ぎ口に工夫がしてあり、水切れが良く注ぎやすい
  • 蓋が広口なので、中にOD缶やお茶などを収納することもできる
  • ほかのトランギア製品とスタッキングしやすい
  • 蓋があるのでお湯が冷めにくい
  • 定価が比較的リーズナブル
  • 蓋のノブ(つまみ)が金属製の場合、焚き火に入れても解けない
  • 改造して使いやすくしたり、自分で赤や黒など好きな色に塗装することもできる

デメリット

  • 焚き火にかけると素材によっては蓋のノブが溶けることがあり、ノブ交換が必要になる場合も
  • 使い始めには、変色防止のためにシーズニングが推奨されている
  • 素材が無垢アルミなので使用しているうちに表面が黒ずむ場合がある
  • 皮膜加工処理が施されていない
  • 変形の恐れがあるため、IHコンロの使用はメーカー非推奨
  • 手作業による工程を含むため、表記サイズと誤差がある場合がある
  • 品薄だったり、売り切れのことも多い

人気商品のため、なかなか入手しにくい場合もあるようですが、そのような時はamazonや楽天市場、ヨドバシ.comなどの通販サイトで探してみるのもおすすめです。

トランギアのケトルの使い始めに行いたいこと

トランギアのケトルには、使い始めに推奨されているお手入れ法が2つあるのをご存じですか?
パッケージの注意書きにも示されておりますので、ご紹介します。

1.柔らかいスポンジで洗う

ケトルを使う前に、中性洗剤をつけた柔らかいスポンジでケトル全体を洗いましょう。
アルミは衝撃に弱く傷がつきやすいので、スポンジは金タワシなどではなく、家庭で使う食器用スポンジなど柔らかなものがおすすめです。

2.米のとぎ汁でシーズニングする

シーズニングとは、表面に膜をつける皮膜処理です。
トランギアのケトルは皮膜加工処理がされていない無垢アルミ素材ですので、そのまま使うと表面が黒ずんできて変色が起こります。

このシーズニング処理は絶対に必要という工程ではないので、面倒に感じる場合は省いても問題なく、黒ずみも人体には特に影響はないようです。
しかし、やはり使う前にシーズニングしたほうが、変色が抑えられると考えて良いでしょう。

では、シーズニングの方法をご紹介します。

トランギアのケトルを米のとぎ汁でシーズニングする方法

大きめの鍋がない場合は、ケトル本体に米のとぎ汁を入れて加熱するだけでもOKです。
煮た後の水洗いは強くゴシゴシ洗うと、シーズニングでせっかく表面についた膜が取れてしまいますので、ごく軽く行うようにしましょう。

  1. 鍋にケトルが浸かるくらいの米のとぎ汁を用意する
  2. 持ち手のラバーチューブを外す
  3. 米のとぎ汁にケトルを入れて10〜15分煮る
  4. 軽く水洗いする

トランギアのケトルの改造方法

気に入っているケトルでも、実際に使っていると不具合を感じる場合もありますよね。

毎回不満を感じながら使うよりも、簡単なひと手間を加えて快適性を上げてみませんか?
買い換えるまでもないけれど少し使いにくさを感じる時に試してみたい、簡単なカスタム方法をいくつかご紹介します。

蓋が外れないようにするには

ゆるめに作られているトランギアの蓋は、大きく傾けると蓋が外れてしまうことがあります。
蓋が外れて中身の煮立ったお湯などがこぼれると、大変危険です。
これを防ぐためには、ペンチなどで蓋の内側の縁を少し曲げてみましょう。
縁を曲げることで引っかかりができ、ケトルを大きく傾けても蓋が外れなくなります。

注ぎ口の水切れを良くするには

トランギアのケトルの注ぎ口には注ぎやすい作りになっているのですが、それでもコーヒーをドリップする時は、心を込めてより繊細に注ぎたいものです。
とはいえ長いノズルのケトルではスペースを取ってしまい、あまりアウトドア向きとは言えません。

そのような時は、100均にもある手軽な道具で解決できますよ。
その道具とは、ハンマーです。

お手持ちのトランギアのケトルの注ぎ口は、スモールハンマーで内側からコンコン叩いて注ぎ口をVの字のように形作りましょう。
より水切れが良くなり、コーヒーを快適にドリップすることができます。
アルミは柔らかいので、力加減に注意して行いましょう。

ノブを交換するには

樹脂製のノブが溶けてしまった時などは、サイズが合えばほかのケトルのノブを付け替えることも可能です。
100均などにも鍋のつまみだけが売っていますので、合うものを探してみるのも良いかもしれません。
蓋の材質によっては、使用不可のものもありますので注意書きを確認してから購入しましょう。

また、フリマサイトなどの通販でも、タイミングが合えばトランギア製品のパーツを購入することも可能なようです。

そのほかおすすめのケトル

使い勝手の良いおすすめのケトルを、トランギアとスノーピークから一点ずつご紹介します。

トランギア オープンファイアケトル0.9

アウトドアシーンだけでなく、日常使いにも活躍するケトルです。
0.9Lはお湯を沸かしたりお茶を淹れたりするのにちょうど良い大きさで、アウトドアでの持ち運びはもちろん、キッチンに収納する時もスペースを取らないので快適に使用できます。
蓋が広口なので、トランギアのアルコールバーナーや専用ゴトクなども中に入れて持ち運ぶことも可能です。

オープンファイアケトルの大きな特徴は、取り外し可能なハンドルが付いていることでしょう。
その代わり、ほかのケトルに付いている取っ手がありません。
蓋のノブがステンレス製なので、焚き火の使用にも適しています。

スノーピークケトル CS-068

サイズ展開が豊富なトランギアのケトルですが、焚き火対応可能なものでもう少しコンパクトなものが欲しい方もいらっしゃるでしょう。

焚き火の中に放り込める頑丈なスペックのケトルで、扱いやすい小型のものを探している場合は、スノーピークの錆びにくく丈夫な0.4LのステンレスケトルCS-068がおすすめです。
シンプルな設計で、ケトルとしてもクッカーとしても使用することができます。

あると便利なトランギアケトルのケース

アウトドアで使うケトルには、焚き火にかけたりすると煤や臭いが付いてしまうことがありますよね。
そのような時、ケトルを入れる袋やケースがあると持ち運びに便利です。

トランギアのケトルのケースは、amazonや楽天市場などで販売されているほかに、帆布などで自作したものをハンドメイドサイトで売っている方もいらっしゃるようです。
自分だけのお気に入りのケースを探してみてはいかがでしょうか。

トランギアケトルの樹脂製のノブを溶かさないために

トランギアのケトルのノブには、熱しても解けないステンレス製のものもありますが、樹脂製のものもあります。
見た目がかわいくて使い心地も良いので、樹脂製のほうが好きという方も多いかもしれません。

樹脂製のものは、焚き火などで加熱されると溶けてしまうことがあるようですが、小さめのウッドストーブなら火が蓋まで届くことがないので、ノブが溶けてしまう心配はないようです。
ケトルの樹脂製のノブを溶かさないためには、蓋まで火が届くことのないように注意すると良いでしょう。

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