水筒を毎日持ち歩くことは、今では珍しくありませんよね。
中でもサーモスの水筒は、軽くて保温保冷性に優れ、幅広い世代に人気があります。
しかし、デザインの幅はちょっぴり少なめ。
そこで、自分だけの水筒カバーを手作りしてみてはいかがでしょうか。
毎日使うものだから、カバーを付けることできっと気分も変わるはずです。
今回は、手縫いでも出来るカバーの作り方を基本にご紹介していきます。
また、カバーを付けることでのメリットも合わせてご紹介します。
水筒カバーの役目とは?
本来、水筒と中身の飲料の気温差によって、容器には結露が出来てしまうものです。
しかし、サーモスの水筒はとても優秀で、基本的には結露はしないとされています。
それでも、「急いでいて蓋がズレてしまっていた」「中のパッキンに緩みがあったまま蓋をしていた」という状態にしてしまい、じわじわと漏れていた、なんてこともありますよね。
そんなときでも水筒カバーをしておくことで、バッグに入れていても、被害は最小限に抑えられます。
ストラップ付きの水筒カバーならば、小さいお子様にもおすすめ出来ます。
首や肩にかけておけるので、飲みたいときにすぐ飲めますし、紛失防止にもつながります。
また、水筒を地面に落としてしまったときも、カバーがあるおかげで直接的な被害は少ないはずです。
サーモスには、もともとシンプルなデザインの水筒が多いので、お気に入りのカバーを付けることにより、個性も出すことも出来ます。
特にオシャレに敏感な女性なら、カバーを手作りすることで、女子力も上がること間違いなしです。
手縫いもOK!手作り!サーモス水筒カバーの基本~準備編~
まずは、基本的な筒状の水筒カバーの作り方をご紹介します。
様々な大きさのサーモスの水筒に対応出来ますので、お手元にある水筒に合わせて寸法を測りましょう。
ミシンがない方は、手縫いでも作ることは出来ますのでご安心ください。
今回は、水筒カバーの出来上がりサイズが【縦18cm×胴回り22cm】になるよう仕上げていきます。
※水筒のキャップユニット部分までの筒状カバーです。
それでは、用意するものをご説明します。
・表地用布 縦21cm×横25cm(出来上がりサイズに縫い代分3cmプラス)
・裏地用布 縦21cm×横25cm(表布と同じ)
・底用布 表、裏、一枚ずつ(水筒の底を型取る 縫い代分1.5cm大きい円で)
寸法はなるべく正確に測り、裁断をしてください。
大きすぎるとすぐ抜けてしまいますし、小さすぎると出し入れが困難になります。
また、今回は裏地付きでご紹介していますが、キルト地であれば裏地を付けないバージョンでも大丈夫です。
普通の生地以外にも、ラミネート加工されたものなども水筒カバーには適しています。
手作りは、生地選びから楽しいものです。
手作り!サーモス水筒カバーの基本~実践編~
お好みの布はご用意出来ましたでしょうか。
さっそく、サーモス水筒カバーの基本となる手順をご紹介していきます。
①表地を縫っていく
・表地用布を中表に合わせ、縫い代を1.5cm取りながら縫っていく
・上から5cmは、袋口部分を縫うための縫い代と、出し入れしやすいようにあき止まり(スリット)として開けておく
②表地に表柄になる底布を付ける
・①に表用底布を、縫い代1.5cmで縫い合わせる(底になるのでなるべく縫いつけを頑丈にする)
・縫い終わったら、表地をひっくり返しておく
③裏地を縫い、底布を付け合わせる
・表地の①と②とまったく同じ手順を行い、裏地側も仕上げる
④表地と裏地を縫い合わせる
・表地と裏地が中表になるよう袋口部分を合わせて、縫い代1.5cm取りながら縫っていく(ちょっとコツが必要ですが、ゆっくり生地を返すようなイメージで)
・縫い終わったら、返りきってない部分もひっくり返す
⑤あき止まり部分を縫う
・表裏地ともに、あき止まり部分の布を中に折り込みながら、コの字縫いでまつる(出し入れの際に負担がかかりやすいので、頑丈に)
⑥仕上げ
・最後は袋口にぐるりとステッチをかけて出来上がり
