【ホワイトガソリンの使い方】購入方法から処分方法まで解説

最終更新日:2024/01/21

【ホワイトガソリンの使い方】購入方法から処分方法まで解説

アウトドアギアの燃料として人気の「ホワイトガソリン」。
ランタンやバーナーなどの燃料として使われますが、「ガソリン」という名前が付いているので使用するのが不安な方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はホワイトガソリンについて、購入方法や保管方法、処分方法など、ホワイトガソリンの使い方について詳しくご紹介します。

ホワイトガソリンとは

ホワイトガソリンとは、ランタンなどアウトドアギアによく使われる純度の高いガソリンのことを指します。
ガソリンは基本無色透明ですが他のガソリンと識別するために、レギュラーガソリンをオレンジ色、有鉛ガソリンを紫色にし目視で区別できるよう工夫されています。
色素が入っていないホワイトガソリンは無色透明で白いのでホワイトガソリンと呼ばれています。

ホワイトガソリンとホワイトガソリンの違い

レギュラーガソリンとホワイトガソリンは全くの別物で、車に入れるレギュラーガソリンは、ホワイトガソリンに腐食防止剤や洗浄剤といった別の物質を混ぜたものです。
ランタンなどキャンプ用品にレギュラーガソリンを入れると故障の原因になるのでご注意ください。

ホワイトガソリンと白灯油の違い

ホワイトガソリンの他に同じ「白(ホワイト)」が付いている「白灯油」があります。
白灯油との違いは引火点。
ホワイトガソリンの引火点は−40℃ですが、白灯油の引火点は40℃以上と引火点で違いがありますが、そもそもガソリンと灯油は全くの別物。
白灯油の方が価格も安く、両方ともホワイト(白)が入っているので誤解しやすいですが、間違えて使わないようにしましょう。

ホワイトガソリンの成分

ホワイトガソリンの主原料は「ナフサ」。
ナフサとは、原油を蒸留分離して得られる製品のことで、沸点範囲がおおむね30〜180℃程度のものです。
オクタン価(ガソリンのエンジン内での自己着火のしにくさなどを示す数値)が低いのが特徴。
レギュラーガソリンはオクタン価を高めるために様々な添加物を入れているわけです。

ホワイトガソリンの購入方法

ホワイトガソリンは、

  • キャンプ用品店
  • スポーツ用品店
  • 量販店
  • ホームセンター
  • ネット通販

と、多くの場所で販売しており入手しやすいのも魅力。
一部ですが、ガソリンスタンドで購入することもできます。
サイズは、1L、2L、4Lの他、大きいものだと18L缶もありますので、用途によってサイズを購入するといいでしょう。

ホワイトガソリンの価格

ホワイトガソリンの価格は、人気のコールマンやホームセンターのコメリでも1Lで1000円程度。
ホワイトガソリンはしっかり保管すれば長く使えますしガス缶よりも安いですが、ツーバーナーなら4Lは必要ですので4,000円程度はかかります。
ネットでは安いホワイトガソリンもありますが、各メーカーは純正燃料の使用を推奨しているで、故障の観点からもあまりおすすめしません。

ホワイトガソリンの保管方法

ホワイトガソリンを一度に使い切れない場合は、次の出番まで適切な方法で保管することが大切です。
しっかり保管すれば長く使えますが、一度開けたものは缶が錆びやすいので注意が必要です。

ホワイトガソリンの保管方法

ホワイトガソリンは直射日光の当たらない、涼しくて気温が安定する場所に保管しましょう。
適切に保管すれば長く使えますが、安いからと買いだめすると、万が一火災が発生した際に爆発を起こすなど危険なので、頻繁に使用する方以外はあまり買いだめしない方が安心安全です。

ホワイトガソリンの保管容器

保管方法も大切ですが、保管の際に注意したいのが容器です。
一度開封して残った缶を物置の奥にしまうことが多いですが、一度開封した缶は空気が入りやすく、気温差が激しい場所に放置してしまうと結露が発生し、缶の中に水分が混ざってしまったり、缶が錆びてガソリンが漏れてしまう可能性もあります。

開封した後は使い切るか、たくさん残っている場合は満タン状態で小分けすることで結露を防ぐことができます。注意しましょう。

小分けや持ち運びする際の容器

ガソリンは専用容器に入れないと、容器が溶けて変形したり、容器がパンパンになって破裂してしまうことがあります。
燃料漏れの危険性があるので、小分けする際は移し替えて持ち運びする際は、ガソリン携行缶や燃料用オイルの小分け容器を利用するようにしましょう。

捨て方に迷うホワイトガソリンの処分方法

使うだろうとホワイトガソリンを買いだめし、結局使いきれずに長年放置してしまうことがあります。
劣化したホワイトガソリンは使わずに処分する必要がありますが、処分方法は、

  1. 風通しのいい場所に置き、保管容器の蓋を開けて蒸発させる。
  2. ガソリンスタンドや車検の工場で引き取ってもらう。

の2通りの処分方法がよく紹介されています。

安全なのはガソリンスタンドなどで引き取ってもらう方法ですが、各市町村の規則を確認し、不明な場合は購入先に処分について相談するのもいいでしょう。
何より一番大切なのは、使い切れる量を購入することです。
無駄に買いだめしないよう注意しましょう。

キャンプでホワイトガソリンを使う際の注意点

燃料をこぼさない

蓋はしっかり締めること。万が一こぼした際は、放置せずにすぐに拭き取りましょう。           

火気厳禁

ホワイトガソリンは引火点が低い燃料なので、車内温度が高くても自然発火することはないですが、焚き火やコンロなどの火種があれば簡単に引火します。火の近くには絶対に置かないようにしましょう。

安心安全にキャプを楽しむためにも注意しましょう。

最後に

ホワイトガソリンは入手しやすく扱いやすいのでついつい油断してしまいますが、保管場所や処分方法など十分注意が必要です。
安全に使ってキャンプに役立てましょう。

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