水筒カバーと聞くと、難易度高く聞こえるかもしれませんが、意外に作業工程も少ないのがわかっていただけたかと思います。
ぜひ、手作り初心者さんもチャレンジしてみてください。
肩がけOK!ストラップ付きカバー~アレンジ編~
さて、ここからは手作りカバーアレンジ編です。
まずは、お子様にもぴったりな、ストラップ付のサーモス水筒カバーのご紹介をしていきます。
先ほどご紹介しました基本の作り方に、少しプラスするだけで出来るので、とても簡単です。
それではご説明していきます。
用意するもの
・基本の作り方で用意したもの
・肩ひも
作り方
①肩ひもを付ける
・基本の作り方の③まで仕上げる
・表地の袋口の部分の左右対称の場所(バランスの取れる場所)に、肩ひもをセットする
・袋口部分を縫うときの縫い代1.5cm以内を、縫う位置の目安にしながら縫い付ける(持ち手になるため頑丈に)
②仕上げ
・基本の作り方④から同じように仕上げて出来上がり
肩ひもの種類として、長さ調節が可能なタイプや、Dカンなどを使って取り外しが出来るタイプもありますので、お好みによって選んでみてください。
肩ひもではなく、持ち手をバイヤステープなどを使い短めのストラップにすれば、大人でも持ち歩けるようなデザインに仕上がります。
肩を守る!小さいお子様のために~アレンジのアレンジ編~
前項でご紹介した、ストラップ付サーモス水筒カバーですが、お子様が肩ひもそのままの状態で持ち歩くと、水筒の重さで肩や首に負担がかかってしまいますよね。
そのために、アレンジのさらにアレンジ編として、取り外し可能な肩ベルトも一緒に手作りすることをおすすめします。
水筒カバーを作ったときと同じ布を利用して作ると、デザイン性もアップしますね。
用意するもの
・キルティング地:縦15cm×横15cm
・普通の布:縦15cm×横15cm
・マジックテープ:10cm
①二枚の布を縫っていく
・それぞれの布を、中表に合わせ縫い代1cmで縫い合わせる
・このとき、返し口を5cmほど開けておく
②布を返す
・返したときにモコモコしないよう、四つ角を切っておく
・アイロンで縫い代を割り型を付けたら、返し口から布を返す
・返し口をコの字縫いでまつる
③マジックテープをつける
・三等分に折り曲げて、重なる部分にマジックテープを付けていく(イメージとしては折り曲げた部分で、肩ひもをくるむ感じ)
これで完成になります。
意外に簡単に作ることが出来るでしょう。
こちらはリバーシブルとして使えますし、取り外し可能なので、気軽にお洗濯も出来ます。
手作りでもっと自分らしく!サーモスの水筒を持とう!
ご紹介した以外にも、サーモスの水筒カバーを自分らしく手作りするアイディアがたくさんあります。
例えば、キャップユニット部分まですっぽり包めるようなカバーや、チャックやボタンなどであき止まり部分に工夫を付けたりなどです。
少し難易度は上がりますが、どちらも基本の作り方をもとにアレンジして作ることが出来ます。
また、基本の作り方のままでも、布を切り替えてみたり、バイヤステープやリボンなどをプラスするだけでも、印象はがらりと変わります。
近頃ではリメイクもブームとなっていることから、着られなくなった洋服やデニムなどを使って作る人も多いようです。
セミハンドメイドとしては、安く手に入れた既製品のカバーに、ワッペンやビーズ、ストーンなどを付けるだけで、オリジナルの水筒カバーが出来上がります。
このように考え出すと、まだまだアイディアは尽きませんよね。
毎日持つ物こそ、自分らしさを大切に
さて、すべて読み終わると意外にも簡単に、水筒カバーが作れる気がしてきませんか?
既製品でもオシャレなものはたくさんあります。
しかし、手作りすることでより自分らしく、個性をアピール出来るはずです。
また、子供たちには、大好きなキャラクターや、好きな色の布で作ってあげれば、大喜びすること間違いなしでしょう。
ぜひ皆さんも、自分だけの素敵なマイボトルになるよう、お気に入りのカバーを作り上げてください。